49 / 59
軟禁開始4
しおりを挟む
目が覚めても、まだお兄さんの部屋にいた。布団の中でもぞもぞ動き、起き上がる。お尻に手をやると、どろりとお兄さんの精液が漏れている。今日は後処理してくれなかったのか……
「おにーさーん…?」
呼んでも来ない。いつもなら目が覚めたら視界のどこかにはいるのに。もう僕が逃げないと分かっているから、見ていてくれないのかもしれない。
(別に…常に見られてるのが普通なわけないし……普通に戻っただけだよね…)
お兄さんがいないなら仕方ない。僕は地下室に戻り、お風呂に入って服を着た。自分で後処理ができないから、なんだかまだお腹がたぷたぷしている気がする。
「おーにーいーさーん!!!」
部屋中を歩き回っても、やっぱりお兄さんはいない。本当に…監視するのをやめてしまったのかもしれない。寂しくなったからお兄さんの部屋に行き、布団に潜る。
(お兄さんの机……覗いちゃおうかな…)
お兄さんの部屋にある、大きめの机。引き出しが付いているから、もしかしたらお兄さんの事をもっと知れる者が入っているかもしれない。
僕はそっと、一番上の引き出しを開ける。
「…通帳…?」
銀行の名前が書かれた通帳が、カードと一緒に片づけられていた。ちょっとだけページを捲ると、最後の方はものすごい額が引き出されていた。
(あれ、もう一個通帳がある…)
引き出しの中に、今見ている物と別の通帳。そこには大きく悠佳くんと書かれていた。どうして僕の名前が書いてあるのかは分からないが、少し見てみると、お兄さんの方から引き出されたお金が、こっちの通帳にまるまる同じ額として入っている。
なんだか見てはいけないものを見た気がして、僕は引き出しに片付け直した。
2番目、3番目の引き出しには文房具や何かの書類が入っていた。これだけ見れば、普通のお兄さんなんだけどなぁ、と思いつつ、4番目の大きな引き出しを開ける。
「うげ…」
引き出しいっぱいに入ったアルバム。お兄さんの写真は無く、僕の写真ばかりだ。しかも小学校時代からの。それでも、お兄さんは写真が趣味だからか、角度や写す景色が綺麗だった。
犯される僕の写真は別として。
(なんで僕の小学校の卒アルも持ってるの…)
アルバムがしまってある奥の方に、僕の写真が無いアルバムがあった。
(お兄さんのだ…!!)
手に取り開くと、お兄さんの写真が入っている。学生服を着ていたり、私服だったり。
撮影者は誰なんだろう。
最後のページに、お兄さんと女の人とのツーショットがあった。二人とも学生服で笑っている。
「え…?あれ…これ…おかあさ…」
「なにしてるの?悠佳くん。」
「おにーさーん…?」
呼んでも来ない。いつもなら目が覚めたら視界のどこかにはいるのに。もう僕が逃げないと分かっているから、見ていてくれないのかもしれない。
(別に…常に見られてるのが普通なわけないし……普通に戻っただけだよね…)
お兄さんがいないなら仕方ない。僕は地下室に戻り、お風呂に入って服を着た。自分で後処理ができないから、なんだかまだお腹がたぷたぷしている気がする。
「おーにーいーさーん!!!」
部屋中を歩き回っても、やっぱりお兄さんはいない。本当に…監視するのをやめてしまったのかもしれない。寂しくなったからお兄さんの部屋に行き、布団に潜る。
(お兄さんの机……覗いちゃおうかな…)
お兄さんの部屋にある、大きめの机。引き出しが付いているから、もしかしたらお兄さんの事をもっと知れる者が入っているかもしれない。
僕はそっと、一番上の引き出しを開ける。
「…通帳…?」
銀行の名前が書かれた通帳が、カードと一緒に片づけられていた。ちょっとだけページを捲ると、最後の方はものすごい額が引き出されていた。
(あれ、もう一個通帳がある…)
引き出しの中に、今見ている物と別の通帳。そこには大きく悠佳くんと書かれていた。どうして僕の名前が書いてあるのかは分からないが、少し見てみると、お兄さんの方から引き出されたお金が、こっちの通帳にまるまる同じ額として入っている。
なんだか見てはいけないものを見た気がして、僕は引き出しに片付け直した。
2番目、3番目の引き出しには文房具や何かの書類が入っていた。これだけ見れば、普通のお兄さんなんだけどなぁ、と思いつつ、4番目の大きな引き出しを開ける。
「うげ…」
引き出しいっぱいに入ったアルバム。お兄さんの写真は無く、僕の写真ばかりだ。しかも小学校時代からの。それでも、お兄さんは写真が趣味だからか、角度や写す景色が綺麗だった。
犯される僕の写真は別として。
(なんで僕の小学校の卒アルも持ってるの…)
アルバムがしまってある奥の方に、僕の写真が無いアルバムがあった。
(お兄さんのだ…!!)
手に取り開くと、お兄さんの写真が入っている。学生服を着ていたり、私服だったり。
撮影者は誰なんだろう。
最後のページに、お兄さんと女の人とのツーショットがあった。二人とも学生服で笑っている。
「え…?あれ…これ…おかあさ…」
「なにしてるの?悠佳くん。」
0
お気に入りに追加
281
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。


ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる