僕の調教監禁生活。

まぐろ

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軟禁開始4

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目が覚めても、まだお兄さんの部屋にいた。布団の中でもぞもぞ動き、起き上がる。お尻に手をやると、どろりとお兄さんの精液が漏れている。今日は後処理してくれなかったのか……

「おにーさーん…?」

呼んでも来ない。いつもなら目が覚めたら視界のどこかにはいるのに。もう僕が逃げないと分かっているから、見ていてくれないのかもしれない。

(別に…常に見られてるのが普通なわけないし……普通に戻っただけだよね…)

お兄さんがいないなら仕方ない。僕は地下室に戻り、お風呂に入って服を着た。自分で後処理ができないから、なんだかまだお腹がたぷたぷしている気がする。

「おーにーいーさーん!!!」

部屋中を歩き回っても、やっぱりお兄さんはいない。本当に…監視するのをやめてしまったのかもしれない。寂しくなったからお兄さんの部屋に行き、布団に潜る。

(お兄さんの机……覗いちゃおうかな…)

お兄さんの部屋にある、大きめの机。引き出しが付いているから、もしかしたらお兄さんの事をもっと知れる者が入っているかもしれない。
僕はそっと、一番上の引き出しを開ける。

「…通帳…?」

銀行の名前が書かれた通帳が、カードと一緒に片づけられていた。ちょっとだけページを捲ると、最後の方はものすごい額が引き出されていた。

(あれ、もう一個通帳がある…)

引き出しの中に、今見ている物と別の通帳。そこには大きく悠佳くんと書かれていた。どうして僕の名前が書いてあるのかは分からないが、少し見てみると、お兄さんの方から引き出されたお金が、こっちの通帳にまるまる同じ額として入っている。
なんだか見てはいけないものを見た気がして、僕は引き出しに片付け直した。

2番目、3番目の引き出しには文房具や何かの書類が入っていた。これだけ見れば、普通のお兄さんなんだけどなぁ、と思いつつ、4番目の大きな引き出しを開ける。

「うげ…」

引き出しいっぱいに入ったアルバム。お兄さんの写真は無く、僕の写真ばかりだ。しかも小学校時代からの。それでも、お兄さんは写真が趣味だからか、角度や写す景色が綺麗だった。
犯される僕の写真は別として。

(なんで僕の小学校の卒アルも持ってるの…)

アルバムがしまってある奥の方に、僕の写真が無いアルバムがあった。

(お兄さんのだ…!!)

手に取り開くと、お兄さんの写真が入っている。学生服を着ていたり、私服だったり。
撮影者は誰なんだろう。
最後のページに、お兄さんと女の人とのツーショットがあった。二人とも学生服で笑っている。

「え…?あれ…これ…おかあさ…」

「なにしてるの?悠佳くん。」



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