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再会
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翌日。ご主人様に起こされると、人がいっぱいいた。昨日ご主人様が言っていた召使の人達だ。
その中の1人が、ぬいぐるみの山を片付けようとしている。友達がいなくなるのは嫌だから、僕は慌てて止めに行った。
「あっ…!ま、まっ…て…!ぁゔっ…!」
走り出そうとしてソファーから落ちる。もう11歳なのにこんな所で転ぶなんて恥ずかしい。僕は痛くて泣いた。
「あーあ…祐希くんほら、大丈夫だよ。そこのぬいぐるみ、そのままにしておいて。祐希くんが気に入ってるの。」
「あっ…そうなんですか…すいません…!」
召使の人は僕をちらりと見て、可哀想に…とすごく小さい声で呟いた。ご主人様のおかげでぬいぐるみは片付けられずに済んだ。
「ああそうだ…藤ー!いるー?」
ご主人様は僕が泣きやんだのを確認すると、誰かの名前を呼んだ。僕はその名前を知っている筈だけど思い出せない。いや、もともと知らなかったのかもしれない。
「いますよ、ご主人様。」
「見てみて!祐希くん可愛くなったでしょ!壊したら赤ちゃんになっちゃった。」
「……!?ゆ…祐希…さん…、な、なるほど。ご主人様の実験は上手く行ったのですね…」
「そう!だからね藤!この子とえっちしたいからお尻調教してあげて!よろしく!」
ご主人様は僕を抱っこしていたが、藤という人に僕を渡してどこかに行ってしまった。おそらく召使の人達に指示を出しに行ったんだろう。もうすこしご主人様に甘えていたかったなぁと思いつつ、僕は藤さんを見つめた。
「……おひげ……」
「祐希…さん…。心配いりませんよ…ちゃんと元に戻して差し上げますからね。」
藤さんは僕を撫でながらそう言った。初めて会うはずなのに、すごい安心感がある。きっとおじいちゃんだからだ。
「あぅぁー……、おひげぇー…!」
僕は藤さんが部屋に向かう途中、ずっと藤さんの髭をもしゃもしゃ触って遊んだ。優しい言葉もかけられたし怒られなかったから楽しかった。
その中の1人が、ぬいぐるみの山を片付けようとしている。友達がいなくなるのは嫌だから、僕は慌てて止めに行った。
「あっ…!ま、まっ…て…!ぁゔっ…!」
走り出そうとしてソファーから落ちる。もう11歳なのにこんな所で転ぶなんて恥ずかしい。僕は痛くて泣いた。
「あーあ…祐希くんほら、大丈夫だよ。そこのぬいぐるみ、そのままにしておいて。祐希くんが気に入ってるの。」
「あっ…そうなんですか…すいません…!」
召使の人は僕をちらりと見て、可哀想に…とすごく小さい声で呟いた。ご主人様のおかげでぬいぐるみは片付けられずに済んだ。
「ああそうだ…藤ー!いるー?」
ご主人様は僕が泣きやんだのを確認すると、誰かの名前を呼んだ。僕はその名前を知っている筈だけど思い出せない。いや、もともと知らなかったのかもしれない。
「いますよ、ご主人様。」
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「あぅぁー……、おひげぇー…!」
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