13 / 59
好感度0
しおりを挟む
ゆさゆさと揺さぶられて目を開ける。お兄さんはなんで気絶したの?みたいな顔で僕を見る。
痛いのに耐えたしびっくりするほど疲れてしまったんだから仕方ない。
「やっぱりさ、セックスは相思相愛でやるものだよね。だから俺のこと好きになって?」
「は…はぁ……?」
お兄さんの笑顔に思わずぞくりとする。無理矢理連れてきて嫌がることばかりして、たった今痛いことをしてきたくせに、好きになれだと?
僕は思わずお兄さんを睨んだ。
「…睨まないでよ。はぁ…お尻の拡張していこうと思ったけど、先に好きになってもらわないと難しいね。」
「無理矢理誘拐して…監禁して痛いこともしてるのになんで好きになると思ってるの?…かっこよくて優しいからって…好きにならないでしょ。」
お兄さんは僕の身体を拭き、服を着せてくれた。
「手とか玩具でされるの、好きだったじゃん。」
お兄さんが呟き、僕はばっと顔を上げる。確かに気持ちよくて気が狂いそうになった。
でも好きというわけじゃ…でもやって欲しいような…
「………好きだったかもしれない…けど…」
気持ちいいことをされて曖昧な感じで丸め込まれるのは嫌だ。そう思い、僕は掛け布団に包まる。精一杯の抵抗だ。
「あっ、そ、そうだ、お兄さん名前教えてよ…!不平等だよ!!」
「俺のこと知ろうとしてくれてるの?俺、瀬高氷雨っていうんだけど、」
初めて知った。お兄さんの名前を聞き出せたのは嬉しい。僕のことだけどんどん知られるのは嫌だったから。
うまく話題を変えることに成功し、僕はほっとした。それもつかの間で、話題はもとに戻された。
「悠佳くんは俺のこと好印象にも思ってくれてるみたいだし、やっぱりスキンシップだよね。優しいお兄さんがたっぷり甘やかしていい子にしてあげるからねー」
お兄さんは僕を抱きしめる。布団ごと抱かれて苦しかったが温かい。そういえば、僕はこのお兄さんにしか抱きしめられていない。
「抵抗しないってことは、嬉しいんだよね。よしよし。悠佳くんいい子いい子。」
「…………お母さんにも…されたこと無いのに…」
改めて僕には帰る場所が無くなったことを思い出す。僕はちょっとだけ泣いて、その後眠った。お兄さんが悪い人なのも、僕がいい子にしていれば優しいのもわかる。
明日は楽しいといいな……
痛いのに耐えたしびっくりするほど疲れてしまったんだから仕方ない。
「やっぱりさ、セックスは相思相愛でやるものだよね。だから俺のこと好きになって?」
「は…はぁ……?」
お兄さんの笑顔に思わずぞくりとする。無理矢理連れてきて嫌がることばかりして、たった今痛いことをしてきたくせに、好きになれだと?
僕は思わずお兄さんを睨んだ。
「…睨まないでよ。はぁ…お尻の拡張していこうと思ったけど、先に好きになってもらわないと難しいね。」
「無理矢理誘拐して…監禁して痛いこともしてるのになんで好きになると思ってるの?…かっこよくて優しいからって…好きにならないでしょ。」
お兄さんは僕の身体を拭き、服を着せてくれた。
「手とか玩具でされるの、好きだったじゃん。」
お兄さんが呟き、僕はばっと顔を上げる。確かに気持ちよくて気が狂いそうになった。
でも好きというわけじゃ…でもやって欲しいような…
「………好きだったかもしれない…けど…」
気持ちいいことをされて曖昧な感じで丸め込まれるのは嫌だ。そう思い、僕は掛け布団に包まる。精一杯の抵抗だ。
「あっ、そ、そうだ、お兄さん名前教えてよ…!不平等だよ!!」
「俺のこと知ろうとしてくれてるの?俺、瀬高氷雨っていうんだけど、」
初めて知った。お兄さんの名前を聞き出せたのは嬉しい。僕のことだけどんどん知られるのは嫌だったから。
うまく話題を変えることに成功し、僕はほっとした。それもつかの間で、話題はもとに戻された。
「悠佳くんは俺のこと好印象にも思ってくれてるみたいだし、やっぱりスキンシップだよね。優しいお兄さんがたっぷり甘やかしていい子にしてあげるからねー」
お兄さんは僕を抱きしめる。布団ごと抱かれて苦しかったが温かい。そういえば、僕はこのお兄さんにしか抱きしめられていない。
「抵抗しないってことは、嬉しいんだよね。よしよし。悠佳くんいい子いい子。」
「…………お母さんにも…されたこと無いのに…」
改めて僕には帰る場所が無くなったことを思い出す。僕はちょっとだけ泣いて、その後眠った。お兄さんが悪い人なのも、僕がいい子にしていれば優しいのもわかる。
明日は楽しいといいな……
0
お気に入りに追加
272
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる