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居候は雪と狼
居候は雪と狼VⅡ
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人のようにしか見えない彼女の事が気になって仕方がない亮人はそのまま彼女を保健室まで連れて行っては、保健室に常備されている体操着へと着替えさせようとした。
『怪我のせいで左肩が上がらなくて着れないの……お兄ちゃんが私に着させて?』
なんて魅惑の誘いを断ろうとした亮人だが、いつの間にか「いいよ」なんていう、素直な気持ちを亮人の口は彼女への向けてしまっていた。
嬉しさ半分、恥ずかしさ半分で服を着させてあげた時は目の前に小さく実った胸があって、亮人の心臓はドキドキと早く脈を打つ。
『お兄ちゃん、ドキドキしてるの?』
「まぁ……少しはしてるかな? 俺の前にこんなに可愛い女の子が居て、そんな女の子の着替えをさせてるんだから」
『昔から変わらないね、お兄ちゃんは……素直で嘘を言おうとしても、本当の事を勝手に言っちゃう。そんなお兄ちゃんだから私は、こうやってまた会いに来たんだよ』
体操着を着た彼女は亮人の胸へと頭を寄り添わせ、それでいて顔を亮人の顔を見つめるように見上げている。
『お兄ちゃん……私と交わろう? それで、私にお兄ちゃんの子供を産ませて? きっと可愛い子供が産まれるから……』
亮人へと掛けられた言葉は雪女と最初に出会った時と同じように、亮人と交わって子供を産むこと。確かにそれは妖魔にとっては大切なことなのかもしれない。だが、亮人にとってはとても重大なことで、妖魔と人間の価値観の違いがここで現れる。
「交わろうって言っても……俺はまだ高校生だし、そんな女の子を大切にしないようなことはしたくないよ。交わるならちゃんと好きになった人じゃないとダメだと思うな」
『じゃあ、お兄ちゃんは好きな人いるの?』
「…………………………」
突然の質問。
亮人には現在、好きと言えるような女子はいない。唯一好きと言えるのは、幼馴染の礼火だけ。それは恋愛対象としての好きではなく、友達としての好きだ。
だから亮人は答えが出せない。
出そうとしても嘘がつけない。
「今はいないかな……でも、いずれは好きな人が出来て、その人と幸せな家庭を持つのが俺の夢だよ」
満面の笑みで亮人は金髪の美少女へと言った。本当に嘘偽りがない本音が籠った言葉に心の底からきている微笑み。
そんな亮人を見つめていた彼女も流石に自重をした。
『……そうだよね。お兄ちゃんは人間なんだもん、自分と同じ人間が好きになって幸せな家庭を作りたいんだよね……そんな所に私達みたいな人ならざる者がいたらおかしいよね。いきなりごめんね』
「そんなに気にしなくていいよ。俺だって妖魔のことが嫌いなわけじゃないよ? 俺の家にいる雪ちゃんはちゃんと家事もしてくれる。俺にとって、妖魔は良いイメージしかないんだから、嫌いになるわけがないよ。それにもしかしたら、人よりも妖魔の方が好きになるかもしれないだろ? 可能性としてだけどね」
亮人は頭を胸に預けている彼女を優しく包み込むようにして抱きしめる。
「辛いことがあったら、俺の家に来ればいいよ。君のことは思い出せないけど、それでも俺は君と過ごした時間があるんだろう? だったら、これから少しずつ取り戻して行こうよ、ね?」
亮人は普通の人から見ていれば特徴と言える特徴は無い。だが、そんな彼の性格は普通の人にはあり得ないものだらけなのだ。
人ならざる存在を人間のように扱い、そして何も疑うことなく家へと招き入れる。正体が分からない者をまるで家族のように接する彼の性格は普通じゃない。
だが、そんな性格を作った張本人たちはそんなことを知らないでいるのだ。
信頼が生むものは大きい。
何かの本に書いてあったことを亮人は頭の片隅で思い出していた。
確かに信頼が生むものは大きいかもしれないね……こうやって俺は知らない人たちを家族として少しずつ家に招き入れてる。それも人ではない彼女たちを……。
それは良い事なんだと心の芯から思っている亮人は、迷うことなく彼女たちを家族として招き入れる。それは恰あたかも自分の心を何かで埋めていくように。
『お兄ちゃん……っ!』
亮人のそんな行為を受け取った彼女は亮人の胸の中で大きく声を上げながら泣き始めた。
彼女は彼女なりの辛いことを経験しながら亮人の元へとやってきたのだ。
これまで、彼女は何度も追われては反撃して、反撃をすれば怪我を負わされ、そんなことを繰り返してやっとの思いで亮人の元へとたどり着けた。
痛みや辛さ。そんな感情を交えながら幸せを噛み締める彼女。
自分の心に空いた何かを埋めようとしている亮人はそんな彼女の事を妹のように大切にしようと決めた。
「なぁ、最初に聞いておきたいんだけど……俺と君が逢ったのはどこかな?」
亮人の記憶が無くなったのは、彼女が言っていた十年前だ。
交通事故のせいで記憶が所々曖昧になっていたり、記憶が無い部分も多い。それは幼い時の記憶だからいいと思っていたが、今になってその時の記憶が重要なんだと思い始めた。
『私がいたのはアメリカの田舎だよ……お兄ちゃんは執事の人と一緒に遊びに来たって言ってたよ』
「執事の人……か」
亮人には今も昔も執事なんかいない。あの頃はまだ、両親が一緒にアメリカへと来てくれていた。ただ来ていた理由は両親の会社が外国にも視野を広げるという事で、だ。
それで帰国してきた亮人を襲ったのが、亮人自身も覚えていない交通事故だ。どんなふうに事故に遭ったのかも思い出せない。ただ思い出せるのは、事故に遭ったというのに見舞いにも来なかった両親への憤りだけだ。
だが、そんな両親は亮人のことは何一つ親らしいことをすることを止め、自分たちの仕事に身を打ち付ける。
「あと聞くの忘れてたんだけど……君の名前をもう一度教えてくれるかな? どうやって呼べばいいのか分からないから」
『私の名前……? お兄ちゃん、私たち妖魔に名前なんてないよ? 私たちはその種族の名前が自分の名前になるの。だから、私はウェアウルフって名前』
「名前が無い……か。そういえば、雪ちゃんもそうかもしれないな。自分のこと、ずっと雪女って言ってるだけで、名前は教えてくれなかったし」
今思えば不思議だと感じた亮人。
雪女がどうして自分をずっと雪女と言っていたのか。それは自分の名前が雪女だから、ずっとそうやって呼び続けていた。
「名前が無いなら付けてあげようかな?」
雪女だから雪ちゃんだなんて正直、亮人はダメな気がしていた。単調すぎる名前で、ちゃんと女の子らしく、可愛らしくて意味のある名前の方がいい。
名前が無いことは不憫だ。名前を呼ぶときに困るし、名前で呼ばれれば、嬉しいはず。
自分勝手ながら、自己満足に浸る亮人に対して金髪の美少女は亮人の胸に押し付けていた顔を上げて、
『私に名前くれるの?』
と、疑問の色が大きい言葉を口にした。
彼女たちにとって名前とはそんなに重要なものではない。彼女達は自分達が何者かであるのかを証明する種族という名前がある。だから、亮人に提案されたことに疑問を抱いたのだ。
「そう、名前。女の子なんだから可愛い名前があった方がいいよ。それに名前にはいろんな意味とか願いが籠められるから俺的には君たちに付けてあげたいな」
『お兄ちゃんがつけたいって言うなら何でもいいよ。私の事を大切に思ってくれてるから』
彼女は再度、亮人の胸へと頬擦りをして嬉しそうにさっきよりも強く抱き着く。
「それじゃあ、名前は家に帰るまでには考えておくからさ。一緒に授業でも受ける? 他の人たちからは見えてないんだろうし」
亮人の提案は優しすぎる。
一人でいたなら、これからは自分と一緒に居させてあげよう。
亮人の心の中はこれだけで埋め尽くされていたのだ。他人に優しい亮人は、相手が人じゃなくても優しい。
「なら、早く教室に戻ろうか? もう、腕には包帯を巻いたことだしね」
怪我の処置や看病をしてくれる親がいなかった亮人には、こんな傷はすぐに手当てができる。自分で消毒をして自分で包帯を巻く。
自分でやっているうちに誰の手伝いも無く、難なくできるようになっていた。
『お兄ちゃんってなんでも自分で出来るんだね……』
