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第二章 天翔零と『悪魔の瞳』
D.E.R─27 翔に届け!光太のエール
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「翔っ!大丈夫か?!!」
光太は家のドアをバンッと勢いよく開けると、翔に向かって叫んだ。
そして、息を切らせながら片手の甲で汗を拭う。
荒らされた店から飛び出し、光太は全速力で翔の自宅まできたのだ。
「ハァッ……ハァッ……翔っ!」
光太はしっかりと息を整える間もなく、翔に駆け寄った。
しかし、翔は光太を見る事もなく座ったまま壁に寄たりかかり、焦点の合わない瞳を虚空に漂わせている。
「翔っ!おい、翔!大丈夫か?!しっかりしろ!」
光太は正面から両手で翔の肩を掴み、強く声をかけながら翔の身体を大きく揺さぶった。
「光太……」
翔は光太にドロンとした虚ろな目を向けると、涙でグシャグシャになった顔を袖でこすった。
そして、何とか光太に瞳の焦点を合わせると、座ったままサッと反対へ身体を向けた。
泣いてグシャグシャになった顔を、光太にこれ以上見られたくなかったから。
「翔……」
それを察した光太は、そのまま翔の背中へ話しかける。
先程とは違い、そっと静かに。
「翔……ルミちゃんは……?」
翔は答えたくなかった。
答えてしまえば、この現実を認める事になってしまうから。
ルミを守る事が出来ず、奪いさられた現実を……!
けれど翔はしばらく沈黙した後、やはり答える事にした。
心ではもう、翔はこの現実を認めていたからだ。
「ルミは……連れ去られたよ」
翔は背を向けたまま力無く一言零すと、光太に事の一部始終を伝えた。
◇◇◇
光太は翔から全てを聞き終えた直後、心の底から湧き上がってくる怒りと共に、座ったまま床をドンッと強く叩きつけた。
「くそっ!アイツらルミちゃんの気持ち、完全に無視してるじゃねーか!」
「光太……」
背中を向けたままの翔に、光太は激を飛ばす。
「翔、取り戻してこい。ルミちゃんを!このままでいい訳ねーだろ?!」
光太は悔しかったのだ。
ルミの気持ちがズタズタに引き裂かれ、親友の翔がこんな絶望に叩き落とされた事が。
───アイツら、絶対に許せねぇ!
強く怒りに打ち震える光太。
けれど翔から返ってきた言葉は、弱々しく儚げなモノだった。
「……光太、それは無理だよ」
「はぁっ?なんでだよ翔っ!?ルミちゃんの事、本当に好きなんだろ!誰よりも大切なんだろ!」
光太に強く言葉をぶつけられても、翔は背中を丸めながら黙りこんだままだ。
それにもどかしさを感じた光太は、強く顔をしかめた。
「それにな、あんないい子いねーぞ!分かってんのか翔。お前には、ルミちゃんしかいないんだよ!」
けれど翔は光太に振り返らず、そのまま涙で肩を震わせた。
「くっ……無理なんだよ……無理なんだよ光太!んな事、光太だって分かるだろ。もし俺が行ったら、ルミの気持がムダになる。それに……」
翔はそこまで言うと、光太に再び涙でグシャグシャになった顔を向けた。
変かもしれないけど、翔は光太にハッキリ分かってほしかったから。
光太が励ましてくれるからこそ、これはもうどうしようもないんだという事を。
「光太、あんな財閥に、どうやって勝ったらいいんだよ!?光太なら分かんのか?!どーなんだよ!」
「そりゃお前……」
口ごもる光太に、翔は怒りと悔しさに顔を歪めながら告げる。
「そうだろ。気持ちだけじゃ、どーしようもねぇんだよ。むしろ無駄なんだ!そんなもん!」
「翔、お前……」
「光太、あの会長の言う通りだ。無力なヤツは……俺みたいな無力なヤツは、所詮何も出来やしないんだよ!!」
翔は光太に強く言い放つとバッと立ち上がり、そのままドアを勢いよく開けて外に飛び出した。
「翔っ!待てよ」
光太は翔の後を追って外に飛び出した。
すると、翔は少し離れた場所で両ひざに手を乗せ、身体を曲げて息を切らしていた。
「翔っ!」
「来んなよ光太っ!近寄んじゃねぇっ!」
「翔……」
光太は、それ以上は翔に近寄る事が出来なかった。
翔の全身から放たれる絶望のオーラが、光太だけじゃなく、世界その物を拒絶しているように感じたから。
光太が立ち尽くしている間に軽く息を整えた翔は、光太の方を振り返らずにフラッと歩き始めた。
絶望から生まれた黒い十字架を、胸に刻み込んだまま。
その姿を見つめる事しか出来ない光太は苛立ち、片手で額を強く押さえた。
「あーーーっ、くそっ!」
だけど、翔の背中に向かい全力で言葉をぶつける。
いや、翔の心に直接送り込む。
親友(とも)に、ありったけのエネルギーを!
