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12日目:嬉しくて
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朝だ。目を開けると、お兄さんが気持ちよさそうに眠っていた。昨日のまま同じベッドで寝ていたとは思わなかったが、お兄さんの体温がなんだか安心する。僕が子供だからだろうか…
「うふふ…お兄さん…」
僕はニコニコしながらお兄さんにくっついてもう一度目を閉じた。そう、本当は少しずつだがお兄さんの事が好きになってきている。お兄さんがいい人で、優しいということも充分に伝わっている。だがしかし、日頃からお兄さんを睨みつけているせいで中々態度を変えられない。
「……もうえっちしたから…ちょっと甘えても…ちょっとだけなら…いい…よね…?」
お兄さんの手を握ってみたり、すりすりしてみたり。そうしているうちに僕はまた眠ってしまった。
そして、しばらくしてお兄さんが目を覚ます。
「んん…温か…わっ風音…!くっついてくれるの珍しいな…寝返りかな…ショタの寝顔可愛いな…」
お兄さんは自分にくっついて眠る僕を引き剥がすこともできず、幸せそうに僕の事を眺めていた。たまに撫でたり、ちょっと抱きしめたりしながら。
「んん…お兄さん…もっと撫で…っあ!!」
僕はがばッと起き上がる。危ない危ない、もう少しでお兄さんにデレデレになるところだった。慌ててお兄さんを睨む。
「おはようございます。…寝てる時ぎゅーってされて…ちょこっと嬉しかったです。」
ぷいっとそっぽを向いて、お兄さんと目を合わせないようにした。僕なりに少し甘えてみたつもりだ。お兄さんは分かってくれるといいけど。
「風音ぇ…昨日はありがとうね。あの…身長聞いてもいいかな…?」
「138…だけど…」
「だからあんなにちっちゃかったのかぁ~、超可愛かったよ。」
お兄さんは僕をちっちゃいと言う。ちょっとコンプレックスなのに。でもお兄さんの好みならまあいい。それで手加減してもらえるなら僕は怪我をしなくて済むんだから。
「今日はこのままイチャイチャしようよ。昨日の今日だし…」
「う……わんわん。」
「振られちゃった…まあでも、すぐに逃げていかないし…ちょっとは仲良くなれたかな?」
お兄さんは身体を起こして掛け布団をたたみ始めた。昨日結構汚れたはずなのに、もう綺麗にされている。僕が眠ったあと洗ったんだろうか。綺麗好きな人は大好きだ。
「お兄さん…耳貸して…」
ん?とお兄さんが屈む。僕はお兄さんの頬にちゅっとキスをして、猛ダッシュで部屋に戻った。
恥ずかしいけど、友達ならこれくらいするんだろうしお兄さんはなんとも思わないはず…だ。
「うふふ…お兄さん…」
僕はニコニコしながらお兄さんにくっついてもう一度目を閉じた。そう、本当は少しずつだがお兄さんの事が好きになってきている。お兄さんがいい人で、優しいということも充分に伝わっている。だがしかし、日頃からお兄さんを睨みつけているせいで中々態度を変えられない。
「……もうえっちしたから…ちょっと甘えても…ちょっとだけなら…いい…よね…?」
お兄さんの手を握ってみたり、すりすりしてみたり。そうしているうちに僕はまた眠ってしまった。
そして、しばらくしてお兄さんが目を覚ます。
「んん…温か…わっ風音…!くっついてくれるの珍しいな…寝返りかな…ショタの寝顔可愛いな…」
お兄さんは自分にくっついて眠る僕を引き剥がすこともできず、幸せそうに僕の事を眺めていた。たまに撫でたり、ちょっと抱きしめたりしながら。
「んん…お兄さん…もっと撫で…っあ!!」
僕はがばッと起き上がる。危ない危ない、もう少しでお兄さんにデレデレになるところだった。慌ててお兄さんを睨む。
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「風音ぇ…昨日はありがとうね。あの…身長聞いてもいいかな…?」
「138…だけど…」
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「今日はこのままイチャイチャしようよ。昨日の今日だし…」
「う……わんわん。」
「振られちゃった…まあでも、すぐに逃げていかないし…ちょっとは仲良くなれたかな?」
お兄さんは身体を起こして掛け布団をたたみ始めた。昨日結構汚れたはずなのに、もう綺麗にされている。僕が眠ったあと洗ったんだろうか。綺麗好きな人は大好きだ。
「お兄さん…耳貸して…」
ん?とお兄さんが屈む。僕はお兄さんの頬にちゅっとキスをして、猛ダッシュで部屋に戻った。
恥ずかしいけど、友達ならこれくらいするんだろうしお兄さんはなんとも思わないはず…だ。
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