真実の先に見えた笑顔

しまおか

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第四章~②

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 二回目の給湯室における紛失事件を解決したおかげで、英美達の社内的評判は高まった。だが社内でのドタバタは、これで治まらなかった。トラブルは起こり出すと、連鎖反応しているかのように重なる時がある。まさしくこの時期がそうだった。
 今度は社内不倫の噂が出始めたのだ。その内容は同じフロアの業務課の課長が、同じ業務課の独身女性事務職に手を出しているとの話だった。課長は既婚者なので、事実だとすれば明らかに不倫だ。
 そんな厄介事に英美達を巻き込んだのは、やはり業務課副長の祥子だった。これまで八階で起こった諸問題を解決してきた実績を買われ、三度みたび協力要請をしてきたのだ。彼女は言った。
「こういう噂が流れると、仕事がし辛くなるの。業務課は女性が多い部署だから、普段でもそれぞれ仲の良いグループ間で様々な小競り合いが起こって面倒なのよ。そんなところにこれでしょ。だから事実確認も含めて、しっかり調査したいの。事実であれば部長に報告を上げて、しかるべき処置を取って貰う必要がある。だから手伝ってくれないかな」
 英美は抵抗を試みた。
「それなら部長が本人達を呼んで、そんな噂があるけれど実際はどうなのかと確認すればいい話だと思いますけど」
 しかし彼女は、呆れた顔で首を横に振った。
「そんなことは、とっくにやっているわよ。でも本人達が頑なに否定しているの。部長も確たる証拠がないから、そう言われると誤解を生むような行動は慎むよう今後注意するように、としか言えなかったみたい。でも噂はまだ消えずに残っている。だから困っているのよ。お願い。外部の人を雇って調べる訳にもいかないから、あなた達の知恵を貸して欲しいの」
 紛失事件同様、彼女の頼みを断ることはなかなか難しい。といって社内で調べられる事は限られる。既に部長から注意を受けているのなら、否定している本人達も社内での行動は慎重になるはずだ。 
 単なる噂であれば、それでいい。例え真実だとしても、周囲から疑われ注意も受けたから、関係を終わらせてくれれば良いと思う。
 しかしそれを確認することは困難だ。もし関係が続いていたとしても、社内でいちゃつくような真似は、さすがにしないだろう。そうなれば、調査する場所は社外しかない。つまり勤務時間外だ。
 といって毎日尾行し、彼らの退社後の行動を追うような真似などさすがに出来ない。そこまで労力をかけられないし、土日の休みを利用して会っているとなればお手上げだ。
 そこで頭を悩ました英美達は、助っ人を呼ぶことにした。それが古瀬だ。彼なら土日に限らず、営業で外回りをしている時間が多い。同じく営業で外出している浦里より、ずっと行動範囲も広いはずだ。 
 しかも顧客に加えて他の代理店からの情報を含めれば、かなりの捜査網を構築できる。これが営業に関わる社員なら、こちらからお願いしなくても噂の真相はすぐに分かるだろう。
 代理店や顧客は、どこで見ているか分からない。二課の手塚の時がいい例だ。彼の場合は金遣いが荒かった事と、パチンコ店やギャンブル場に出入りしているとの情報も、外から伝わってきた。
 しかし今度の相手は、内勤である業務課の課長と事務員だ。代理店や顧客と直接絡む機会が少ない為、二人の顔を知っている人はごく限られている。
 よって手塚の時のように、多くの目撃情報を得ることは期待できない。その点を補うために依頼したのが古瀬だった。彼なら浦里との打ち合わせで、八階には何度も足を運んでいる。その途中で業務課を覗いて二人の顔を見ることは、それほど難しくなかった。
 その上社員の不倫が事実だったとしても、口が堅く信用ができる。下手に噂を広めるようなことはしないだろう。そう考えると、彼は今回の調査に適任だった。
 そこで浦里は彼を応接室に呼び出し、英美も同席の上で事情を説明して協力を仰いだ。しかしさすがの彼も、喜んで手伝いましょうと言える案件ではない為、やや返事を渋っていた。
 それでも日頃から世話になっており、アライグマの件を解決した浦里や英美の頼みだからと、ようやく頷いてくれたのだ。それでも首を捻りながら彼は言った。
「でもさ。話は判ったけど、具体的にはどうするの? 俺もお客との約束があったり、事故が起こったら駆け付けたりするから、尾行し続けるのは無理だからね。それにその二人の顔を確認して、スマホに写真を撮っておくのはいいよ。でも他の親しい代理店仲間だけならともかく、それをお客さんに見てもらって、見覚えがあるかなんて聞けないでしょ」
 当然の疑問に、浦里が答えた。
「そんなことはしなくていいよ。ただ噂による目撃情報から分析して、会っているとすればどのあたりで出没するか、どの時間帯かを推測するしかない。そこを重点的に調べる方が、効率はいいと思う」
「でもずっとそこで見張っている訳にもいかないでしょ。どうやって浮気現場を抑える?」
「ホテルにでも入っていく瞬間を捕えれば、言い逃れもできないだろうから一番いいけどね。それが無理なら、夜に二人で会っている現場さえ押さえればいい。一度注意を受けているから、本部長に報告ができる」
「呼び出して注意はしたんだよね。会社のパソコンとかは調べたの? 俺が研修生の時代、本社のシステム課かどこかで、私用メールかどうかチエックしているから、おかしなことは書き込むなって注意を受けた気がするけど」
「多分だけど、確認はしていると思う。でも注意だけで済んだと言うことは、会社のパソコンを使っていなかったんじゃないかな。連絡は個人の携帯メールか、SNSを利用していたんだと思う」
「そうしたものを提出させて、見たりは出来ないのかな」
「さすがにそこまではプライバシーの侵害だから、出来なかったはずだよ。古瀬さんだって、奥さんの悠里さんに携帯を見せろと言われたら困るんじゃない?」
 浦里の軽い冗談に、古瀬は胸を張って言い返した。
「悠里は絶対携帯を覗いたりしない。付き合っている頃から、そんなことをしても良いことが無いと言っていたからね。それに見られたって、困ることなんかないよ。俺は彼女一筋だから」
「それは失礼しました。御馳走様です」
 浦里のふざけた口調に英美もつられて笑ったが、古瀬が話題を戻した。
「でも呼び出されて注意を受けているんだから、これ以上はまずいと思って、関係が切れている可能性もあるんじゃないの?」
「そうだといいけどね。でも板野さんが見ている限りだと関係が本当なら、そう簡単に別れるような感じではないらしい。限りなく黒に近いグレーだと言うんだ。それで俺達に相談が回ってきたわけさ」
「それにしても、色んな社員がいるね。といっても一つのビルに千人以上いて、男女比もほぼ半々か女性の人数が多いくらいでしょ。不倫だとか恋愛話は、今までにも何度か聞いたことがあるけど、それもしょうがないのかな」
「社内恋愛だったらまだいい。それでも時々こじれて、男女共に部署を異動させられるケースがある。でも不倫は明らかに問題だ。保険会社も客商売だからね。外聞が悪いと会社の業績に関わってくる」
「会社が大きくて部署もたくさんあるから、問題があると判れば人事異動させて、丸く収めることができるからね。定期的な異動って代理店の立場からすれば、嫌な総合職の担当者や上司に当たってもいずれ変わると諦めがつくから良いよ。でもその逆もあるんだよな。浦里さんや廻間さんのような人達が担当者だと、異動されたら困る。ずっとこのままでいて欲しいと思っちゃうから」
「嬉しいことを言ってくれるけど、確かに担当総合職と事務職との相性は、代理店さんにとっても重要だと思う。会社としてはできる限り担当者が変わっても、一定のレベルは保つよう指導しているけど、結局は人と人の関係だからね。そう簡単にいかないのが現状なのは、俺達も理解しているつもりだよ」
「相性以前の問題だってあるからね。二人が一課に来る前、俺が研修生に採用されたばかりの担当者は、やたら威張っていて嫌だったな。その癖他のプロ代理店には、媚を売ったりしちゃってさ」
