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恋敵
恋敵VI
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足先から胴へと、そして顔へと視線を向ける氷華は自分の白くて傷一つない手を礼火の小さな胸へと伸ばして、
『そりゃっ!』
とか言いながら触り始める。
「ひゃっ! 亮人っ、私の胸に何かが触って来てるよっ!?」
「氷華が礼火で遊び始めただけだから安心していいよ。氷華なんか、この二日間ずっと礼火が寝た後に礼火の頬っぺたをつついてたんだからさ」
『そりゃそりゃァァ』
より一層激しく胸を揉み始めた氷華は何故だか礼火の自分の口で塞いだ。
あれが所謂レズっていうのかな……。
冷ややかな視線で氷華と礼火の艶めかしい場面を見つめていると、亮人の隣からは、
『シャーリーともキスしよう? お兄ちゃん』
今度は目元もパッチリと起きているシャーリーが間違えなく自分の欲望に従うように、亮人の首に手を巻いて顔を自分の口元に寄せていく。
どうやっても逃げられない亮人は諦め混じりの瞳でシャーリーとキスをすることに。
「あひとぉお、どふなってふの!?」
氷華とキスをしている礼火は閏るとした瞳で亮人を見つめれば、そんな亮人も何かとキスをしているかのように見える。
「………………………………」
礼火の目には徐々にだが、亮人の目の前に人型の靄が掛かり、少しずつその姿が鮮明に見えるように始める。
金髪のまだ中学生のような容姿の女の子。そんな彼女が亮人とキスをしていた。
そして礼火自身にキスをしてきている白く長い髪のお姉さんを見えるようになった礼火は驚きのあまり、自分の舌を噛んでしまった。
「―――――――――ッ!!」
あまりの痛みに涙を浮かべなべていると、
『大丈夫?』
微笑みかけてくる白いお姉さん。自分なんかよりも胸も大きくて、頼りになる雰囲気を醸し出している彼女に礼火は項垂れた。そんな彼女は礼火とのキスを止めれば亮人の元へと近寄り、
『はい、そこまで……これ以上は私が許さないわよ。それに今度は私の番でしょ?』
そこまで言えば氷華はシャーリーから亮人を奪って口を塞ぐ。
亮人は
「もうダメだ……これ……」
と絶望にも似た表情を浮かべると体から力を抜いて、地面へと座り込む。
『まだ続けるわよ……うぅんっ!』
一週間前と同じような場面を再度繰り返す氷華と亮人に、シャーリーはムスッと頬を膨らませ、そして礼火はそんな亮人を見ていられず顔を手で覆ってしまう。だが、手で覆ったとしてもちゃっかり手に隙間を作って確認していたりする礼火である。
それから数分間もの間を氷華は亮人とキスをし続け、存分に味わったかのように亮人の口から自分の唇を離せば、唇を自分の指先でなぞる。
「はぁ……疲れたからもう晩ご飯が作れないよ……」
力を無くした亮人は倒れ込みながらリビングのソファへと這って移動する。
『お兄ちゃん……シャーリーの肩に手を乗せて? 運んであげるから』
「ごめんね、シャーリー……ありがとう」
シャーリーの肩に亮人は手を回せば、シャーリーはそっと亮人の事を体に抱き寄せながらソファへと座らせる。
「……亮人、氷華っていう妖魔の特徴は白髪の私よりも身長が高くて胸もあるほうでいいのかな……」
「確かに礼火よりも身長も高いし胸も大きいし、頼りになってお姉さんのようだけど、何で礼火が氷華の容姿が分かるの?」
亮人は意外にも礼火に対して失礼な物言いをしたが、亮人の前のソファへと腰を降ろしす礼火はシャーリーと氷華に視線を向ければ、
「亮人……私にもその二人が見えるようになったの……」
突然の告白。
今日のさっきまで氷華たちを見つけることが出来なかった礼火が突然に二人の事を見ることが出来るようになった。
不思議に思えて仕方がない亮人に氷華がソファの後ろから抱き着いてくると、
『可愛かったからキスしちゃったけど、それが原因で私達が見えるようになったのかしら?』
などと、もう一度亮人とキスをしようと唇を近づけてくる氷華にシャーリーがストップをかける。
ありがとう、シャーリー……今日のおかず、一品だけ多くしてあげるよ。
そんな考えを頭の中で思い巡らせていると、今度はシャーリーが亮人の口を塞いでくる。
「――――ッ!!!」
もう死ぬ……お願いだからやめて……。
手を大きく振っていた亮人はそのうち手を振る力も無くなって、そのままソファへと倒れ込む。
「お願いだから……休ませて、二人とも……」
亮人はそう口にするとソファの上で寝転び、寝息を吐き始める。
