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第五章 内乱のエルフ国
その三 いざ、エルフ国へ!
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それから次の日。
時刻は午前二時ぐらい。
私は一人で応接間にいた。
「さて、留守中の事も考えないとね」
私は自分の髪の毛を一本引き抜き魔力を込めて髪の毛を投げた。
すると、髪の毛はみるみると膨張して一人の魔族の姿を形どる。
「うん!久々に分身を作ったけど問題なさそうね」
その魔族は正に私そのもの。
そう、私は自分の髪の毛を元にし私の分身を作り出したのだ。
ふふふ!
髪の毛から作った分身だと思って甘く見ないでよ。
この分身はオリジナルの私の約半分ぐらいの能力を有していて下手な正規軍の軍勢よりも強いんだから。
そういえば、まだ太助がいなくて義勇兵も正規軍もいなかった頃はよく数体の分身を生み出して人間国の軍勢を蹴散らせてた事もあったっけ。
しかも私と分身は常にテレパシーで通信できるから魔王国に何かあってもテレパシーで指示する事もできるのよ。
私は自分の分身に命じる。
「私の留守中は身代わりお願いね。それと魔王国に何かあったらテレパシーで随時報告お願いね」
「******わかりました******」
これで魔王国の留守中の対応策は済ませた。
後は無限バックに数か月の食糧や簡易ハウス、その他色々入れておいたし。
「これで準備完了ね。では暫く我が国を留守にするけど……皆、お願いね」
これで暫くは私は魔王ではなくコショウ問屋の一人娘・ヒカルになる。
近杯は一人旅だけど、まぁ何とかなるか!
待っててねフェミー。
今、私が行くからね。
さて、魔王城の窓から抜け出して魔王国を出ようとした時であったわ。
「ヒカルちゃん。こんな深夜に何処へ散歩なの?」
「!?た、太助」
なんと私の前に同じく旅人姿の太助の姿が。
「やっぱりエルフ国へ行くんだね」
「は、ははは」
「まぁ、それでこそ僕の大好きなヒカルちゃんだけどね」
「そ、そうゆう太助こそその恰好……まさか」
「勿論エルフ国には僕も一緒だよ。絶対何か裏があるエルフ国の内乱でヒカルちゃんだけでは頼りにならないしね」
「ぷぅ~っ!どうせ私は太助程頭が回らないわよ」
「それに……ついて行きたいのは僕だけじゃないよ」
そこへ現れたのはアンナにファフリーズにクロの三人。
いずれも旅支度を済ませて待ち構えていたみたい。
「太助ちゃんが行くのに置いてけぼりはあんまりだぞヒカル。それにエルフ国ではマトモな肉料理が立食べられないと聞くぞ」
「アンナ」
「それに魔王様一人だけではエルフ国の軍勢相手にするのは大変でしょう。ここは強力な用心棒がいたほうがいいよ思いますが?」
「ファフリーズ」
「――――魔王様、やはり諜報員が必要な状況もあります。その時は是非私の力を!」
「クロ」
は~あ!
結局これでコショウ問屋御一行再結成ね。
だけど……彼等程頼りになる仲間はいないわ!
「じゃあ……アンナさん、リーズさん!これからエルフ国へ世直しの旅へ参りましょうか!」
「「「「はい!」」」」
アンナ、ファフリーズ、クロ……そして太助。
では参りましょうか!
