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波乱万丈
波乱万丈VⅡ
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シャーリーは左手を上へと上げようとしたのだが、その左手は無念にも上に上がることは無く、肩と同じ高さで止まってしまった。
『でも、近くに川があったからそのまま川に飛び込んで逃げてきたの。それで空港に行って日本行きの飛行機に乗ってここまで来たの……飛行機の中は凄く安心できたよ。お兄ちゃんが住んでる場所に行けるって思えたから……それと機内食も凄く美味しかったし』
そして鏡に映っていたシャーリーの表情は微笑みに変わっていた。
「そんなことがあったんだね……大変な思いまでさせたのに、こんなことしか出来なくてごめんな…………もう少し何かしてあげたいけど、今の俺じゃあ何も出来ないよ……」
今の話を聞いていただけで悲しくなる亮人だが、そんな亮人の心の中にはもう一つの感情が生まれていてそれはあまり表には出てこなかったが、今の一瞬だけだが表へと出てきていた。
『どうしてそんなに怒った顔してるの……お兄ちゃん?』
亮人が抱いていた感情。それは怒り。
まだ出会って間もないシャーリーだが、そんな彼女の事を大切な家族のように信じていて、大切にしていこうとしていた亮人には、その人間が許せなかった。
傷を負わせるほどの事をシャーリーがしたのか?
シャーリーはただ、俺に会いに来ようとしただけだって言うのに、なんでそこまでする必要があるっ!
まだ中学生くらいの幼い彼女をなんで執拗に追いかけてさせたんだっ!
許せるわけがないっ、そんな奴が俺の前に来たら絶対にぶん殴ってやる。
シャーリーを思う為に生まれる感情。
これまで亮人がこの感情を抱いてきたのは両親だけ。だが、今日のたった今、亮人はこの嫌な感情を知らない人間に向けていた。大切な家族を傷つけられたことで。
『お兄ちゃん、そんなに怖い顔しないで……シャーリーはもう大丈夫だから、もうお兄ちゃんが近くにいるから大丈夫だから……』
亮人の体に密着していたシャーリーの体はより強く密着させてきて、それに亮人の感情は宥なだめられた。
『お兄ちゃんは優しいお兄ちゃんのままでいて……お姉ちゃんとシャーリーにずっと優しいお兄ちゃんを見せて……お願いだから……』
「シャーリー……」
亮人の背中に顔を埋めていたシャーリーからは嗚咽が聞こえてきた。
もう、シャーリーたち二人は絶対に傷つけさせるようなことを俺はしない……絶対に。
嗚咽を漏らして泣き出したシャーリーへと体の向きを変えれば優しく頭を撫でてやる。本当だったら抱きしめてあげたいところだが、今は裸に近い状態だ。だから体を密着させるようなことは出来ないが、頭を優しく撫でてあげることぐらいはいつでも出来る。
優しく、我が子を泣き止ませるように頭を撫で続ける亮人にシャーリーは涙で赤くなった目を向け、そしてもう一度、亮人の体へと抱き着いたのだ。
子供が親に縋るように力強く抱き着き、そして安心したように泣き止むのだ。
「もう仕方がないから一緒に湯船に浸かろうか? その方がシャーリーは嬉しいんでしょ?」
亮人はもう彼女に悲しい思いをさせない為にも彼女の願望をなるべく叶えてあげようと思う。嫌なことがあったなら、これからは良い思い出を作って行こう。
そして、亮人の提案にシャーリーは満面の笑みを向けるのと同時に急に恥ずかしそうに体をもじもじさせ始めた。
「どうかしたの、シャーリー?」
シャーリーなら普通に湯船へと入って来ると思っていたのだが、そんなシャーリーは恥ずかしそうにして湯船に浸かった亮人を見つめている。
なんでいきなり恥ずかしそうにしているのか分からない亮人にとって、シャーリーが今から口にすることは何となく頭の片隅で考えられていたことだ。
『その……お兄ちゃん? 不束者ですが、優しくお願いします……うぅぅ』
シャーリーは言葉を口にした途端に顔中を真っ赤にして亮人が入っている湯船に足先から入れて来る。
シャーリーは何を勘違いしてるかな……俺はまだそういうことはしないよ?
