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容姿端麗性格最低な転校生と無口な転校生
容姿端麗性格最低な転校生と無口な転校生Ⅱ
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「会いに来てくれたんだ」
寒空の下、学校の屋上へときた亮人とマリーは初めてあった時と同じように向き合うが、その時とは違い、マリーは八重歯をむき出しにするように笑みを浮かべる。一方の亮人も普段と同じように笑みを浮かべながら
「あの時の言葉にちょっと心動かされましたわ。これまで会ってきた人間とは違う感じがしますし、特別ですからね」
「ちょっと心配だったからね。あの時のマリーは悲しそうだったから」
「本当、あの子に聞いた通りお人好しが極まっているようですわ。はぁ……気の毒で仕方がありません」
「ん?」
何を言っているのかわからない亮人だが、次の瞬間には驚愕し顔は引きつっていた。
「私がマリーを呼んだのよ……予想つかなかったでしょ? 亮人」
亮人の後ろには足音を立てずに近寄ってきていた礼火がいた。ただ、そこにいる礼火の様子は明らかに可笑しかった。
瞳に光は灯らず、無表情に佇む礼火はまるで操り人形のように佇む。一切、その場から動かず、生気を感じさせない礼火の体は次には床へと崩れ落ちる。
咄嗟に抱きかかえるが寝息を立てて眠っている礼火がそこにはいた。
「マリーっ!!」
「私はちょっとお手伝いをしてるだけですよ? その子が望んで私のところに来たんですから。それと今は私に能力をあまり使わないでいただけます? 今の私は貴方たち人間とあまり変わらないですから」
腕組をするマリーの足元は凍り付く。だが、この前の戦闘の時のようにマリーの足元を包み込んでいる影は身動きをしない。
「痛いですよ? やめなさいって言っているじゃないですか」
「…………どういうこと?」
能力を解くとマリーの足を凍らせていた氷は水へと変わり、地面を濡らす。そして、マリーは濡れた足をパタパタとはたきながら亮人へと視線を向ける。
「あなた、私がちょっと他の妖魔と違う点があることに気づきませんの?」
「氷華たちと違う点…………あっ、他の人に見えてるっ!!」
目を点にしてマリーを見つめる亮人だが、髪を手で梳いているマリーは亮人を気にもしない。
「やっと気づきましたわ……私たちヴァンパイアは特殊なんですの。夜は妖魔としての能力を全力で使うことができます。ただ、日中は他の人間にも見えるようになってしまいますのよ。それに、能力も普段の十分の一も使用できませんし、不便で仕方がありませんわ」
肩を落とすマリーは「ただ」、と続け、
「夜は本当の姿でしか生活ができないので、こうやって昼は好きな姿で過ごすのも一興ですけどね」
亮人に対してポージングをするマリーはグラビアモデルかのようにポーズを取っていく。まるで誘惑するかのように亮人へと近づき、首筋へと手を伸ばす。その指から生える爪は綺麗な丸形から先端を鋭くし、亮人の首筋へと立てられる。
「早く私のものにしたいですよ……あいつらに復讐するための眷属になって下さると嬉しいです」
脅すかのように耳元で囁くマリーの八重歯が亮人の首筋へと近づく。その行動はまるでヴァンパイアの吸血行動のように。
「マリーの眷属にはならないけど、あいつらって言ってる人達からは守ってあげられるかもしれないよ? 今、俺たちは自分たちを守るために頑張ってる最中だから」
近づいてくるマリーの顔を手で遮れば、抱えている礼火を見つめる。
「その子なら、大丈夫ですよ。私の眷属ですけど、あなたの大切な人なのでしょ? あなたに嫌われたくはないですから、無理強いはしていませんわ」
「そうなんだ……礼火からって言ってたけど、本当なの?」
目の前に眠っている礼火を見つめる瞳はゆらりと揺れる。
礼火から伝わる温もりや脈動、ゆっくりとした呼吸、腕の中で眠ってしまう彼女の姿はこれまでと同じだった。
朝のやり取りも、失われつつ日常を取り戻してくれる彼女の姿を守りたかった。
亮人にとっての日常のひと欠片。大切に守りたかったそれは、少しだけ崩れる音がする。
「ほらっ、そろそろ起きなさい。あなたの大切な人が待ってますわ」
優しく礼火の頬へと触れるマリーはどこか、慈愛を感じさせた。
意識を失っていた礼火はマリーに触れられると目を覚ます。パチッと開いた瞼から覗ける瞳はいつもと同じ様に輝きを放っている。
「あれっ、なんで私ここにいるの?」
亮人の顔を見ると目を丸くし、周囲を見渡す。そして、視界に入ったマリーを見つめると溜息を吐く。
「なんで溜息を吐いているの?」
「亮人には言わないって話じゃなかった? そういう契約だったと思うんだけどなぁ」
「ただ、いずれはバレるんですから。今のうちに伝えておいた方がいいと思ったのだけれど……違うかしら? いずれ、それが蟠わだかまりになるって理解してるのかしら。大切だって思うなら、ちゃんと話しておいた方がいいですわ」
礼火をまっすぐに見つめるマリーの表情は真面目なものだった。声音もテンポも相手を不快にさせる様なものでなく、相手を想う気持ちを感じさせる声音。
「まぁ、そうだけど……」
「そう思うなら、もう一度自分から言っておいたらどうですか?」
そこにいた二人はまるで昔から一緒に遊んでいた友人の様に、マリーは礼火に後悔をさせない様に、導くかの様に話しかける。
少しの間を空け、ゆっくりと口を開く。
「私からマリーにお願いしたの。私も強くなりたいって……ダメだった?」
上目使いで見つめている礼火の頬は赤く染まり、目尻には小さな水滴が浮かび上がる。小さく、震える様な声は亮人の胸を締め付ける。
「ダメだったって…………礼火には普通の生活を送ってほしいんだ」
これが本当の気持ちだ。礼火にはずっと安全で普通の生活を送って、楽しい人生を送ってほしい。礼火の平穏を守る為にも、俺が強くなろうって決めてたのに。
落胆するかの様に肩を落とす亮人だが、目の前にいる礼火の瞳は力強く亮人を見つめる。そこにいるのは強い決意を、覚悟を決めた一人の少女がいた。
大きく息を吸い、亮人に向け、少し怒気を孕んだ声音を放つ。
「ねぇ……普通ってどういうことを言ってるの? 亮人の思う普通ってどういうのなのか、教えてよっ!! それに、私だけ除け者なんて嫌だよっ!! 亮人の側にいるのは私なのっ!! これからだって、いつまでだって、ずっと私が亮人の側にいて、ずっと守っていくんだからっ!! それの為にマリーに助けてもらってるのっ!!」
「……………………」
息を切らしながら口にする言葉の節々に礼火の感情が爆発する。その姿に呆然と立ち尽くすことしかできない亮人の心の何処かで、ピキッという音が響き渡る。さらに亀裂が入る様に連続する音は鼓膜を劈つんざく。
「そっか…………」
そこに立ち竦む亮人の瞳は影を潜める。薄く雲が掛かるような瞳は更に濁りを増していく。
「とのことですわ。あなたがどれだけ恵まれているか、理解することも重要だと思いますけど?」
腕を組みながら横目に見つめるマリーは呆れるように言葉を紡ぐ。言葉の端々に棘を含ませながら彼女は更に口にした。
「あなたはあなたが思っている以上に大切にされている。自分だけが強くなろうと思っても、それ以上に努力してる人がいることを理解した方がいいですわ。自分が守る、強くなるなんて、単なるエゴなんですから」
吐き捨てる様に口にすれば、
「私はもう戻りますわ」
と、踵を返し、屋上を去っていく彼女は視界から消えて行った。
「私だって、亮人を守りたいって言ったよね。亮人の思う日常から離れたって、それは私にとっては日常なんだから。いつも言ってるじゃん……一人で抱えないでって。亮人の側には私たちがいるんだよ。頼ろうとしていいんだよ」
「……………………うん」
唇を噛み締めながら、亮人は小さく口にする。力一杯に噛み締めた口角からは赤黒い血が流れるが、口の中へと流れ込み礼火にはバレていない。
違う……何かが違うんだ……俺はみんなを守りたい、俺の手で……。
礼火が抱きつくが、亮人は腕を回さずに天を仰ぐ。
青々とした空が天を覆う。だが、その景色が亮人には灰色に見えた。そして、それはまるで亮人の心を映し出すかの様に色を濃くしていった。
寒空の下、学校の屋上へときた亮人とマリーは初めてあった時と同じように向き合うが、その時とは違い、マリーは八重歯をむき出しにするように笑みを浮かべる。一方の亮人も普段と同じように笑みを浮かべながら
「あの時の言葉にちょっと心動かされましたわ。これまで会ってきた人間とは違う感じがしますし、特別ですからね」
「ちょっと心配だったからね。あの時のマリーは悲しそうだったから」
「本当、あの子に聞いた通りお人好しが極まっているようですわ。はぁ……気の毒で仕方がありません」
「ん?」
何を言っているのかわからない亮人だが、次の瞬間には驚愕し顔は引きつっていた。
「私がマリーを呼んだのよ……予想つかなかったでしょ? 亮人」
亮人の後ろには足音を立てずに近寄ってきていた礼火がいた。ただ、そこにいる礼火の様子は明らかに可笑しかった。
瞳に光は灯らず、無表情に佇む礼火はまるで操り人形のように佇む。一切、その場から動かず、生気を感じさせない礼火の体は次には床へと崩れ落ちる。
咄嗟に抱きかかえるが寝息を立てて眠っている礼火がそこにはいた。
「マリーっ!!」
「私はちょっとお手伝いをしてるだけですよ? その子が望んで私のところに来たんですから。それと今は私に能力をあまり使わないでいただけます? 今の私は貴方たち人間とあまり変わらないですから」
腕組をするマリーの足元は凍り付く。だが、この前の戦闘の時のようにマリーの足元を包み込んでいる影は身動きをしない。
「痛いですよ? やめなさいって言っているじゃないですか」
「…………どういうこと?」
能力を解くとマリーの足を凍らせていた氷は水へと変わり、地面を濡らす。そして、マリーは濡れた足をパタパタとはたきながら亮人へと視線を向ける。
「あなた、私がちょっと他の妖魔と違う点があることに気づきませんの?」
「氷華たちと違う点…………あっ、他の人に見えてるっ!!」
目を点にしてマリーを見つめる亮人だが、髪を手で梳いているマリーは亮人を気にもしない。
「やっと気づきましたわ……私たちヴァンパイアは特殊なんですの。夜は妖魔としての能力を全力で使うことができます。ただ、日中は他の人間にも見えるようになってしまいますのよ。それに、能力も普段の十分の一も使用できませんし、不便で仕方がありませんわ」
肩を落とすマリーは「ただ」、と続け、
「夜は本当の姿でしか生活ができないので、こうやって昼は好きな姿で過ごすのも一興ですけどね」
亮人に対してポージングをするマリーはグラビアモデルかのようにポーズを取っていく。まるで誘惑するかのように亮人へと近づき、首筋へと手を伸ばす。その指から生える爪は綺麗な丸形から先端を鋭くし、亮人の首筋へと立てられる。
「早く私のものにしたいですよ……あいつらに復讐するための眷属になって下さると嬉しいです」
脅すかのように耳元で囁くマリーの八重歯が亮人の首筋へと近づく。その行動はまるでヴァンパイアの吸血行動のように。
「マリーの眷属にはならないけど、あいつらって言ってる人達からは守ってあげられるかもしれないよ? 今、俺たちは自分たちを守るために頑張ってる最中だから」
近づいてくるマリーの顔を手で遮れば、抱えている礼火を見つめる。
「その子なら、大丈夫ですよ。私の眷属ですけど、あなたの大切な人なのでしょ? あなたに嫌われたくはないですから、無理強いはしていませんわ」
「そうなんだ……礼火からって言ってたけど、本当なの?」
目の前に眠っている礼火を見つめる瞳はゆらりと揺れる。
礼火から伝わる温もりや脈動、ゆっくりとした呼吸、腕の中で眠ってしまう彼女の姿はこれまでと同じだった。
朝のやり取りも、失われつつ日常を取り戻してくれる彼女の姿を守りたかった。
亮人にとっての日常のひと欠片。大切に守りたかったそれは、少しだけ崩れる音がする。
