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七つの悪と深紅の姫
七つの悪と深紅の姫ⅩⅠ
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『お母……さん……?』
『あら、お寝坊さんが起きたのね。こっちにいらっしゃい』
閉じていた瞼を開けたシャーリーの目の前、そこにいる一匹の金狼は草原の上に佇み、微笑みかけていた。煌びやかに輝く体毛は風に靡かれる度に金色に輝きを放ち、眩しいと思わせる程に神々しいものであった。
ゆっくりと近づくが、シャーリーよりもふた回りは大きいであろう、その体躯は猛々しさも感じさせるものである。
『私の大切な娘はこれからどういう風に成長するのかしらね』
小柄なシャーリーを舐める金狼は愛おしそうに体をシャーリーへと擦り寄せる。
体に感じられる温もりに、さっきまで感じていた緊迫感は抜け落ちる。優しく触れられる温もりへと自ら体を擦り付けるシャーリーの表情は自然と笑みを浮かべると同時に声は震えた。
『お母さん…………寂しかったよ』
体を震わせながら、金狼へと身を寄せるシャーリーの体は子供のように小さくなっている。
『何を言ってるのよ、ずっとそばにいたでしょう? ほら、ついて来なさい』
金狼へと着いて行くと、視界に広がる広大な草原に空へと聳え立つ山脈の数々、それらを一望できる丘の上を二人は歩いていた。
見覚えのある風景にシャーリーは驚く。
これって十年前のあの日だ。
アメリカの田舎、亮人と初めて出会った別荘の近辺の丘だった。
懐かしい香りに、懐かしい風景はシャーリーの記憶を呼び起こす。
『私はこれから約束があるから、あなたはここで少し待ってなさい? いい子にしてるのよ?』
優しく鼻を合わせると金狼はシャーリーから離れ、一瞬にして姿を消す。目にも留まらぬ速さでいなくなった金狼へと懐かしさを感じながら、目の前の風景へと目を向ける。
草原を走り回る羊や追いかける牧羊犬が目につく。のどかな風景は殺伐としていた心を優しく包む。
『どういうことなんだろう…………』
頭をかかえるシャーリー。さっきまでベファーナと戦い、あと一歩というところで罠にはまってしまったことを思い出す。
耳に聞こえた最後の言葉。
「眠るだけよ…………」
その言葉を思い出せば、今いる場所が夢の中であると認識できた。
『夢の中だとしても…………どうすればいいんだろう』
周囲を見渡し、木々へと触れれば本物のように感触も匂いも感じられる。本物としか思えない夢。
辺りを一気に駆け抜けるも目新しいものはなく、草木の中に走るウサギを一匹狩ってみるも、本物と同様に血は流れる。
あまりにもリアルな夢。
『本当に夢なのかな…………』
徐々に薄れていく疑問と同時に幼い声が後ろから聞こえる。
草むらから現れたわんぱくな少年。
体に木屑や葉っぱをつけ、息を切らしながらも目を輝かせている少年、相馬亮人がシャーリーの前に現れた。
まだ七歳と幼い亮人はシャーリーへと視線を向けると、笑みを浮かべながら駆け寄ってくる。
「大きいワンちゃんだっ!!」
七歳と幼い体よりも大きいシャーリーの体に抱きつく亮人の匂いは今も昔も変わらない。匂いを嗅ぐだけでも心から安心してしまうシャーリーも人型になり、亮人を優しく包み込む。
『お兄ちゃんのこと、大好きだよ』
「お兄ちゃんって、僕のこと?」
『そう、お兄ちゃんだよ』
「う~ん…………よくわかんないけど、僕はお兄ちゃんになったんだねっ!!」
シャーリーは無邪気に笑う亮人の姿に何故だか涙を流す。
「なんで泣いてるの?」
『なんでだろう…………わかんないけど、涙が出ちゃうの』
「そうなんだ、はい。よしよし」
優しく笑いかける幼い亮人に頭を撫でられる。優しいその小さな手に助けられ、家族として迎え入れてもらう未来。
目の前にいる幼く無邪気な亮人に妖魔との戦いを強いてしまう環境を作ってしまう自分。
心優しい亮人に、昔も今も甘えていた。
亮人に対して何ができていたんだろう、と思うと自問自答するが答えはシャーリーの中から出てこない。
「大丈夫、大丈夫。君が泣かないようにお兄ちゃんが助けてあげるから」
再び掛けられた言葉はシャーリーの目尻から更に涙を流させる。
嗚咽を漏らしながら、現実の自分よりも幼い亮人に抱きしめられ、約束された言葉は実現する。
自分の助けてほしいというエゴによって。
しばらく涙を流し、落ち着いて来たシャーリーは自分の気持ちを整理する。
今が夢の中にいること、罠であるかもしれないということ。
この二つを念頭に入れ、目の前の亮人と向き合う。
「亮人様っ!! こちらに居られたのですか…………おや、これはこれは…………幼い妖魔も一緒にいらっしゃったのですね。旦那様と会談されている方の娘様ですな」
優しく微笑む老いた執事はシャーリーの頭を撫でる。
「せっかくなので、お二方ともこちらにいらっしゃいませんか? 暖かいお茶をお出ししますよ」
草木を分けながら歩み進めると、木造の大きな別荘が目の間に見える。
中からは金狼と相馬神一郎が何かを話しているのがシャーリーの耳へと微かに聞こえるが内容は不鮮明なものだった。
「中を覗いてはいけませんよ。旦那様と金狼様がお話をされておりますので」
「は、はい」
言葉は優しく、聞くだけで安心させる声音に誘導されれば、デッキでティータイムをする。
「爺が淹れてくれる紅茶は凄く美味しいね」
「嬉しいことを仰ってくれますなぁ、亮人様。旦那様はいつも無言で哀しいものですよ」
「お父さんはそういう人だから仕方がないよ」
「そうですな」
目の前の二人のやりとりは記憶にあった。
デッキで紅茶を飲み、三人で談笑し笑う時間。そして、お茶を飲んだ後に亮人と一緒に走り回って遊ぶのがシャーリーの記憶には鮮明に残っていた。
そうこうしているうちに日は沈み始め、部屋の中で話をしていた金狼と神一郎は扉から出てくる。
『あら、外で待ってるように言ってたのに、この子ったら』
人型となった金狼はスーツを身に纏い、豊満な胸を押し付けているが、隠しきれない胸のラインは更に強調されるように形を象る。
「この子が君とあの人の子供か」
『えぇ、大切な私の子ですよ。もう…………あの人はいませんが』
「すまない…………嫌な事を思い出させてしまった」
『いいえ、気にしないでください。私達もこの子の人生を守れたと思ったら、あの人も報われます』
「…………そう言ってくれると、助かる」
『あなたは悪くありませんよ…………悪いのはアイツらですから』
シャーリーを抱きしめる金狼は立ち上がると、シャーリーと手を繋ぎ別荘から出て行く。そして、視界に広がる風景は徐々に白く消え始める。
夕暮れの陽だけが残るように、周りの木々は消え去り、暖かい夕日の光だけが白い空間を照らして行く。
夕日へと向かって歩く二人は地面へと座り込んだ。
金狼はシャーリーの小さな手を握り、顔を向けると涙ぐんでいた。
『あなたの前から急にいなくなってごめんなさい…………あなた達を守るために仕方がなかったの』
頬を伝う涙を子供だったシャーリーは、現実世界の体に戻り優しく手で拭う。
『大丈夫だよ、お母さん…………シャーリーも大切な人を守ってみせるから』
夢だとわかっているから、今の気持ちを口にする。
自分への約束として、必ず守ってみせる。
『ありがとう、お母さん。シャーリー、もう行かなきゃ』
『強くなったのね…………最後に、これを持って行きなさい』
微笑みかけた金狼はシャーリーの手へと淡く緑色に輝く光の玉を渡す。
『あなたはもっと強くなれるわ…………誰でも守れるくらいに』
そう言い残した金狼は、夕日の中へと吸い込まれるように姿を消して行く。
『愛してるわ…………シャーリー』
金狼の言葉は心に温もりという余韻を残し、力強さを感じさせる。
そして、寒空の下、シャーリーの周囲は再び風が吹き荒れ、覚醒する。
「なんで、目を覚ましてるの」
現実世界では数秒、ベファーナは踵を返し、ヘイグ達の元へと戻ろうとしていた。
箒を片手に、驚きが隠せない表情を浮かべる。
『ありがとう…………優しい夢を見せてくれて。今度はシャーリーが、あなたの優しい気持ちも、あなたの絶望も、助けてあげるから』
