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第1章
私の豪運はイカを届ける。
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私達は、テウリア領の付近の港町を出向した船に乗っていた。
船と言っても一般的な帆船ではなく、あの家出時の様な巨大なばら積み貨物船に乗っていた。
この世界では無縁だと思っていた、それに乗っているので運が良いと思う。
校庭のような広さの甲板から、目の前に広がるのは懐かしの大海原であった。
その大海原で雲1つ無い快晴、そして程よい微風とくればやることは1つだ。
私達と同じ目的地であろう、多くの冒険者たちが甲板で寛(くつろ)いでいた。
見たことのない巨大な武器を枕にする人や、使役しているであろう巨大なトカゲの上で寝転ぶ者も居た。
私達も例に漏れず、デッキに備え付けられた横になれる椅子と机で旅を満喫していた。
大海原を目の前に、私はグラスに入った残り少ないメロンソーダを回しながら
涼しげに話の終わりを告げる。
「という感じで私の反抗期は終わりを迎えたってわけ・・・。」
目の前の当ギルド最高魔法責任者(CMO)殿は、首を傾(かし)げて頬に手を当てる。
「話を聞く限り、私と同い年の頃にお金持ちになって・・・
2年後、親と喧嘩して貨物船っていう船を1隻用意して一年間旅行してたってこと!?」
「まぁ・・そんな感じかな・・・」
その言葉を聞いた目の前の少女は、馬鹿にされたかのように怒り出す。
「どこに親と喧嘩して、船を丸々1隻用意して家出する馬鹿が居るのよ!!」
私は胸に手を当てながらドヤ顔で叫ぶ。
「ここに居る!!」
「まぁコイツに常識を求めるのは無駄だにゃ。」
「ご、ご主人様・・・よくわからないけど凄いです・・・。」
少女からの毒舌が飛び交う。
「どうせ、また調子乗って痛い目に合うわよ!!」
「ロリ!おねーちゃん、泣いちゃうぞ!」
「リロだ!ふん!」
改めて乗っている船の甲板を見渡す。
「丁度こんな感じの船だったなぁ・・・懐かしー!」
「でかすぎるにゃ!」
「お大きいですね。」
「リロは船買って、家出したらダメだよっ!」
「するか、馬鹿っ!普通できないわよ!」
「おねーちゃんが買ってあげよっか?」
「いらない!!」
「あらら・・・。」
「喉乾きましたね。飲み物、持ってきますね。」
「ありがとう。」
クッションを撫でながらしゃべる。
「モンスターも居ないし、こんなに良い移動方法があるならもう少し早く紹介してほしかったなぁ・・・・。」
「陸よりも危険なモンスターが出るにゃよ。」
「まじ?」
「アンタなんにも知らないのね!クラーケンよ、クラーケン!」
「クラーケン??もしかしてこの船よりもでかいの??」
ロリが私の目の前で仁王立ちしながらを解説をする。
「当たり前でしょ!?まぁ相当運が悪くないと出会わないけど!」
「運が悪くないとねえ・・・タンカーサイズとは・・・。」
「まぁ避けたかったんだけど、地上から行くと遠いからにゃ・・・。」
丁度、レアちゃんが絶賛単独行動中なのである・・・・。
「嫌な予感しかしない・・・。」
「出たとしてもお前の火力なら行けるにゃ。」
「まぁそうか・・・。」
クッションは近くにあった何かを触りだす。
「そうそう・・・こんな感じの触腕だにゃ・・・・」
「おい・・・それって・・・。」
「あんた・・・。」
「あれ?にゃんで・・・・」
次の瞬間クッションは触腕に捕まり宙に舞う。
「ん、んに”ゃあああああっ!」
ロリがマジカルハンドガンを構え、即座に撃つ。
「もう!馬鹿っ!」
触腕は意思を持っているかのように器用に魔法を避ける。
「回避した!?なんで!!」
宙吊りになったクッションが叫ぶ。
「何やってるにゃ!さっさと呼び出せにゃ!!」
「あぁ、そうか!」
私は手をかざした。
するとクッションが出現した
「助かったにゃ。」
「転移魔法!?アンタ使えるの!?」
「少し違うけど。まぁ呼び出せるのはクッションとレアちゃん限定だけどね。」
「はやく教えなさいよ!!」
「忘れてたわー」
「もう!そういえば、私のマジカルシャイニーライフルはどうしたのよ!!」
クッションは気まずそうな顔をする。
「大物は貨物室の中にゃ・・・。」
