のろし

けろけろ

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救い

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無いものを追って 池の底
ぐずぐず ぐずぐず 沈んでいく
無いものを追って 底より底へ

誰だって 自分がある という事だけで生きている
それで満足できるように生きている
別に他に何かがあるわけじゃなくても
それに満足すればいいのさ

あらゆる瞬間に美しい どうぶつのように

悲しいほどに 苦しいほどに
永遠のように 遠いものに感じるけれど

しっかり ぴったり
自分の形で生きていけたら
僕も美しい どうぶつたちの仲間に入れるだろうか

踊りたい 歌いたい 話したい
大地に寝そべって空を見たい
詩人であって 写真家になって 画家をやりたい
大声で叫びたい 当て所ない旅をしたい
子どもに戻りたい お爺さんになってしまいたい

涙ぐましい 叶わない 願いたち
この世界で 僕が僕であるということの
難しさ
僕でないことの窮屈さ

日々 色褪せず 新鮮にこの身に
苦しさが湧きいで 窮屈さが押し掛かる
その度に 遠くへ行け と声が鳴る
安全な所まで離れてしまえ と

それだけが 僕の救い
いつか 僕は 遠くへ行く

踊って 歌って 話して
大地に寝そべって空を見て
詩人であって 写真家になって 画家をやって
大声で叫び 当て所ない旅をする
子どもに戻り お爺さんになる
そんな日々を
失われた僕の続きを歩ける場所まで
この戦争から離れる心づもりなのだ
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