52 / 59
軟禁監禁
しおりを挟む
お兄さんに胸ぐらを掴まれた。
「お兄さんっ!?な、なにするのっ…!」
驚いたのと不安で抵抗すると、そのまま地下室に投げ入れられる。
「んわっ…!?」
僕はごろごろ転がって、地下室の床に倒れたままになった。
「えっ…?え…、え……?」
はぁはぁと呼吸が荒くなる。身体が勝手にトラウマを思い出させる。
お兄さんはこんな事する人じゃないと思っていたのに。なのに…どうして…?
僕が…見ちゃいけない物を見たから…?
過呼吸になりながらお兄さんの方に顔を向けると、お兄さんは僕からすっと目を逸らした。
「はぁっ…はぁっ…おに、さ…、ぼく、んぐっ…ぐずっ…ごめ、なさ…ひっ…んっ……」
「泣かないで。ごめんね。俺から言い出しておいて、やっぱり軟禁なんて嫌だって。」
呼吸困難になりかけて咳き込む。パニックで考えがまとまらない。お兄さんは、軟禁をやめる?嬉しいけどどうして…
「げほっげほっ…はーっ…はーっ…おにぃっ…げほっ…」
「落ち着いて……」
ぎゅっと抱きしめられる。押し返そうとしても力が入らない。しばらく深呼吸をしていると治まった。
「また、監禁してくれるってこと…?」
「そうしたいんだけど…うん。監禁。」
お兄さんの言葉には、僕への心配なんて微塵も込められていなかった。ただ、監禁しなくちゃいけない。そんな目をしていた。
「…そっか。よろしくねお兄さん。」
「悠佳くん、今度はさぁ、身も心も、全部俺に染まるまで調教してあげる。愛があれば、君は俺の幸せの上で幸せになれるよ。」
「僕の、幸せ…嬉しい。」
なぜか背中がゾクリと震える。お兄さんは、変わってしまった。これから僕が体験するのは幸せじゃない。いや、現状が幸せだと洗脳されることは間違いない。
快楽地獄か、それとも、本当の地獄か。
僕の行く先は、お兄さんしか知らない。
「お兄さんっ!?な、なにするのっ…!」
驚いたのと不安で抵抗すると、そのまま地下室に投げ入れられる。
「んわっ…!?」
僕はごろごろ転がって、地下室の床に倒れたままになった。
「えっ…?え…、え……?」
はぁはぁと呼吸が荒くなる。身体が勝手にトラウマを思い出させる。
お兄さんはこんな事する人じゃないと思っていたのに。なのに…どうして…?
僕が…見ちゃいけない物を見たから…?
過呼吸になりながらお兄さんの方に顔を向けると、お兄さんは僕からすっと目を逸らした。
「はぁっ…はぁっ…おに、さ…、ぼく、んぐっ…ぐずっ…ごめ、なさ…ひっ…んっ……」
「泣かないで。ごめんね。俺から言い出しておいて、やっぱり軟禁なんて嫌だって。」
呼吸困難になりかけて咳き込む。パニックで考えがまとまらない。お兄さんは、軟禁をやめる?嬉しいけどどうして…
「げほっげほっ…はーっ…はーっ…おにぃっ…げほっ…」
「落ち着いて……」
ぎゅっと抱きしめられる。押し返そうとしても力が入らない。しばらく深呼吸をしていると治まった。
「また、監禁してくれるってこと…?」
「そうしたいんだけど…うん。監禁。」
お兄さんの言葉には、僕への心配なんて微塵も込められていなかった。ただ、監禁しなくちゃいけない。そんな目をしていた。
「…そっか。よろしくねお兄さん。」
「悠佳くん、今度はさぁ、身も心も、全部俺に染まるまで調教してあげる。愛があれば、君は俺の幸せの上で幸せになれるよ。」
「僕の、幸せ…嬉しい。」
なぜか背中がゾクリと震える。お兄さんは、変わってしまった。これから僕が体験するのは幸せじゃない。いや、現状が幸せだと洗脳されることは間違いない。
快楽地獄か、それとも、本当の地獄か。
僕の行く先は、お兄さんしか知らない。
0
お気に入りに追加
273
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる