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チワワパニック!
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◇◇◇
緑をかき分けてなかに進む。
目指すは昨日見つけた俺のオアシス。
癒しの場所です!
昨日の今日でいるかなぁ?
「よっと…」
目的の場所、とうちゃーく♪
「あっ、君は…」
「お、いたいた! やったね、俺♪」
ソコには昨日と同じように紅茶を飲みながらくつろいでる儚げな先輩が。
「昨日はどうも。また来ちゃいました♪」
「いらっしゃい、来てくれて嬉しいよ。えっと…」
先輩が口ごもって俺を見る。
あ、そっか!
名前いってなかったね、俺。
先輩の名前も聞いてなかったし…
もぅ、俺のバカッ!
「揚羽みつです」
「──揚羽みつ、君…?」
「はい♪ 先輩は?」
「……」
ん?
どうしたんだろ?
「先輩…?」
「あ…ご、ごめんね。僕は椎名 巴です」
「じゃあ巴先輩ですね♪」
「うん…よろしくね、みつ君」
そういってやさしく笑ってくれた。
でも、さっきのはなんだったんだろ?
「…紅茶入れるね。昨日と同じのにする? それとも別の?」
「昨日と同じので!」
「わかった、同じのね」
笑ってくれてるし、いっか。
そんなことより巴先輩の紅茶入れる後ろ姿、目の保養だね♪
細身のスラッとした身体につかんだら折れそうな細い腰と、小ぶりだけど触り心地よさそうなお尻に細くて長い小鹿みたいな足──
こう、見てるだけでもムラムラくるね!
ヤバい、よだれが;
「はい、お待たせみつ君」
「ありがとうございます、巴先輩♪」
「いえいえ、召しあがれ」
「いただきまぁーす」
ふぅ…
美味しいし、癒されるねぇ。
巴先輩は紅茶いれるの上手いうえに可愛いし、とってもやさしい。
…1回くらい、口説いちゃってもいいかな?
いいよね?
口説いちゃえ♪
「ねぇ、巴先輩…」
「なぁに? みつ君」
巴先輩と目が合った。
そこで、おもいっきり甘ったるいほほ笑みを浮かべる。
「先輩って、可愛いとか…後ろ姿がエロいとかいわれません?」
「かわっ…え、えろ…っ?!」
おぉ、真っ赤になってテンパってる!
かっわい~。
「俺、先輩見てるだけで──」
そんで流しみながら甘く囁いて、ゆっくり顔をよせてく。
唇まで、あとすこし。
「堪らなくなり──「だ、駄目ーっ!」
「……」
「……」
俺、おもいっきり顔面押されました。
は、鼻が;
「あっ! ご、ごめんね、みつ君ι」
「いや、大丈夫です。──巴先輩、好きな人でもいます…?」
なんとなく反応が、ね。
「…‥っ!」
お、真っ赤になって固まっちゃった。
当たりかぁ~。
「ねぇ、ダレ? ダレ?」
「な、内緒ですっ」
「えー、残念」
気になったのになぁ。
でも、心当たりはあるんだよねぇ~。
巴先輩が好きなの、悦じゃないかなぁ?
俺が悦の部屋に行ってジャマしちゃったとき、なんかあるような雰囲気だったもん。
きっとそうだよぉ。
いったら驚くかな?
いっちゃっていいかな?
いいや、いっちゃえ♪
「ねぇ、巴先輩。巴先輩の好きな人って──」
──♪~♪~♪──
そこまでいってケイタイが鳴った。
響介からメールだ。
響介めぇ、こんなときになんの用だよ!
「…あ」
響介、すっごい怒ってる;
編入したばっかなのにサボりまくってるもんねぇ。
コレは大人しく従うほうがいいかなぁ;
「どうしたの? みつ君」
「いやー、ちょっと呼ばれちゃいました。もう行かないと;」
「そっか…」
のこりの紅茶を飲んで立ちあがる。
もっとゆっくりしたかったなぁ~、残念。
「紅茶ごちそうさまでした。美味しかったです」
「また、来てください…」
「はい、今度はゆっくり。じゃあまた♪」
そういって、軽く手を振って教室に向かう。
響介の怒りがおさまってるといいんだけど…
.
