拙い小説シリーズ

雨のち晴れ

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その二に続いています。

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わたしはまさか自分自身に、このような災難が巡って来るとは思いもしなかった。

先生はこのように述べられた。
「あなたの成績では、望みの企業には就職できないでしょう」

ショックのせいでわたしは呆然とし言葉を出せないでいた。
そんなわたしに構うこともなく二の句を継ぐ教師。
「ですので、進学されることをお勧めします」

反応の出せないわたしに若干苛立つ姿を教師は見せた。しかし、反応しようにも緩慢な動作になり思うように言葉が思い付かない。
尚も、教師は「もし、大学を進路にされるのでしたら、将来の職業は、養護教諭をお勧めいたします」と言いそこで笑顔を見せた。

進学の勧めを受けているのに、全く喜ぶ気持ちは湧いてこない。
突然、自分の人生を他人に決められ望みの就職先を無駄だと切り捨てられ、余りに唐突で理不尽なように思った。

悲しみに暮れる前に、確認しておかなくては。
「すみません、先生、しかし、あのですね、私の希望は--」
先生は首を振りながらこう仰るのだった。
「いつまで夢を見ているんですか。あなたも大人なら、きちんと現状を見なさい」
いつもより厳しく叱責されたわたしは、確実にショックを受けてまたも呆然となった。
多少、質疑応答を受け、釈然としないながらも休み時間になり、友人とお互いに何を言われたかを話し合った。

「やっぱりそうか」
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