『悪役令嬢』は始めません!
侯爵令嬢アデリシアは、日本から異世界転生を果たして十八年目になる。そんな折、ここ数年ほど抱いてきた自身への『悪役令嬢疑惑』が遂に確信に変わる出来事と遭遇した。
突き付けられた婚約破棄、別の女性と愛を語る元婚約者……前世で見かけたベタ過ぎる展開。それを前にアデリシアは、「これは悪役令嬢な自分が逆ざまぁする方の物語では」と判断。
と、そこでアデリシアはハッとする。今なら自分はフリー。よって、今まで想いを秘めてきた片想いの相手に告白できると。
アデリシアが想いを寄せているレンは平民だった。それも二十も年上で子持ちの元既婚者という、これから始まると思われる『悪役令嬢物語』の男主人公にはおよそ当て嵌まらないだろう人。だからレンに告白したアデリシアに在ったのは、ただ彼に気持ちを伝えたいという思いだけだった。
ところがレンから来た返事は、「今日から一ヶ月、僕と秘密の恋人になろう」というものだった。
そこでアデリシアは何故『一ヶ月』なのかに思い至る。アデリシアが暮らすローク王国は、婚約破棄をした者は一ヶ月、新たな婚約を結べない。それを逆手に取れば、確かにその間だけであるならレンと恋人になることが可能だと。
アデリシアはレンの提案に飛び付いた。
そして、こうなってしまったからには悪役令嬢の物語は始めないようにすると誓った。だってレンは男主人公ではないのだから。
そんなわけで、自分一人で立派にざまぁしてみせると決意したアデリシアだったのだが――
※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
突き付けられた婚約破棄、別の女性と愛を語る元婚約者……前世で見かけたベタ過ぎる展開。それを前にアデリシアは、「これは悪役令嬢な自分が逆ざまぁする方の物語では」と判断。
と、そこでアデリシアはハッとする。今なら自分はフリー。よって、今まで想いを秘めてきた片想いの相手に告白できると。
アデリシアが想いを寄せているレンは平民だった。それも二十も年上で子持ちの元既婚者という、これから始まると思われる『悪役令嬢物語』の男主人公にはおよそ当て嵌まらないだろう人。だからレンに告白したアデリシアに在ったのは、ただ彼に気持ちを伝えたいという思いだけだった。
ところがレンから来た返事は、「今日から一ヶ月、僕と秘密の恋人になろう」というものだった。
そこでアデリシアは何故『一ヶ月』なのかに思い至る。アデリシアが暮らすローク王国は、婚約破棄をした者は一ヶ月、新たな婚約を結べない。それを逆手に取れば、確かにその間だけであるならレンと恋人になることが可能だと。
アデリシアはレンの提案に飛び付いた。
そして、こうなってしまったからには悪役令嬢の物語は始めないようにすると誓った。だってレンは男主人公ではないのだから。
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※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
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くろいゆきさん、こんにちは!
最後までお読みいただき、そしてまたまた感想ありがとうございます!
レンさんはアデリシアに告白されるまで無自覚でしたので、寧ろスレインが婚約破棄をして助かった形ですね。
あのまま義理の娘になっていると、もっと親子関係が拗れていたやもしれません(苦笑)
ざまぁされた二人は、あんな感じの処遇となりました。スレインにはこの先もっと良い女性との出会いもあるかもしれません。
楽しんでいただけたようで良かったです。
ここまで応援いただき、ありがとうございました!
レンさんの正体を知らない時は攻略対象ではないのに背負っている人とは思いましたが、いざ正体を明かされて、あの時の話を思い出すと重くて、シリアスな話だったんですね。
まさか、王子が……いや、伏線が見事に回収されましたね。
アデリシアの目が驚きで点になってそうですが💦
くろいゆきさん、こんにちは!
再び、感想ありがとうございます!
書いている側としても、伏線回収のターンは一番乗ります(笑)
完結までもう少し……引き続き、よろしくお願いします!
レンさんは只者ではない雰囲気はありましたが、まさかという正体にびっくりするとともに頼りがいのあるヒーローはかっこいいです。
アデリシアにとって、これ以上ない味方ですよね。
続きが楽しみです!
くろいゆきさん、こんにちは!
感想ありがとうございます!
ここに来てようやくレンさんが、『悪役令嬢』のヒーローとして登場(?)してきました。
この話を書き始める初期段階で、レンさんがスレイン王子に言い放つ台詞は決まっていました。ので、やっとここまで来た……という思いです。
完結まで頑張ります。
引き続き、よろしくお願いします!
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