さっきの氷華との出来事がおかしかったと思っている亮人は、今度こそ氷華の時のようにはならないと念には念を入れて、頭の中で煩悩を消し去ることに努めた。
「お風呂長かったね、亮人。長いから溺れてるのかなって心配しちゃった」
「お風呂で溺れるなんて馬鹿なことはしないよ。ただ、いろんなことには溺れそうになったけど……」
あの後、シャーリーが俺にキスをしてきて危うく煩悩に呑まれかけたのだ。
自分の欲望を抑えきることが出来た亮人は、それはもう体力と精神力が底に尽きるくらいに疲弊していて、その表情はもう死にかけの人のようだ。
「ちょっと亮人っ!? どうしてそんな死にかけみたいな顔してるのっ!? もう、お風呂に長く入ってるからそうやって疲れちゃうのよ。お風呂は適度に自分のあった時間で入るのが一番なんだから、無理して長く入ってたって逆効果になっちゃうよ」
「そうなんだけどね……いろいろとあってさ、いろいろと……」
「いろいろって亮人……お風呂でそんなことしてたの……」
「そんなことってどんなこと?」
亮人はただシャーリーがキスをしてきて、それで自分の煩悩と戦っていたことを差していたのだが、礼火は亮人とは違うことを考えていたらしく、顔を赤く染めては恥ずかしそうに亮人の一点を見つめていた。
「……っきゃ!」
何かをより想像したのか、礼火は顔を抑えてそのまましゃがみ込んでしまった。
亮人には礼火が何を考えているのか想像も出来ず、そのまま礼火が座っていたソファの前にあるもう一つのソファへと腰を降ろす。
「礼火……なんで顔を抑えてるのか知らないけど、その前にもう一つ忠告しておきたいことがあったんだけど……いいかな?」
恥ずかしいせいか、礼火はそんな亮人の言葉を聞いておらず未だにしゃがみ込んで顔を手で覆っている。
「礼火っ! 真剣な話だからちゃんと聞いて欲しいんだよ」
いつになく真剣な眼差しで礼火を見つめている亮人に礼火も恥ずかしさを捨てて亮人の目を真剣に見つめる。
「俺の家に泊まるとなると、それなりに配慮しないといけないことが増えてくるよね。それに俺の家には……その憑りついちゃってるからさ……だから、俺の家に憑りついた何かが礼火に襲ってきたって思ったらすぐに俺の事を呼んでほしいんだ。そうすればすぐに憑りついた何かを追い払うことができるから」
「亮人ってもしかして霊媒師だったりするの?」
「いや、違うんだけどね? とにかく何か変なことが身の周りに起こったら俺の事を呼んで? これが約束できないなら俺と同じ部屋で眠って貰うことになるんだけど」
これが約束できないと一人で部屋に眠らせることができないし、そうしたら俺は一日中ずっと起きてないといけないことになっちゃう……それだけは阻止しなきゃ。
亮人は今の体力で一日中起きていられる自信がない。だからこそ、こうして約束を取り付けようとしている。
だが、そんな約束を聞いている礼火の表情は何故だかニヤついていて、何かを企んでいるようにしか見えない。
心の中で心配になってきた亮人はもう一度、この約束ができるかを礼火に聞くと、
「それだったら、いっそのこと亮人と一緒に寝てた方が安全じゃない? 亮人は追い払えるんだから、亮人の近くだったら襲われるって表現でいいのか分からないけど、そういうことは無くなるでしょ?」
「あっ……確かにそうだね。そしたら、俺もグッスリ眠ることができるね」
「なら、これで決まりってことでいいでしょ?」
「わかったよ、これで決定にしておこうかな?」
だが、そんな亮人の頭の中で礼火に最初に言った忠告を思い出していた。
俺と一緒に居たら逆に危ないかもしれないよね……。