「翔っ!悔しいけど、お前の、いや……その会長の言う通りだよ。でもな翔、どんなに不利な状況でも戦い続けてれば、必ず流れを変えるチャンスは来るからな!」
すると、翔は一瞬歩みを止めたが、またフラフラしながら歩き続けた。
それでも光太は諦めずエールを送る。
「翔っ!これからしばらく、お前にはタダで飯食わせてやっから必ず来いよ!いいな。分かったら手を振れーーー!!」
絶望の中にいる翔は、本当は腕を上げる事も出来ないぐらい全身に力が入らなかった。
けれど光太に背を向けたままゆっくり腕を上げ、そのまま無言で右手を振った。
光太(とも)のエールに答える為に。
言葉は無くとも翔の想いを感じた光太は、力一杯ニカッと笑顔を作った。
そして、翔と自分自身の心に言葉を染み込ませる。
「へっ、翔。どんなに辛くても、俺はお前なら出来るって信じてる。俺は、お前のダチだからな」
◇◇◇
翔は光太の激励を受けた後、あてもなく街を彷徨い歩いていた。
光太の気持は嬉しかったが、昨日まで輝いていた街は翔にはくすんで見えた。
まるで、ルミの笑顔が無くなった事で光が消えてしまったように……
そしてしばらくすると、翔のその心に呼応したかの如く天気が急に傾き雨が降ってきた。
街の人達は慌てて傘をさしたり建物の陰に非難したりしたが、翔はそのままゆっくりと歩き続けた。
翔は、雨に濡れる事なんてどうでもよかった。
今の翔の頭の中には、ルミとの今までの楽しかった日々と、それを根こそぎ奪われた事。
何より、その時のルミの涙と会長の言葉がグルグルと、まるで終わりの無いメリーゴーランドのように回っていたから。
『翔……私と別れても、翔の夢は捨てないでね』
『翔くん。無力な者は、何も出来はしない。分かるか?キミの小説が、キミその物なのだ』
翔はそれを思い返すと、絶望と怒りがさらに心の中で膨れ上がってきてしまう。
「何が人を元気にする小説だ。そんな夢なんて何の意味もない。俺に、もっと力があれば……!!」
翔が瞳に涙を滲ませまま歯を食いしばり呪詛の様な想いを吐いた瞬間、翔の周りにサアッと一瞬霧が立ち込めた。
その霧はすぐに晴れたが、ふと気付くと、翔の目の前には古ぼけた教会があるではないか。
「ん?なんだ?こんなとこに教会なんてあったか?」
翔は何か違和感を感じながらも教会に近づくと、入り口の近くに何か文字の書かれた看板が立っているのが目に入った。
『絶望した時、アナタは最も真実に近い場所にいる ~教会・トゥーラ・レヴォルト~』
その看板の文字を読んだ翔は、思わずため息を零す。
「フウッ……じゃあ俺は、一生真実と近い所にいるって事か。まあ、確かにそーかもしんねーな……ハハッ」
力なく笑いながらも、その言葉に静かな感銘を受けた翔。
翔には、その看板に書かれた言葉が、まるで自分の人生の標語のように感じたからだ。
なので翔は教会の扉の前まで行き、その扉をゆっくりと片手で押した。
すると内開きの扉は、ギギィッという鈍い音を鳴らしながらゆっくりと開かれていく。
もちろん翔は、この時は思ってもいなかった。
この扉を開け教会に入った事。
これが、ルミの奪還に繋がる途轍もないドラマの幕開けである事に……!
