45 / 66
第五章
第44話
しおりを挟む
反応してしまったのは、許してほしい。
先に手が回ってるなんて欠片も思わなかったんだもの!
「あ、あの」
慌てて抗弁しようとしたら、横から出てきた手に口を塞がれた。
ヒースの手は働き者の手だけあって、意外にごつごつしてて、少し荒れている。
そんなことを思いながら、黙る。
口塞がれたってことは、黙ってろってことだよね。
宰相様から見たってわかるアクションで止められたんだから、よほどわたしが喋っちゃまずいに違いない。
ルク宰相はおやおやという目で、ヒースとわたしを見ている。
「ご存じでいらしたか存じませんが、私は元々下級の貴族の出でして、かなり遡っても王族の血は入っておりません。才を見込まれてルク家の養子に入りました。妻はルク家傍流の者なのですが、少し遡ると降嫁した王女殿下の血が出ます。ですが……我が子も順番としては遠いでしょう」
ルク宰相が突然淡々と語り出した『順番』は、このままエドウィン王子が王族の血を引く者の排除を続けた際の話だろう。
わたしの後ろから、ちょっと複雑な、そして剣呑な気配がする。
多分ギルバートだ。
ギルバート曰く、次の『順番』が自分とギルバートのお父さんらしい。
でも直前の公爵様は殺されずに流刑で済んだというから、殺されるとは限らないんじゃ……と思うけど、それで済むとかいう問題じゃないんだろうな。
思えば、まさにターゲット一番目だったヒースは今も生きており、対象外に外れて王宮から離れることにより優先順位が下がった。
それで今、本当の次の『順番』はヒースだ。
今までも帰ってくることを考えていたのか、定期的に殺し屋を送り込んでいたとは聞いたけど、帰ってきてしまった今となっては確実に第一目標だ。
しかも、今はヒースの手の中にわたしがいる。
この国の人々は、エドウィン王子の動機を知らない。
動機が知られていないから、エドウィン王子は恐れられているんだと思う。
どこまでも王族の血の入った者を殺していくかもしれないからだ。
で、今のルク宰相の話からすると、やはり遡ればいろんな家に王族の血が混ざっているってことだろう。
王位継承権がついているところはギルバートまでのようだけど、血が混じっているだけならたくさんいるわけだ。
まだ王位継承権所持者がすべていなくなっていないから、どこが『終わり』かわかっていない。
そして王の血を絶やさぬと思うなら、王位継承権は遠くても血を辿っていくことになるんだろう。
だから結局、王家の血を引く者は怯えているんだ。
血の近いところから始末していくにせよ、王族の血が入ってるかいないかで対象になるかならないかの差があり、そこで危機感の度合いが分かれている。
そんな中で、わたしが手に入ったら危機が終わるかもしれないと思ったら、わたしを差し出そうという人はかなり出るだろう。
秘密を守りきれなかった場合の、仮想敵が多すぎる。
この人も自分は血を引いてないけど、妻と子どもは引いてるってことだもんね。
ならやっぱり、バレたらわたしを差し出すんじゃなかろうか。
ヒースが口を塞いだのは、喋ったらボロが出そうだから黙ってろってことか。
ゆっくりと、ヒースの手がわたしの口から離れた。
もう喋らないと思ったんだろう。
「兄上は何をお聞きになったのでしょうね。昨日少しお会いはしましたが」
ヒースはそらっとぼけて微笑んでいる。
狸と狐の化かし合い、という言葉が頭に浮かんだ。
「即位されるまでは、エドウィン殿下は本当の意味での妃は娶らぬと思っていました。女神様が降臨なさっても、後宮に迎えられるとは思っておりませんでしたよ」
……この宰相様は、気が付いたのだろうか。
「女神様を手元に置けば、御子を上げられることになりましょうからね」
腹の探り合いは、自分にはできないなと思った。
ヒースがわたしの口を塞いだ理由がよくわかった。
わたしには無理だ。
考えてることがわからない。この人はエドウィン王子よりなのか。
わたしを引き渡して、エドウィン王子に媚びるべきだと思っているのか。
「兄上にもまたご挨拶が必要でしょうか。ですが、その前に陛下にご挨拶差し上げなければなりますまい」
えーと、ヒースの主張は先にお父さんに会わせろってこと。
お父さんに会うのに、この人を通さないといけないのか。
いや、裏からだと記録がつかないからって言ってたっけ。
公式に会わなくちゃならないのか。
会わせてくれないのかな。
「ヒース殿下は正妃をお迎えになられますか」
また息を飲んだ。
もしかして宰相様は、わたしに何か悪意があるのか。
いや、わたしだけじゃないのか。
話が飛ぶたびに、試されてる気がする。
「わたしの妻は彼女ですよ」
ヒースは動じないで、わたしを見つめて微笑んだ。
その代わり口にすることが答になってるのかなってないのかわからない。
そういや、ずっとヒースはわたしを妻と呼んでるけど、正妃だとか愛妾だとかいう区別は一切口にしたことがない……
深く考えてなかったけど、今までも女神はみんな愛妾だよね。
わたしに正妃様なんて立場が務まるはずはない。
今までの異世界から来た女たちだって、そうだっただろう。
だからそれは当たり前なんだ。
当たり前なんだけど……ヒースが正妻を迎えて、わたしはお妾さんだと思うと胸が重くなった。
ああ、本当に、わたしじゃ宰相様の相手は務まらない。
感情が出る人が喋ったら、この宰相様にはいいようにあしらわれそうだ。
「そうですか」
ルク宰相は微笑みの形に目を細めた。
やっぱり何を考えているかわからない。
「謁見のご連絡は差し上げておりますので、ご案内いたしましょう」
え、もう王様と会える手はずは整ってたってこと?
