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47日目:鳴き方
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今日の朝から、お兄さんの顔が少し怖い。ニコニコしているのだが、何か納得行っていないような顔をしている。
「…何か…?」
「風音、ただわんわんって言えばいいと思ってるでしょう。」
「わ…わん……」
冷や汗が出た。そう言われてみれば、そうだ。だって僕は本物の犬の鳴き方なんて分からない。飼ったこともないし、犬語が分かるわけでもないし。
「それでね。風音、今日は犬のDVDを見ようと思います。」
「あ…あう…」
お兄さんがリモコンを持ち、ボタンを押すとテレビがついた。普通に犬が可愛いだけのビデオで、犬が楽しそうに走っている映像や、ご飯を食べている映像が流れた。
「いい?普通の犬はご飯食べてる最中にわんわん言わないんだよ。」
「普通の人間は犬におちんちん入れたりしませんよ。」
「正論で殴らないで?」
僕は画面をじっと見つめた。大人しくリードを着けて、道をルンルンで歩いている犬……僕もこんなことしたい。お兄さんとお散歩したい。……本気で犬になれば、してもらえるだろうか。
僕は早速座り方を正座から犬の座り方へと変えた。しゃがんだ体勢は少し辛いが、犬になるためにはやるしかない。
「……いい子な犬は全然鳴かないけど…その辺はいいんですか?」
「………確かに鳴いてくれないのはやだな…どうしよ…行動だけ犬を見習って貰おうかな…鳴かれないのは寂しい…」
全く、どっちなんだ。お兄さんに少し苛立ちを感じつつ、僕はその場に横向きで寝転んだ。
「あ、ちゃんとテレビ見てよ…」
「犬はテレビ見ないし…それに、尻尾と貞操帯のチューブがずっと気持ちいいとこ押してきて…頭おかしくなりそうです…」
「ああ、頑張って耐えてるの偉いじゃん。」
お尻も尿道も塞がれているとなると、排泄事情が気になる所ではあるが、僕はその辺は前々から管理されているから、時間通りに出せば後はずっとこのままだ。お兄さんの食事でお腹を壊すことは滅多に無いし、問題はない。
「僕はもう二度と射精できないんですか?やっと精通したのに…」
「だって尻尾入れてたら絶対そこらじゅうでぴゅーぴゅーしまくるでしょ。躾だよ躾。マーキング禁止。」
全くお兄さんは、僕をなんだと思っているんだ。そんなにすぐ吹くような子じゃ…いや、意外とすぐ出してしまうかもしれない。
「でも強制されるの嬉しいでしょ。」
「…はい…」
「お返事は?」
「わんっ。」
僕は頬を赤らめた。ちゃんと犬を強制させられている。お兄さんの支配欲は、満たされただろうか。
「…何か…?」
「風音、ただわんわんって言えばいいと思ってるでしょう。」
「わ…わん……」
冷や汗が出た。そう言われてみれば、そうだ。だって僕は本物の犬の鳴き方なんて分からない。飼ったこともないし、犬語が分かるわけでもないし。
「それでね。風音、今日は犬のDVDを見ようと思います。」
「あ…あう…」
お兄さんがリモコンを持ち、ボタンを押すとテレビがついた。普通に犬が可愛いだけのビデオで、犬が楽しそうに走っている映像や、ご飯を食べている映像が流れた。
「いい?普通の犬はご飯食べてる最中にわんわん言わないんだよ。」
「普通の人間は犬におちんちん入れたりしませんよ。」
「正論で殴らないで?」
僕は画面をじっと見つめた。大人しくリードを着けて、道をルンルンで歩いている犬……僕もこんなことしたい。お兄さんとお散歩したい。……本気で犬になれば、してもらえるだろうか。
僕は早速座り方を正座から犬の座り方へと変えた。しゃがんだ体勢は少し辛いが、犬になるためにはやるしかない。
「……いい子な犬は全然鳴かないけど…その辺はいいんですか?」
「………確かに鳴いてくれないのはやだな…どうしよ…行動だけ犬を見習って貰おうかな…鳴かれないのは寂しい…」
全く、どっちなんだ。お兄さんに少し苛立ちを感じつつ、僕はその場に横向きで寝転んだ。
「あ、ちゃんとテレビ見てよ…」
「犬はテレビ見ないし…それに、尻尾と貞操帯のチューブがずっと気持ちいいとこ押してきて…頭おかしくなりそうです…」
「ああ、頑張って耐えてるの偉いじゃん。」
お尻も尿道も塞がれているとなると、排泄事情が気になる所ではあるが、僕はその辺は前々から管理されているから、時間通りに出せば後はずっとこのままだ。お兄さんの食事でお腹を壊すことは滅多に無いし、問題はない。
「僕はもう二度と射精できないんですか?やっと精通したのに…」
「だって尻尾入れてたら絶対そこらじゅうでぴゅーぴゅーしまくるでしょ。躾だよ躾。マーキング禁止。」
全くお兄さんは、僕をなんだと思っているんだ。そんなにすぐ吹くような子じゃ…いや、意外とすぐ出してしまうかもしれない。
「でも強制されるの嬉しいでしょ。」
「…はい…」
「お返事は?」
「わんっ。」
僕は頬を赤らめた。ちゃんと犬を強制させられている。お兄さんの支配欲は、満たされただろうか。
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