51 / 59
クリミナル:5
しおりを挟む
なんだか、悠佳の見せる表情が増えた。感情を表に出すようになってきた、というのが正解か。
地下室に閉じ込めていたときは、いつからか恍惚の表情で拘束されるようになっていった悠佳を見てゾッとした。愛情を与えても、それは歪んだものにしかならない。
もうこんなこと終わりにしよう。
俺は悠佳の全てを歪めてしまった。たとえそれが幸せだったとしても。
地下室の扉を開き、悠佳を外に出す。悠佳は今にも泣きそうな程の拒絶反応を示した。
中学生男子とは程遠い精神年齢。これが本当の悠佳だった。
「お兄さん…」
悠佳は自分から俺にくっついてくる。あんなにこの現状が欲しかったのに、溢れてくる罪悪感。それと、悠佳を幸せにできているという安心感。
薬を盛るのは辞めてしまった。悠佳がおかしくなってきたからだ。でも、辞めても下剤を飲ませない限り失ったものは戻らない。
「…………」
「……悠佳くん?」
隣に座っていた悠佳が突然寄りかかってくるといつも不安が頭の中を過る。目を覚まさなかったらどうしよう。呼吸が止まっていたら…
悠佳の首に手を当てると、とくん、とくん、という動きが返ってくる。良かった。生きている…
「君を失いたくない…俺の…宝物。」
軟禁なんて本当はしたくない。ずっと地下室で監禁したい。指1本動かせなくして、ずっと可愛がってあげたい。だが、そんなものは叶わない。人は変わる生き物だ。
悠佳も変わっていくんだ……
「おにぃさん…もっと……んん…」
「寝言か……悠佳くん、大丈夫。俺が全部用意してあげるから。君の人生は俺のもの…だったのに。」
すやすやと寝息をたてる悠佳の首に手を回す。
いつ死んでしまうか分からないという不安があるなら、もういっそ、殺して俺も死んでしまおうか。
ぐぐぐ…と力を込めていく。悠佳の首は細く、簡単に折れてしまいそうだ。
「……ぅ…おにぃさん苦しいよ……」
悠佳は顔を真っ赤にして呻く。はっと我にかえり、慌てて手を話した。何をしているんだ俺は。こんな小さい子相手に。
「……気持ちよかった?」
「ぅえ…?…ん…ちょっとだけ…」
ちゃんと謝れもしないなんて。駄目な大人だ。壊れかけた子供に、駄目な大人。悠佳は壊れきっていないのだから、きっとまだやり直せる。
もう軟禁なんてしばらくやめよう。ずっとずっと、優しく愛したら…悠佳も分かってくれるはずなんだから。
地下室に閉じ込めていたときは、いつからか恍惚の表情で拘束されるようになっていった悠佳を見てゾッとした。愛情を与えても、それは歪んだものにしかならない。
もうこんなこと終わりにしよう。
俺は悠佳の全てを歪めてしまった。たとえそれが幸せだったとしても。
地下室の扉を開き、悠佳を外に出す。悠佳は今にも泣きそうな程の拒絶反応を示した。
中学生男子とは程遠い精神年齢。これが本当の悠佳だった。
「お兄さん…」
悠佳は自分から俺にくっついてくる。あんなにこの現状が欲しかったのに、溢れてくる罪悪感。それと、悠佳を幸せにできているという安心感。
薬を盛るのは辞めてしまった。悠佳がおかしくなってきたからだ。でも、辞めても下剤を飲ませない限り失ったものは戻らない。
「…………」
「……悠佳くん?」
隣に座っていた悠佳が突然寄りかかってくるといつも不安が頭の中を過る。目を覚まさなかったらどうしよう。呼吸が止まっていたら…
悠佳の首に手を当てると、とくん、とくん、という動きが返ってくる。良かった。生きている…
「君を失いたくない…俺の…宝物。」
軟禁なんて本当はしたくない。ずっと地下室で監禁したい。指1本動かせなくして、ずっと可愛がってあげたい。だが、そんなものは叶わない。人は変わる生き物だ。
悠佳も変わっていくんだ……
「おにぃさん…もっと……んん…」
「寝言か……悠佳くん、大丈夫。俺が全部用意してあげるから。君の人生は俺のもの…だったのに。」
すやすやと寝息をたてる悠佳の首に手を回す。
いつ死んでしまうか分からないという不安があるなら、もういっそ、殺して俺も死んでしまおうか。
ぐぐぐ…と力を込めていく。悠佳の首は細く、簡単に折れてしまいそうだ。
