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第三次世界大戦・弐

第三次世界大戦・弐・第37章・運命の日

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中国政府は情報部からの情報を元に

香港での中国軍南方面軍と連合軍の

休戦協定締結の動きをつかみ

裏切り者の中国軍南部方面軍に対して

核ミサイル攻撃を決定する

今南方面軍が連合軍と休戦に入れば

中国は3分の1の戦力を失う

さらにもし南中国方面軍が

連合国に加われば数だけで見た

戦力差は連合軍3対中国軍2で不利に陥る

最新鋭の兵器と熟練兵が揃う

北部方面軍の実質戦力は

南方面軍が加わっても連合国を越えるが

日本からの武器弾薬の供給が続けば

工業力と技術力の差でいずれ

戦局を挽回される

だからこそ今リスクを犯しても

南方面軍を攻撃し

同時に日本が指向性兵器を使い

『中・露核ミサイル事件』を防いだ様に

南方面軍への核ミサイル攻撃を邪魔されない為に

日本に対する核ミサイル攻撃も

前倒しをして同時に攻撃する事を決定

潜水空母艦隊に即時攻撃命令が出された

スクリュー音を探知されない為に

タンカーなどの航路を使い

日本を目指していたが

夜間以外に潜水空母を浮上させれば

多くの船舶に見られる

本国はそのリスクを承知で

攻撃時間を繰り上げた

第1・第2潜水空母は

ステルス戦闘機を発進させた

だが第3潜水空母は手間取り

戦闘機の発進が遅れていた

日本軍司令部は通報を受け

臨戦態勢に入るが

レーダーに反応が無く

スクランブル発進した

戦闘機も目標を発見出来ず

誤報かと思われた時

海面に浮上した潜水空母から

戦闘機を発進させる所を

P1哨戒機が発見するが

戦闘機はレーダーに映らない

ステルス戦闘機と判明

全軍に警戒を伝えるが

2箇所の指向性兵器が

攻撃を受けていた

残る指向性兵器を配備している

原子力発電所は戦闘態勢入る

第1・第2指向性兵器を守る

守備隊はステルス戦闘機の

攻撃に苦戦していた

『電磁波チャフ』と

『ジャミング』を使われ

レーダーと連動した対空兵器が

使用不可能で

機銃をカートリッジ弾式

レーザー機銃を装備し

最新鋭の性能を最大限に生かし

空中戦を3対1の圧倒的優位で

日本軍戦闘機を撃墜して行く

さらにステルス機に搭載している

『電磁波発生ミサイル』は

分厚いコンクリートで覆われている

指向性兵器のトーチカに

深く食い込んでから

爆発させる為に

内部に到達しなくても

強力な電磁波で

指向性兵器の電子機器を破壊した

日本軍司令部はそれでも何故

中国軍は夜間ではなく

昼間に攻撃して来るのか

理解出来なかった

情報相連絡員を呼び出し

中国方面の動きを聞き出した

極秘情報として他言無用の条件で

現在香港で中国軍南方面軍と

連合軍による極秘の休戦についての

話し合いが行われている

勿論中国政府には極秘で

その話を聞き参謀の一人が

意見具申した『結論から言うと

南中国軍と連合国の接触は

既に中国軍に知られている

中国政府は南方面軍が

連合軍と休戦後連合軍に寝返ると考え

南方面軍に核攻撃を仕掛ける気だ

しかし日本軍の指向性兵器が

南中国方面軍を攻撃する

核ミサイルを撃墜される事を防ぐ為に

日本の指向性兵器を予定を繰り上げ

攻撃して来たのです』

(予定を繰上げとは?)

情報部員が聞く

司令官は参謀に「話しを続けたまえ」と言う

『中国軍は元々日本に核攻撃を行なう為に

現在稼働中の3箇所の指向性兵器を

攻撃する為に虎の子の潜水空母で

攻撃して来たと思われます

指向性兵器が全国の原子力発電所に

配備されたら恐らく中国軍の潜水空母は

3隻程度しか保有していないと思われ

指向性兵器の配備が今以上に進めば

3隻では対応出来なくなる

その為中国軍は潜水空母を派遣して来たのです

しかし本来の攻撃時間は日本側の監の視目を

逃れる可能性が高い夜間の

予定だと思われますが

恐らく3箇所全ての指向性兵器が破壊されたら

真っ先に南中国軍に核攻撃が行われる

その中には確実に香港も核攻撃の

目標に入っている

そしてこの日本にも以前の核攻撃を上回る

核ミサイルが飛来する

指向性兵器が失われたら日本は消滅します』

一度中国軍の戦闘機を

指向性兵器の配備している

原子力発電所に侵入を許せば

指向性兵器を破壊されてしまう

なんとしても残る指向性兵器を守る為に

司令部は囮を使い

中国軍機の戦闘機が向かう

3番目の指向性兵器の手前の

原子力発電所に配備中で整備が未完成で

発射時の出力が50パーセントに満たないが

指向性兵器を稼動させて

敵に目標を誤認させ

3番目の指向性兵器を守る事を決定

囮の指向性兵器の守備隊には

戦闘機が配備されておらず

敵機に不振に思われない様に

偶然この原子力発電所を

訓練目標に使う

第442部隊の戦闘機に

中国軍ステルス戦闘機迎撃の命令が下された

第442部隊の新米航空兵に攻撃に

戸惑っていた中国軍機は

模擬ミサイルとペイント弾で

攻撃してくる日本軍機が

練習機と判明

その時遥か彼方で衛星軌道に向け

指向性兵器が打ち上げられた

この指向性兵器基地が

『偽物』だと判断した

中国軍機3機は

第442部隊の戦闘機を振り切り

当初の目標の指向性兵器が

配備された原子力発電所に向かうが

日本軍の迎撃機が待ち構えていた

だが最新鋭の中国軍機の前に

日本軍機は次々に撃墜された

中国軍機がミサイルを

指向性兵器に発射する寸前

潜水空母から

『戦闘中止命令』を受けた

作戦続行を進言し食い下がる

パイロット達に艦長は

『南部方面軍司令部と

南部最大の軍事拠点が

北部方面軍から

核ミサイル攻撃を受け壊滅した

香港は日本軍の指向性兵器が

核ミサイルを打ち落としてくれた

我々が破壊した2箇所の

指向性兵器があれば

司令部も多くの将兵も

助かったかも知れん』

パイロットは言葉も無く

空母に戻る

日本軍防空司令部は

中国軍潜水空母艦長から

日本列島を囲う様に

核弾頭装備の巡航ミサイル搭載の

潜水艦が多数配備され

攻撃態勢に入っている

南中国方面軍の呼びかけで

日本攻撃を放棄した

中国軍潜水艦は全て浮上した

今だ潜行中の潜水艦は

巡航ミサイルを発射態勢にいると

連絡があった

指向性兵器は充填式反射衛星で

巡航ミサイルに備えた

レーダーがミサイルを捉え

全軍に迎撃体制が取られた

イージス艦・陸上イージスが

全力でミサイルを迎撃する

日本軍潜水艦と対潜攻撃艇と

P1対潜哨戒機が中国軍潜水艦を攻撃

撃沈或いは降伏した

攻撃を逃れた中国軍潜水艦は

巡航ミサイルを発射

指向性兵器が次々と撃破

しかし2箇所の指向性兵器を失い

迎撃能力が低下

3基の巡航ミサイルが

指向性兵器の攻撃を逃れ

原子力発電所に向かう

間一髪戦闘機が撃墜した

それは2箇所の指向性兵器を破壊した

中国軍ステルス戦闘機

中国軍の日本への

核ミサイル攻撃は失敗した

南中国は正式に独立を宣言

南中国軍は日本の強い後押しで

連合国の一員となり

中国軍は3分の1の戦力を失った
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