暗雲渦巻くエルフ国へ。
では早速魔王国の国境を越えますか。
だけど……魔王城を出ようとした時であった。
「はぁ~っ、やっぱり黙っていくつもりでしたか」
「姉さんとロイドの言う通りでしたわ。本当に身勝手で自分勝手な魔王様だ事」
「えっ!ルルとララ。それに他の幹部まで」
なんと魔王城の裏口前にはルルとララに亭主のロイド。
更に官僚長ミクシィにパンジーを始めとする幹部一同が勢ぞろい。
まるで私達を待ち構えていたように。
「魔王様、関心いたしませんな。我ら幹部に黙ってエルフ国の事態を収拾しに行こうとは」
「ぱ、パンジー」
「正直ドワーフ国の時のように最初から行くと言ってくれたらよろしかったのに……このパンジーの事がそんなに信用できませんか」
「あちゃ~っ!御免パンジー、今度の一件は私個人の問題だから」
そこへ今度はミクシィが。
「魔王様!もうエルフ国の内乱はエルフ国だけの問題ではありません。既に魔王国にも深刻な影響た出ているのです」
「影響?」
「既に内乱の影響で我が国の香辛料市場はピンチ!おまけにエルフ国のクーデターが成功したら我が国へ攻め込んでするそうじゃないですか!」
確かにそうだ。
エルフ国への香辛料輸出は我が国の財政に重要な事。
更にアカウント将軍のクーデターが成功した場合、伝説の巨神を用いて我が国へ攻め込む恐れがある。
こうなると魔王国としても面倒な事になる。
「とにかく!ここは魔王様自らエルフ国へ出向いて反乱勢力へガツンとかまして事態を収拾して欲しいのです」
「ミクシィ!貴方は魔王を何だと思ってるの?」
「そりゃ……我が国の最終兵器でしょうか」
ミクシィの最終兵器という言葉に私を除く全員が大笑い!
「確かに魔王様なら伝説の巨神すらぶっ飛ばしそうですしね、姉さん」
「ララもそう思う?案外こうゆう面倒事は魔王様にぶっ飛ばしてもらうのが一番だと思うわ」
「はは……俺の女房ズは正直だな。でも魔王様の留守中ぐらいはしっかりしようぜ。御前達姉妹は魔王国軍部の重鎮なんだからな」
「「は~い💛」」
この家族……いつか旦那のロイド以外はシメてやろうかしら。
「では、そろそろ行こうかヒカルちゃん」
「そうね!では今から私達はエルフ国の事態を収拾してくるわ!留守中はお願いね」
「行ってらっしゃいませ!魔王様、宰相様!」
さ~て、そろそろ出発しましょうか。
あれ?
旅立とうとする私達の前に誰かいるわ。
その男は元ドワーフ国の宰相で現在はドワーフ国外交官のローブだったわ。
「待つんだ魔王よ」
「あら、ローブじゃないの。ドワーフ国の会交換が何用なの?」
「エルフ国へ行くつもりか?一体何故に」
ほほう。
何を言うかと思えば。
私はそんなローブにこう答えたわ。
「友達の為よ。それがどぷしたの」
「はは……流石は魔王だね。実に身勝手な理由だ」
「悪かったわね。で、ドワーフの外交官が私達に何か?」
ローブは私に手形を手渡した。
「これはエルフ国への通行手形だ。それがあればエルフ国へ正式な手続きで入国できる筈だ」
「えっ?いいの」
「今回は秘密裡に事態を収拾させるつもりなのだろう。どうせ君達の事だからエルフ国へ密入国するつもりだったのだろう」
「バレたか。だけどこの手形はありがたいわ。ありがたく使わせてもらうわ」
「さぁ、それを受け取ったらさっさと行きなよ。フェミー王女を頼む」
「わかったわ!では……アンナさん、リーズさん、参りましょうか!」
さて、これで旅立ちの準備は整ったわ。
いざ旅立たん、暗雲渦巻くエルフ国へ。
待っててねフェミー。
今、私が行くからね!
夜明けと共に旅立った私達を見送るローブ。
そこへアリカがローブに駆け寄ってくる。
「行っちゃったわね。あれは手渡した?」
「あぁ。僕が思うにあの内乱には何か裏があるとしか思えない。あのアカウント将軍がクーデターだなんていまだに信じられないからね」
「私もあの内乱には何かあると感じているわ。だけど私達には何もできないのが辛いわ」
「まぁ、あの無敵の魔王一行なら何とかしてくれると思う」
「賽の目は投げられたか。後は野となれ山となれって奴かしら?」
「それは乱暴だな」
「じゃあ……もう朝だけど飲まない?」
「そうだね。魔王一行の無事を祈ってコメ酒でも飲む?」
「飲む!」
あれ?
あの二人かなり仲がいいみたいだけど。
まぁいいわ!
私達はエルフ億への旅路を急ぐわよ!
時刻は午前二時ぐらい。
私は一人で応接間にいた。
「さて、留守中の事も考えないとね」
私は自分の髪の毛を一本引き抜き魔力を込めて髪の毛を投げた。
すると、髪の毛はみるみると膨張して一人の魔族の姿を形どる。
「うん!久々に分身を作ったけど問題なさそうね」
その魔族は正に私そのもの。
そう、私は自分の髪の毛を元にし私の分身を作り出したのだ。
ふふふ!
髪の毛から作った分身だと思って甘く見ないでよ。
この分身はオリジナルの私の約半分ぐらいの能力を有していて下手な正規軍の軍勢よりも強いんだから。
そういえば、まだ太助がいなくて義勇兵も正規軍もいなかった頃はよく数体の分身を生み出して人間国の軍勢を蹴散らせてた事もあったっけ。
しかも私と分身は常にテレパシーで通信できるから魔王国に何かあってもテレパシーで指示する事もできるのよ。
私は自分の分身に命じる。
「私の留守中は身代わりお願いね。それと魔王国に何かあったらテレパシーで随時報告お願いね」
「******わかりました******」
これで魔王国の留守中の対応策は済ませた。
後は無限バックに数か月の食糧や簡易ハウス、その他色々入れておいたし。
「これで準備完了ね。では暫く我が国を留守にするけど……皆、お願いね」
これで暫くは私は魔王ではなくコショウ問屋の一人娘・ヒカルになる。
近杯は一人旅だけど、まぁ何とかなるか!
待っててねフェミー。
今、私が行くからね。
さて、魔王城の窓から抜け出して魔王国を出ようとした時であったわ。
「ヒカルちゃん。こんな深夜に何処へ散歩なの?」
「!?た、太助」
なんと私の前に同じく旅人姿の太助の姿が。
「やっぱりエルフ国へ行くんだね」
「は、ははは」
「まぁ、それでこそ僕の大好きなヒカルちゃんだけどね」
「そ、そうゆう太助こそその恰好……まさか」
「勿論エルフ国には僕も一緒だよ。絶対何か裏があるエルフ国の内乱でヒカルちゃんだけでは頼りにならないしね」
「ぷぅ~っ!どうせ私は太助程頭が回らないわよ」
「それに……ついて行きたいのは僕だけじゃないよ」
そこへ現れたのはアンナにファフリーズにクロの三人。
いずれも旅支度を済ませて待ち構えていたみたい。
「太助ちゃんが行くのに置いてけぼりはあんまりだぞヒカル。それにエルフ国ではマトモな肉料理が立食べられないと聞くぞ」
「アンナ」
「それに魔王様一人だけではエルフ国の軍勢相手にするのは大変でしょう。ここは強力な用心棒がいたほうがいいよ思いますが?」
「ファフリーズ」
「――――魔王様、やはり諜報員が必要な状況もあります。その時は是非私の力を!」
「クロ」
は~あ!
結局これでコショウ問屋御一行再結成ね。
だけど……彼等程頼りになる仲間はいないわ!
「じゃあ……アンナさん、リーズさん!これからエルフ国へ世直しの旅へ参りましょうか!」
「「「「はい!」」」」
アンナ、ファフリーズ、クロ……そして太助。
では参りましょうか!