「……ぅ…おにぃさん苦しいよ……」
悠佳は顔を真っ赤にして呻く。はっと我にかえり、慌てて手を話した。何をしているんだ俺は。こんな小さい子相手に。
「……気持ちよかった?」
「ぅえ…?…ん…ちょっとだけ…」
ちゃんと謝れもしないなんて。駄目な大人だ。壊れかけた子供に、駄目な大人。悠佳は壊れきっていないのだから、きっとまだやり直せる。
もう軟禁なんてしばらくやめよう。ずっとずっと、優しく愛したら…悠佳も分かってくれるはずなんだから。
0
お気に入りに追加
266
あなたにおすすめの小説
少年はメスにもなる
碧碧
BL
「少年はオスになる」の続編です。単体でも読めます。
監禁された少年が前立腺と尿道の開発をされるお話。
フラット貞操帯、媚薬、焦らし(ほんのり)、小スカ、大スカ(ほんのり)、腸内洗浄、メスイキ、エネマグラ、連続絶頂、前立腺責め、尿道責め、亀頭責め(ほんのり)、プロステートチップ、攻めに媚薬、攻めの射精我慢、攻め喘ぎ(押し殺し系)、見られながらの性行為などがあります。
挿入ありです。本編では調教師×ショタ、調教師×ショタ×モブショタの3Pもありますので閲覧ご注意ください。
番外編では全て小スカでの絶頂があり、とにかくラブラブ甘々恋人セックスしています。堅物おじさん調教師がすっかり溺愛攻めとなりました。
早熟→恋人セックス。受けに煽られる攻め。受けが飲精します。
成熟→調教プレイ。乳首責めや射精我慢、オナホ腰振り、オナホに入れながらセックスなど。攻めが受けの前で自慰、飲精、攻めフェラもあります。
完熟(前編)→3年後と10年後の話。乳首責め、甘イキ、攻めが受けの中で潮吹き、攻めに手コキ、飲精など。
完熟(後編)→ほぼエロのみ。15年後の話。調教プレイ。乳首責め、射精我慢、甘イキ、脳イキ、キスイキ、亀頭責め、ローションガーゼ、オナホ、オナホコキ、潮吹き、睡姦、連続絶頂、メスイキなど。
お兄ちゃんと僕のラブラブおっぱいライフ
宗形オリヴァー
BL
優太は年の離れたお兄ちゃんと二人暮し。
頑張ってお仕事してくれてるお兄ちゃんのために出来ることは、炊事洗濯家事おっぱいなのです...!
仲良し兄弟のほのぼのアットホームエロ!
☀️弟溺愛スケベお兄ちゃん × お兄ちゃん大好きピュア弟☀️
オトナの玩具
希京
BL
12歳のカオルは塾に行く途中、自転車がパンクしてしまい、立ち往生しているとき車から女に声をかけられる。
塾まで送ると言ってカオルを車に乗せた女は人身売買組織の人間だった。
売られてしまったカオルは薬漬けにされて快楽を与えられているうちに親や教師に怒られるという強迫観念がだんだん消えて自我が無くなっていく。
身体検査が恥ずかしすぎる
Sion ショタもの書きさん
BL
桜の咲く季節。4月となり、陽物男子中学校は盛大な入学式を行った。俺はクラスの振り分けも終わり、このまま何事もなく学校生活が始まるのだと思っていた。
しかし入学式の一週間後、この学校では新入生の身体検査を行う。内容はとてもじゃないけど言うことはできない。俺はその検査で、とんでもない目にあった。
※注意:エロです
【R-18】僕は堕ちていく
奏鈴
BL
R-18です。エロオンリーにつき苦手な方はご遠慮ください。
卑猥な描写が多々あります。
未成年に対する性的行為が多いですが、フィクションとしてお楽しみください。
初投稿につき読みづらい点もあるかと思いますがご了承ください。
時代設定が90年代後半なので人によっては分かりにくい箇所もあるかもしれません。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
僕、ユウはどこにでもいるような普通の小学生だった。
いつもと変わらないはずだった日常、ある日を堺に僕は堕ちていく。
ただ…後悔はしていないし、愉しかったんだ。
友人たちに躰をいいように弄ばれ、調教・開発されていく少年のお話です。
エロ全開で恋愛要素は無いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる