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四つん這いで、片足を高く上げる。
いつもと違う体勢だから全然出ない。でも、しばらくその体勢でいると慣れてきて、僕は無事に終わらせられた。
「お、出たか。偉いぞ唯。ご褒美だ。」
「んゃぁぁああっ!!」
ずぶり、とお尻の穴に指が入ってくる。いきなりだったから僕は悲鳴を上げた。早瀬さんの指は僕のお腹の内側を潰すようにごりごりと動いてくる。
「ここ前立腺な。覚えとけ。」
「わっ…ぁぅんっ…!!わ、ん!」
公園の硬い地面。寝転ぶと痛いけど気持ちよくて力が入らない。
なんだかおちんちんが痛い。あの小さい檻に閉じ込められて勃たせられない。
「いた、痛いぃっ…!で、でも気持ち、い゛っ…!」
痛みが快楽に繋がって、僕は身体を震わせて喘いだ。
「あ?イった?お前やっぱ素質あるよ。さ、帰るぞ。」
早瀬さんはリードをぐいぐい引っ張った。変な方向に引っ張るせいで首が絞まる。早瀬さんはそれに気がついていない。
「ぁがぁっ…!!はな、はなじでぇっ!!」
「は?喘いでんの?…あ、絞まってんのか。」
僕が痙攣を始めたところでようやく気づいてもらえた。僕は何回か咳き込んでまた四つん這いになって歩く。
なんだか…自分の現状を受け入れられた気がした。
僕は犬で早瀬さんは飼い主。なんでも言うことを聞けば僕は楽しいと感じられる。痛いのも苦しいのも全部。
なんだ、簡単なことじゃないか。
✱✱✱✱✱✱
あの後帰って、僕は軽く身体を洗って眠った。次の日は学校を休んだ。あんな夜中に出歩いたせいで眠かったし、朝から早瀬さんの機嫌が良くなかったからだ。仕事の電話を終わらせてからずっと、機嫌が悪い。
「唯。」
早瀬さんの拳が降ってくる。言うとおりにしていれば殴られないと思ったけど、早瀬さんの機嫌でそんなもの変わるんだ。僕にはどうすることもできない。だって僕は犬なんだから。
「…………」
「…反応悪いな。何?バカにしてんの?」
あの時の早瀬さんの嬉しそうな顔は、僕に好きだと言われて嬉しかったんじゃなくて、僕の心まで支配できて優越感で嬉しくなっていたんだろう。
でも僕は早瀬さんが好き。だから泣きわめいたりしない。早瀬さんが怒るから。
「なんだよその目。気持ち悪い。」
「ゔっ…ぐ……」
心と身体がどんどん傷だらけになっていく。これが今の僕の普通だ。仕方ない。
いつもと違う体勢だから全然出ない。でも、しばらくその体勢でいると慣れてきて、僕は無事に終わらせられた。
「お、出たか。偉いぞ唯。ご褒美だ。」
「んゃぁぁああっ!!」
ずぶり、とお尻の穴に指が入ってくる。いきなりだったから僕は悲鳴を上げた。早瀬さんの指は僕のお腹の内側を潰すようにごりごりと動いてくる。
「ここ前立腺な。覚えとけ。」
「わっ…ぁぅんっ…!!わ、ん!」
公園の硬い地面。寝転ぶと痛いけど気持ちよくて力が入らない。
なんだかおちんちんが痛い。あの小さい檻に閉じ込められて勃たせられない。
「いた、痛いぃっ…!で、でも気持ち、い゛っ…!」
痛みが快楽に繋がって、僕は身体を震わせて喘いだ。
「あ?イった?お前やっぱ素質あるよ。さ、帰るぞ。」
早瀬さんはリードをぐいぐい引っ張った。変な方向に引っ張るせいで首が絞まる。早瀬さんはそれに気がついていない。
「ぁがぁっ…!!はな、はなじでぇっ!!」
「は?喘いでんの?…あ、絞まってんのか。」
僕が痙攣を始めたところでようやく気づいてもらえた。僕は何回か咳き込んでまた四つん這いになって歩く。
なんだか…自分の現状を受け入れられた気がした。
僕は犬で早瀬さんは飼い主。なんでも言うことを聞けば僕は楽しいと感じられる。痛いのも苦しいのも全部。
なんだ、簡単なことじゃないか。
✱✱✱✱✱✱
あの後帰って、僕は軽く身体を洗って眠った。次の日は学校を休んだ。あんな夜中に出歩いたせいで眠かったし、朝から早瀬さんの機嫌が良くなかったからだ。仕事の電話を終わらせてからずっと、機嫌が悪い。
「唯。」
早瀬さんの拳が降ってくる。言うとおりにしていれば殴られないと思ったけど、早瀬さんの機嫌でそんなもの変わるんだ。僕にはどうすることもできない。だって僕は犬なんだから。
「…………」
「…反応悪いな。何?バカにしてんの?」
あの時の早瀬さんの嬉しそうな顔は、僕に好きだと言われて嬉しかったんじゃなくて、僕の心まで支配できて優越感で嬉しくなっていたんだろう。
でも僕は早瀬さんが好き。だから泣きわめいたりしない。早瀬さんが怒るから。
「なんだよその目。気持ち悪い。」
「ゔっ…ぐ……」
心と身体がどんどん傷だらけになっていく。これが今の僕の普通だ。仕方ない。
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