「何を言ってるのっ!!」
そして、工場の屋上で慈愛と絶望が入り乱れた戦闘が始まった。
『あら、お寝坊さんが起きたのね。こっちにいらっしゃい』
閉じていた瞼を開けたシャーリーの目の前、そこにいる一匹の金狼は草原の上に佇み、微笑みかけていた。煌びやかに輝く体毛は風に靡かれる度に金色に輝きを放ち、眩しいと思わせる程に神々しいものであった。
ゆっくりと近づくが、シャーリーよりもふた回りは大きいであろう、その体躯は猛々しさも感じさせるものである。
『私の大切な娘はこれからどういう風に成長するのかしらね』
小柄なシャーリーを舐める金狼は愛おしそうに体をシャーリーへと擦り寄せる。
体に感じられる温もりに、さっきまで感じていた緊迫感は抜け落ちる。優しく触れられる温もりへと自ら体を擦り付けるシャーリーの表情は自然と笑みを浮かべると同時に声は震えた。
『お母さん…………寂しかったよ』
体を震わせながら、金狼へと身を寄せるシャーリーの体は子供のように小さくなっている。
『何を言ってるのよ、ずっとそばにいたでしょう? ほら、ついて来なさい』
金狼へと着いて行くと、視界に広がる広大な草原に空へと聳え立つ山脈の数々、それらを一望できる丘の上を二人は歩いていた。
見覚えのある風景にシャーリーは驚く。
これって十年前のあの日だ。
アメリカの田舎、亮人と初めて出会った別荘の近辺の丘だった。
懐かしい香りに、懐かしい風景はシャーリーの記憶を呼び起こす。
『私はこれから約束があるから、あなたはここで少し待ってなさい? いい子にしてるのよ?』
優しく鼻を合わせると金狼はシャーリーから離れ、一瞬にして姿を消す。目にも留まらぬ速さでいなくなった金狼へと懐かしさを感じながら、目の前の風景へと目を向ける。
草原を走り回る羊や追いかける牧羊犬が目につく。のどかな風景は殺伐としていた心を優しく包む。
『どういうことなんだろう…………』
頭をかかえるシャーリー。さっきまでベファーナと戦い、あと一歩というところで罠にはまってしまったことを思い出す。
耳に聞こえた最後の言葉。
「眠るだけよ…………」
その言葉を思い出せば、今いる場所が夢の中であると認識できた。
『夢の中だとしても…………どうすればいいんだろう』
周囲を見渡し、木々へと触れれば本物のように感触も匂いも感じられる。本物としか思えない夢。
辺りを一気に駆け抜けるも目新しいものはなく、草木の中に走るウサギを一匹狩ってみるも、本物と同様に血は流れる。
あまりにもリアルな夢。
『本当に夢なのかな…………』
徐々に薄れていく疑問と同時に幼い声が後ろから聞こえる。
草むらから現れたわんぱくな少年。
体に木屑や葉っぱをつけ、息を切らしながらも目を輝かせている少年、相馬亮人がシャーリーの前に現れた。
まだ七歳と幼い亮人はシャーリーへと視線を向けると、笑みを浮かべながら駆け寄ってくる。
「大きいワンちゃんだっ!!」
七歳と幼い体よりも大きいシャーリーの体に抱きつく亮人の匂いは今も昔も変わらない。匂いを嗅ぐだけでも心から安心してしまうシャーリーも人型になり、亮人を優しく包み込む。
『お兄ちゃんのこと、大好きだよ』
「お兄ちゃんって、僕のこと?」
『そう、お兄ちゃんだよ』
「う~ん…………よくわかんないけど、僕はお兄ちゃんになったんだねっ!!」
シャーリーは無邪気に笑う亮人の姿に何故だか涙を流す。
「なんで泣いてるの?」
『なんでだろう…………わかんないけど、涙が出ちゃうの』
「そうなんだ、はい。よしよし」
優しく笑いかける幼い亮人に頭を撫でられる。優しいその小さな手に助けられ、家族として迎え入れてもらう未来。
目の前にいる幼く無邪気な亮人に妖魔との戦いを強いてしまう環境を作ってしまう自分。
心優しい亮人に、昔も今も甘えていた。
亮人に対して何ができていたんだろう、と思うと自問自答するが答えはシャーリーの中から出てこない。
「大丈夫、大丈夫。君が泣かないようにお兄ちゃんが助けてあげるから」
再び掛けられた言葉はシャーリーの目尻から更に涙を流させる。
嗚咽を漏らしながら、現実の自分よりも幼い亮人に抱きしめられ、約束された言葉は実現する。
自分の助けてほしいというエゴによって。
しばらく涙を流し、落ち着いて来たシャーリーは自分の気持ちを整理する。
今が夢の中にいること、罠であるかもしれないということ。
この二つを念頭に入れ、目の前の亮人と向き合う。
「亮人様っ!! こちらに居られたのですか…………おや、これはこれは…………幼い妖魔も一緒にいらっしゃったのですね。旦那様と会談されている方の娘様ですな」
優しく微笑む老いた執事はシャーリーの頭を撫でる。
「せっかくなので、お二方ともこちらにいらっしゃいませんか? 暖かいお茶をお出ししますよ」
草木を分けながら歩み進めると、木造の大きな別荘が目の間に見える。
中からは金狼と相馬神一郎が何かを話しているのがシャーリーの耳へと微かに聞こえるが内容は不鮮明なものだった。
「中を覗いてはいけませんよ。旦那様と金狼様がお話をされておりますので」
「は、はい」
言葉は優しく、聞くだけで安心させる声音に誘導されれば、デッキでティータイムをする。
「爺が淹れてくれる紅茶は凄く美味しいね」
「嬉しいことを仰ってくれますなぁ、亮人様。旦那様はいつも無言で哀しいものですよ」
「お父さんはそういう人だから仕方がないよ」
「そうですな」
目の前の二人のやりとりは記憶にあった。
デッキで紅茶を飲み、三人で談笑し笑う時間。そして、お茶を飲んだ後に亮人と一緒に走り回って遊ぶのがシャーリーの記憶には鮮明に残っていた。
そうこうしているうちに日は沈み始め、部屋の中で話をしていた金狼と神一郎は扉から出てくる。
『あら、外で待ってるように言ってたのに、この子ったら』
人型となった金狼はスーツを身に纏い、豊満な胸を押し付けているが、隠しきれない胸のラインは更に強調されるように形を象る。
「この子が君とあの人の子供か」
『えぇ、大切な私の子ですよ。もう…………あの人はいませんが』
「すまない…………嫌な事を思い出させてしまった」
『いいえ、気にしないでください。私達もこの子の人生を守れたと思ったら、あの人も報われます』
「…………そう言ってくれると、助かる」
『あなたは悪くありませんよ…………悪いのはアイツらですから』
シャーリーを抱きしめる金狼は立ち上がると、シャーリーと手を繋ぎ別荘から出て行く。そして、視界に広がる風景は徐々に白く消え始める。
夕暮れの陽だけが残るように、周りの木々は消え去り、暖かい夕日の光だけが白い空間を照らして行く。
夕日へと向かって歩く二人は地面へと座り込んだ。
金狼はシャーリーの小さな手を握り、顔を向けると涙ぐんでいた。
『あなたの前から急にいなくなってごめんなさい…………あなた達を守るために仕方がなかったの』
頬を伝う涙を子供だったシャーリーは、現実世界の体に戻り優しく手で拭う。
『大丈夫だよ、お母さん…………シャーリーも大切な人を守ってみせるから』
夢だとわかっているから、今の気持ちを口にする。
自分への約束として、必ず守ってみせる。
『ありがとう、お母さん。シャーリー、もう行かなきゃ』
『強くなったのね…………最後に、これを持って行きなさい』
微笑みかけた金狼はシャーリーの手へと淡く緑色に輝く光の玉を渡す。
『あなたはもっと強くなれるわ…………誰でも守れるくらいに』
そう言い残した金狼は、夕日の中へと吸い込まれるように姿を消して行く。
『愛してるわ…………シャーリー』
金狼の言葉は心に温もりという余韻を残し、力強さを感じさせる。
そして、寒空の下、シャーリーの周囲は再び風が吹き荒れ、覚醒する。
「なんで、目を覚ましてるの」
現実世界では数秒、ベファーナは踵を返し、ヘイグ達の元へと戻ろうとしていた。
箒を片手に、驚きが隠せない表情を浮かべる。
『ありがとう…………優しい夢を見せてくれて。今度はシャーリーが、あなたの優しい気持ちも、あなたの絶望も、助けてあげるから』
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