僕が立派な忠犬になるまで。

まぐろ

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33日目:貞操帯外してみる

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 ここの所、外に出られる機会が多かった。時間帯のお陰か人には会わなかったが、もし会ったとしたら僕は帰ることになるんだろうか。テレビでは僕のニュースは全くやっていない。まだ通報すらされていないのか。

「風音、またテレビ近くで見て…目悪くなるよ、離れて…」

 お兄さんが座っている僕を抱き上げ、後ろまで引きずる。親みたいだ。本来、子供の親というのはこんな感じなんだろうか。お兄さんが僕の保護者であってほしかった。
 お兄さんはよいしょ…と隣に座り、僕の太ももを触ってくる。

「むにむに…むにむに…」

「やめてよぉ…」

 リビングにいるときはこんな感じだ。お兄さんは僕の事を犬以上、人未満のような感じで接してくる。

「今日のご飯美味しかった?鶏肉煮込み。」

「お兄さんのご飯はいつも美味しいです。」

 何気ない会話をしながらも、お兄さんの手はするすると僕の内側に触れようと伸ばされる。太ももに触れていた手は内腿に触れ、今は僕の玉を触っている。

「……もう…どこ触って…貞操帯が引っかかってちょっと痛…んぁっ…」

「ん。ここ気持ちい?」

「きゅぅ……わんわん…」

 1日の殆どを犬語で話しているせいで、気を抜くと鳴いてしまう。そろそろ精神的に犬になりそうで怖い。僕に尻尾がなくてよかった。もし尻尾が生えていたら、お兄さんを見る度にちぎれるくらい振ってしまうだろうから。

「んー…そろそろだよね。待ってね…」

 カチン、と僕のおちんちんから軽い金属の音がする。貞操帯が外されたらしい。

「いいの?お兄さん…」

「うん。もう十分だろうからね。」

 恐る恐る自分の股間を覗き込むと、そこには貞操帯の中に閉じ込められる前と同じように小さいおちんちんがあった。見ただけでは特に変化はないように感じるが…何が十分なんだろう。

「風音は可愛いねぇ、明日たくさん可愛がってあげるから準備しておいてね。」

「ふぇっ…?あ…はい……楽しみにしてますね…」

 お兄さんは少し驚いたような顔をしたが、すぐに嬉しそうに笑った。お兄さんとするえっちなことは…まあ悪くはない。
 僕は少しだけわくわくしながら、その日は眠った。
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