緑をかき分けてなかに進む。
目指すは昨日見つけた俺のオアシス。
癒しの場所です!
昨日の今日でいるかなぁ?
「よっと…」
目的の場所、とうちゃーく♪
「あっ、君は…」
「お、いたいた! やったね、俺♪」
ソコには昨日と同じように紅茶を飲みながらくつろいでる儚げな先輩が。
「昨日はどうも。また来ちゃいました♪」
「いらっしゃい、来てくれて嬉しいよ。えっと…」
先輩が口ごもって俺を見る。
あ、そっか!
名前いってなかったね、俺。
先輩の名前も聞いてなかったし…
もぅ、俺のバカッ!
「揚羽みつです」
「──揚羽みつ、君…?」
「はい♪ 先輩は?」
「……」
ん?
どうしたんだろ?
「先輩…?」
「あ…ご、ごめんね。僕は椎名 巴です」
「じゃあ巴先輩ですね♪」
「うん…よろしくね、みつ君」
そういってやさしく笑ってくれた。
でも、さっきのはなんだったんだろ?
「…紅茶入れるね。昨日と同じのにする? それとも別の?」
「昨日と同じので!」
「わかった、同じのね」
笑ってくれてるし、いっか。
そんなことより巴先輩の紅茶入れる後ろ姿、目の保養だね♪
細身のスラッとした身体につかんだら折れそうな細い腰と、小ぶりだけど触り心地よさそうなお尻に細くて長い小鹿みたいな足──
こう、見てるだけでもムラムラくるね!
ヤバい、よだれが;
「はい、お待たせみつ君」
「ありがとうございます、巴先輩♪」
「いえいえ、召しあがれ」
「いただきまぁーす」
ふぅ…
美味しいし、癒されるねぇ。
巴先輩は紅茶いれるの上手いうえに可愛いし、とってもやさしい。
…1回くらい、口説いちゃってもいいかな?
いいよね?
口説いちゃえ♪
「ねぇ、巴先輩…」
「なぁに? みつ君」
巴先輩と目が合った。
そこで、おもいっきり甘ったるいほほ笑みを浮かべる。
「先輩って、可愛いとか…後ろ姿がエロいとかいわれません?」
「かわっ…え、えろ…っ?!」
おぉ、真っ赤になってテンパってる!
かっわい~。
「俺、先輩見てるだけで──」
そんで流しみながら甘く囁いて、ゆっくり顔をよせてく。
唇まで、あとすこし。
「堪らなくなり──「だ、駄目ーっ!」
「……」
「……」
俺、おもいっきり顔面押されました。
は、鼻が;
「あっ! ご、ごめんね、みつ君ι」
「いや、大丈夫です。──巴先輩、好きな人でもいます…?」
なんとなく反応が、ね。
「…‥っ!」
お、真っ赤になって固まっちゃった。
当たりかぁ~。
「ねぇ、ダレ? ダレ?」
「な、内緒ですっ」
「えー、残念」
気になったのになぁ。
でも、心当たりはあるんだよねぇ~。
巴先輩が好きなの、悦じゃないかなぁ?
俺が悦の部屋に行ってジャマしちゃったとき、なんかあるような雰囲気だったもん。
きっとそうだよぉ。
いったら驚くかな?
いっちゃっていいかな?
いいや、いっちゃえ♪
「ねぇ、巴先輩。巴先輩の好きな人って──」
──♪~♪~♪──
そこまでいってケイタイが鳴った。
響介からメールだ。
響介めぇ、こんなときになんの用だよ!
「…あ」
響介、すっごい怒ってる;
編入したばっかなのにサボりまくってるもんねぇ。
コレは大人しく従うほうがいいかなぁ;
「どうしたの? みつ君」
「いやー、ちょっと呼ばれちゃいました。もう行かないと;」
「そっか…」
のこりの紅茶を飲んで立ちあがる。
もっとゆっくりしたかったなぁ~、残念。
「紅茶ごちそうさまでした。美味しかったです」
「また、来てください…」
「はい、今度はゆっくり。じゃあまた♪」
そういって、軽く手を振って教室に向かう。
響介の怒りがおさまってるといいんだけど…
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