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第五章 内乱のエルフ国
その十一 太助とファブリーズ
しおりを挟む「あ~あ、ヒカルちゃん質は今頃どうしてるんだろう」
「それにしても困りましたわね。よりによって反乱分子のアジトに捕まるなんて」
私がフェミーによりエルフ国の首都に匿われていた頃、よりによって太助とファブリーズは敵反乱軍の陣営のど真ん中へ転送されていたの。
しかも太助とファブリーズが気付いたら二人そろって牢屋の中。
幸い反乱分子の連中は太助とファブリーズの身体検査を怠ったのか二人の無限バックは没収されていないのが救いであった。
もっとも身に津kていたリンクミラーとかは取られてしまったが。
「そうが……僕があの時咄嗟にテレポートで皆を逃がした時にはぐれたんだ。しかも咄嗟だったからランダムテレポートになったみたい」
「気にしないでください。私達が無事だったのです……きっと魔王様達も無事ですわ」
そうよ。
私とアンナとクロは無事よ。
だけど……太助とファブリーズがよりによって敵アジトに囚われてるのは不安だわ。
それから見張りのダークエルフから食事が用意された。
簡素なサラダと水だけだが太助とファブリーズはとりあえず食べる事に。
「太助様、バックから何かハムでも出しましょうか?」
「ダメだよ。僕達が荷物を隠し持ってる事が悟られるからね」
とりあえず食事を食べた二人。
そしてファフリーズが鉄格子を調べていた。
するとファフリーズはニヤリと笑う。
「太助様、このぐらいの鉄格子なら破壊できますわ。見た所、この鉄格子には簡単な魔法強化しか施されていないみたいですし」
「脱出できるの?」
「えぇ、何ならこのアジトのダークエルフを一網打尽にしてさしあげますわ!」
よし!
ファフリーズ、さっさとこ~んな牢屋なんか出てアジトを壊滅させちゃいなさいよ。
だけど……太助はどうゆう訳かそれを止めたわ。
「いや、ここは暫く様子を見てみようよ。丁度僕達は敵のアジトにいるんだし色々と情報を集めたい」
「ですが太助様、ここは脱出してからアジトを潰した方が早いのでは?」
「確かに……ファフリーズなら…………こんなアジ……トを……」
「!?太助様」
あっ、太助の様子がおかしいわよ。
ファフリーズが太助を調べると……すごい熱!
まさか……あの北の森林で何かの毒に?
「太助様!」
「あれ?なんか寒いよ……体も動かないよ」
ファフリーズは自分の無限バックから魔王国特産である万能薬エリクサーを取り出した。
そしてエリクサーを太助に飲ませようとする。
だけど当の太助は相当弱っているのか自分で飲む事ができない!
ファフリーズはエリクサーを自分の口に含ませて……口移しで太助に飲ませたわ。
「しっかりしてください太助様……今、貴方が倒れたら魔王様は……魔王国はどうなるのですか!」
エリクサーを飲ませた事により太助の様態は落ち着いてきた。
しかし、ここは明らかに環境の悪い牢獄の中。
牢獄にあるシーツだけでは到底安静にはできそうにない。
「こうなれば……仕方がありません」
ファフリーズは自分の衣服を全て脱ぎ去り、優しく太助を焚き染めた。
こうゆう時は人肌で温めるのが一番だ。
これなら太助の体も温まるだろう。
「しっかりしてください……えっ、太助様そこは!」
なんと太助ったらファフリーズの露わになった豊満な胸を揉みながら……その口で乳首を吸ってるじゃないの。
まるで母乳を求める赤子の様。
「ああ……っ、殿方に胸を揉まれるのって、こうゆう感じなんですね💛」
しかもファフリーズも初めての感覚なのか快楽におぼれてるって感じ。
無理もないわ。
今年十五歳になって今だに売れ残ってオールドミス街道まっしぐらだった筈のファフリーズ。
まさか、こんな形で殿方の味を知る事になるとはね。
それから太助の様態が落ち着くまでファフリーズは一杯そのお胸を揉まれて吸われて快楽の絶頂を体験したわ。
「…………僕は」
「あっ、気が付かれましたか太助様」
「!?ファフリーズ……どうして裸なの?ぼ、僕はまさか!」
「うふふ、私を散々楽しんだ以上……責任取って下さいね💛」
太助は元気を取り戻したけど……同時に完全に青ざめちゃったわ。
あ~あ、これで完全にフラグ立っちゃったわね太助💛
ん?気のせいかしら。
何か誰かの視線を感じるんだけど。
「はぁはぁはぁ!」
「畜生、もう終わりか」
「本番無しかよ!盆版やれ~っ」
なんと!
鉄格子の向こう側には数名のダークエルフの男どもが穴の下伸ばして見物していたわ。
どうやら太助とファブリーズとの交わりを特等席で見物していたご様子。
これには太助もファフリーズも唖然茫然。
すると……ファフリーズは全裸のまま立ち上がり指をボキボキ鳴らしながら鉄格子の方向へ。
「アンタ質……この見物料金は高くつくわよ」
うわぁ……ファフリーズの目から殺気が放出されてるわ。
この状況に太助曰く「終わった」と感じていた。
ファフリーズは鉄格子に手をかける。
そして気合一発!
「きぃええええええええええええええええっ!」
すると鉄格子は瞬時にひん曲がる!
鉄格子破壊に流石のダークエルフの皆様も危険を察する!
