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1ヶ月後。早瀬さんから貰ったぬいぐるみを抱きしめて、病院を出る。お腹の傷も、安静にしていれば治るらしい。早めの退院で嬉しかった。
「はぁー…早くそれ治せよ?腹パンできねぇじゃん」
「ごめんなさい…で、でもっ…これ、ほんとに…ありがとうございます…」
早瀬さんが作ってくれたぬいぐるみは、少し顔が斜めになっていて可愛い。しかも抱きしめると音がなる仕組みだ。幼稚園にいた頃の僕だったらはしゃいで喜んだだろう。
「わんちゃん好き…えへへ…大好きな早瀬さんの手作り、嬉しいです」
「……そう…か……」
僕がニコニコしながら話しかけると、早瀬さんは少し気まずそうに目を逸らした。
「あのさ、唯。その…殴ったりしてごめんな。……唯が、こんなに俺のこと好きになるなんて思わなかったから罪悪感が…」
「…?僕は早瀬さんのペットでしょう?これが治ったらまた虐めてください。」
にっこりと、早瀬さんに微笑みかける。今更もう遅い。僕の全部は壊されたんだから。理性ですらこの人に奪われる。
「自暴自棄になってるんじゃねえの…?…チッ…ああもう…帰ったら種付けしてやるからな!ゆーっくり、俺だけ気持ちよくなってやるよ。」
「…はい。僕で気持ちよくなって、くださいね…」
少し不安になった。早瀬さんが調子に乗って、僕のお腹を殴ったりしないだろうか。そんなことされたら僕は今度こそ両親のところにふっ飛ばされることになる。
いやでも、早瀬さんは優しい人だ。きっと大丈夫。
ぬいぐるみをしっかり持って、家まで帰った。鏡で自分の身体を見てみても痛々しい。早瀬さんが手術に興味を持たなくてよかった。いくら殴られ慣れた僕でも刺されたら死んでしまう。
「よし…じゃあ唯、こっちこい。」
「はい…早瀬さん、優しくしてくださいね…」
このときの僕は、後に自分が地獄を見る事になるとは全く思っていなかった。
「はぁー…早くそれ治せよ?腹パンできねぇじゃん」
「ごめんなさい…で、でもっ…これ、ほんとに…ありがとうございます…」
早瀬さんが作ってくれたぬいぐるみは、少し顔が斜めになっていて可愛い。しかも抱きしめると音がなる仕組みだ。幼稚園にいた頃の僕だったらはしゃいで喜んだだろう。
「わんちゃん好き…えへへ…大好きな早瀬さんの手作り、嬉しいです」
「……そう…か……」
僕がニコニコしながら話しかけると、早瀬さんは少し気まずそうに目を逸らした。
「あのさ、唯。その…殴ったりしてごめんな。……唯が、こんなに俺のこと好きになるなんて思わなかったから罪悪感が…」
「…?僕は早瀬さんのペットでしょう?これが治ったらまた虐めてください。」
にっこりと、早瀬さんに微笑みかける。今更もう遅い。僕の全部は壊されたんだから。理性ですらこの人に奪われる。
「自暴自棄になってるんじゃねえの…?…チッ…ああもう…帰ったら種付けしてやるからな!ゆーっくり、俺だけ気持ちよくなってやるよ。」
「…はい。僕で気持ちよくなって、くださいね…」
少し不安になった。早瀬さんが調子に乗って、僕のお腹を殴ったりしないだろうか。そんなことされたら僕は今度こそ両親のところにふっ飛ばされることになる。
いやでも、早瀬さんは優しい人だ。きっと大丈夫。
ぬいぐるみをしっかり持って、家まで帰った。鏡で自分の身体を見てみても痛々しい。早瀬さんが手術に興味を持たなくてよかった。いくら殴られ慣れた僕でも刺されたら死んでしまう。
「よし…じゃあ唯、こっちこい。」
「はい…早瀬さん、優しくしてくださいね…」
このときの僕は、後に自分が地獄を見る事になるとは全く思っていなかった。
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