そんな亮人を見ていた彼女は驚きと尊敬が入り混じった視線で亮人のことを見つめ、亮人は「教室に戻ろう?」と彼女の手を引きながら教室へと戻って一緒に授業を受けたのだった。
『怪我のせいで左肩が上がらなくて着れないの……お兄ちゃんが私に着させて?』
なんて魅惑の誘いを断ろうとした亮人だが、いつの間にか「いいよ」なんていう、素直な気持ちを亮人の口は彼女への向けてしまっていた。
嬉しさ半分、恥ずかしさ半分で服を着させてあげた時は目の前に小さく実った胸があって、亮人の心臓はドキドキと早く脈を打つ。
『お兄ちゃん、ドキドキしてるの?』
「まぁ……少しはしてるかな? 俺の前にこんなに可愛い女の子が居て、そんな女の子の着替えをさせてるんだから」
『昔から変わらないね、お兄ちゃんは……素直で嘘を言おうとしても、本当の事を勝手に言っちゃう。そんなお兄ちゃんだから私は、こうやってまた会いに来たんだよ』
体操着を着た彼女は亮人の胸へと頭を寄り添わせ、それでいて顔を亮人の顔を見つめるように見上げている。
『お兄ちゃん……私と交わろう? それで、私にお兄ちゃんの子供を産ませて? きっと可愛い子供が産まれるから……』
亮人へと掛けられた言葉は雪女と最初に出会った時と同じように、亮人と交わって子供を産むこと。確かにそれは妖魔にとっては大切なことなのかもしれない。だが、亮人にとってはとても重大なことで、妖魔と人間の価値観の違いがここで現れる。
「交わろうって言っても……俺はまだ高校生だし、そんな女の子を大切にしないようなことはしたくないよ。交わるならちゃんと好きになった人じゃないとダメだと思うな」
『じゃあ、お兄ちゃんは好きな人いるの?』
「…………………………」
突然の質問。
亮人には現在、好きと言えるような女子はいない。唯一好きと言えるのは、幼馴染の礼火だけ。それは恋愛対象としての好きではなく、友達としての好きだ。
だから亮人は答えが出せない。
出そうとしても嘘がつけない。
「今はいないかな……でも、いずれは好きな人が出来て、その人と幸せな家庭を持つのが俺の夢だよ」
満面の笑みで亮人は金髪の美少女へと言った。本当に嘘偽りがない本音が籠った言葉に心の底からきている微笑み。
そんな亮人を見つめていた彼女も流石に自重をした。
『……そうだよね。お兄ちゃんは人間なんだもん、自分と同じ人間が好きになって幸せな家庭を作りたいんだよね……そんな所に私達みたいな人ならざる者がいたらおかしいよね。いきなりごめんね』
「そんなに気にしなくていいよ。俺だって妖魔のことが嫌いなわけじゃないよ? 俺の家にいる雪ちゃんはちゃんと家事もしてくれる。俺にとって、妖魔は良いイメージしかないんだから、嫌いになるわけがないよ。それにもしかしたら、人よりも妖魔の方が好きになるかもしれないだろ? 可能性としてだけどね」
亮人は頭を胸に預けている彼女を優しく包み込むようにして抱きしめる。
「辛いことがあったら、俺の家に来ればいいよ。君のことは思い出せないけど、それでも俺は君と過ごした時間があるんだろう? だったら、これから少しずつ取り戻して行こうよ、ね?」
亮人は普通の人から見ていれば特徴と言える特徴は無い。だが、そんな彼の性格は普通の人にはあり得ないものだらけなのだ。
人ならざる存在を人間のように扱い、そして何も疑うことなく家へと招き入れる。正体が分からない者をまるで家族のように接する彼の性格は普通じゃない。
だが、そんな性格を作った張本人たちはそんなことを知らないでいるのだ。
信頼が生むものは大きい。
何かの本に書いてあったことを亮人は頭の片隅で思い出していた。
確かに信頼が生むものは大きいかもしれないね……こうやって俺は知らない人たちを家族として少しずつ家に招き入れてる。それも人ではない彼女たちを……。
それは良い事なんだと心の芯から思っている亮人は、迷うことなく彼女たちを家族として招き入れる。それは恰あたかも自分の心を何かで埋めていくように。
『お兄ちゃん……っ!』
亮人のそんな行為を受け取った彼女は亮人の胸の中で大きく声を上げながら泣き始めた。
彼女は彼女なりの辛いことを経験しながら亮人の元へとやってきたのだ。
