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8日目:好きになーれ
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「わ…ゔぅ……」
「そんなに唸らないでよ…昨日のこと根に持ってるの?セックスしてないんだしいいじゃん。…それともしたかった?」
「ゔぅ…っ!わんっ!!ぐるるぅ…」
お兄さんが僕を撫でる。僕はお兄さんの手に噛み付くような勢いで吠えた。
お兄さんなんか嫌い!とでも言いたかったが、こうして威嚇される方がお兄さんは悲しむだろう。
「もう一週間は経ったのに全然懐いてくれないじゃん…どうしたら懐いてくれるんだろ…」
「……わんわん。」
友達としての付き合いから始めていれば、好きになっていたかも知れませんよ?なんて言ってももう遅い。ずっと撫でてくるのに耐えられず、僕はお兄さんの手に噛み付いた。
「がうっ…」
「痛ぁッ!!…もういいよ、君が懐いてくれないなら、強制的に蕩けさせるしかないな。」
バタン、と扉を閉めてお兄さんが部屋を出ていく。強制的に、という事はまた何か入れられるのか…いや、もうお兄さんにお尻は向けないんだ。今度僕に酷いことをしようとしたら、また噛み付いてやる。
「お待たせー……うわ…もう臨戦態勢じゃん…獣か?可愛い声で唸っても怖くないけどさ…」
「ゔぅ…ぐるる…」
お兄さんが持っているのは拳銃みたいな物だ。あれを撃つことは無いだろうけど、やっぱり怖い。
僕を脅すために銃を持ってきたに違いない…そう自分に言い聞かせて、お兄さんに飛びかかった。
…と同時に、ぱしゅんっ、と何かが発射される音がした。
「……ぅえっ?さ、刺さってる…?あれ…?痛く、ない…」
「大丈夫、死なないから。ちょっとした麻酔銃だよ、麻酔じゃないけど。お薬入ったかな?」
意識は…はっきりしている。でもうまく立てない。僕がぱたんと倒れると、お兄さんは僕から刺さっているものを抜いた。注射器のようだが、中身は空っぽだ。
「あ…っ、わ、わぅっ…?わん、わん……」
僕はひっくり返ったまま、口をパクパクと開閉させた。苦しいわけではない。むしろ気持ちいい。お兄さんに撫でられると、頭の中が多幸感で満たされる。
「麻酔じゃなくて…脳内麻薬を過剰分泌させる薬?ほら、もうトロトロになっちゃった。」
「わん…わ…わぅ…ぁ…あぁ……?」
お兄さんに触れられる度、僕は身体をぴくぴくと反応させた。お兄さんが使う物の危険性なんて、僕の年齢では分かるわけもなく、僕はただただ蕩けた笑みをお兄さんに向けながら甘えていた。
「風音、もっと撫でてほしい?いい子だね、よしよし。可愛いね。この感覚、頭に焼き付けるんだよ。褒められながら甘やかされるの気持ちいいでしょ。」
「あっ、ぁっ…わんっ…♡わん、きゅぅ…♡」
身体をくねらせ、媚びた声で鳴きながら涙を浮かべる。お兄さんに甘やかしてもらえるのが嬉しくて仕方ない。
「もう戻れないからね。抗っても、君の身体はこの感覚を覚えたんだ、これからは嫌でも俺に甘えたくなるんだろうね。……嫌がって死んだりしないでよ?」
僕の顔を撫でながらお兄さんはそう言った。よく分からないけど、とても気持ちいい。僕は媚びきった声のまま、返事をした。
「そんなに唸らないでよ…昨日のこと根に持ってるの?セックスしてないんだしいいじゃん。…それともしたかった?」
「ゔぅ…っ!わんっ!!ぐるるぅ…」
お兄さんが僕を撫でる。僕はお兄さんの手に噛み付くような勢いで吠えた。
お兄さんなんか嫌い!とでも言いたかったが、こうして威嚇される方がお兄さんは悲しむだろう。
「もう一週間は経ったのに全然懐いてくれないじゃん…どうしたら懐いてくれるんだろ…」
「……わんわん。」
友達としての付き合いから始めていれば、好きになっていたかも知れませんよ?なんて言ってももう遅い。ずっと撫でてくるのに耐えられず、僕はお兄さんの手に噛み付いた。
「がうっ…」
「痛ぁッ!!…もういいよ、君が懐いてくれないなら、強制的に蕩けさせるしかないな。」
バタン、と扉を閉めてお兄さんが部屋を出ていく。強制的に、という事はまた何か入れられるのか…いや、もうお兄さんにお尻は向けないんだ。今度僕に酷いことをしようとしたら、また噛み付いてやる。
「お待たせー……うわ…もう臨戦態勢じゃん…獣か?可愛い声で唸っても怖くないけどさ…」
「ゔぅ…ぐるる…」
お兄さんが持っているのは拳銃みたいな物だ。あれを撃つことは無いだろうけど、やっぱり怖い。
僕を脅すために銃を持ってきたに違いない…そう自分に言い聞かせて、お兄さんに飛びかかった。
…と同時に、ぱしゅんっ、と何かが発射される音がした。
「……ぅえっ?さ、刺さってる…?あれ…?痛く、ない…」
「大丈夫、死なないから。ちょっとした麻酔銃だよ、麻酔じゃないけど。お薬入ったかな?」
意識は…はっきりしている。でもうまく立てない。僕がぱたんと倒れると、お兄さんは僕から刺さっているものを抜いた。注射器のようだが、中身は空っぽだ。
「あ…っ、わ、わぅっ…?わん、わん……」
僕はひっくり返ったまま、口をパクパクと開閉させた。苦しいわけではない。むしろ気持ちいい。お兄さんに撫でられると、頭の中が多幸感で満たされる。
「麻酔じゃなくて…脳内麻薬を過剰分泌させる薬?ほら、もうトロトロになっちゃった。」
「わん…わ…わぅ…ぁ…あぁ……?」
お兄さんに触れられる度、僕は身体をぴくぴくと反応させた。お兄さんが使う物の危険性なんて、僕の年齢では分かるわけもなく、僕はただただ蕩けた笑みをお兄さんに向けながら甘えていた。
「風音、もっと撫でてほしい?いい子だね、よしよし。可愛いね。この感覚、頭に焼き付けるんだよ。褒められながら甘やかされるの気持ちいいでしょ。」
「あっ、ぁっ…わんっ…♡わん、きゅぅ…♡」
身体をくねらせ、媚びた声で鳴きながら涙を浮かべる。お兄さんに甘やかしてもらえるのが嬉しくて仕方ない。
「もう戻れないからね。抗っても、君の身体はこの感覚を覚えたんだ、これからは嫌でも俺に甘えたくなるんだろうね。……嫌がって死んだりしないでよ?」
僕の顔を撫でながらお兄さんはそう言った。よく分からないけど、とても気持ちいい。僕は媚びきった声のまま、返事をした。
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