「このドジ猫っ!」
「にゃーっ。このガキも口が悪いにゃ!!」
「言ってる場合かっ!」
見渡す限り、甲板の彼方此方(あちこち)で触腕が出現し蜂の巣をつついた様に、
冒険者たちが武器を取って応戦をしていた。
中にはチカラ及ばずトカゲごと海中に引きずり込まれるもの、
見えないほどの速度で触腕を片付ける強者も居た。
「うわーっ。」
「俺に任せろ。」
しかし排除してもすぐさま新しい触腕が海中から出てくるので、
甲板には増えていく一方であった。
「これじゃぁキリがないにゃ・・・・」
「これなら海中に雷属性の魔法を叩き込めばいけるはずよ!!」
「とりあえずレアちゃんを呼ばないと・・・。」
私はもう一度手をかざした。
レアちゃんが慌てた様子で出現した。
「あれ!?ここは・・・。」
「話は後!ハンドガンであれを撃って!!」
「わ、分かりました。ご主人様。」
レアちゃんが撃った魔法が、次々と触腕に叩き込まれる。
「おー、当たるし・・・うまい・・・。」
「なんで私より当たるのよ!?」
モジモジしながら照れる。
「えーっと・・・練習してましたから・・・。」
「んもーっ。こんなやつに負けるなんて!!」
「それは、言い過ぎだと思うけど・・・。」
「うぅ・・・・。」
「まぁ良いわ。誰かマジカルシャイニーライフルを取ってきて頂戴!」
「一瞬で呼び出せるクッションかレアちゃんが適任かな。」
「場所も知ってるし私が行くにゃ!」
「任せた!!」
「にゃ!」
「それじゃ戦いますか・・・。といっても武器は無いけど・・・。」
我がギルドの最高魔法責任者(CMO)はマジカルハンドガンを構えながら威張る。
「私は武器はあるけど当たらないわ!」
「いばる所か!!まぁ教えるから大丈夫。」
どうやらレアちゃんは状況が理解できたようで・・・。
「うぅ・・・。もしかしてこのモンスターは私のせいですか・・・。」
「はぁ・・・・。アンタってどうしていつもウジウジして・・。」
「お姉ちゃん、いじりは後!」
「うん。」
私は素手で近接戦闘をしながら、ロリの当たらない魔法の指導をしていた。
「相手の動きをよく見て、予測地点に叩き込む。」
「分かってるわよ。そのぐらい!」
触腕が動いて来た場所と、リロの予測地点が一致して見事魔法が当たった。
「当たった!?やったー!!」
「油断しない!次に備えて。」
「うん。おねーちゃん。」
「ご主人様、凄いです。」
そうか・・・アミさんもきっとこんな気持ちだったんだ。
「おねーちゃん!危ない!」
「大丈夫!」
私は背後から来ていたそれをきれいに避けると同時に拳を叩き込む。
「はあっ!!」
ドゴッ!
私が殴りつけた触腕が吹きとぶ。
「うし!できたよ!アミさん!」
「何よ!どういうトリックなの教えなさい!!」
「秘密☆」
「もう!」
「ご主人様、キリがありませんね。」
「クッション・・・・早く!!」
・・・
「はぁっ・・・。はぁっ・・・。」
私は急いで貨物室に向かっていた。
どうやら船内には触腕は侵入してきていないようだ。
確か・・・そこの角を右に・・・。
キラリと光る2つの金属製ケースを見つける。
「あったにゃ。よいしょっと」
それぞれの腕に10kgが伸し掛かる。
「まぁギリギリ回避できるかにゃ・・。」
肝心な事に気が付く・・・どうやって呼び出し合図を送るかを考えていなかったのだ。
「しまったにゃー。まぁ戻ればいいかにゃ。」
私は駆け足で大きく揺れだした船内を移動する。
「急がないとまずいにゃね・・・・」
すばやく階段を駆け上がり甲板に出た瞬間、私の体は浮き上がった。
「しまっ・・・・!」
瞬きをしたときには、私は既に海中に居た。
不老不死とはいえ、触腕による締め付けの痛みは消えない。
「ぐぐっ・・・・。抜け出せないにゃ・・・。」
次第に締め付けよりも水中の酸欠の苦しみに身悶える。
(苦しい・・・・、助けて・・・・。)
みるみるうちに、光りに照らされた海上が遠のいていく。
今までのやり取りが走馬灯のように流れる。
「クッション!」
「クーショにゃ!」
アイツとご飯を食べたこと、お風呂に入ったこと・・・
笑いや悲しみ様々な事を共有できた無二の親友であった。
いろんな事があったにゃ・・・・。
不老不死とはいえ、長い苦しみの後にこの広い世界の海を漂い助かったとしても、
おそらくアイツにまた会えるのはおそらく何百、何十年と掛かるだろう・・・。
その頃にはもう・・・・。
私は観念して、そこで目を閉じた。
船と言っても一般的な帆船ではなく、あの家出時の様な巨大なばら積み貨物船に乗っていた。
この世界では無縁だと思っていた、それに乗っているので運が良いと思う。
校庭のような広さの甲板から、目の前に広がるのは懐かしの大海原であった。
その大海原で雲1つ無い快晴、そして程よい微風とくればやることは1つだ。
私達と同じ目的地であろう、多くの冒険者たちが甲板で寛(くつろ)いでいた。
見たことのない巨大な武器を枕にする人や、使役しているであろう巨大なトカゲの上で寝転ぶ者も居た。
私達も例に漏れず、デッキに備え付けられた横になれる椅子と机で旅を満喫していた。
大海原を目の前に、私はグラスに入った残り少ないメロンソーダを回しながら
涼しげに話の終わりを告げる。
「という感じで私の反抗期は終わりを迎えたってわけ・・・。」
目の前の当ギルド最高魔法責任者(CMO)殿は、首を傾(かし)げて頬に手を当てる。
「話を聞く限り、私と同い年の頃にお金持ちになって・・・
2年後、親と喧嘩して貨物船っていう船を1隻用意して一年間旅行してたってこと!?」
「まぁ・・そんな感じかな・・・」
その言葉を聞いた目の前の少女は、馬鹿にされたかのように怒り出す。
「どこに親と喧嘩して、船を丸々1隻用意して家出する馬鹿が居るのよ!!」
私は胸に手を当てながらドヤ顔で叫ぶ。
「ここに居る!!」
「まぁコイツに常識を求めるのは無駄だにゃ。」
「ご、ご主人様・・・よくわからないけど凄いです・・・。」
少女からの毒舌が飛び交う。
「どうせ、また調子乗って痛い目に合うわよ!!」
「ロリ!おねーちゃん、泣いちゃうぞ!」
「リロだ!ふん!」
改めて乗っている船の甲板を見渡す。
「丁度こんな感じの船だったなぁ・・・懐かしー!」
「でかすぎるにゃ!」
「お大きいですね。」
「リロは船買って、家出したらダメだよっ!」
「するか、馬鹿っ!普通できないわよ!」
「おねーちゃんが買ってあげよっか?」
「いらない!!」
「あらら・・・。」
「喉乾きましたね。飲み物、持ってきますね。」
「ありがとう。」
クッションを撫でながらしゃべる。
「モンスターも居ないし、こんなに良い移動方法があるならもう少し早く紹介してほしかったなぁ・・・・。」
「陸よりも危険なモンスターが出るにゃよ。」
「まじ?」
「アンタなんにも知らないのね!クラーケンよ、クラーケン!」
「クラーケン??もしかしてこの船よりもでかいの??」
ロリが私の目の前で仁王立ちしながらを解説をする。
「当たり前でしょ!?まぁ相当運が悪くないと出会わないけど!」
「運が悪くないとねえ・・・タンカーサイズとは・・・。」
「まぁ避けたかったんだけど、地上から行くと遠いからにゃ・・・。」
丁度、レアちゃんが絶賛単独行動中なのである・・・・。
「嫌な予感しかしない・・・。」
「出たとしてもお前の火力なら行けるにゃ。」
「まぁそうか・・・。」
クッションは近くにあった何かを触りだす。
「そうそう・・・こんな感じの触腕だにゃ・・・・」
「おい・・・それって・・・。」
「あんた・・・。」
「あれ?にゃんで・・・・」
次の瞬間クッションは触腕に捕まり宙に舞う。
「ん、んに”ゃあああああっ!」
ロリがマジカルハンドガンを構え、即座に撃つ。
「もう!馬鹿っ!」
触腕は意思を持っているかのように器用に魔法を避ける。
「回避した!?なんで!!」
宙吊りになったクッションが叫ぶ。
「何やってるにゃ!さっさと呼び出せにゃ!!」
「あぁ、そうか!」
私は手をかざした。
するとクッションが出現した
「助かったにゃ。」
「転移魔法!?アンタ使えるの!?」
「少し違うけど。まぁ呼び出せるのはクッションとレアちゃん限定だけどね。」
「はやく教えなさいよ!!」
「忘れてたわー」
「もう!そういえば、私のマジカルシャイニーライフルはどうしたのよ!!」
クッションは気まずそうな顔をする。
「大物は貨物室の中にゃ・・・。」
「このドジ猫っ!」
「にゃーっ。このガキも口が悪いにゃ!!」
「言ってる場合かっ!」
見渡す限り、甲板の彼方此方(あちこち)で触腕が出現し蜂の巣をつついた様に、
冒険者たちが武器を取って応戦をしていた。
中にはチカラ及ばずトカゲごと海中に引きずり込まれるもの、
見えないほどの速度で触腕を片付ける強者も居た。
「うわーっ。」
「俺に任せろ。」
しかし排除してもすぐさま新しい触腕が海中から出てくるので、
甲板には増えていく一方であった。
「これじゃぁキリがないにゃ・・・・」
「これなら海中に雷属性の魔法を叩き込めばいけるはずよ!!」
「とりあえずレアちゃんを呼ばないと・・・。」
私はもう一度手をかざした。
レアちゃんが慌てた様子で出現した。
「あれ!?ここは・・・。」
「話は後!ハンドガンであれを撃って!!」
「わ、分かりました。ご主人様。」
レアちゃんが撃った魔法が、次々と触腕に叩き込まれる。
「おー、当たるし・・・うまい・・・。」
「なんで私より当たるのよ!?」
モジモジしながら照れる。
「えーっと・・・練習してましたから・・・。」
「んもーっ。こんなやつに負けるなんて!!」
「それは、言い過ぎだと思うけど・・・。」
「うぅ・・・・。」
「まぁ良いわ。誰かマジカルシャイニーライフルを取ってきて頂戴!」
「一瞬で呼び出せるクッションかレアちゃんが適任かな。」
「場所も知ってるし私が行くにゃ!」
「任せた!!」
「にゃ!」
「それじゃ戦いますか・・・。といっても武器は無いけど・・・。」
我がギルドの最高魔法責任者(CMO)はマジカルハンドガンを構えながら威張る。
「私は武器はあるけど当たらないわ!」
「いばる所か!!まぁ教えるから大丈夫。」
どうやらレアちゃんは状況が理解できたようで・・・。
「うぅ・・・。もしかしてこのモンスターは私のせいですか・・・。」
「はぁ・・・・。アンタってどうしていつもウジウジして・・。」
「お姉ちゃん、いじりは後!」
「うん。」
私は素手で近接戦闘をしながら、ロリの当たらない魔法の指導をしていた。
「相手の動きをよく見て、予測地点に叩き込む。」
「分かってるわよ。そのぐらい!」
触腕が動いて来た場所と、リロの予測地点が一致して見事魔法が当たった。
「当たった!?やったー!!」
「油断しない!次に備えて。」
「うん。おねーちゃん。」
「ご主人様、凄いです。」
そうか・・・アミさんもきっとこんな気持ちだったんだ。
「おねーちゃん!危ない!」
「大丈夫!」
私は背後から来ていたそれをきれいに避けると同時に拳を叩き込む。
「はあっ!!」
ドゴッ!
私が殴りつけた触腕が吹きとぶ。
「うし!できたよ!アミさん!」
「何よ!どういうトリックなの教えなさい!!」
「秘密☆」
「もう!」
「ご主人様、キリがありませんね。」
「クッション・・・・早く!!」
・・・
「はぁっ・・・。はぁっ・・・。」
私は急いで貨物室に向かっていた。
どうやら船内には触腕は侵入してきていないようだ。
確か・・・そこの角を右に・・・。
キラリと光る2つの金属製ケースを見つける。
「あったにゃ。よいしょっと」
それぞれの腕に10kgが伸し掛かる。
「まぁギリギリ回避できるかにゃ・・。」
肝心な事に気が付く・・・どうやって呼び出し合図を送るかを考えていなかったのだ。
「しまったにゃー。まぁ戻ればいいかにゃ。」
私は駆け足で大きく揺れだした船内を移動する。
「急がないとまずいにゃね・・・・」
すばやく階段を駆け上がり甲板に出た瞬間、私の体は浮き上がった。
「しまっ・・・・!」
瞬きをしたときには、私は既に海中に居た。
不老不死とはいえ、触腕による締め付けの痛みは消えない。
「ぐぐっ・・・・。抜け出せないにゃ・・・。」
次第に締め付けよりも水中の酸欠の苦しみに身悶える。
(苦しい・・・・、助けて・・・・。)
みるみるうちに、光りに照らされた海上が遠のいていく。
今までのやり取りが走馬灯のように流れる。
「クッション!」
「クーショにゃ!」
アイツとご飯を食べたこと、お風呂に入ったこと・・・
笑いや悲しみ様々な事を共有できた無二の親友であった。
いろんな事があったにゃ・・・・。
不老不死とはいえ、長い苦しみの後にこの広い世界の海を漂い助かったとしても、
おそらくアイツにまた会えるのはおそらく何百、何十年と掛かるだろう・・・。
その頃にはもう・・・・。
私は観念して、そこで目を閉じた。
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