「まさか、あの魔法措置が施された鉄格子がいとも簡単に!」
「げ~っ!まずい、囚人が逃げるぞ」
「総員戦闘態勢だっ!」
「もう遅いわよ」
はい、この場にいたダークエルフの皆様は瞬時に全裸のファフリーズに畳まれちゃいました。
そしてファフリーズは全裸のまま牢獄を飛び出して行っちゃった。
これには太助も呆れるのみ。
「こりゃ……下手に動くよりここにいたほうが安全かな」
全裸のファフリーズはそのまま地上へ飛び出す。
そこには……数千名のダークエルフがそれぞれ武装して待ち構えていた。
「やれ!敵は全裸の変態魔族一人だ」
「魔法部隊攻撃開始!」
隊長rしきダークエルフの男の号令により数百名の杖を携えたダークエルフが詠唱を開始!
しかし……全裸の狂戦士と化したファフリーズがそんなのに怯む訳がなかった。
「詠唱が遅い!」
ファフリーズはその俊足で詠唱中の魔導士達へ強襲!
瞬時に魔導士達へ接近して片っ端から鉄拳でぶん殴りぶっ倒していく。
そのあまりの俊足と強襲ぶりにダークエルフの魔法部隊は総崩れ。
気が付けば魔法部隊は壊滅。
「まさか魔法部隊委が瞬時に壊滅だと!」
「化物だ!あの魔族は化物だっ」
「怯むな!弓部隊……撃て」
あらら、今度は三百ぐらいの弓と矢がファフリーズに向けられる。
そして問答無用とばかりに何百もの矢が放たれ全裸のファフリーズへ降り注ぐ!
複数の矢がファフリーズの身へ突き刺さる……筈であった。
「ハハハ!いくら化物でも裸の魔族にこの矢の大雨を防ぐ術はないわっ!」
ダークエルフの隊長さん完全に勝利を確信してるわね。
しかし……それは普通の魔族の場合。
ハッキリ言ってファフリーズって普通じゃないのよねぇ。
「ふん!」
なんと、あれだけの矢を受けたにも関わらずファフリーズの裸には傷一つついていないわ。
ファフリーズは驚くダークエルフの皆様の前で、その美しい裸体を見せつけるファフリーズ。
「では、そろそろ私の裸を見た代金を支払ってもらいましょうか。ちなみにその代金は……貴方達の命ですわ」
これより……ファフリーズによる盛大な殺戮ショーが開幕したわ。
手始めにファフリーズはダークエルフ質へ巨大な気功弾を生成して叩き込む!
その巨大な気功弾の威力は凄まじく、それにより少なくとも三百人のダークエルフは消滅して息絶えた。
更にファフリーズは両手からかまいたちを生み出して残ったダークエルフの首を次々と切り落としていく。
中にはダークエルフも抵抗を試みるが……まぁ結果は言うまでもないわね。
やがて……ダークエルフの断末魔が響き渡り最後にはその断末魔すら聞こえなくなった。
夥しいダークエルフの凄惨な遺体の山の上に全裸の魔族の女・ファフリーズが立っている。
「ふん!口ほどにもないわ。だけど、こいつ等の返り血ですっかり汚れたわね」
そこへ終わったのを察したのか太助が牢獄から出てきたわ。
そして……ダークエルフの遺体の山を見て大きく溜息。
「あ~あ、全滅させてどうするんだよ。一人か二人生かして情報を引き出せばよかったのに」
「はは……太助様怒ってる?」
「怒ってるというか呆れてるんだよ。まぁ……とにかくこれでゆっくりとここを調べられそうだね」
太助とファブリーズが周囲を見渡すと……ここはダークエルフの集落みたい。
竪穴式住居に簡素な施設。
エルフ国って首都は立派だけど地方はあまり開発していないみたいね。
「僕……なんだかあのルシフェル王のやり方が納得できない気がしてきたよ。第一地方の行政が行き届いていないよ」
「確かに……質素にしては寂しすぎます」
「とりあえずファフリーズが息の根止めたダークエルフ質を蘇生させようよ。だけどその前に」
「その前に?」
「まずはお風呂入ろうか?それから服を着てくれる」
それから簡易ハウスを展開してファフリーズは太助と一緒にお風呂に入り服を着て美味しい料理を食べた後に巨大な魔法陣シートを用意して。
今回はファフリーズが詠唱しま~す。
リザレクション
何しろ千人近くのダークエルフを蘇生させたからファフリーズもお疲れモードに。
無事に蘇生したダークエルフの皆様は……完全にファフリーズに強雨を覚えてもう逆らう事はない。
そして足助がダークエルフの隊長を呼び出して色々と聞いてみる事に。
「で、君達はどうゆう経緯でエルフ国に反乱を?」
するとダークエルフの隊長さんはファフリーズに怯えながら色々と語り始めた。
「えっ?ファフリーズにやられる前の記憶がない」
「はい……私達は質素ですがそれなりにアカウント様主導で頑張ってきたつもりです。まがご子息のブログ様がここの改革に奔走しておりました」
「だけど気が付けばアカウント将軍と反乱を起こしていた訳ですか」
「実はある日、ルシフェル王が視察に現れて……実はそれからの記憶がないのです」
ここでルシフェル王が。
これで益々ルシフェル王が怪しいのは間違いないわね。
「すみません。貴方はそのブログさんがどうなったか知りませんか」
「!?思い出しました。確か貴方を捉えていた牢獄とは別の牢獄に……」
「!?それを早く言ってください。で、その牢獄は?」
その牢獄は太助とファブリーズが囚われていた牢獄とは正反対の方向にあった。
太助とファブリーズはすぐにその牢獄へ。
そして、太助とファブリーズが牢獄の中へ入ってみると?
「誰だ?」
「ブログさんですか!私達はエルフ国のフェミー王女の友人です」
「フェミーだと!お前達は一体誰なんだ」
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