『でも、近くに川があったからそのまま川に飛び込んで逃げてきたの。それで空港に行って日本行きの飛行機に乗ってここまで来たの……飛行機の中は凄く安心できたよ。お兄ちゃんが住んでる場所に行けるって思えたから……それと機内食も凄く美味しかったし』
そして鏡に映っていたシャーリーの表情は微笑みに変わっていた。
「そんなことがあったんだね……大変な思いまでさせたのに、こんなことしか出来なくてごめんな…………もう少し何かしてあげたいけど、今の俺じゃあ何も出来ないよ……」
今の話を聞いていただけで悲しくなる亮人だが、そんな亮人の心の中にはもう一つの感情が生まれていてそれはあまり表には出てこなかったが、今の一瞬だけだが表へと出てきていた。
『どうしてそんなに怒った顔してるの……お兄ちゃん?』
亮人が抱いていた感情。それは怒り。
まだ出会って間もないシャーリーだが、そんな彼女の事を大切な家族のように信じていて、大切にしていこうとしていた亮人には、その人間が許せなかった。
傷を負わせるほどの事をシャーリーがしたのか?
シャーリーはただ、俺に会いに来ようとしただけだって言うのに、なんでそこまでする必要があるっ!
まだ中学生くらいの幼い彼女をなんで執拗に追いかけてさせたんだっ!
許せるわけがないっ、そんな奴が俺の前に来たら絶対にぶん殴ってやる。
シャーリーを思う為に生まれる感情。
これまで亮人がこの感情を抱いてきたのは両親だけ。だが、今日のたった今、亮人はこの嫌な感情を知らない人間に向けていた。大切な家族を傷つけられたことで。
『お兄ちゃん、そんなに怖い顔しないで……シャーリーはもう大丈夫だから、もうお兄ちゃんが近くにいるから大丈夫だから……』
亮人の体に密着していたシャーリーの体はより強く密着させてきて、それに亮人の感情は宥なだめられた。
『お兄ちゃんは優しいお兄ちゃんのままでいて……お姉ちゃんとシャーリーにずっと優しいお兄ちゃんを見せて……お願いだから……』
「シャーリー……」
亮人の背中に顔を埋めていたシャーリーからは嗚咽が聞こえてきた。
もう、シャーリーたち二人は絶対に傷つけさせるようなことを俺はしない……絶対に。
嗚咽を漏らして泣き出したシャーリーへと体の向きを変えれば優しく頭を撫でてやる。本当だったら抱きしめてあげたいところだが、今は裸に近い状態だ。だから体を密着させるようなことは出来ないが、頭を優しく撫でてあげることぐらいはいつでも出来る。
優しく、我が子を泣き止ませるように頭を撫で続ける亮人にシャーリーは涙で赤くなった目を向け、そしてもう一度、亮人の体へと抱き着いたのだ。
子供が親に縋るように力強く抱き着き、そして安心したように泣き止むのだ。
「もう仕方がないから一緒に湯船に浸かろうか? その方がシャーリーは嬉しいんでしょ?」
亮人はもう彼女に悲しい思いをさせない為にも彼女の願望をなるべく叶えてあげようと思う。嫌なことがあったなら、これからは良い思い出を作って行こう。
そして、亮人の提案にシャーリーは満面の笑みを向けるのと同時に急に恥ずかしそうに体をもじもじさせ始めた。
「どうかしたの、シャーリー?」
シャーリーなら普通に湯船へと入って来ると思っていたのだが、そんなシャーリーは恥ずかしそうにして湯船に浸かった亮人を見つめている。
なんでいきなり恥ずかしそうにしているのか分からない亮人にとって、シャーリーが今から口にすることは何となく頭の片隅で考えられていたことだ。
『その……お兄ちゃん? 不束者ですが、優しくお願いします……うぅぅ』
シャーリーは言葉を口にした途端に顔中を真っ赤にして亮人が入っている湯船に足先から入れて来る。
シャーリーは何を勘違いしてるかな……俺はまだそういうことはしないよ?
さっきの氷華との出来事がおかしかったと思っている亮人は、今度こそ氷華の時のようにはならないと念には念を入れて、頭の中で煩悩を消し去ることに努めた。
「お風呂長かったね、亮人。長いから溺れてるのかなって心配しちゃった」
「お風呂で溺れるなんて馬鹿なことはしないよ。ただ、いろんなことには溺れそうになったけど……」
あの後、シャーリーが俺にキスをしてきて危うく煩悩に呑まれかけたのだ。
自分の欲望を抑えきることが出来た亮人は、それはもう体力と精神力が底に尽きるくらいに疲弊していて、その表情はもう死にかけの人のようだ。
「ちょっと亮人っ!? どうしてそんな死にかけみたいな顔してるのっ!? もう、お風呂に長く入ってるからそうやって疲れちゃうのよ。お風呂は適度に自分のあった時間で入るのが一番なんだから、無理して長く入ってたって逆効果になっちゃうよ」
「そうなんだけどね……いろいろとあってさ、いろいろと……」
「いろいろって亮人……お風呂でそんなことしてたの……」
「そんなことってどんなこと?」
亮人はただシャーリーがキスをしてきて、それで自分の煩悩と戦っていたことを差していたのだが、礼火は亮人とは違うことを考えていたらしく、顔を赤く染めては恥ずかしそうに亮人の一点を見つめていた。
「……っきゃ!」
何かをより想像したのか、礼火は顔を抑えてそのまましゃがみ込んでしまった。
亮人には礼火が何を考えているのか想像も出来ず、そのまま礼火が座っていたソファの前にあるもう一つのソファへと腰を降ろす。
「礼火……なんで顔を抑えてるのか知らないけど、その前にもう一つ忠告しておきたいことがあったんだけど……いいかな?」
恥ずかしいせいか、礼火はそんな亮人の言葉を聞いておらず未だにしゃがみ込んで顔を手で覆っている。
「礼火っ! 真剣な話だからちゃんと聞いて欲しいんだよ」
いつになく真剣な眼差しで礼火を見つめている亮人に礼火も恥ずかしさを捨てて亮人の目を真剣に見つめる。
「俺の家に泊まるとなると、それなりに配慮しないといけないことが増えてくるよね。それに俺の家には……その憑りついちゃってるからさ……だから、俺の家に憑りついた何かが礼火に襲ってきたって思ったらすぐに俺の事を呼んでほしいんだ。そうすればすぐに憑りついた何かを追い払うことができるから」
「亮人ってもしかして霊媒師だったりするの?」
「いや、違うんだけどね? とにかく何か変なことが身の周りに起こったら俺の事を呼んで? これが約束できないなら俺と同じ部屋で眠って貰うことになるんだけど」
これが約束できないと一人で部屋に眠らせることができないし、そうしたら俺は一日中ずっと起きてないといけないことになっちゃう……それだけは阻止しなきゃ。
亮人は今の体力で一日中起きていられる自信がない。だからこそ、こうして約束を取り付けようとしている。
だが、そんな約束を聞いている礼火の表情は何故だかニヤついていて、何かを企んでいるようにしか見えない。
心の中で心配になってきた亮人はもう一度、この約束ができるかを礼火に聞くと、
「それだったら、いっそのこと亮人と一緒に寝てた方が安全じゃない? 亮人は追い払えるんだから、亮人の近くだったら襲われるって表現でいいのか分からないけど、そういうことは無くなるでしょ?」
「あっ……確かにそうだね。そしたら、俺もグッスリ眠ることができるね」
「なら、これで決まりってことでいいでしょ?」
「わかったよ、これで決定にしておこうかな?」
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