これまで、彼女は何度も追われては反撃して、反撃をすれば怪我を負わされ、そんなことを繰り返してやっとの思いで亮人の元へとたどり着けた。
痛みや辛さ。そんな感情を交えながら幸せを噛み締める彼女。
自分の心に空いた何かを埋めようとしている亮人はそんな彼女の事を妹のように大切にしようと決めた。
「なぁ、最初に聞いておきたいんだけど……俺と君が逢ったのはどこかな?」
亮人の記憶が無くなったのは、彼女が言っていた十年前だ。
交通事故のせいで記憶が所々曖昧になっていたり、記憶が無い部分も多い。それは幼い時の記憶だからいいと思っていたが、今になってその時の記憶が重要なんだと思い始めた。
『私がいたのはアメリカの田舎だよ……お兄ちゃんは執事の人と一緒に遊びに来たって言ってたよ』
「執事の人……か」
亮人には今も昔も執事なんかいない。あの頃はまだ、両親が一緒にアメリカへと来てくれていた。ただ来ていた理由は両親の会社が外国にも視野を広げるという事で、だ。
それで帰国してきた亮人を襲ったのが、亮人自身も覚えていない交通事故だ。どんなふうに事故に遭ったのかも思い出せない。ただ思い出せるのは、事故に遭ったというのに見舞いにも来なかった両親への憤りだけだ。
だが、そんな両親は亮人のことは何一つ親らしいことをすることを止め、自分たちの仕事に身を打ち付ける。
「あと聞くの忘れてたんだけど……君の名前をもう一度教えてくれるかな? どうやって呼べばいいのか分からないから」
『私の名前……? お兄ちゃん、私たち妖魔に名前なんてないよ? 私たちはその種族の名前が自分の名前になるの。だから、私はウェアウルフって名前』
「名前が無い……か。そういえば、雪ちゃんもそうかもしれないな。自分のこと、ずっと雪女って言ってるだけで、名前は教えてくれなかったし」
今思えば不思議だと感じた亮人。
雪女がどうして自分をずっと雪女と言っていたのか。それは自分の名前が雪女だから、ずっとそうやって呼び続けていた。
「名前が無いなら付けてあげようかな?」
雪女だから雪ちゃんだなんて正直、亮人はダメな気がしていた。単調すぎる名前で、ちゃんと女の子らしく、可愛らしくて意味のある名前の方がいい。
名前が無いことは不憫だ。名前を呼ぶときに困るし、名前で呼ばれれば、嬉しいはず。
自分勝手ながら、自己満足に浸る亮人に対して金髪の美少女は亮人の胸に押し付けていた顔を上げて、
『私に名前くれるの?』
と、疑問の色が大きい言葉を口にした。
彼女たちにとって名前とはそんなに重要なものではない。彼女達は自分達が何者かであるのかを証明する種族という名前がある。だから、亮人に提案されたことに疑問を抱いたのだ。
「そう、名前。女の子なんだから可愛い名前があった方がいいよ。それに名前にはいろんな意味とか願いが籠められるから俺的には君たちに付けてあげたいな」
『お兄ちゃんがつけたいって言うなら何でもいいよ。私の事を大切に思ってくれてるから』
彼女は再度、亮人の胸へと頬擦りをして嬉しそうにさっきよりも強く抱き着く。
「それじゃあ、名前は家に帰るまでには考えておくからさ。一緒に授業でも受ける? 他の人たちからは見えてないんだろうし」
亮人の提案は優しすぎる。
一人でいたなら、これからは自分と一緒に居させてあげよう。
亮人の心の中はこれだけで埋め尽くされていたのだ。他人に優しい亮人は、相手が人じゃなくても優しい。
「なら、早く教室に戻ろうか? もう、腕には包帯を巻いたことだしね」
怪我の処置や看病をしてくれる親がいなかった亮人には、こんな傷はすぐに手当てができる。自分で消毒をして自分で包帯を巻く。
自分でやっているうちに誰の手伝いも無く、難なくできるようになっていた。
『お兄ちゃんってなんでも自分で出来るんだね……』
そんな亮人を見ていた彼女は驚きと尊敬が入り混じった視線で亮人のことを見つめ、亮人は「教室に戻ろう?」と彼女の手を引きながら教室へと戻って一緒に授業を受けたのだった。
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