僕が立派な忠犬になるまで。

まぐろ

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24日目:自分で

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 今は夜だ。家の中は静まり返り、お兄さんもきっと眠ってしまったんだろう。家の中にお兄さんがいるなら、部屋で一人でも大丈夫だ。
 昨日あんな事をしておいて、今日は何もしないなんてお兄さんはずるい。昨日のことが頭に焼き付いて離れない僕は、少し寝不足だった。

「お兄さん、あんなに気持ちよさそうにしてて…僕のこと特別な目で見てた…」

 昨日のお兄さんは、僕のことをなんだと思っていたんだろう。ただの興奮するための材料か、それとも特別な何かとして見てくれていたんだろうか。

「誰も見てないよね…ちょっとだけ……」

 お兄さんは僕で気持ちよくなったんだ、それなら僕もお兄さんの事を考えながらやっても問題はないはず。
 僕は服をずらして、自分のおちんちんを出した。お兄さんより明らかに小さくて、まだ皮を被っている。

「お兄さんは前…どう触ってくれたっけ…」

 ここに来て割とすぐに、お兄さんに触られた。あの時嫌がらずにちゃんと見ていれば、今困ることはなかったのに。
 気持ちいい所がよく分からない。妄想の中では正直に、お兄さんに犯されたいのに。

「うぅ…んん…?よくわかんないよぉ…」

 ベッドに押し倒されて、緊張しているのか煙草を吸ってきたばかりらしいお兄さんに唇を塞がれる。僕がキスに夢中になっていると、いつの間にかお兄さんのものが僕の中に収まっていて。僕の身体を揺らして、僕は何度も絶頂して。その度に可愛いね、なんて声をかけてもらう。
 妄想で僕のおちんちんは硬くなっているのに、自分で触ってもあまり感じられない。

「お兄さんのおっきい手で触られたい…おちんちん入れられて膨らんだお腹…なでなでされたい…っ…」

 早く気持ちよくなりたくて、もう僕はおちんちんを触ることをやめていた。後孔に指を入れ、一生懸命に前立腺を探す。

「……んっ…?これ…かな…?でも気持ちよくない…」

 確かにおちんちんの裏のあたりにしこりのようなものがあるが、押しても撫でてもそこまで気持ちよくなれない。お兄さんに弄られたときは気絶するくらい気持ちよかったのに。

「わん…わん……なんでだよぉ…っ」

 床に転がっていた首輪を着けてみる。色はいつもランダムだが、これをつけると自分は愛玩動物なのだという自覚を持てた。………だが、そんなものを着けても感度が上がることはなく、僕は半泣きのまま前と後ろを弄り続けた。
 明日、何がなんでもお兄さんに気持ちよくしてもらおう。じゃないと、おかしくなってしまいそうだ。
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