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ツンデレキャラについてのショートショート
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夕暮れの公園のブランコに座る少女
近くに佇む少年
二人は幼なじみで同じ地域の別学校に通っている
少女は少々落ち込んでいる
その理由は生徒会役員として日々研鑽を積んでいる少女の努力が報われず、悩みが多いからだった
加えて人間関係でも気を抜くことができないらしい
少女は幼なじみの少年になら心を開けるようだ
少年は穏やかに話を待つ
少女はそんな少年に最初は警戒心を持ちつつも、次第に安心し、自身の内面を少しずつ吐露する
いつもは気を抜けない関係しか、周囲にはあらず安心して気を抜いて話せる相手が少年しかいない、少し尖っている性格の少女
そんな少女には気を許せる相手が少ない
少年はそれを汲み取り、少女を落ち着く状態にさせてやりたいといつも思っていた
安心して話せる相手ではないかもしれないが、少しは心の軽くなるような話相手になってやろう。そう少年は思った。少女はどう思うかは分からないが、少しでも肩の力を抜いてほしいと思っていた。
しっかり者の少女は、いくらしっかり役割をやってもそれを当然と周りからは捉えられることが多い。
そのため、いくら真面目に役割を果たしても少女の努力は簡単には報われないのだった。
そのことに少年は多少なり同情していた。そのため、機会があれば労い、慰めてやろうと思い機会を伺っていた。
ふと弱々しくなる瞬間は誰にでも訪れる
その時、強い言葉や態度を取ると、相手の心に大きな衝撃を与えてしまうと、その少年は考えていた。
なので、弱くなっている立場の少女に叱ったり怒ったり諭すようなことはしないようにしようと心に決めて話を聞き始めた。
少女には、それはおそらく伝わって欲しいのではないが、伝わらないだろう。しかし、後々思い遣りは通じるはずだと心のどこかでそう思っていたため、静かに話を聞くことにした。
その少年は母から、女性に優しくすることを常に教えられていた。
強がる人にも優しくしなくてはならない。なぜなら、頑なさは強さで壊しても、相手には届かないから。
相手の気持を壊さないように、気をつけるよう、親から教わっているので、いつも相手の気持ちを敬うように、両親からもいつも教えられていた少年。
考えには及んでいたが、行動に移したことはない。
その少年もまた、臆病ではあった。
近くに佇む少年
二人は幼なじみで同じ地域の別学校に通っている
少女は少々落ち込んでいる
その理由は生徒会役員として日々研鑽を積んでいる少女の努力が報われず、悩みが多いからだった
加えて人間関係でも気を抜くことができないらしい
少女は幼なじみの少年になら心を開けるようだ
少年は穏やかに話を待つ
少女はそんな少年に最初は警戒心を持ちつつも、次第に安心し、自身の内面を少しずつ吐露する
いつもは気を抜けない関係しか、周囲にはあらず安心して気を抜いて話せる相手が少年しかいない、少し尖っている性格の少女
そんな少女には気を許せる相手が少ない
少年はそれを汲み取り、少女を落ち着く状態にさせてやりたいといつも思っていた
安心して話せる相手ではないかもしれないが、少しは心の軽くなるような話相手になってやろう。そう少年は思った。少女はどう思うかは分からないが、少しでも肩の力を抜いてほしいと思っていた。
しっかり者の少女は、いくらしっかり役割をやってもそれを当然と周りからは捉えられることが多い。
そのため、いくら真面目に役割を果たしても少女の努力は簡単には報われないのだった。
そのことに少年は多少なり同情していた。そのため、機会があれば労い、慰めてやろうと思い機会を伺っていた。
ふと弱々しくなる瞬間は誰にでも訪れる
その時、強い言葉や態度を取ると、相手の心に大きな衝撃を与えてしまうと、その少年は考えていた。
なので、弱くなっている立場の少女に叱ったり怒ったり諭すようなことはしないようにしようと心に決めて話を聞き始めた。
少女には、それはおそらく伝わって欲しいのではないが、伝わらないだろう。しかし、後々思い遣りは通じるはずだと心のどこかでそう思っていたため、静かに話を聞くことにした。
その少年は母から、女性に優しくすることを常に教えられていた。
強がる人にも優しくしなくてはならない。なぜなら、頑なさは強さで壊しても、相手には届かないから。
相手の気持を壊さないように、気をつけるよう、親から教わっているので、いつも相手の気持ちを敬うように、両親からもいつも教えられていた少年。
考えには及んでいたが、行動に移したことはない。
その少年もまた、臆病ではあった。
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