僕が立派な忠犬になるまで。

まぐろ

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4日目:触らせて

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 今日も、お兄さんの部屋に連れて行かれた。犬のふりをしていた方が、無心になれて楽だったのに。どうしてこの人はそんなに関わろうとしてくるのか。

「何なんですか?お兄さんは僕を犬にしたいんでしょう?じゃあ100日間あの部屋に僕を入れておけばいいじゃないですか…僕の同意のうえですし…逃げ出される心配もないでしょう?」

 僕はお兄さんを睨みながらそう言った。100日経てばこんな所から出られるんだ。そうしたら、すぐに記憶から消し去ってやる。

「全然駄目だな。君はまだ完全に人だ。犬っていうのはね、飼い主を慕ってくれるんだ。たまに反抗もするけど…絆が大事なんだよ。」

「僕とお兄さんの間に絆なんてできるわけ無いでしょう?誘拐しておいて、何言ってるんですか。」

 家出をしたのは僕だし、お兄さんから渡された飲み物を飲んで眠ってしまったのも僕だ。自分に落ち度があるからこそ、後悔が大きい。だからその分、お兄さんに恨みを向ける。

「本当は怖いんでしょう。喧嘩の種である自分がいなくなったあとの家族が。君は確かに、大切にはされていなかった。家出して、そのまま帰ってこなければいいのになんて、君の親は…」

「うるさい!そんな事ない…っ!僕は帰るの!」

「……まあ…ごめんね、今はこれ関係ないね。それはそれ、これはこれだもんね。」

 お兄さんは笑った。
 そして次の瞬間、僕の顔に霧吹きで液体をかけた。僕は短い悲鳴を上げて、その場に崩れ落ちる。

「あ、ぅっ…いや、なにこれ…っ…」

 顔をごしごしと擦る。肌に異常が出ることもなかったが、身体がおかしい。思うように立てないというか、熱を持っているというか。部屋のフローリングの床が、ぐにゃぐにゃして見える。

「うるさいから無駄吠え防止。かかると少し酔っ払うんだよね、子供は。薄い媚薬だからアルコールじゃないよ。安心して。」

 お兄さんはしゃがんで僕を後ろから抱きしめると、そのままズボンを脱がせてきた。僕が抵抗しようとする頃には、僕のおちんちんはお兄さんの手の中で弄ばれていた。

「硬くなってきた。ちゃんと感じてるね、偉い偉い。この薬1回イかないと効果切れないから。」

「さわ…るなっ…ぁっ……やめ、やめて…ください…っ…、ほんとに…やめ…てぇっ…」

 知らないお兄さんにおちんちんを弄られるなんて。僕の意思に反して、お兄さんの手が動かされる度に僕の腰は揺れた。こんなの気持ちよくない。そう自分に言い聞かせても無駄だった。

「やら…ぁ……から…だ、びくびく…する……」

「…お、そろそろ来るかな。風音、舌噛まないようにね。」

 お兄さんがそう注意した直後、僕は身体をびくん、とくの字に曲げた。思考が真っ白に飲み込まれて、お腹の下のあたりがじんわりする。

「…ほんとに精通まだなんだ…可愛い…っ…ちゃんと絶頂できて偉いね、風音はいい子だよ。」

 初めての絶頂で、思考がまとまらない。ふわふわとした意識のまま、僕はわけも分からぬ多幸感で笑みを浮かべた。

「えへ…♡わ、わんっ…♡」



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