「そういうタイプの社員はいるね。やたら研修生出身のプロ代理店には厳しくて、そうでない代理店に弱いんだよ。ある程度対応が変わるのは止むを得ないと思うけど、極端な人っているから」
「あれって完全に強者に弱い分、立場の弱い人には強く当たる、典型的な苛めの構造だよ」
「担当に当たりはずれがあるのは認める。それはしょうがない。俺達社員だって上司や同僚は選べないし、担当代理店も合う、合わないってあるけど選べないのと同じだ。上から割り振られれば、そう簡単に担当変更なんてしてもらえないから」
 話が脱線し始めたので、英美は話題を戻した。
「そんなことより、今はどうやって二人が会っている所を捉えるか、が問題だったんじゃないの」
 古瀬が慌てて言った。
「そうでした。で、どうすればいいのかな」
「目撃証言があったのは、会社から歩くと二十分はかかる離れた場所にある飲み屋だ。それと近くにあるホテルに入っていったという話もあるけど、本当かどうかは分からない」
 浦里が告げたその場所を聞いて、古瀬は納得していた。
「あの辺りなら、社員の人達がよく使っている地下鉄の東山線や名城線からは外れているね。知っている人と会う可能性は低いけど、それほど会社から離れていない。帰りも少し離れた所に鶴舞線の駅がある。そこから移動して他の駅で乗り換えれば帰宅しやすいし、密会していてもばれ難いな。でもそんなところをよく見つけたね」
「でも既にこれだけ噂が広まったのなら、同じ場所は使わないんじゃない?」
「廻間さんの言う通り、最近はその辺りでの目撃情報が無いらしい。だから関係が続いているとしたら場所を移したんだろう、と皆言っているようだ」
「その後、他の場所で見かけたという噂は、浦里さんの耳に入ってきてないの?」
「そこまではまだ聞いてない。でも今までの関係からすると、バレかけているからかなり離れた場所へ移すかと言えば、そうじゃないと思うんだ。古瀬さんならどう考える? 思い切って全然違う離れた場所を選ぶ? それとも場所は違うけど、やはり会社からは適度に離れていて、社員とは会い難い場所があったらどう思う? しかもホテルが近くにあって、帰りもこれまで通り別の路線で乗り換えできる場所があれば、そこを選ぼうとしないかな」
「そんな都合の良い場所があるなら、そこを使うと思うよ。遠くだと、ばれる可能性は低くなるけど面倒だよね。比較的楽に会えて楽しめるから、不倫なんて続けられるんじゃないのかな」
「やっぱりそう思うよね。実は三箇さんにアドバイスを貰って、二人で考えたんだ。そこで目撃情報があった場所と似た条件の場所を探してみたら、ここが怪しいと思われる場所が見つかった」
 確かに浦里が告げた住所は、言われてみればこれまで二人が会っていたと噂されている場所と条件面が合っていた。さすが元刑事の三箇だ。目の付け所が違う。しかも彼なら英美同様ずっと名古屋周辺で暮らしている為、浦里より土地勘があった。だが念の為尋ねた。
「私も直ぐには思いつかないけど、そこ以外にはなかった?」
「もしかすると俺達が気付かなかっただけで、他に条件に合う場所があるかもしれない。でも二人で調べた限り、ここしかなかった」
「でも今後調べる必要がある場所を、特定できたと仮定してもね。それからどうやって、逢引の現場を抑えればいいの? 三箇さんから、そう言ったアドバイスは貰わなかったの?」
「もちろん教えて貰ったさ。でもその裏技を使う前に、その住所の周辺で目撃されているかどうかを知りたい。やたらと使える手ではないから、まずそこで間違いないか特定したいんだ。そこで古瀬さんには口が堅いと言う条件が付くけど、お客かその辺りをテリトリーにしている代理店の知人がいれば、情報を収集して欲しい」
「まずその周辺でどちらか一方でも見かけたという情報があれば、浦里さんや三箇さんの方で何とかできる、ってことでいいのかな」
「それでいい。お願いできるかな」
「ここまで話を聞いておいて、やらない訳にはいかないでしょ。でもしばらく時間を貰えないかな。デリケートな個人情報だから、扱いには気を付けるから」