暗雲渦巻くエルフ国へ。
では早速魔王国の国境を越えますか。
だけど……魔王城を出ようとした時であった。
「はぁ~っ、やっぱり黙っていくつもりでしたか」
「姉さんとロイドの言う通りでしたわ。本当に身勝手で自分勝手な魔王様だ事」
「えっ!ルルとララ。それに他の幹部まで」
なんと魔王城の裏口前にはルルとララに亭主のロイド。
更に官僚長ミクシィにパンジーを始めとする幹部一同が勢ぞろい。
まるで私達を待ち構えていたように。
「魔王様、関心いたしませんな。我ら幹部に黙ってエルフ国の事態を収拾しに行こうとは」
「ぱ、パンジー」
「正直ドワーフ国の時のように最初から行くと言ってくれたらよろしかったのに……このパンジーの事がそんなに信用できませんか」
「あちゃ~っ!御免パンジー、今度の一件は私個人の問題だから」
そこへ今度はミクシィが。
「魔王様!もうエルフ国の内乱はエルフ国だけの問題ではありません。既に魔王国にも深刻な影響た出ているのです」
「影響?」
「既に内乱の影響で我が国の香辛料市場はピンチ!おまけにエルフ国のクーデターが成功したら我が国へ攻め込んでするそうじゃないですか!」
確かにそうだ。
エルフ国への香辛料輸出は我が国の財政に重要な事。
更にアカウント将軍のクーデターが成功した場合、伝説の巨神を用いて我が国へ攻め込む恐れがある。
こうなると魔王国としても面倒な事になる。
「とにかく!ここは魔王様自らエルフ国へ出向いて反乱勢力へガツンとかまして事態を収拾して欲しいのです」
「ミクシィ!貴方は魔王を何だと思ってるの?」
「そりゃ……我が国の最終兵器でしょうか」
ミクシィの最終兵器という言葉に私を除く全員が大笑い!
「確かに魔王様なら伝説の巨神すらぶっ飛ばしそうですしね、姉さん」
「ララもそう思う?案外こうゆう面倒事は魔王様にぶっ飛ばしてもらうのが一番だと思うわ」
「はは……俺の女房ズは正直だな。でも魔王様の留守中ぐらいはしっかりしようぜ。御前達姉妹は魔王国軍部の重鎮なんだからな」
「「は~い💛」」
この家族……いつか旦那のロイド以外はシメてやろうかしら。
「では、そろそろ行こうかヒカルちゃん」
「そうね!では今から私達はエルフ国の事態を収拾してくるわ!留守中はお願いね」
「行ってらっしゃいませ!魔王様、宰相様!」
さ~て、そろそろ出発しましょうか。
あれ?
旅立とうとする私達の前に誰かいるわ。
その男は元ドワーフ国の宰相で現在はドワーフ国外交官のローブだったわ。
「待つんだ魔王よ」
「あら、ローブじゃないの。ドワーフ国の会交換が何用なの?」
「エルフ国へ行くつもりか?一体何故に」
ほほう。
何を言うかと思えば。
私はそんなローブにこう答えたわ。
「友達の為よ。それがどぷしたの」
「はは……流石は魔王だね。実に身勝手な理由だ」
「悪かったわね。で、ドワーフの外交官が私達に何か?」
ローブは私に手形を手渡した。
「これはエルフ国への通行手形だ。それがあればエルフ国へ正式な手続きで入国できる筈だ」
「えっ?いいの」
「今回は秘密裡に事態を収拾させるつもりなのだろう。どうせ君達の事だからエルフ国へ密入国するつもりだったのだろう」
「バレたか。だけどこの手形はありがたいわ。ありがたく使わせてもらうわ」
「さぁ、それを受け取ったらさっさと行きなよ。フェミー王女を頼む」
「わかったわ!では……アンナさん、リーズさん、参りましょうか!」
さて、これで旅立ちの準備は整ったわ。
いざ旅立たん、暗雲渦巻くエルフ国へ。
待っててねフェミー。
今、私が行くからね!
夜明けと共に旅立った私達を見送るローブ。
そこへアリカがローブに駆け寄ってくる。
「行っちゃったわね。あれは手渡した?」
「あぁ。僕が思うにあの内乱には何か裏があるとしか思えない。あのアカウント将軍がクーデターだなんていまだに信じられないからね」
「私もあの内乱には何かあると感じているわ。だけど私達には何もできないのが辛いわ」
「まぁ、あの無敵の魔王一行なら何とかしてくれると思う」
「賽の目は投げられたか。後は野となれ山となれって奴かしら?」
「それは乱暴だな」
「じゃあ……もう朝だけど飲まない?」
「そうだね。魔王一行の無事を祈ってコメ酒でも飲む?」
「飲む!」
あれ?
あの二人かなり仲がいいみたいだけど。
まぁいいわ!
私達はエルフ億への旅路を急ぐわよ!
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