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第一章 出逢ってから、奪われるまで
D.E.R─23 翔の誓いと忍び寄る悪夢
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「ごめんね翔……私、婚約者がいるの」
もし記憶を消せるなら、今すぐ消してしまいたい。
そう思ってしまう言葉を最愛のルミから言われた翔は、温かい布団の中で急激に体が冷えてくるのをヒシヒシと感じながら同時に思っていた。
いや、言い聞かせていた。
自分自身の心に。
───大丈夫、落ち着け。いつもの事だ……俺はいつだってそうだ。本当に欲しいモノは、手に入らない。今に始まった事じゃない……こんな悲しみは、慣れっこだ。
もちろん、それで心が収まるハズも無かったが、翔はルミに優しい眼差しを向けた。
翔は確かに物凄く辛かったが、そんなのどーでも良かったのだ。
それよりも翔は、心を痛めながらも言ってくれたルミの事を、一刻でも早く安心させてあげたかった。
「ルミ、大丈夫。嫌いになったりしないよ」
「翔……!」
翔の胸の中で涙をボロボロ流しながら翔を見上げるルミに、翔は優しく言葉を続ける。
「ルミ、本当に言いにくい事言ってくれて、ありがとう。勇気いったよな。ルミは優しくて強い子だ」
「翔っ!そんな事ない!私、ずっと言えなかった。言わなきゃいけないのに、翔の事大好きだから、ずっと言えなかった!弱くて悪い子だよ!!」
大きな声で叫び泣きじゃくるルミを、翔は優しくギュッと抱きしめた。
「いいんだよルミ。生きてりゃ色々あるのさ。いい事ばっかも悪い事ばっかも出来やしねぇ。けど、少なくとも、勇気を出して言ってくれたルミの事、俺は大好きだよ」
翔は、大好きどころか本当は誰よりもルミを愛していたが、敢えて愛してるとは言わなかった。
言えば、別れがより辛くルミの心に突き刺さってしまうから。
「うわーーーーーーーん!翔、翔、ごめんね翔!私も翔が大好きだよーーーーー!!!」
泣きじゃくりながら翔に抱きついているルミの事を、翔はしばらく何も言わずに優しく抱きしめた。
そしてルミの頭の下から腕をそっと抜き、体を起こしてベットに座った。
「翔……?!」
ルミが心配そうな声を漏らしたが、翔はルミに背を向けながら煙草に火をつけた。
翔から魂が抜けていくかのように、紫煙がフワッと消えていく。
翔も流石にもう、限界だったのだ。
翔自身、涙を零さないようにする事が。
分かっていても、辛くて、悲しくて、どうしようもない程辛いから。
なのでルミに涙を見せないようにしながら、翔は涙と共にゆっくりタバコを吸い続けている。
ただそんな中でも、翔はルミにタバコの煙を吸わせちゃいけないと思い、タバコを灰皿に置き服を着ると窓をガラッと開け、そこで立ち尽くしたまま紫煙をくゆらせた。
そんな翔の寂しい背中を見てルミも体を起こし、上着だけ羽織ったまま翔の背中にすり寄った。
翔はルミのぬくもりと鼓動を背中で感じたまま、振りかえらずに涙を流したままタバコをスーッとふかしている。
ルミも翔の背中から伝わってくる哀しさが伝わり、涙が止まらない。
「翔……ごめんね。本当にごめんね……」
翔も背中で感じていた。
言葉だけじゃなく、ルミの涙で震える声と共に伝わってくる、どうしようもない想いを。
だから本当は口にしたくないのに、涙と共に言葉が溢れてしまう。
「いいんだよルミ。どうしようもないんだ。どうしようも……それに、いつもの事さ。理想の小説も大切な人も、本当に欲しいモノは手に入らない。掴んだと思ったら、手の平から零れ落ちていくのさ。俺は所詮、そんな運命なんだ」
「翔……!」
「別にルミが悪いんじゃない。それに、ルミと一日でもこうして愛し合えたなら……俺はもう、充分さ」
そう告げて泣きながらタバコをふかす翔に、ルミは心から声を絞り出した。
「イヤだ……イヤだよっ!私は翔と一緒にいたいの!!婚約者なんてパパが勝手に決めただけ。私はあんな人全然好きじゃない。翔と一緒に暮らしたいよーーー!!」
ルミは大きな声でそう叫びながら、再び大粒の涙を溢れさせながら泣きじゃくっている。
「ルミ……!」
翔は思った。
ルミに、強く生きていこうと告げなきゃと。
けれどその瞬間、翔の心から止めどなく溢れ出してきた。
ルミと出会ってからの、短くも濃密な思い出が。
『翔、私のエビフライあげる♪』
『えーーーっ、こっちの方が絶対面白いよ!』
『そんなに来てほしければ、行ってあげてもいいけど……♪』
『翔ーーー♪これ、光太さんから教えてもらった料理よ。食べて♪』
『ムーミンデート、楽しみにしてるからね♪』
『バカッ!私と分からずに助けたん?』
───ルミっ……!
そしてルミだけでなく、光太も出てきた。
怒った顔で。
『おい翔、お前、ルミちゃんみたいないい子に冷たくするなんて、ありえねーからな!』
───光太……!
翔がそれらを思い出した時、最後にフラッシュバックした。
ルミと一番最初に出会った、あの時の事が。
『ねぇ、何を捨てれないの?』
───ルミ、俺は……俺が捨てれないのは……!
翔はタバコを灰皿に押し付けて火を消すと、涙をサッと拭き、ゆっくりとルミの方へ体を振り返らせた。
そして、決意を宿した瞳でルミを見つめる。
「ルミ。俺は財閥どころか、その日の暮らしもギリギリな、バイトで食つなぐ売れてない貧乏作家だ。売れるまで、エビフライだって毎日は食えないぞ」
「いいもん!光太さんの所で食べれるし、私もいっぱい働くから!」
ルミは涙の乾かぬ瞳に強い意志を宿し、大きな声で翔に言った。
ただ、こんな将来ある子が学校も出ずに働くなんてさせられないと思った翔は、ルミの言葉を真っ向から否定する。
「働く?学校はどうするんだよ。ちゃんと行かなきゃダメだろ」
「学校なんていい。それよりも働いて翔と一緒に暮らす!」
「ダメだ!学校は出とかなきゃ」
「ヤダ!」
「ルミっ!」
翔は強くルミに声をぶつけたが、ルミは怯まなかった。
「だって、学校卒業したらアイツと結婚させられる。そんなん絶対イヤ!私は翔と一緒がいいのっ!!」
ルミの心からの想いをぶつけられた翔は、認めるしかなかった。
翔自身、一番捨てられないのはルミの事だと!
「……わかったよ。ルミ、俺もバイトギリギリまで増やして朝晩働いて、少しでも収入増やす。そして、作家として成功してルミを幸せにする!ルミの事は誰にも渡さない!!」
「う~~~~翔っ!!」
涙を溢れさすルミを、翔はそっと抱きしめた。
「悪いな、ルミ。今はまだ指輪も渡せないけど、それまではこのハグで我慢してくれ」
「指輪なんかいらんよ。翔がこうしてハグしてくれたら、それで充分だよ♪」
翔はルミの事を身体からそっと離し、ルミの肩に両手を乗せて見つめた。
その瞳に愛を込めて。
「ルミ、愛してる」
「翔、私の方が愛してるよ」
翔とルミは強くキスをした後、涙を流しながらお互いを強く抱きあった。
誓う前から存在していた愛を、確かめ合いながら。
◇◇◇
その翌日の事だった。
翔がバイトに出ていると、光太から急に着信があった。
翔はちょうど休憩に入ったのですぐに折り返すと、光太の息を切らす声が聞こえてくる。
「ハアッ……ハアッ……翔、聞こえてるか?」
光太の声に異変を感じた翔は、電話口の光太に強く問いかけた。
「どうした光太?!何があった?」
「翔……早く家に戻れ。ルミちゃんが危ない」
「どーゆ―事だよ光太!?」
慌てる翔に、光太は息を整えて答えた。
「翔。ルミちゃんは、朝比奈財閥の娘だ。奴ら、家出したルミちゃんを連れ戻しにウチまで来た。アイツら、メチャクチャ店荒らしてルミちゃん探してて」
「なんだって?!ルミが家出?!どーいう事だよ光太っ!」
「詳しくは分かんねぇ。けどルミちゃん来る前だったから、翔の家に戻るようにこっそり伝えた。だから、お前の家もバレてる可能性が高い!」
翔は光太のその言葉を聞き終えると同時にバイト先の責任者に頭を下げ、バイト先を飛び出した。
頭の中で詳細はまとまってはいなかったが、このままではルミが危ない。
それだけはハッキリ分かったからだ。
───ルミ……無事でいろよ!
翔はその想いと共に、全速力で自宅まで駆けた。
この先に待ち受ける、残酷な運命を全身でヒシヒシと感じながらも……!
もし記憶を消せるなら、今すぐ消してしまいたい。
そう思ってしまう言葉を最愛のルミから言われた翔は、温かい布団の中で急激に体が冷えてくるのをヒシヒシと感じながら同時に思っていた。
いや、言い聞かせていた。
自分自身の心に。
───大丈夫、落ち着け。いつもの事だ……俺はいつだってそうだ。本当に欲しいモノは、手に入らない。今に始まった事じゃない……こんな悲しみは、慣れっこだ。
もちろん、それで心が収まるハズも無かったが、翔はルミに優しい眼差しを向けた。
翔は確かに物凄く辛かったが、そんなのどーでも良かったのだ。
それよりも翔は、心を痛めながらも言ってくれたルミの事を、一刻でも早く安心させてあげたかった。
「ルミ、大丈夫。嫌いになったりしないよ」
「翔……!」
翔の胸の中で涙をボロボロ流しながら翔を見上げるルミに、翔は優しく言葉を続ける。
「ルミ、本当に言いにくい事言ってくれて、ありがとう。勇気いったよな。ルミは優しくて強い子だ」
「翔っ!そんな事ない!私、ずっと言えなかった。言わなきゃいけないのに、翔の事大好きだから、ずっと言えなかった!弱くて悪い子だよ!!」
大きな声で叫び泣きじゃくるルミを、翔は優しくギュッと抱きしめた。
「いいんだよルミ。生きてりゃ色々あるのさ。いい事ばっかも悪い事ばっかも出来やしねぇ。けど、少なくとも、勇気を出して言ってくれたルミの事、俺は大好きだよ」
翔は、大好きどころか本当は誰よりもルミを愛していたが、敢えて愛してるとは言わなかった。
言えば、別れがより辛くルミの心に突き刺さってしまうから。
「うわーーーーーーーん!翔、翔、ごめんね翔!私も翔が大好きだよーーーーー!!!」
泣きじゃくりながら翔に抱きついているルミの事を、翔はしばらく何も言わずに優しく抱きしめた。
そしてルミの頭の下から腕をそっと抜き、体を起こしてベットに座った。
「翔……?!」
ルミが心配そうな声を漏らしたが、翔はルミに背を向けながら煙草に火をつけた。
翔から魂が抜けていくかのように、紫煙がフワッと消えていく。
翔も流石にもう、限界だったのだ。
翔自身、涙を零さないようにする事が。
分かっていても、辛くて、悲しくて、どうしようもない程辛いから。
なのでルミに涙を見せないようにしながら、翔は涙と共にゆっくりタバコを吸い続けている。
ただそんな中でも、翔はルミにタバコの煙を吸わせちゃいけないと思い、タバコを灰皿に置き服を着ると窓をガラッと開け、そこで立ち尽くしたまま紫煙をくゆらせた。
そんな翔の寂しい背中を見てルミも体を起こし、上着だけ羽織ったまま翔の背中にすり寄った。
翔はルミのぬくもりと鼓動を背中で感じたまま、振りかえらずに涙を流したままタバコをスーッとふかしている。
ルミも翔の背中から伝わってくる哀しさが伝わり、涙が止まらない。
「翔……ごめんね。本当にごめんね……」
翔も背中で感じていた。
言葉だけじゃなく、ルミの涙で震える声と共に伝わってくる、どうしようもない想いを。
だから本当は口にしたくないのに、涙と共に言葉が溢れてしまう。
「いいんだよルミ。どうしようもないんだ。どうしようも……それに、いつもの事さ。理想の小説も大切な人も、本当に欲しいモノは手に入らない。掴んだと思ったら、手の平から零れ落ちていくのさ。俺は所詮、そんな運命なんだ」
「翔……!」
「別にルミが悪いんじゃない。それに、ルミと一日でもこうして愛し合えたなら……俺はもう、充分さ」
そう告げて泣きながらタバコをふかす翔に、ルミは心から声を絞り出した。
「イヤだ……イヤだよっ!私は翔と一緒にいたいの!!婚約者なんてパパが勝手に決めただけ。私はあんな人全然好きじゃない。翔と一緒に暮らしたいよーーー!!」
ルミは大きな声でそう叫びながら、再び大粒の涙を溢れさせながら泣きじゃくっている。
「ルミ……!」
翔は思った。
ルミに、強く生きていこうと告げなきゃと。
けれどその瞬間、翔の心から止めどなく溢れ出してきた。
ルミと出会ってからの、短くも濃密な思い出が。
『翔、私のエビフライあげる♪』
『えーーーっ、こっちの方が絶対面白いよ!』
『そんなに来てほしければ、行ってあげてもいいけど……♪』
『翔ーーー♪これ、光太さんから教えてもらった料理よ。食べて♪』
『ムーミンデート、楽しみにしてるからね♪』
『バカッ!私と分からずに助けたん?』
───ルミっ……!
そしてルミだけでなく、光太も出てきた。
怒った顔で。
『おい翔、お前、ルミちゃんみたいないい子に冷たくするなんて、ありえねーからな!』
───光太……!
翔がそれらを思い出した時、最後にフラッシュバックした。
ルミと一番最初に出会った、あの時の事が。
『ねぇ、何を捨てれないの?』
───ルミ、俺は……俺が捨てれないのは……!
翔はタバコを灰皿に押し付けて火を消すと、涙をサッと拭き、ゆっくりとルミの方へ体を振り返らせた。
そして、決意を宿した瞳でルミを見つめる。
「ルミ。俺は財閥どころか、その日の暮らしもギリギリな、バイトで食つなぐ売れてない貧乏作家だ。売れるまで、エビフライだって毎日は食えないぞ」
「いいもん!光太さんの所で食べれるし、私もいっぱい働くから!」
ルミは涙の乾かぬ瞳に強い意志を宿し、大きな声で翔に言った。
ただ、こんな将来ある子が学校も出ずに働くなんてさせられないと思った翔は、ルミの言葉を真っ向から否定する。
「働く?学校はどうするんだよ。ちゃんと行かなきゃダメだろ」
「学校なんていい。それよりも働いて翔と一緒に暮らす!」
「ダメだ!学校は出とかなきゃ」
「ヤダ!」
「ルミっ!」
翔は強くルミに声をぶつけたが、ルミは怯まなかった。
「だって、学校卒業したらアイツと結婚させられる。そんなん絶対イヤ!私は翔と一緒がいいのっ!!」
ルミの心からの想いをぶつけられた翔は、認めるしかなかった。
翔自身、一番捨てられないのはルミの事だと!
「……わかったよ。ルミ、俺もバイトギリギリまで増やして朝晩働いて、少しでも収入増やす。そして、作家として成功してルミを幸せにする!ルミの事は誰にも渡さない!!」
「う~~~~翔っ!!」
涙を溢れさすルミを、翔はそっと抱きしめた。
「悪いな、ルミ。今はまだ指輪も渡せないけど、それまではこのハグで我慢してくれ」
「指輪なんかいらんよ。翔がこうしてハグしてくれたら、それで充分だよ♪」
翔はルミの事を身体からそっと離し、ルミの肩に両手を乗せて見つめた。
その瞳に愛を込めて。
「ルミ、愛してる」
「翔、私の方が愛してるよ」
翔とルミは強くキスをした後、涙を流しながらお互いを強く抱きあった。
誓う前から存在していた愛を、確かめ合いながら。
◇◇◇
その翌日の事だった。
翔がバイトに出ていると、光太から急に着信があった。
翔はちょうど休憩に入ったのですぐに折り返すと、光太の息を切らす声が聞こえてくる。
「ハアッ……ハアッ……翔、聞こえてるか?」
光太の声に異変を感じた翔は、電話口の光太に強く問いかけた。
「どうした光太?!何があった?」
「翔……早く家に戻れ。ルミちゃんが危ない」
「どーゆ―事だよ光太!?」
慌てる翔に、光太は息を整えて答えた。
「翔。ルミちゃんは、朝比奈財閥の娘だ。奴ら、家出したルミちゃんを連れ戻しにウチまで来た。アイツら、メチャクチャ店荒らしてルミちゃん探してて」
「なんだって?!ルミが家出?!どーいう事だよ光太っ!」
「詳しくは分かんねぇ。けどルミちゃん来る前だったから、翔の家に戻るようにこっそり伝えた。だから、お前の家もバレてる可能性が高い!」
翔は光太のその言葉を聞き終えると同時にバイト先の責任者に頭を下げ、バイト先を飛び出した。
頭の中で詳細はまとまってはいなかったが、このままではルミが危ない。
それだけはハッキリ分かったからだ。
───ルミ……無事でいろよ!
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