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ぼくの名前はポチ
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「とりあえず俺の家だけど…君名前は?あと、話したくなかったらいいんだけど…元のお家は?」
「ぼく…名前ポチ…元のお家、ない…ぽい、された…」
「ポチ!?名前ポチ!??」
いやポチ可愛いけど。初めて聞いたぞ名前ポチ。
それにしてもダンボールに入れるなんて。捨て猫みたいじゃないか。人間に対する扱いじゃない。
ぐぎゅるるるる………
「あっ、あぅ…お気に、なさらず、」
「うーん…仕方ない、ポチって呼ぶ…けど…なんかあったかな…」
ガサガサと冷蔵庫を漁る。
料理はするが今日に限って調味料と豆腐しか入っていない。
こんなんじゃ腹は膨れないだろう。
「ポチ、ちょっと留守番頼めるかな。ダッシュで肉とか買ってくる。」
「あ、い、行かないで、ご主人様…」
ああ、留守番が怖いのか。
それにしてもご主人様はちょっと気まずいというかなんというか…
「ポチ、ご主人様じゃなくて別の呼び方にしない?」
「ご主人様って、呼べって大人に…いわれた…でも…ご主人様いや…?なんて呼べばいい、?」
「んー…俺の名前、柊 彩だけど…別に呼びやすいのでいいよ。」
「ひいらぎ、さい…さん、お兄ちゃんって、呼んでも…いい?」
お兄ちゃんか。まあ俺まだ若いと思うし、お兄ちゃんでもおかしくはない、か。
「いいよ。……って、そんな事よりご飯!!うーん…こんな餓死しそうな子スーパーに連れてくわけにも行かないし…あ。米あるからお粥ならできるか。」
米を炊き、お粥を作る。
あとは豆腐を調味料と混ぜて適当におかずを作った。
「こんなんしかできないけど…ないよりはマシだよね…どうぞ、」
「ありがとう、ございます。」
ポチは俺が作ったお粥を美味しそうに食べた。
しかし、スプーンで出した筈だが、こぼれまくっている。そう、ポチはスプーンを使うのが下手くそなのだ。
ポチは自分がこぼしまったお粥を見て青ざめる。
「あっ、ご…ごめんな…さ…な、殴るのは、やだ…」
「?殴らないよ、こぼしたっても机の上だし。それより…お腹、ちょっとは膨れた?」
「…ご飯、美味しかった…。ほんとに、殴らない…?」
「子供なんだし、しょうがないよ。」
子供なんだからご飯をこぼすのは当たり前じゃないのか?
それにこの怯え方…実際に殴られたことがあるんだろうか。
「ポチ、今から買い物行くんだけど、留守番怖いならついてくる?」
「は、はい!!」
冷蔵庫に潤いを取り戻すべく、近所のスーパーに向かおうとした。
「ぼく…名前ポチ…元のお家、ない…ぽい、された…」
「ポチ!?名前ポチ!??」
いやポチ可愛いけど。初めて聞いたぞ名前ポチ。
それにしてもダンボールに入れるなんて。捨て猫みたいじゃないか。人間に対する扱いじゃない。
ぐぎゅるるるる………
「あっ、あぅ…お気に、なさらず、」
「うーん…仕方ない、ポチって呼ぶ…けど…なんかあったかな…」
ガサガサと冷蔵庫を漁る。
料理はするが今日に限って調味料と豆腐しか入っていない。
こんなんじゃ腹は膨れないだろう。
「ポチ、ちょっと留守番頼めるかな。ダッシュで肉とか買ってくる。」
「あ、い、行かないで、ご主人様…」
ああ、留守番が怖いのか。
それにしてもご主人様はちょっと気まずいというかなんというか…
「ポチ、ご主人様じゃなくて別の呼び方にしない?」
「ご主人様って、呼べって大人に…いわれた…でも…ご主人様いや…?なんて呼べばいい、?」
「んー…俺の名前、柊 彩だけど…別に呼びやすいのでいいよ。」
「ひいらぎ、さい…さん、お兄ちゃんって、呼んでも…いい?」
お兄ちゃんか。まあ俺まだ若いと思うし、お兄ちゃんでもおかしくはない、か。
「いいよ。……って、そんな事よりご飯!!うーん…こんな餓死しそうな子スーパーに連れてくわけにも行かないし…あ。米あるからお粥ならできるか。」
米を炊き、お粥を作る。
あとは豆腐を調味料と混ぜて適当におかずを作った。
「こんなんしかできないけど…ないよりはマシだよね…どうぞ、」
「ありがとう、ございます。」
ポチは俺が作ったお粥を美味しそうに食べた。
しかし、スプーンで出した筈だが、こぼれまくっている。そう、ポチはスプーンを使うのが下手くそなのだ。
ポチは自分がこぼしまったお粥を見て青ざめる。
「あっ、ご…ごめんな…さ…な、殴るのは、やだ…」
「?殴らないよ、こぼしたっても机の上だし。それより…お腹、ちょっとは膨れた?」
「…ご飯、美味しかった…。ほんとに、殴らない…?」
「子供なんだし、しょうがないよ。」
子供なんだからご飯をこぼすのは当たり前じゃないのか?
それにこの怯え方…実際に殴られたことがあるんだろうか。
「ポチ、今から買い物行くんだけど、留守番怖いならついてくる?」
「は、はい!!」
冷蔵庫に潤いを取り戻すべく、近所のスーパーに向かおうとした。
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