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第三章 ドワーフ国騒乱!
その四 意外な味方
しおりを挟むさて、ドワーフ国もすっかり日が沈み暗い夜が訪れた。
それにしても本当は城下町の宿が安心な筈なのに……あの城下町の治安悪すぎて泊まるのが恐ろしい。
そこで私達はドワーフ国の国境近くにあるノーズ山脈で簡易ハウスを設置してキャンプをする事にしたわ。
フフフ、この簡易ハウスはロイドが作った簡易拠点ともいえる代物で大抵の魔法攻撃や物理攻撃ではびくともしないのよ。
しかもハウス内部にはリビングに料理場、それに大きな風呂に大きなベットも完備してるのよ。
これはちょっとした高級ホテルの一室ね。
それに仮にも魔王国の魔王である私が野宿なんて絶対にありえないんだから。
「あ~っ、魔王国から三か月分の食料を持ってきて正解だったわ」
「そうだねヒカルちゃん。先程城下町を見た限り、かなりの食糧難みたいだったよ」
全くよ。
もし城下町の宿に宿泊して、またあのガラの悪い連中や盗賊に襲われたら色々と面倒だしね。
私とアンナとファブリーズはともかく非力な太助が狙われた場合の事を考えると冗談じゃないわ。
「とりあえず今晩は今後の節約を考えて……おにぎりに味噌汁だ」
「悪いわねアンナ。確かに今後の事を考えると食料も温存しとかないと」
「では……頂きま~す!」
「こらファブリーズ!先に食べるんじゃないわよ」
それから私達四人は楽しく食事を楽しんだ。
さて、食欲を満たしたら……今度は性欲を満たすわよ💛
「あ~ん💛太助~っ、もっとヒカルの割れ目にその大きいのを入れて~っ💛」
「ヒカルったらする~い💛太助ちゃん……アンナの割れ目を一杯いじって💛」
「はは……ヒカルちゃんもアンナ姉ちゃんも底なしのスケベだね。いいよ……」
簡易ハウスの大きなベットの上で私達三人が深く愛し合っている。
私とアンナが太助の大きいのを取り合って求めあう。
これから夜は長い。
私達三人の色濃く甘い一時が続いていく。
あれ?
誰か一人忘れているような?
「は~~~っ、あの魔王様達こんな場所で盛らなくても(怒)」
はい、私達三人がベットの上で愛し合っていく頃、簡易ハウスの玄関前で一人見張りを兼ねて焚火をしている女性が約一名。
ファブリーズ。
年齢十五歳。
現在独身にして処女……魔王国では完全に行き遅れの売れ残り。
「はぁ、今頃あの参院はこの焚火の火の如く……惨めですわ」
ファブリーズは悲しみに暮れながら焚火の中に入れていた焼き鳥を口にする。
うん、十分焼けていて美味しい。
「爆発しろ……魔王様も宰相様もアンナも全員大爆発しろ!」
あぁ、行き遅れの売れ残りによる悲しい独り言。
ファブリーズ、何か背中差寂しいような。
だが、その時!
「……隠れていないで出てきたらどうでしょうか?そこにいるのはわかっているのですわ」
ファブリーズの目が鋭くなる。
そして、ゆっくりと立ち上がるファブリーズ。
すると……森の向こう側から数十名の斧を手にした革製防具姿のドワーフの男達が姿を現した。
「ふふふ、私達に何か御用でしょうか?盗賊……にしては装備が綺麗そうですが」
ドワーフの男達は何も口にせず手にした斧を手に身構える。
どうやら……やる気だっ!
「丁度むしゃくしゃしていた処でしたの。なんなら私が気晴らしに相手して差し上げますわ」
ファブリーズは眼前にいるドワーフの男達を挑発!
するとドワーフの男の一人がファブリーズへ襲い掛かってきた。
「ふん!」
それはほんの一瞬!
襲ってきた男の斧が……それは粉々に砕け散った。
「はっ!」
更にファブリーズの拳が男の顔面へ直撃!
男の顔面は著しく変形して……ぶっ飛ばされて近くの樹木へ激突!
「はい、まずは一人」
そこでファブリーズの不敵な笑顔。
すると、この場にいたドワーフの男達の様子が一変!
何やら陣形を組みファブリーズに臨戦態勢を取る。
どうやら先程のファブリーズを見ての事みたい。
「あら?盗賊風情が軍隊の真似事かしら?まぁいいわ。少しは楽しめそうね」
ファブリーズは指をボキボキと鳴らしながら殺す気満々だ。
「さぁ……最初に地獄へ落ちたいのは何方かしら?」
もはや互いの激突は避けられない。
ファブリーズに挑むドワーフの男達も相応の覚悟を決めているようだ。
そして、いざ戦いの火ぶたが切られようとした時!
「よせ!お前達が束になっても敵う相手ではない」
すると、森の奥からドワーフにしては大柄で屈強そうな男が姿を現した。
その大柄なドワーフはファブリーズの前で跪き頭を下げた。
「先程は私の配下が無礼を働いて失礼しました。私はドワーフ国の元将軍のボルトという者です」
えっ?
ドワーフ国の元将軍だって?
その元将軍さんがどうしてここにいるの?
「――――すみませんでしたファブリーズ。私の手違いでこうなってしまって」
「あら、クロじゃないの」
どうやらクロの話だとこのボルトをここへ案内したのはクロだという。
だが、案内している途中で追っ手に襲われてクロとボルト一行がはぐれてしまったそうだ。
「何よ……外が騒がしいからってクロじゃないの「
「あれ?ファブリーズさん、この人は誰?」
そこへパジャマ姿の私達三人が登場。
「――――魔王様、こちらのお方はドワーフ国元将軍のボルトでございます。そして現在は反暫定国政派の代表でございます」
えっ?
このドワーフにしては図体の大きい吾人が反暫定国政派の代表?
そして、そのボルトさん今度は私の前で跪いて頭を下げたわ。
「魔王国魔王ヒカル・グレーズ殿とお見受けしました。私はドワーフのボルトと申します」
「魔王ヒカル・グレーズよ。クロの案内でここまで大変だったでしょう」
とりあえずこんな山奥で立ち話もどうかと思いボルトさんを簡易ハウスの中へ。
あっ、ファブリーズ。
先程貴方がぶっ飛ばした男……いえボルトさんの配下の方の治療をお願いね。
「紅茶をどうぞ」
「すまぬな人間族の少年よ。まさか貴殿が魔王国の宰相にして魔王の婿とはな」
「百合太助といいます。以後宜しくお願いしますボルトさん」
さて、このボルトさんはクロの案内でここまで来た訳だけど。
こんな夜更けに何用かしら?
「実は……魔王様、ミルク王女にお会いできませんか」
「えっ!ミルクに会えるの」
「現在ミルク様とローブ様は我々が立て籠もっている砦にいます。是非魔王様に会いたいと申しております」
そうか、クロはこの事を知ってたのね。
だけど魔王国にいた時は迂闊に話すと情報漏洩の恐れがあるから私にも話さなかったのね。
いずれにしても私はミルクに会う必要があるみたいね。
「判ったわ。だけど今夜は配下共々ここに宿泊するといいわ。何しろここは簡易的な要塞みたいなものだしね」
「魔王様かたじけない」
「じゃあアンナ、呼びの簡易ハウスも出して。このボルトさん達を泊める場所が必要でしょう」
アンナはここの隣に別の簡易ハウスを展開する為に一度外へ。
それにしても意外な来客だわ。
けどこれでミルクと会う事ができるわ。
「ヒカル、設置終わったわよ」
「じゃあ……太助💛、アンナ💛続き始めちゃおうか!ファブリーズ、クロ、ボルトさん達を隣の簡易ハウスへ案内してね」
「うげ~っ!魔王様っ、節操が無さすぎです!」
「――――諦めろファブリーズ。これが我等の魔王様だ」
さ~て、今夜は太助とラブラブしまくってチャージしまくるぞ💛
そして……もうすぐ会えるねミルク!
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