 古瀬はそう約束してくれ、部屋を出て行った。
 それから一週間が経った頃、彼から業務課長と業務課の女性の目撃情報を得たと連絡があった。しかし残念ながら、二人同時にいた写真や動画などの証拠は取れなかったらしい。
 それでも目を付けていた界隈でいたことに、間違いはないとのことだった。どうやら二人の関係は、残念ながら続いていたと考えられる。それを受けて、今度は三箇が動いた。
 彼は人身事故専門だったが、単独事故なども含む物損事故で厄介な案件の示談交渉を担当する、技術アジャスターに協力を仰いだという。それが浦里の言っていた裏技のようだ。
 その内容は、新たな目撃情報があった近辺で起こった全ての事故を調べ、いくつかの条件に当てはまるものを全てピックアップすることだった。まず逢引している夜間の時間帯に起こった事故で、かつ事故状況を詳細に調べる必要があるものに絞られた。
 今や自動車事故が起こると、保険会社はコンビニやコインパーキングにならまず設置されている防犯カメラや、個人の持つドライブレコーダーで撮影された動画の提供を依頼することが普通になっている。
 なぜなら運転者同士の主張だけでは、事故状況が食い違うケースがあるからだ。そこで実際に起こった場面が写っていれば、過失割合などで揉めることが少なくなる。三箇はそうした状況を利用し、事故を口実に映像を集められると考えたらしい。
 もしそこに偶然でも二人一緒に歩いているところが映っていれば、言い逃れはしづらくなる。彼らは部長からの詰問に対し、これまで二人きりで会ったことは無く、今後もそのような誤解をされる行動を取るつもりはない、と答えていたからだ。
 そこでその証言をくつがえす映像や写真があれば、彼らの嘘を証明することが出来る。そうなれば会社としては、実際肉体関係があったかどうかなど関係ない。疑われる行動を取っていたことさえ明らかにできれば、異動や懲罰の対象にすることが十分可能となるからだ。
 本部長に報告すれば、まず総合職である業務課長は、どこかへ異動することになるだろう。女性事務職にも配置転換など、何らかの処分が下るに違いない。
 結果膨大な映像を入手したSC課で半月ほどかけて分析した所、二人が腕を組んで歩いている姿を捉えた瞬間の映像が発見されたのだ。おまけにラブホテルへ入っていく姿まで写っていたらしい。
 それを聞いた時、英美は正直ゾッとした。最初裏技の説明をされた際は、そんなに上手くいかないだろうと思っていたからだ。しかし実際に映像をかき集めたところ、街も含め走る車など至る所にカメラで撮影された動画が、想像以上に存在することを知った。
 携帯の普及で、マスコミに代わってあらゆる人が事件や事故と遭遇した際の瞬間映像を撮影できるようになったことは理解できる。だが人が歩いているだけの場面を、どんな場所でも撮られているとは思わなかった。
 防犯という名の元に、プライバシーというものがどんどんと失われていく恐怖を感じた。とはいうものの、その成果によって得た証拠を手にした三箇や浦里達は、祥子を通じ本部長へと報告した。
 結果予想していた通り、業務課長は後に北海道の外れへと転勤した。さらに女性業務職も、名古屋ビルから離れた部署への異動を命じられたのだ。
 話によれば、本部長は別々に二人を呼び出して直接状況を確認したという。そこで逃げられないと悟った二人は、正直に白状したらしい。
 よって課長は異動を受け入れたが、女性事務職はこれ以上会社にはいられないと、退職願を出したのだ。しかし話はそれで終わらなかった。
 後日談だが単身赴任で北海道へと飛んだ課長を、会社を辞めた事務職が追いかけたという。やがて二人は同棲を始め、結局課長は本妻と離婚したらしいとの話が英美の耳にまで届いたのだ。
 どちらにしても、この頃からまたしてもビル内で起こった問題を解決したことで、浦里や三箇、そして英美達は本部長を始め、周囲から評価され始めた。
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