光太は家のドアをバンッと勢いよく開けると、翔に向かって叫んだ。
そして、息を切らせながら片手の甲で汗を拭う。
荒らされた店から飛び出し、光太は全速力で翔の自宅まできたのだ。
「ハァッ……ハァッ……翔っ!」
光太はしっかりと息を整える間もなく、翔に駆け寄った。
しかし、翔は光太を見る事もなく座ったまま壁に寄たりかかり、焦点の合わない瞳を虚空に漂わせている。
「翔っ!おい、翔!大丈夫か?!しっかりしろ!」
光太は正面から両手で翔の肩を掴み、強く声をかけながら翔の身体を大きく揺さぶった。
「光太……」
翔は光太にドロンとした虚ろな目を向けると、涙でグシャグシャになった顔を袖でこすった。
そして、何とか光太に瞳の焦点を合わせると、座ったままサッと反対へ身体を向けた。
泣いてグシャグシャになった顔を、光太にこれ以上見られたくなかったから。
「翔……」
それを察した光太は、そのまま翔の背中へ話しかける。
先程とは違い、そっと静かに。
「翔……ルミちゃんは……?」
翔は答えたくなかった。
答えてしまえば、この現実を認める事になってしまうから。
ルミを守る事が出来ず、奪いさられた現実を……!
けれど翔はしばらく沈黙した後、やはり答える事にした。
心ではもう、翔はこの現実を認めていたからだ。
「ルミは……連れ去られたよ」
翔は背を向けたまま力無く一言零すと、光太に事の一部始終を伝えた。
◇◇◇
光太は翔から全てを聞き終えた直後、心の底から湧き上がってくる怒りと共に、座ったまま床をドンッと強く叩きつけた。
「くそっ!アイツらルミちゃんの気持ち、完全に無視してるじゃねーか!」
「光太……」
背中を向けたままの翔に、光太は激を飛ばす。
「翔、取り戻してこい。ルミちゃんを!このままでいい訳ねーだろ?!」
光太は悔しかったのだ。
ルミの気持ちがズタズタに引き裂かれ、親友の翔がこんな絶望に叩き落とされた事が。
───アイツら、絶対に許せねぇ!
強く怒りに打ち震える光太。
けれど翔から返ってきた言葉は、弱々しく儚げなモノだった。
「……光太、それは無理だよ」
「はぁっ?なんでだよ翔っ!?ルミちゃんの事、本当に好きなんだろ!誰よりも大切なんだろ!」
光太に強く言葉をぶつけられても、翔は背中を丸めながら黙りこんだままだ。
それにもどかしさを感じた光太は、強く顔をしかめた。
「それにな、あんないい子いねーぞ!分かってんのか翔。お前には、ルミちゃんしかいないんだよ!」
けれど翔は光太に振り返らず、そのまま涙で肩を震わせた。
「くっ……無理なんだよ……無理なんだよ光太!んな事、光太だって分かるだろ。もし俺が行ったら、ルミの気持がムダになる。それに……」
翔はそこまで言うと、光太に再び涙でグシャグシャになった顔を向けた。
変かもしれないけど、翔は光太にハッキリ分かってほしかったから。
光太が励ましてくれるからこそ、これはもうどうしようもないんだという事を。
「光太、あんな財閥に、どうやって勝ったらいいんだよ!?光太なら分かんのか?!どーなんだよ!」
「そりゃお前……」
口ごもる光太に、翔は怒りと悔しさに顔を歪めながら告げる。
「そうだろ。気持ちだけじゃ、どーしようもねぇんだよ。むしろ無駄なんだ!そんなもん!」
「翔、お前……」
「光太、あの会長の言う通りだ。無力なヤツは……俺みたいな無力なヤツは、所詮何も出来やしないんだよ!!」
翔は光太に強く言い放つとバッと立ち上がり、そのままドアを勢いよく開けて外に飛び出した。
「翔っ!待てよ」
光太は翔の後を追って外に飛び出した。
すると、翔は少し離れた場所で両ひざに手を乗せ、身体を曲げて息を切らしていた。
「翔っ!」
「来んなよ光太っ!近寄んじゃねぇっ!」
「翔……」
光太は、それ以上は翔に近寄る事が出来なかった。
翔の全身から放たれる絶望のオーラが、光太だけじゃなく、世界その物を拒絶しているように感じたから。
光太が立ち尽くしている間に軽く息を整えた翔は、光太の方を振り返らずにフラッと歩き始めた。
絶望から生まれた黒い十字架を、胸に刻み込んだまま。
その姿を見つめる事しか出来ない光太は苛立ち、片手で額を強く押さえた。
「あーーーっ、くそっ!」
だけど、翔の背中に向かい全力で言葉をぶつける。
いや、翔の心に直接送り込む。
親友(とも)に、ありったけのエネルギーを!
「翔っ!悔しいけど、お前の、いや……その会長の言う通りだよ。でもな翔、どんなに不利な状況でも戦い続けてれば、必ず流れを変えるチャンスは来るからな!」
すると、翔は一瞬歩みを止めたが、またフラフラしながら歩き続けた。
それでも光太は諦めずエールを送る。
「翔っ!これからしばらく、お前にはタダで飯食わせてやっから必ず来いよ!いいな。分かったら手を振れーーー!!」
絶望の中にいる翔は、本当は腕を上げる事も出来ないぐらい全身に力が入らなかった。
けれど光太に背を向けたままゆっくり腕を上げ、そのまま無言で右手を振った。
光太(とも)のエールに答える為に。
言葉は無くとも翔の想いを感じた光太は、力一杯ニカッと笑顔を作った。
そして、翔と自分自身の心に言葉を染み込ませる。
「へっ、翔。どんなに辛くても、俺はお前なら出来るって信じてる。俺は、お前のダチだからな」
◇◇◇
翔は光太の激励を受けた後、あてもなく街を彷徨い歩いていた。
光太の気持は嬉しかったが、昨日まで輝いていた街は翔にはくすんで見えた。
まるで、ルミの笑顔が無くなった事で光が消えてしまったように……
そしてしばらくすると、翔のその心に呼応したかの如く天気が急に傾き雨が降ってきた。
街の人達は慌てて傘をさしたり建物の陰に非難したりしたが、翔はそのままゆっくりと歩き続けた。
翔は、雨に濡れる事なんてどうでもよかった。
今の翔の頭の中には、ルミとの今までの楽しかった日々と、それを根こそぎ奪われた事。
何より、その時のルミの涙と会長の言葉がグルグルと、まるで終わりの無いメリーゴーランドのように回っていたから。
『翔……私と別れても、翔の夢は捨てないでね』
『翔くん。無力な者は、何も出来はしない。分かるか?キミの小説が、キミその物なのだ』
翔はそれを思い返すと、絶望と怒りがさらに心の中で膨れ上がってきてしまう。
「何が人を元気にする小説だ。そんな夢なんて何の意味もない。俺に、もっと力があれば……!!」
翔が瞳に涙を滲ませまま歯を食いしばり呪詛の様な想いを吐いた瞬間、翔の周りにサアッと一瞬霧が立ち込めた。
その霧はすぐに晴れたが、ふと気付くと、翔の目の前には古ぼけた教会があるではないか。
「ん?なんだ?こんなとこに教会なんてあったか?」
翔は何か違和感を感じながらも教会に近づくと、入り口の近くに何か文字の書かれた看板が立っているのが目に入った。
『絶望した時、アナタは最も真実に近い場所にいる ~教会・トゥーラ・レヴォルト~』
その看板の文字を読んだ翔は、思わずため息を零す。
「フウッ……じゃあ俺は、一生真実と近い所にいるって事か。まあ、確かにそーかもしんねーな……ハハッ」
力なく笑いながらも、その言葉に静かな感銘を受けた翔。
翔には、その看板に書かれた言葉が、まるで自分の人生の標語のように感じたからだ。
なので翔は教会の扉の前まで行き、その扉をゆっくりと片手で押した。
すると内開きの扉は、ギギィッという鈍い音を鳴らしながらゆっくりと開かれていく。
もちろん翔は、この時は思ってもいなかった。
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