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目を覚ますと、もう外はお昼みたいだった。また早瀬さんは僕を抱きしめたまま寝ている。しかも裸で。僕もいつの間にか裸になっていて、身体はきれいに洗われていた。
「ぅ……早瀬さん…僕は貴方のことが…好き…なんですか…?」
叩かれているのに、痛いこともたくさん、嫌なこともされているのに。なのにどうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう?
眠っている早瀬さんに聞いても答えは帰ってこない。
「う…頭痛い…」
原因は多分寝不足だ。ずっと喘がされて、早瀬さんの玩具みたいにされていたせいだ。身体が重くて…身体が重いのは早瀬さんが乗っかっているせいだけど…二度寝してしまおう。
前までお休みの日は、買い物に行ったり公園に行ったり家でだらだらしていたのに…今は1日中びくびく怯えて、夜は早瀬さんの玩具にされる。
「………ぎゅってしてよ…撫でてよ…宿題して偉いねって…ピーマン食べられて偉いねって……痛いことも嫌なことも我慢できていい子だねって…褒めて………」
きっと叶わない願いだとは分かっている。今の僕には早瀬さんしかいないんだ。この人がいなかったらもう誰も抱きしめてくれないし撫でてくれないし褒めてくれない。
「んん…唯…愛してる……」
「…え?」
早瀬さんの僕を抱きしめる力が強くなった。思わず少しだけ嬉しくなる。寝ていてもいい。大人の温かさは僕の心も温かくしてくれる。
それより。愛してるって、言われた…?
「唯…好きだ…本当に愛してる…俺だけの………んぁ???」
「あっ」
「……え…俺今の…え。何見てんだよ。」
早瀬さんが…僕の事を本当に…好き?
人として見られていないんだと思われていたから嬉しい。少しは僕のことを見てくれていた。
思わず口角が上がる。
もしかしたら、早瀬さんと仲良くなれる第一歩かもしれない。
「だーかーらー…何見てんだよ!!」
「きゃぅっ…!!」
ベッドから突き落とされ、僕は床に転がる。
やっぱり、下手に調子に乗ったような行動は避けよう。
「ぅ……早瀬さん…僕は貴方のことが…好き…なんですか…?」
叩かれているのに、痛いこともたくさん、嫌なこともされているのに。なのにどうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう?
眠っている早瀬さんに聞いても答えは帰ってこない。
「う…頭痛い…」
原因は多分寝不足だ。ずっと喘がされて、早瀬さんの玩具みたいにされていたせいだ。身体が重くて…身体が重いのは早瀬さんが乗っかっているせいだけど…二度寝してしまおう。
前までお休みの日は、買い物に行ったり公園に行ったり家でだらだらしていたのに…今は1日中びくびく怯えて、夜は早瀬さんの玩具にされる。
「………ぎゅってしてよ…撫でてよ…宿題して偉いねって…ピーマン食べられて偉いねって……痛いことも嫌なことも我慢できていい子だねって…褒めて………」
きっと叶わない願いだとは分かっている。今の僕には早瀬さんしかいないんだ。この人がいなかったらもう誰も抱きしめてくれないし撫でてくれないし褒めてくれない。
「んん…唯…愛してる……」
「…え?」
早瀬さんの僕を抱きしめる力が強くなった。思わず少しだけ嬉しくなる。寝ていてもいい。大人の温かさは僕の心も温かくしてくれる。
それより。愛してるって、言われた…?
「唯…好きだ…本当に愛してる…俺だけの………んぁ???」
「あっ」
「……え…俺今の…え。何見てんだよ。」
早瀬さんが…僕の事を本当に…好き?
人として見られていないんだと思われていたから嬉しい。少しは僕のことを見てくれていた。
思わず口角が上がる。
もしかしたら、早瀬さんと仲良くなれる第一歩かもしれない。
「だーかーらー…何見てんだよ!!」
「きゃぅっ…!!」
ベッドから突き落とされ、僕は床に転がる。
やっぱり、下手に調子に乗ったような行動は避けよう。
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