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運命のいたずら~⑤
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巧は母が集めてきた情報を時々聞いていた。必要最小限の手助けは千夏の為にしていた真希子だったが先のことまで考える余裕が無かったのだろう。なんとかその日暮らしをしているという印象だったそうだ。
よって棚田夫妻が千夏の家に手伝い出した頃の彼女は、家の中でさえも一人でまともに生活出来ているとは言えない状態だったという。トイレに行く時も真希子に一声かけて手伝ってもらっていたようだ。
食事もそれこそ手取り足とり、お風呂も一緒に入っていたらしい。ただそれ以外の時間は真希子がかけてくれる音楽をじっと聴き、ベッドに入って横になり真希子の手を煩わさないように生活していたという。
そんな状況から少しでも自分一人でできることが増えるようにと、棚田夫妻は福祉関係者のアドバイスを取り入れ始めたようだ。毎日色んな取り組みをし、千夏の世話に集中するため近々正男さんは民生委員などを辞める予定らしい。
朝子さんも千夏がある程度自立するまでは、お菓子作りのボランティア活動を休止するとすでに先方に伝えたという。その事を聞いた関係者の方々はとても残念がっていたそうだ。
しかし状況からして引き留める訳にもいかず、逆に棚田夫妻は沢山の励ましの言葉をいただいたようだ。
「でもしょうがないわよね。今までは経済的にも時間的にも余裕があったから、他人の世話ができたのよ。でもまずは身内の面倒を見るのが先でしょう。ボランティア活動ってそれだけ自己犠牲が必要だし、それなりの覚悟が必要だから気軽にできるものでもないから。本当に千夏ちゃんの今後のことを考えると大変よ」
巧も母からの話を聞いて頷いた。棚田夫妻だって今は元気でも高齢者であることは間違いない。やがては人の面倒よりも、自分の世話が大変になってくる時期が必ずやって来る。
しかし千夏には今、頼りになる身内は棚田夫妻しかいなかった。真希子は自身のことで精一杯だろう。聞くところによると真希子の両親やその兄妹が、時折入院している彼女の様子を見に来るらしい。
だがその対応だけで大変らしく、とてもではないが千夏の方まで面倒は見切れないと、棚田夫妻相手にそう言い切ったようだ。
「そんなこと、言ったの? そっちの家だって千夏は孫だし、姪なのに」
「真希子さんの方の家には真希子さんの兄と妹がいて、そっちに孫が五人もいるんだって。それに千夏ちゃんの曾祖母にあたる九十七歳になる方の介護も大変らしいの。そう聞けば、棚田さん達もしょうがないってなるわよ。棚田さんの所は一人息子を事故で亡くしたから、近い身内は孫の千夏ちゃんしかいないんだって。棚田さん達のご両親はお亡くなりになっていて、それぞれ御兄弟はいるようだけど東京や岡山や福岡とみんな遠距離に住んでいて、付き合いも年賀状のやり取りぐらいで疎遠だっていうから」
それに千夏だって今は十九歳と未成年だが、来年には二十歳で成人を迎える。そうなれば本来なら、親から独り立ちしていてもおかしくない年齢だ。ただでさえ真希子の親戚筋にとってみれば、精神疾患で入院している病人以上に厄介事を抱え込みたくないのが本音だろう。
だがもっと深刻な現実的な問題が母子の間にあった。それは二人共、世話をするにはお金がかかるということだ。入院している真希子の治療費や生活費なども、決して馬鹿にはならない。それ以上に、障害者の千夏には様々な点でお金が必要だった。
まず千夏の家では段差を無くし手すりをつけ、完全なバリアフリーにする改装費がかかった。障害者手帳を持っていることでいろんな補助が受けられるとはいえ、外出する場合などに必要なガイドヘルパーをお願いしなければならない。
日常生活を送るための白杖や音声が出る体重計など、あらゆる家電を千夏が一人でも使えるように買い替えたりする必要もあったという。
