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41日目:登校
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朝起きて、お母さんの作るご飯を食べて家を出た。お父さんは僕を見ても怒ることはなく、よく生きてたな…とだけ言って終わった。
「っ…!お兄さん…っ…!」
学校に行く途中のコンビニの前にお兄さんが立っていた。煙草を吸いながら、僕のことをじっと見ている。僕がお兄さんに気づくと、お兄さんはにっこりと笑ってくれた。
僕は他の子に怪しまれないようぺこりとお兄さんにお辞儀をしてその場を去った。
「おはよ…え!?夕凪!?来たのか…!先生ずっと心配してたんだぞ!」
「あ…おはようございます。ごめんなさい、少し家の事情で。」
教室に着くなり、担任の先生に話しかけられた。先生なりに心配してくれていたらしく、肩をポンポンと叩かれた。
「実は先生も昨日まで休暇を取っていてね。久しぶりの登校仲間だ。」
「そうですか…」
正直、早く帰りたかった。クラスメイトも、あいつ来たんだ…くらいの反応で終わったし、先生は僕に微笑みかけてから、朝の会を始めるために教壇の方へ行ってしまった。
「……なんで僕…筆箱忘れて帰ったんだろ…」
僕が家出した日…記憶が曖昧だ。お兄さんに薬入りの飲み物を飲まされたせいなのか、それともただ覚えておく価値がなかっただけなのか。
つまらない授業に耐えて、帰ろうとしていると先生に呼び止められた。
「なぁ夕凪、少し話そうか。」
先生と向かい合って座り、他愛のない話をする。家に帰っても気まずいだけだから丁度よかった。他の子達は帰ってしまい、教室には僕と先生だけになった。
「髪…伸ばしてるのか?」
「ああこれ…これは…まぁ…そうです。」
お兄さんが可愛いと褒めてくれるから伸ばしているなんて言えない。
「先生ずっと思ってたんだ。夕凪はそこら辺の女子生徒よりも可愛いって。お前の代わりになる子供はいないだろうって。」
先生がメガネを外すと、どこかで見覚えのある顔がそこにあった。ドッグランで子供を連れていた、あの男の人だ。僕は反射的に席を立ったが、先生に押さえつけられた。
「せ…せんせ…何する気ですか…!?離してっ…」
「可愛いなぁ夕凪……」
するすると先生の手が僕の下半身に触れる。お兄さんに触られたときはあんなに気持ちよかったのに。今は気持ち悪くて仕方がない。
「やだやだ!!やめてよ!」
僕がじたばたすると先生の手が離れた。慌てて僕は鞄を持って逃げようとすると、先生がにやにやと笑ったまま話しかけてきた。
「いいのか?お前はこのままじゃ成績がつかない。きっと良い高校には行けないだろうなぁ…?どうする?今俺としてくれれば、なんとかカバーしてやるけど?」
「いらない…僕は…もう何もいらないから…」
そう言い残して、僕は家まで走って帰った。僕が部屋に閉じこもってしまったせいで、家族会議は明日の朝になってしまった。明日は、お兄さんに会えるだろうか。
「っ…!お兄さん…っ…!」
学校に行く途中のコンビニの前にお兄さんが立っていた。煙草を吸いながら、僕のことをじっと見ている。僕がお兄さんに気づくと、お兄さんはにっこりと笑ってくれた。
僕は他の子に怪しまれないようぺこりとお兄さんにお辞儀をしてその場を去った。
「おはよ…え!?夕凪!?来たのか…!先生ずっと心配してたんだぞ!」
「あ…おはようございます。ごめんなさい、少し家の事情で。」
教室に着くなり、担任の先生に話しかけられた。先生なりに心配してくれていたらしく、肩をポンポンと叩かれた。
「実は先生も昨日まで休暇を取っていてね。久しぶりの登校仲間だ。」
「そうですか…」
正直、早く帰りたかった。クラスメイトも、あいつ来たんだ…くらいの反応で終わったし、先生は僕に微笑みかけてから、朝の会を始めるために教壇の方へ行ってしまった。
「……なんで僕…筆箱忘れて帰ったんだろ…」
僕が家出した日…記憶が曖昧だ。お兄さんに薬入りの飲み物を飲まされたせいなのか、それともただ覚えておく価値がなかっただけなのか。
つまらない授業に耐えて、帰ろうとしていると先生に呼び止められた。
「なぁ夕凪、少し話そうか。」
先生と向かい合って座り、他愛のない話をする。家に帰っても気まずいだけだから丁度よかった。他の子達は帰ってしまい、教室には僕と先生だけになった。
「髪…伸ばしてるのか?」
「ああこれ…これは…まぁ…そうです。」
お兄さんが可愛いと褒めてくれるから伸ばしているなんて言えない。
「先生ずっと思ってたんだ。夕凪はそこら辺の女子生徒よりも可愛いって。お前の代わりになる子供はいないだろうって。」
先生がメガネを外すと、どこかで見覚えのある顔がそこにあった。ドッグランで子供を連れていた、あの男の人だ。僕は反射的に席を立ったが、先生に押さえつけられた。
「せ…せんせ…何する気ですか…!?離してっ…」
「可愛いなぁ夕凪……」
するすると先生の手が僕の下半身に触れる。お兄さんに触られたときはあんなに気持ちよかったのに。今は気持ち悪くて仕方がない。
「やだやだ!!やめてよ!」
僕がじたばたすると先生の手が離れた。慌てて僕は鞄を持って逃げようとすると、先生がにやにやと笑ったまま話しかけてきた。
「いいのか?お前はこのままじゃ成績がつかない。きっと良い高校には行けないだろうなぁ…?どうする?今俺としてくれれば、なんとかカバーしてやるけど?」
「いらない…僕は…もう何もいらないから…」
そう言い残して、僕は家まで走って帰った。僕が部屋に閉じこもってしまったせいで、家族会議は明日の朝になってしまった。明日は、お兄さんに会えるだろうか。
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