グッスリと眠りに就いた亮人に苦笑を浮かべながら見つめていた妖魔二人。亮人のそんな姿を見ていた礼火は
「大変だね……」
と氷華たちと一緒になって苦笑を浮かべるしかなかった。
『そりゃっ!』
とか言いながら触り始める。
「ひゃっ! 亮人っ、私の胸に何かが触って来てるよっ!?」
「氷華が礼火で遊び始めただけだから安心していいよ。氷華なんか、この二日間ずっと礼火が寝た後に礼火の頬っぺたをつついてたんだからさ」
『そりゃそりゃァァ』
より一層激しく胸を揉み始めた氷華は何故だか礼火の自分の口で塞いだ。
あれが所謂レズっていうのかな……。
冷ややかな視線で氷華と礼火の艶めかしい場面を見つめていると、亮人の隣からは、
『シャーリーともキスしよう? お兄ちゃん』
今度は目元もパッチリと起きているシャーリーが間違えなく自分の欲望に従うように、亮人の首に手を巻いて顔を自分の口元に寄せていく。
どうやっても逃げられない亮人は諦め混じりの瞳でシャーリーとキスをすることに。
「あひとぉお、どふなってふの!?」
氷華とキスをしている礼火は閏るとした瞳で亮人を見つめれば、そんな亮人も何かとキスをしているかのように見える。
「………………………………」
礼火の目には徐々にだが、亮人の目の前に人型の靄が掛かり、少しずつその姿が鮮明に見えるように始める。
金髪のまだ中学生のような容姿の女の子。そんな彼女が亮人とキスをしていた。
そして礼火自身にキスをしてきている白く長い髪のお姉さんを見えるようになった礼火は驚きのあまり、自分の舌を噛んでしまった。
「―――――――――ッ!!」
あまりの痛みに涙を浮かべなべていると、
『大丈夫?』
微笑みかけてくる白いお姉さん。自分なんかよりも胸も大きくて、頼りになる雰囲気を醸し出している彼女に礼火は項垂れた。そんな彼女は礼火とのキスを止めれば亮人の元へと近寄り、
『はい、そこまで……これ以上は私が許さないわよ。それに今度は私の番でしょ?』
そこまで言えば氷華はシャーリーから亮人を奪って口を塞ぐ。
亮人は
「もうダメだ……これ……」
と絶望にも似た表情を浮かべると体から力を抜いて、地面へと座り込む。
『まだ続けるわよ……うぅんっ!』
一週間前と同じような場面を再度繰り返す氷華と亮人に、シャーリーはムスッと頬を膨らませ、そして礼火はそんな亮人を見ていられず顔を手で覆ってしまう。だが、手で覆ったとしてもちゃっかり手に隙間を作って確認していたりする礼火である。
それから数分間もの間を氷華は亮人とキスをし続け、存分に味わったかのように亮人の口から自分の唇を離せば、唇を自分の指先でなぞる。
「はぁ……疲れたからもう晩ご飯が作れないよ……」
力を無くした亮人は倒れ込みながらリビングのソファへと這って移動する。
『お兄ちゃん……シャーリーの肩に手を乗せて? 運んであげるから』
「ごめんね、シャーリー……ありがとう」
シャーリーの肩に亮人は手を回せば、シャーリーはそっと亮人の事を体に抱き寄せながらソファへと座らせる。
「……亮人、氷華っていう妖魔の特徴は白髪の私よりも身長が高くて胸もあるほうでいいのかな……」
「確かに礼火よりも身長も高いし胸も大きいし、頼りになってお姉さんのようだけど、何で礼火が氷華の容姿が分かるの?」
亮人は意外にも礼火に対して失礼な物言いをしたが、亮人の前のソファへと腰を降ろしす礼火はシャーリーと氷華に視線を向ければ、
「亮人……私にもその二人が見えるようになったの……」
突然の告白。
今日のさっきまで氷華たちを見つけることが出来なかった礼火が突然に二人の事を見ることが出来るようになった。
不思議に思えて仕方がない亮人に氷華がソファの後ろから抱き着いてくると、
『可愛かったからキスしちゃったけど、それが原因で私達が見えるようになったのかしら?』
などと、もう一度亮人とキスをしようと唇を近づけてくる氷華にシャーリーがストップをかける。
ありがとう、シャーリー……今日のおかず、一品だけ多くしてあげるよ。
そんな考えを頭の中で思い巡らせていると、今度はシャーリーが亮人の口を塞いでくる。
「――――ッ!!!」
もう死ぬ……お願いだからやめて……。
手を大きく振っていた亮人はそのうち手を振る力も無くなって、そのままソファへと倒れ込む。
「お願いだから……休ませて、二人とも……」
亮人はそう口にするとソファの上で寝転び、寝息を吐き始める。
グッスリと眠りに就いた亮人に苦笑を浮かべながら見つめていた妖魔二人。亮人のそんな姿を見ていた礼火は
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