僕の調教監禁生活。

終わりを一緒に（完結）

「あ！お兄さんおかえり！！」

「ただいまー。はい、晩御飯。」

あれからもずっと、監禁生活は続いている。
僕はこの部屋で、お兄さんはここと外のリビングで生活している。
お兄さんが籍を入れたから、僕の苗字はお兄さんの名字になった。

「お兄さん、今日のご飯はー？」

「今日はハンバーグだよ。後でさ、ケーキ買ってきたから食べようね。」

「僕が食べたがってたの覚えててくれたの…！？ありがとうお兄さん！！」

ここに来たおかげで、色々なことを知ったし、欲しいものも手に入れられた。
一緒に生活できて、話しかけてくれるし笑ってくれる。これ以上は望むものがない。

「えへへ、お兄さん！今日も一緒にお風呂入ろうねーっ」

「悠佳くんは甘えん坊だなぁ。もちろん、入るけどね。」

まだ僕の寿命は縮んだままだ。でもそれでいい。最後までお兄さんと一緒にいられるんだから。
もう帰りたいとも思わない。僕なりに割り切ったつもりだ。

「お兄さん、これからもいっぱい、調教？してね！」

「えぇ？もう…分かったよ。今度はご飯作ってもらおうかなぁ？」

「えへへ…頑張るから教えてね？お兄さん」

僕もだんだん、上に行けるようになってきた。きっといつかお兄さんに美味しいご飯を作ってあげるんだ。
この幸せは誰にも邪魔させない。
僕が死ぬまで続かせてみせる。お兄さんとの関係を、ずっと。