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22日目:新しい服
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お兄さんが帰ってきた。今日は買い物に行くと言って家を出て行って、僕は案の定泣きながらお留守番をしていた。
「ただいまー…はは、やっぱりここにいた…」
「ゔぁぁぁんっっ……わんわんわんわぁぁ」
僕はお兄さんのベッドから這い出て、お兄さんに抱きつく。きっと僕が留守番に慣れることは無いだろう。
「ああそうそう…風音に服を買ってきたんだよ、今日は…」
「うぇ…?服…?」
服といえば、僕は今2着を交互に着ている状態だ。洗濯して、乾かなかった日はお兄さんの福をぶかぶかの状態で着ている。たまに服を着ずに1日を終えたりもする。
「これなんだけど…」
お兄さんから渡された服を着てみると、もふもふのパーカーみたいな服だ。まさに家着と言った感じで、これを着て外に出るのは汚してしまいそうで怖い。
「サイズは…ピッタリです。これ…耳とか付いてますけど犬じゃなくて猫じゃ……」
「犬だよ、犬。書いてあったもん、犬耳って」
フードの部分に三角の耳がついていて、福の裾には尻尾みたいなものがついている。どう見ても犬というよりかは猫だが、お兄さんはこれを犬だと言い切った。
「お兄さん、僕のことモフりたいんですか?」
「……バレた?いつも頭撫で撫でしてばかりだから…」
お兄さんは僕を抱き上げると、背中を撫でてきた。もふもふの生地が僕の肌にも触れて気持ちがいい。ふかふかのタオルに包まれた赤ちゃんみたいな気分だ。
「お兄さん、僕…っこんなふうに抱っこされたの久しぶりで…っ」
「それは良かった、嬉しそうな顔してる。」
たまにはこういうのもいいな…なんて思いながら気が済むまで撫でられて、お兄さんが満足したら床に下ろされた。
「部屋行こ。その格好でわんわんって言って欲しいし… 」
「っえ!!?…なんか恥ずかしい…」
恥ずかしがって動かない僕を持ち上げてはお兄さんは部屋に向かった。この部屋の中だと、僕は犬語しか話してはいけない。ならもう口を開かないほうが……
「言ってみてよ、わんわんって。いつも言ってるのに今更恥ずかしがるなんて…」
「わ……わんわん……」
顔が赤くなっていく。目に少し涙をためて、そっぽを向きながら犬の真似をする僕をお兄さんはどんな気持ちで見ているんだろう。
そんな事が気になって、ちらっとお兄さんの方を見てみるとお兄さんの股間のあたりが少し膨らんでいた。
「わん……」
変態…。そういったのが伝わったのか、お兄さんは慌てて股間を隠した。なんだ、お互い様じゃないか。お兄さんだって、今更恥ずかしがる必要なんてないくせに。
「ただいまー…はは、やっぱりここにいた…」
「ゔぁぁぁんっっ……わんわんわんわぁぁ」
僕はお兄さんのベッドから這い出て、お兄さんに抱きつく。きっと僕が留守番に慣れることは無いだろう。
「ああそうそう…風音に服を買ってきたんだよ、今日は…」
「うぇ…?服…?」
服といえば、僕は今2着を交互に着ている状態だ。洗濯して、乾かなかった日はお兄さんの福をぶかぶかの状態で着ている。たまに服を着ずに1日を終えたりもする。
「これなんだけど…」
お兄さんから渡された服を着てみると、もふもふのパーカーみたいな服だ。まさに家着と言った感じで、これを着て外に出るのは汚してしまいそうで怖い。
「サイズは…ピッタリです。これ…耳とか付いてますけど犬じゃなくて猫じゃ……」
「犬だよ、犬。書いてあったもん、犬耳って」
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「お兄さん、僕のことモフりたいんですか?」
「……バレた?いつも頭撫で撫でしてばかりだから…」
お兄さんは僕を抱き上げると、背中を撫でてきた。もふもふの生地が僕の肌にも触れて気持ちがいい。ふかふかのタオルに包まれた赤ちゃんみたいな気分だ。
「お兄さん、僕…っこんなふうに抱っこされたの久しぶりで…っ」
「それは良かった、嬉しそうな顔してる。」
たまにはこういうのもいいな…なんて思いながら気が済むまで撫でられて、お兄さんが満足したら床に下ろされた。
「部屋行こ。その格好でわんわんって言って欲しいし… 」
「っえ!!?…なんか恥ずかしい…」
恥ずかしがって動かない僕を持ち上げてはお兄さんは部屋に向かった。この部屋の中だと、僕は犬語しか話してはいけない。ならもう口を開かないほうが……
「言ってみてよ、わんわんって。いつも言ってるのに今更恥ずかしがるなんて…」
「わ……わんわん……」
顔が赤くなっていく。目に少し涙をためて、そっぽを向きながら犬の真似をする僕をお兄さんはどんな気持ちで見ているんだろう。
そんな事が気になって、ちらっとお兄さんの方を見てみるとお兄さんの股間のあたりが少し膨らんでいた。
「わん……」
変態…。そういったのが伝わったのか、お兄さんは慌てて股間を隠した。なんだ、お互い様じゃないか。お兄さんだって、今更恥ずかしがる必要なんてないくせに。
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