例えば音声電磁調理器や音声の出る炊飯ジャー、あらゆるものの判別ができるように音声ICタグレーダーという、あらかじめ録音しておいた内容を音声で教えてくれる機器を備えたりしたらしい。
もちろんそれだけでは足りない。パソコンやスマホなども使えるよう、画面に表示している内容を音声にして教えてくれるスクリーンリーダ―等のソフトウェアを入れる必要があった。
小さなことだが家の中の電灯スイッチやドアなども含め、あらゆる所に点字のような印をつけたりもしたようだ。視覚障害者が生活していくためには、様々な面での工夫を凝らすための労力と物が必要となってくるらしい。
身近に視覚障害者がいるようになって、初めて気付いたことが多い。本当に無関心から来る無知というのは恐ろしいと、つくづく感じるようになった。
よく見れば今はいろんな家電のスイッチ等には、あらかじめ点字が打たれている。音声を発したりする商品は少なく無い。例えば最初からでこぼこが付いたものがシャンプー、つるつるしたものがリンス、というユニバーサルデザインと呼ばれるものが世間では普及しているようだ。
しかしまず目の見えなくなった人全員が、点字を読めるかというとそうでも無いらしい。読めるようになるには大変な労力が必要で、千夏の場合も点字を覚えるのは最小限にとどめているという。
それは点字も全てのものに備わっている訳では無いからだ。よって実際の生活の中でそれこそ手さぐりしながらこれは何、ここはこういう用途のものと一つ一つ身の回りのものを触って覚えていくことから始めていくしかないという。点字の勉強より、まずそういったことに労力と神経を使う方が先決らしい。
そんな状況の中、真希子の親類側と棚田夫妻はお金の使い方について、弁護士を間に挟んで話し合いを始めたと聞いた。ただ千夏達には残された財産が多く、かつ棚田夫妻自身が余裕のある暮らしをしていたために、あまり揉めること無く折り合いがつきそうだという。
それでも最初にきちんと決めないと後になって揉めないようにと行動を起こしたことは、さすがに元大企業出身の正男さんらしい判断だ。千夏の将来において少しでも懸案事項を減らしておくことは賢明だと、周囲の方々も感心していた。
おそらく千夏と真希子は、今後一緒に暮らすことは難しいのではないか、というのが双方の見方だった。なにせ真希子は自分が選んできた再婚相手の暴力によって、娘が障害者になってしまったのだ。しかもたまたま帰省していた時に自分を助けようとしたから、との後悔が一生付きまとうに違いない。
そのことが彼女の精神に負担を与え、再び病んでしまった大きな要因の一つでもあるという。それを取り除かないまま回復させるのは困難だろう。少なくとも精神が安定するまで、二人は距離を置く方が良いと担当医師達も口を揃えて進言したらしい。
さらに棚田夫妻が聞きだしたところによると、千夏もまた本当は西村との再婚には反対だったようだ。けれど精神的に弱っている母の姿を見るのが辛く、元気になるのであればという気持ちもあったという。
また心のどこかでは、再婚相手に面倒な母の相手をしてもらおうと押し付けてしまったという思いがあったらしい。その為西村との再婚後に、母だけでなく自分自身にも暴力が及んだ時、もっと適切な対応をしていればこんなことにはならなかったと千夏は千夏で悔やんでいるそうだ。
母がどうしても我慢してくれ、本当は優しい人なのだからという言葉にほだされて我慢していたという。だが千夏自身は東北女子サッカー強豪高校への編入の誘いがあったため、結局これ幸いとその話に飛び付き、高一の途中で西村から逃げるように離れたのだ。
千夏は西村を母に押し付けたと言われれば否定できず、その罰が視力を失うという形で自分に戻ってきたと、彼女自身が考えてしまうのも無理はなかった。お互いにそんな後悔を持ち続けていたようだ。
そんな経緯もあり、さらに自分自身も傷ついている中で二人が暮らせるようになるには相当な時間が必要であろうという棚田夫妻の話には、母から聞いた巧も納得した。
彼女が棚田夫妻の力を借りて家に籠ることなく、積極的に障害者として生きる道を懸命に模索し始めている中、巧は巧で高校卒業を目前に控えている今後の進路についてとても迷っていた。それは続けていたフットサルのチームのスポンサーをしている会社から、
「あまり高い給料は出せないけど、もし進学しないつもりならうちの会社で働きながらチームに所属してくれないか」
という誘いを受けていたからだ。正GKでもない巧にそんな声がかかるのはとても光栄なことだ。しかもまだ十代と若い巧の将来性に、会社もクラブチームも期待していることは間違いない。
しかし母からは本当に大学へ行かなくてもいいのか、フットサルは大学へ行きながらでも続けられるじゃないかと進学を勧められていた。一方で父は自分の好きなようにしなさい、でも後悔しない方を選びなさいと言いだし、そのことで二人は少し揉めていた。
だがそれは当然だった。働く先があるとはいえその後の将来を考えれば、親の立場では一人っ子の巧の学歴を高卒で終わらせることが心配だったに違いない。
とはいえ勉強はもともと得意では無い。特に荒れていた時期など、巧は全くといっていいほど机に向かうことなどしなかった。それに不良仲間と縁を切った後もフットサルに夢中だったため、日頃から学校の勉強を疎かにしていた。
そんな巧が無理に勉強をして、中途半端な気持ちのまま大学卒という名が欲しいだけで進学していいのだろうかと悩んだ。しかもお金だけはかかる、無名の私立大学程度にしか入れないだろう。そうなれば大卒と言っても、正直その後の就職に優位になるとは思えなかった。
その上有名大学に入っていても就職できないとか、いい企業に入れないという時代だ。また入った所でブラック企業にこき使われ、心を病んで会社を転々とするだけという風潮もあった。
そこで巧は学歴にこだわらず、声をかけてくれた企業へ就職してフットサルに力を入れようと自ら決断した。また将来は、日本代表入りを目指したいという気持ちが湧いてきた。その為巧の出した結論に、最終的には両親も納得してくれたのである。
よって棚田夫妻が千夏の家に手伝い出した頃の彼女は、家の中でさえも一人でまともに生活出来ているとは言えない状態だったという。トイレに行く時も真希子に一声かけて手伝ってもらっていたようだ。
食事もそれこそ手取り足とり、お風呂も一緒に入っていたらしい。ただそれ以外の時間は真希子がかけてくれる音楽をじっと聴き、ベッドに入って横になり真希子の手を煩わさないように生活していたという。
そんな状況から少しでも自分一人でできることが増えるようにと、棚田夫妻は福祉関係者のアドバイスを取り入れ始めたようだ。毎日色んな取り組みをし、千夏の世話に集中するため近々正男さんは民生委員などを辞める予定らしい。
朝子さんも千夏がある程度自立するまでは、お菓子作りのボランティア活動を休止するとすでに先方に伝えたという。その事を聞いた関係者の方々はとても残念がっていたそうだ。
しかし状況からして引き留める訳にもいかず、逆に棚田夫妻は沢山の励ましの言葉をいただいたようだ。
「でもしょうがないわよね。今までは経済的にも時間的にも余裕があったから、他人の世話ができたのよ。でもまずは身内の面倒を見るのが先でしょう。ボランティア活動ってそれだけ自己犠牲が必要だし、それなりの覚悟が必要だから気軽にできるものでもないから。本当に千夏ちゃんの今後のことを考えると大変よ」
巧も母からの話を聞いて頷いた。棚田夫妻だって今は元気でも高齢者であることは間違いない。やがては人の面倒よりも、自分の世話が大変になってくる時期が必ずやって来る。
しかし千夏には今、頼りになる身内は棚田夫妻しかいなかった。真希子は自身のことで精一杯だろう。聞くところによると真希子の両親やその兄妹が、時折入院している彼女の様子を見に来るらしい。
だがその対応だけで大変らしく、とてもではないが千夏の方まで面倒は見切れないと、棚田夫妻相手にそう言い切ったようだ。
「そんなこと、言ったの? そっちの家だって千夏は孫だし、姪なのに」
「真希子さんの方の家には真希子さんの兄と妹がいて、そっちに孫が五人もいるんだって。それに千夏ちゃんの曾祖母にあたる九十七歳になる方の介護も大変らしいの。そう聞けば、棚田さん達もしょうがないってなるわよ。棚田さんの所は一人息子を事故で亡くしたから、近い身内は孫の千夏ちゃんしかいないんだって。棚田さん達のご両親はお亡くなりになっていて、それぞれ御兄弟はいるようだけど東京や岡山や福岡とみんな遠距離に住んでいて、付き合いも年賀状のやり取りぐらいで疎遠だっていうから」
それに千夏だって今は十九歳と未成年だが、来年には二十歳で成人を迎える。そうなれば本来なら、親から独り立ちしていてもおかしくない年齢だ。ただでさえ真希子の親戚筋にとってみれば、精神疾患で入院している病人以上に厄介事を抱え込みたくないのが本音だろう。
だがもっと深刻な現実的な問題が母子の間にあった。それは二人共、世話をするにはお金がかかるということだ。入院している真希子の治療費や生活費なども、決して馬鹿にはならない。それ以上に、障害者の千夏には様々な点でお金が必要だった。
まず千夏の家では段差を無くし手すりをつけ、完全なバリアフリーにする改装費がかかった。障害者手帳を持っていることでいろんな補助が受けられるとはいえ、外出する場合などに必要なガイドヘルパーをお願いしなければならない。
日常生活を送るための白杖や音声が出る体重計など、あらゆる家電を千夏が一人でも使えるように買い替えたりする必要もあったという。
例えば音声電磁調理器や音声の出る炊飯ジャー、あらゆるものの判別ができるように音声ICタグレーダーという、あらかじめ録音しておいた内容を音声で教えてくれる機器を備えたりしたらしい。
もちろんそれだけでは足りない。パソコンやスマホなども使えるよう、画面に表示している内容を音声にして教えてくれるスクリーンリーダ―等のソフトウェアを入れる必要があった。
小さなことだが家の中の電灯スイッチやドアなども含め、あらゆる所に点字のような印をつけたりもしたようだ。視覚障害者が生活していくためには、様々な面での工夫を凝らすための労力と物が必要となってくるらしい。
身近に視覚障害者がいるようになって、初めて気付いたことが多い。本当に無関心から来る無知というのは恐ろしいと、つくづく感じるようになった。
よく見れば今はいろんな家電のスイッチ等には、あらかじめ点字が打たれている。音声を発したりする商品は少なく無い。例えば最初からでこぼこが付いたものがシャンプー、つるつるしたものがリンス、というユニバーサルデザインと呼ばれるものが世間では普及しているようだ。
しかしまず目の見えなくなった人全員が、点字を読めるかというとそうでも無いらしい。読めるようになるには大変な労力が必要で、千夏の場合も点字を覚えるのは最小限にとどめているという。
それは点字も全てのものに備わっている訳では無いからだ。よって実際の生活の中でそれこそ手さぐりしながらこれは何、ここはこういう用途のものと一つ一つ身の回りのものを触って覚えていくことから始めていくしかないという。点字の勉強より、まずそういったことに労力と神経を使う方が先決らしい。
そんな状況の中、真希子の親類側と棚田夫妻はお金の使い方について、弁護士を間に挟んで話し合いを始めたと聞いた。ただ千夏達には残された財産が多く、かつ棚田夫妻自身が余裕のある暮らしをしていたために、あまり揉めること無く折り合いがつきそうだという。
それでも最初にきちんと決めないと後になって揉めないようにと行動を起こしたことは、さすがに元大企業出身の正男さんらしい判断だ。千夏の将来において少しでも懸案事項を減らしておくことは賢明だと、周囲の方々も感心していた。
おそらく千夏と真希子は、今後一緒に暮らすことは難しいのではないか、というのが双方の見方だった。なにせ真希子は自分が選んできた再婚相手の暴力によって、娘が障害者になってしまったのだ。しかもたまたま帰省していた時に自分を助けようとしたから、との後悔が一生付きまとうに違いない。
そのことが彼女の精神に負担を与え、再び病んでしまった大きな要因の一つでもあるという。それを取り除かないまま回復させるのは困難だろう。少なくとも精神が安定するまで、二人は距離を置く方が良いと担当医師達も口を揃えて進言したらしい。
さらに棚田夫妻が聞きだしたところによると、千夏もまた本当は西村との再婚には反対だったようだ。けれど精神的に弱っている母の姿を見るのが辛く、元気になるのであればという気持ちもあったという。
また心のどこかでは、再婚相手に面倒な母の相手をしてもらおうと押し付けてしまったという思いがあったらしい。その為西村との再婚後に、母だけでなく自分自身にも暴力が及んだ時、もっと適切な対応をしていればこんなことにはならなかったと千夏は千夏で悔やんでいるそうだ。
母がどうしても我慢してくれ、本当は優しい人なのだからという言葉にほだされて我慢していたという。だが千夏自身は東北女子サッカー強豪高校への編入の誘いがあったため、結局これ幸いとその話に飛び付き、高一の途中で西村から逃げるように離れたのだ。
千夏は西村を母に押し付けたと言われれば否定できず、その罰が視力を失うという形で自分に戻ってきたと、彼女自身が考えてしまうのも無理はなかった。お互いにそんな後悔を持ち続けていたようだ。
そんな経緯もあり、さらに自分自身も傷ついている中で二人が暮らせるようになるには相当な時間が必要であろうという棚田夫妻の話には、母から聞いた巧も納得した。
彼女が棚田夫妻の力を借りて家に籠ることなく、積極的に障害者として生きる道を懸命に模索し始めている中、巧は巧で高校卒業を目前に控えている今後の進路についてとても迷っていた。それは続けていたフットサルのチームのスポンサーをしている会社から、
「あまり高い給料は出せないけど、もし進学しないつもりならうちの会社で働きながらチームに所属してくれないか」
という誘いを受けていたからだ。正GKでもない巧にそんな声がかかるのはとても光栄なことだ。しかもまだ十代と若い巧の将来性に、会社もクラブチームも期待していることは間違いない。
しかし母からは本当に大学へ行かなくてもいいのか、フットサルは大学へ行きながらでも続けられるじゃないかと進学を勧められていた。一方で父は自分の好きなようにしなさい、でも後悔しない方を選びなさいと言いだし、そのことで二人は少し揉めていた。
だがそれは当然だった。働く先があるとはいえその後の将来を考えれば、親の立場では一人っ子の巧の学歴を高卒で終わらせることが心配だったに違いない。
とはいえ勉強はもともと得意では無い。特に荒れていた時期など、巧は全くといっていいほど机に向かうことなどしなかった。それに不良仲間と縁を切った後もフットサルに夢中だったため、日頃から学校の勉強を疎かにしていた。
そんな巧が無理に勉強をして、中途半端な気持ちのまま大学卒という名が欲しいだけで進学していいのだろうかと悩んだ。しかもお金だけはかかる、無名の私立大学程度にしか入れないだろう。そうなれば大卒と言っても、正直その後の就職に優位になるとは思えなかった。
その上有名大学に入っていても就職できないとか、いい企業に入れないという時代だ。また入った所でブラック企業にこき使われ、心を病んで会社を転々とするだけという風潮もあった。
そこで巧は学歴にこだわらず、声をかけてくれた企業へ就職してフットサルに力を入れようと自ら決断した。また将来は、日本代表入りを目指したいという気持ちが湧いてきた。その為巧の出した結論に、最終的には両親も納得してくれたのである。
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