「ほらっ、そろそろ起きなさい。あなたの大切な人が待ってますわ」
優しく礼火の頬へと触れるマリーはどこか、慈愛を感じさせた。
意識を失っていた礼火はマリーに触れられると目を覚ます。パチッと開いた瞼から覗ける瞳はいつもと同じ様に輝きを放っている。
「あれっ、なんで私ここにいるの?」
亮人の顔を見ると目を丸くし、周囲を見渡す。そして、視界に入ったマリーを見つめると溜息を吐く。
「なんで溜息を吐いているの?」
「亮人には言わないって話じゃなかった? そういう契約だったと思うんだけどなぁ」
「ただ、いずれはバレるんですから。今のうちに伝えておいた方がいいと思ったのだけれど……違うかしら? いずれ、それが蟠わだかまりになるって理解してるのかしら。大切だって思うなら、ちゃんと話しておいた方がいいですわ」
礼火をまっすぐに見つめるマリーの表情は真面目なものだった。声音もテンポも相手を不快にさせる様なものでなく、相手を想う気持ちを感じさせる声音。
「まぁ、そうだけど……」
「そう思うなら、もう一度自分から言っておいたらどうですか?」
そこにいた二人はまるで昔から一緒に遊んでいた友人の様に、マリーは礼火に後悔をさせない様に、導くかの様に話しかける。
少しの間を空け、ゆっくりと口を開く。
「私からマリーにお願いしたの。私も強くなりたいって……ダメだった?」
上目使いで見つめている礼火の頬は赤く染まり、目尻には小さな水滴が浮かび上がる。小さく、震える様な声は亮人の胸を締め付ける。
「ダメだったって…………礼火には普通の生活を送ってほしいんだ」
これが本当の気持ちだ。礼火にはずっと安全で普通の生活を送って、楽しい人生を送ってほしい。礼火の平穏を守る為にも、俺が強くなろうって決めてたのに。
落胆するかの様に肩を落とす亮人だが、目の前にいる礼火の瞳は力強く亮人を見つめる。そこにいるのは強い決意を、覚悟を決めた一人の少女がいた。
大きく息を吸い、亮人に向け、少し怒気を孕んだ声音を放つ。
「ねぇ……普通ってどういうことを言ってるの? 亮人の思う普通ってどういうのなのか、教えてよっ!! それに、私だけ除け者なんて嫌だよっ!! 亮人の側にいるのは私なのっ!! これからだって、いつまでだって、ずっと私が亮人の側にいて、ずっと守っていくんだからっ!! それの為にマリーに助けてもらってるのっ!!」
「……………………」
息を切らしながら口にする言葉の節々に礼火の感情が爆発する。その姿に呆然と立ち尽くすことしかできない亮人の心の何処かで、ピキッという音が響き渡る。さらに亀裂が入る様に連続する音は鼓膜を劈つんざく。
「そっか…………」
そこに立ち竦む亮人の瞳は影を潜める。薄く雲が掛かるような瞳は更に濁りを増していく。
「とのことですわ。あなたがどれだけ恵まれているか、理解することも重要だと思いますけど?」
腕を組みながら横目に見つめるマリーは呆れるように言葉を紡ぐ。言葉の端々に棘を含ませながら彼女は更に口にした。
「あなたはあなたが思っている以上に大切にされている。自分だけが強くなろうと思っても、それ以上に努力してる人がいることを理解した方がいいですわ。自分が守る、強くなるなんて、単なるエゴなんですから」
吐き捨てる様に口にすれば、
「私はもう戻りますわ」
と、踵を返し、屋上を去っていく彼女は視界から消えて行った。
「私だって、亮人を守りたいって言ったよね。亮人の思う日常から離れたって、それは私にとっては日常なんだから。いつも言ってるじゃん……一人で抱えないでって。亮人の側には私たちがいるんだよ。頼ろうとしていいんだよ」
「……………………うん」
唇を噛み締めながら、亮人は小さく口にする。力一杯に噛み締めた口角からは赤黒い血が流れるが、口の中へと流れ込み礼火にはバレていない。
違う……何かが違うんだ……俺はみんなを守りたい、俺の手で……。
礼火が抱きつくが、亮人は腕を回さずに天を仰ぐ。
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