別に今、誰かが連絡に来たってこともないよね……
待って!
……今までの会話はなんだったのか、小一時間問い詰めたい。
本当に何を考えているかわからない。
宰相様は通らなくちゃいけない試練だったのだろうか。
ルク宰相が先導して、宰相の執務室から、けっこう歩いた。
宰相の執務室は二階にあったのだけれど、また一階に降り、渡り廊下のような場所に出た。
廊下が狭くなって、少し緊張する。
だけど、渡り廊下から先で人と行き合うことはなかった。
渡り廊下から先の別の建物が後宮なのかもしれないと思う。
そうして、宰相様の執務室より立派な扉の前まで来た。
「陛下はおやすみになっていらっしゃいます」
「わかっています」
もうずっと病気なのだと言っていたっけ。
そして……女神が近付くと、早く死んじゃうことがあるんだったっけ。
最初に聞いた時には腑に落ちなかったけど、時間が経って今はなんとなくわかる気がした。
女神の力って、無理矢理生命活動を活発にさせるようなところがあるんだろう。
熱が出ている人に近付いたら、熱が上がるのかもしれない。
「ヒース殿下をお連れしました」
中から静かに扉が開く。
……わたし、入っても大丈夫なんだろうか。
ヒースを見上げたら、頷いたので、引かれるままに中に入った。
先に手が回ってるなんて欠片も思わなかったんだもの!
「あ、あの」
慌てて抗弁しようとしたら、横から出てきた手に口を塞がれた。
ヒースの手は働き者の手だけあって、意外にごつごつしてて、少し荒れている。
そんなことを思いながら、黙る。
口塞がれたってことは、黙ってろってことだよね。
宰相様から見たってわかるアクションで止められたんだから、よほどわたしが喋っちゃまずいに違いない。
ルク宰相はおやおやという目で、ヒースとわたしを見ている。
「ご存じでいらしたか存じませんが、私は元々下級の貴族の出でして、かなり遡っても王族の血は入っておりません。才を見込まれてルク家の養子に入りました。妻はルク家傍流の者なのですが、少し遡ると降嫁した王女殿下の血が出ます。ですが……我が子も順番としては遠いでしょう」
ルク宰相が突然淡々と語り出した『順番』は、このままエドウィン王子が王族の血を引く者の排除を続けた際の話だろう。
わたしの後ろから、ちょっと複雑な、そして剣呑な気配がする。
多分ギルバートだ。
ギルバート曰く、次の『順番』が自分とギルバートのお父さんらしい。
でも直前の公爵様は殺されずに流刑で済んだというから、殺されるとは限らないんじゃ……と思うけど、それで済むとかいう問題じゃないんだろうな。
思えば、まさにターゲット一番目だったヒースは今も生きており、対象外に外れて王宮から離れることにより優先順位が下がった。
それで今、本当の次の『順番』はヒースだ。
今までも帰ってくることを考えていたのか、定期的に殺し屋を送り込んでいたとは聞いたけど、帰ってきてしまった今となっては確実に第一目標だ。
しかも、今はヒースの手の中にわたしがいる。
この国の人々は、エドウィン王子の動機を知らない。
動機が知られていないから、エドウィン王子は恐れられているんだと思う。
どこまでも王族の血の入った者を殺していくかもしれないからだ。
で、今のルク宰相の話からすると、やはり遡ればいろんな家に王族の血が混ざっているってことだろう。
王位継承権がついているところはギルバートまでのようだけど、血が混じっているだけならたくさんいるわけだ。
まだ王位継承権所持者がすべていなくなっていないから、どこが『終わり』かわかっていない。
そして王の血を絶やさぬと思うなら、王位継承権は遠くても血を辿っていくことになるんだろう。
だから結局、王家の血を引く者は怯えているんだ。
血の近いところから始末していくにせよ、王族の血が入ってるかいないかで対象になるかならないかの差があり、そこで危機感の度合いが分かれている。
そんな中で、わたしが手に入ったら危機が終わるかもしれないと思ったら、わたしを差し出そうという人はかなり出るだろう。
秘密を守りきれなかった場合の、仮想敵が多すぎる。
この人も自分は血を引いてないけど、妻と子どもは引いてるってことだもんね。
ならやっぱり、バレたらわたしを差し出すんじゃなかろうか。
ヒースが口を塞いだのは、喋ったらボロが出そうだから黙ってろってことか。
ゆっくりと、ヒースの手がわたしの口から離れた。
もう喋らないと思ったんだろう。
「兄上は何をお聞きになったのでしょうね。昨日少しお会いはしましたが」
ヒースはそらっとぼけて微笑んでいる。
狸と狐の化かし合い、という言葉が頭に浮かんだ。
「即位されるまでは、エドウィン殿下は本当の意味での妃は娶らぬと思っていました。女神様が降臨なさっても、後宮に迎えられるとは思っておりませんでしたよ」
……この宰相様は、気が付いたのだろうか。
「女神様を手元に置けば、御子を上げられることになりましょうからね」
腹の探り合いは、自分にはできないなと思った。
ヒースがわたしの口を塞いだ理由がよくわかった。
わたしには無理だ。
考えてることがわからない。この人はエドウィン王子よりなのか。
わたしを引き渡して、エドウィン王子に媚びるべきだと思っているのか。
「兄上にもまたご挨拶が必要でしょうか。ですが、その前に陛下にご挨拶差し上げなければなりますまい」
えーと、ヒースの主張は先にお父さんに会わせろってこと。
お父さんに会うのに、この人を通さないといけないのか。
いや、裏からだと記録がつかないからって言ってたっけ。
公式に会わなくちゃならないのか。
会わせてくれないのかな。
「ヒース殿下は正妃をお迎えになられますか」
また息を飲んだ。
もしかして宰相様は、わたしに何か悪意があるのか。
いや、わたしだけじゃないのか。
話が飛ぶたびに、試されてる気がする。
「わたしの妻は彼女ですよ」
ヒースは動じないで、わたしを見つめて微笑んだ。
その代わり口にすることが答になってるのかなってないのかわからない。
そういや、ずっとヒースはわたしを妻と呼んでるけど、正妃だとか愛妾だとかいう区別は一切口にしたことがない……
深く考えてなかったけど、今までも女神はみんな愛妾だよね。
わたしに正妃様なんて立場が務まるはずはない。
今までの異世界から来た女たちだって、そうだっただろう。
だからそれは当たり前なんだ。
当たり前なんだけど……ヒースが正妻を迎えて、わたしはお妾さんだと思うと胸が重くなった。
ああ、本当に、わたしじゃ宰相様の相手は務まらない。
感情が出る人が喋ったら、この宰相様にはいいようにあしらわれそうだ。
「そうですか」
ルク宰相は微笑みの形に目を細めた。
やっぱり何を考えているかわからない。
「謁見のご連絡は差し上げておりますので、ご案内いたしましょう」
え、もう王様と会える手はずは整ってたってこと?
別に今、誰かが連絡に来たってこともないよね……
待って!
……今までの会話はなんだったのか、小一時間問い詰めたい。
本当に何を考えているかわからない。
宰相様は通らなくちゃいけない試練だったのだろうか。
ルク宰相が先導して、宰相の執務室から、けっこう歩いた。
宰相の執務室は二階にあったのだけれど、また一階に降り、渡り廊下のような場所に出た。
廊下が狭くなって、少し緊張する。
だけど、渡り廊下から先で人と行き合うことはなかった。
渡り廊下から先の別の建物が後宮なのかもしれないと思う。
そうして、宰相様の執務室より立派な扉の前まで来た。
「陛下はおやすみになっていらっしゃいます」
「わかっています」
もうずっと病気なのだと言っていたっけ。
そして……女神が近付くと、早く死んじゃうことがあるんだったっけ。
最初に聞いた時には腑に落ちなかったけど、時間が経って今はなんとなくわかる気がした。
女神の力って、無理矢理生命活動を活発にさせるようなところがあるんだろう。
熱が出ている人に近付いたら、熱が上がるのかもしれない。
「ヒース殿下をお連れしました」
中から静かに扉が開く。
……わたし、入っても大丈夫なんだろうか。
ヒースを見上げたら、頷いたので、引かれるままに中に入った。
0
お気に入りに追加
249
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@コミカライズ決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

捕まり癒やされし異世界
波間柏
恋愛
飲んでものまれるな。
飲まれて異世界に飛んでしまい手遅れだが、そう固く決意した大学生 野々村 未来の異世界生活。
異世界から来た者は何か能力をもつはずが、彼女は何もなかった。ただ、とある声を聞き閃いた。
「これ、売れる」と。
自分の中では砂糖多めなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる