44 / 66
第五章
第43話
しおりを挟む
馬車は正宮に着いた。
この後、どうするのかは訊いてない。
ヒースに腰を抱かれる形で、正宮の門を潜り、中に入った。
わたしたちの後ろにギルバートがついて、歩いている。
距離は、わたしの影響が出ないくらいに離れつつ。
ここは政治の場で、貴族たちが会議をし、役人が行き交う。
役人たちの本当の仕事場は副宮という横手にある建物だそうだけれど。
大きさで言うと副宮が一番広いらしい。
正宮に着く前にその横を抜けてきたんだけど、わたしはそこが正宮かと思ったら通り過ぎてしまって、驚いてたらヒースが教えてくれた。
「この後、どうするの?」
ヒースに支えられて馬車を降りたところで、囁いた。
他人に聞かれるのはよくないだろうと思うけれど、何も知らないのは不安だ。
知って何かできるわけでもないが。
「ここから入るしか行けないからここに来たけれど、行くのは後宮ですよ」
「え」
囁き返された答に目が丸くなった。
来たところに帰るのか。
ここから入るしか行けないと言うんじゃ仕方ないが、ずいぶん大回りをさせられている気がする。
「裏からは入れなかったの?」
「正式でなければそれでいいんだけどね」
裏口からでは訪問した記録がつかないらしい。
王宮に戻ったばかりだし、記録というのは大切なのかもしれない。
ヒースにひっついて、中に進む。
ヒースに気がつけば、誰もが廊下の端に寄り、頭を下げた。
廊下が広いから、そうするとわたしの女神の力の影響範囲には入らない。
逆に言えばヒースがいっしょじゃなければ、人通りの多そうなこの宮殿には出てくることはできないだろう。
たまに壁際で、わたしが通りすぎる時にびくりと身を震わせている人がいた。
ちらっと振り返って見ると、何があったのかわからないという顔か、まさかという顔をしている。
女神の力の影響は個人差があるという話は聞いている。
元の事情もあってかなり影響の薄いヒースのような人もいれば、強く影響を受ける人もいるわけだ。
だから、通りすぎる際に反応しちゃう人は、多分強く影響を受ける人なんだろう。
反応しちゃった人に、心の中で謝った。
それでも理性が吹っ飛ばないところまで弱まってるだけマシだから、許してほしい。
そして気が付いてしまった人には、見逃してほしい。
わたしは人と距離を取れなくては、すれ違うこともできない……と、ひっそり改めて思い知った。
廊下には広さが必要で、狭い廊下で人と行き合ったら……詰む。
手枷で影響範囲の小さくなっている状態でこれだから、元々の範囲で影響が出るなら、部屋に篭もっている以外のことはできなそうだ。
アルド離宮のように周辺のすべてと距離を取った建物は、ある意味合理的なのかもしれない。
攫われるような危険がないなら、あの離宮の周りは歩いても人と会わないし、周辺は庭園で遮るものがないから近付く者はわかる。
ヒースはどんどん進んで、豪華な扉の部屋の前まで来た。
「約束してあります。ルク殿にお取り次ぎを。第二王子ヒースクリフ・アールトとその妻、及び王都守護騎士団副団長ギルバート・バルフが来たと伝えてほしい」
ヒースが話しかけたのは、扉の両横にいた二人。
身長ほどの槍を持って、立っていた。
そのうち一人が扉を開けて、中のやっぱり扉の横にいたらしい人に話かけた。
外に立っていた人がまず戻り、それからしばらくして、中から扉が開いて声がかかった。
「お入りください」
若い、少年のような子がわたしたちを呼んだ。
「よくお戻りになられました、ヒースクリフ殿下」
部屋の中には、淡い茶色の髪の中年の男性がいた。
線の細い感じで、でも目つきは鋭い。
「お話は伺っておりますよ」
「お久しぶりです、ルク宰相。昨日はこちらまで来られず、申し訳ありませんでした」
「相変わらず腰の低い御方ですね。お変わりなきようでなによりです」
「変わりましたよ、だいぶ」
会話が始まって、どうせ口を挟むことはできないから、部屋の中を見回した。
大きな執務机の横に立つのは、この部屋の主らしい淡い茶色の髪の人。
ルク宰相とヒースが呼んだ人。
あとはさっき戸口に出てきた若い子が一人、ギルバートくらいの歳の男性が一人、他にいる。
宰相って偉い人じゃなかったかなあと思う。
この国の政治のことはわからないけど、相応の言葉に訳されて聞こえているはずだ。
この人は味方なんだろうか……
「そちらがお妃様でいらっしゃいますか。お連れいただけるとは思っておりませんでした」
話がいきなり自分にふられて、ドキッとした。
ルク宰相を改めて見ると、目を細めてわたしを見つめている。
優しそうに見えるけれど、値踏みされているのはわかった。
「他国の方なのですね」
「そうです」
まあ、嘘じゃないか。
正確には異世界の人間だけど。
「その手枷はどうなさったのです?」
訊くよね、普通。
今までもヒースは訊かれてたんだろうか。
「事情があってつけていますが、罪人というわけではないですよ。この禁止の枷はこの国の型ですが、記録を確認すれば該当する咎人がいないことはわかるでしょう。事情が許せば、外すこともできます」
そうか、この手枷は重犯罪者がつけるものだから、記録はあるはずだ。
だから逃亡した罪人ではないと……!
……信じてくれるのかな。
「その事情とは?」
「先に陛下にお話ししたい。すべてを捨てた身とは言え、お許しなく妻を娶りました。それが許されなくば、私はここに戻ることも叶わぬでしょう」
「おや」
平坦だった宰相の声に、わずかに感情の抑揚がついた気がした。
「この期に及んで脅されますか」
「脅すなんて」
「もう今朝から、ずいぶん噂になっておりますよ。ヒース殿下がお連れになられた女人は、女神様でいらっしゃると。それゆえに殿下のお妃様としての務めも果たすことができ、また人を避けてアルド離宮に入られたのだとね」
ああ、本当に噂になってるんだ。
「そしてさきほどからは、だいぶ混乱しているようです。お妃様を連れて、正宮を突っ切っていらしたようですね。それは女神様ではありえないことですから」
「私は正宮に入った後、こちらにすぐ参ったはずなのですが。ここは宰相閣下の情報収集力に感服するべきところでしょうか。私より先に、私の噂が届いているなんて」
「皆、必死なのです」
生き残るために、という言葉が幻聴のように聞こえた気がした。
「噂通りということであれ、真実咎人であれ、殿下がお選びになられたのであれば、おそらくは許されるでしょう。今となっては臣に下ることだけはお許しにならなかった陛下のご判断が英断とされる向きです。殿下が臣に下られていたら、またもう一つ面倒でしたからね。今は王の血がきちんと残せることが何より重要です。エドウィン殿下に御子があれば、話はもう少し違いましたでしょうが……手枷の女神様」
呼びかけられて、緊張した。
わたしのことを言っているのは間違いないけど、女神と呼ばれて応えていいのか迷う。
「昨夜のうちに、エドウィン殿下よりも陛下に奏上が参っております。約定通り、王太子の後宮にて手枷の女神様をお迎えすると」
だけど続いた言葉には迷いも吹き飛んで、ひっ、と音を立てて息を飲んでしまった。
この後、どうするのかは訊いてない。
ヒースに腰を抱かれる形で、正宮の門を潜り、中に入った。
わたしたちの後ろにギルバートがついて、歩いている。
距離は、わたしの影響が出ないくらいに離れつつ。
ここは政治の場で、貴族たちが会議をし、役人が行き交う。
役人たちの本当の仕事場は副宮という横手にある建物だそうだけれど。
大きさで言うと副宮が一番広いらしい。
正宮に着く前にその横を抜けてきたんだけど、わたしはそこが正宮かと思ったら通り過ぎてしまって、驚いてたらヒースが教えてくれた。
「この後、どうするの?」
ヒースに支えられて馬車を降りたところで、囁いた。
他人に聞かれるのはよくないだろうと思うけれど、何も知らないのは不安だ。
知って何かできるわけでもないが。
「ここから入るしか行けないからここに来たけれど、行くのは後宮ですよ」
「え」
囁き返された答に目が丸くなった。
来たところに帰るのか。
ここから入るしか行けないと言うんじゃ仕方ないが、ずいぶん大回りをさせられている気がする。
「裏からは入れなかったの?」
「正式でなければそれでいいんだけどね」
裏口からでは訪問した記録がつかないらしい。
王宮に戻ったばかりだし、記録というのは大切なのかもしれない。
ヒースにひっついて、中に進む。
ヒースに気がつけば、誰もが廊下の端に寄り、頭を下げた。
廊下が広いから、そうするとわたしの女神の力の影響範囲には入らない。
逆に言えばヒースがいっしょじゃなければ、人通りの多そうなこの宮殿には出てくることはできないだろう。
たまに壁際で、わたしが通りすぎる時にびくりと身を震わせている人がいた。
ちらっと振り返って見ると、何があったのかわからないという顔か、まさかという顔をしている。
女神の力の影響は個人差があるという話は聞いている。
元の事情もあってかなり影響の薄いヒースのような人もいれば、強く影響を受ける人もいるわけだ。
だから、通りすぎる際に反応しちゃう人は、多分強く影響を受ける人なんだろう。
反応しちゃった人に、心の中で謝った。
それでも理性が吹っ飛ばないところまで弱まってるだけマシだから、許してほしい。
そして気が付いてしまった人には、見逃してほしい。
わたしは人と距離を取れなくては、すれ違うこともできない……と、ひっそり改めて思い知った。
廊下には広さが必要で、狭い廊下で人と行き合ったら……詰む。
手枷で影響範囲の小さくなっている状態でこれだから、元々の範囲で影響が出るなら、部屋に篭もっている以外のことはできなそうだ。
アルド離宮のように周辺のすべてと距離を取った建物は、ある意味合理的なのかもしれない。
攫われるような危険がないなら、あの離宮の周りは歩いても人と会わないし、周辺は庭園で遮るものがないから近付く者はわかる。
ヒースはどんどん進んで、豪華な扉の部屋の前まで来た。
「約束してあります。ルク殿にお取り次ぎを。第二王子ヒースクリフ・アールトとその妻、及び王都守護騎士団副団長ギルバート・バルフが来たと伝えてほしい」
ヒースが話しかけたのは、扉の両横にいた二人。
身長ほどの槍を持って、立っていた。
そのうち一人が扉を開けて、中のやっぱり扉の横にいたらしい人に話かけた。
外に立っていた人がまず戻り、それからしばらくして、中から扉が開いて声がかかった。
「お入りください」
若い、少年のような子がわたしたちを呼んだ。
「よくお戻りになられました、ヒースクリフ殿下」
部屋の中には、淡い茶色の髪の中年の男性がいた。
線の細い感じで、でも目つきは鋭い。
「お話は伺っておりますよ」
「お久しぶりです、ルク宰相。昨日はこちらまで来られず、申し訳ありませんでした」
「相変わらず腰の低い御方ですね。お変わりなきようでなによりです」
「変わりましたよ、だいぶ」
会話が始まって、どうせ口を挟むことはできないから、部屋の中を見回した。
大きな執務机の横に立つのは、この部屋の主らしい淡い茶色の髪の人。
ルク宰相とヒースが呼んだ人。
あとはさっき戸口に出てきた若い子が一人、ギルバートくらいの歳の男性が一人、他にいる。
宰相って偉い人じゃなかったかなあと思う。
この国の政治のことはわからないけど、相応の言葉に訳されて聞こえているはずだ。
この人は味方なんだろうか……
「そちらがお妃様でいらっしゃいますか。お連れいただけるとは思っておりませんでした」
話がいきなり自分にふられて、ドキッとした。
ルク宰相を改めて見ると、目を細めてわたしを見つめている。
優しそうに見えるけれど、値踏みされているのはわかった。
「他国の方なのですね」
「そうです」
まあ、嘘じゃないか。
正確には異世界の人間だけど。
「その手枷はどうなさったのです?」
訊くよね、普通。
今までもヒースは訊かれてたんだろうか。
「事情があってつけていますが、罪人というわけではないですよ。この禁止の枷はこの国の型ですが、記録を確認すれば該当する咎人がいないことはわかるでしょう。事情が許せば、外すこともできます」
そうか、この手枷は重犯罪者がつけるものだから、記録はあるはずだ。
だから逃亡した罪人ではないと……!
……信じてくれるのかな。
「その事情とは?」
「先に陛下にお話ししたい。すべてを捨てた身とは言え、お許しなく妻を娶りました。それが許されなくば、私はここに戻ることも叶わぬでしょう」
「おや」
平坦だった宰相の声に、わずかに感情の抑揚がついた気がした。
「この期に及んで脅されますか」
「脅すなんて」
「もう今朝から、ずいぶん噂になっておりますよ。ヒース殿下がお連れになられた女人は、女神様でいらっしゃると。それゆえに殿下のお妃様としての務めも果たすことができ、また人を避けてアルド離宮に入られたのだとね」
ああ、本当に噂になってるんだ。
「そしてさきほどからは、だいぶ混乱しているようです。お妃様を連れて、正宮を突っ切っていらしたようですね。それは女神様ではありえないことですから」
「私は正宮に入った後、こちらにすぐ参ったはずなのですが。ここは宰相閣下の情報収集力に感服するべきところでしょうか。私より先に、私の噂が届いているなんて」
「皆、必死なのです」
生き残るために、という言葉が幻聴のように聞こえた気がした。
「噂通りということであれ、真実咎人であれ、殿下がお選びになられたのであれば、おそらくは許されるでしょう。今となっては臣に下ることだけはお許しにならなかった陛下のご判断が英断とされる向きです。殿下が臣に下られていたら、またもう一つ面倒でしたからね。今は王の血がきちんと残せることが何より重要です。エドウィン殿下に御子があれば、話はもう少し違いましたでしょうが……手枷の女神様」
呼びかけられて、緊張した。
わたしのことを言っているのは間違いないけど、女神と呼ばれて応えていいのか迷う。
「昨夜のうちに、エドウィン殿下よりも陛下に奏上が参っております。約定通り、王太子の後宮にて手枷の女神様をお迎えすると」
だけど続いた言葉には迷いも吹き飛んで、ひっ、と音を立てて息を飲んでしまった。
0
お気に入りに追加
249
あなたにおすすめの小説
公爵閣下の契約妻
秋津冴
恋愛
呪文を唱えるよりも、魔法の力を封じ込めた『魔石』を活用することが多くなった、そんな時代。
伯爵家の次女、オフィーリナは十六歳の誕生日、いきなり親によって婚約相手を決められてしまう。
実家を継ぐのは姉だからと生涯独身を考えていたオフィーリナにとっては、寝耳に水の大事件だった。
しかし、オフィーリナには結婚よりもやりたいことがあった。
オフィーリナには魔石を加工する才能があり、幼い頃に高名な職人に弟子入りした彼女は、自分の工房を開店する許可が下りたところだったのだ。
「公爵様、大変失礼ですが……」
「側室に入ってくれたら、資金援助は惜しまないよ?」
「しかし、結婚は考えられない」
「じゃあ、契約結婚にしよう。俺も正妻がうるさいから。この婚約も公爵家と伯爵家の同士の契約のようなものだし」
なんと、婚約者になったダミアノ公爵ブライトは、国内でも指折りの富豪だったのだ。
彼はオフィーリナのやりたいことが工房の経営なら、資金援助は惜しまないという。
「結婚……資金援助!? まじで? でも、正妻……」
「うまくやる自信がない?」
「ある女性なんてそうそういないと思います……」
そうなのだ。
愛人のようなものになるのに、本妻に気に入られることがどれだけ難しいことか。
二の足を踏むオフィーリナにブライトは「まあ、任せろ。どうにかする」と言い残して、契約結婚は成立してしまう。
平日は魔石を加工する、魔石彫金師として。
週末は契約妻として。
オフィーリナは週末の二日間だけ、工房兼自宅に彼を迎え入れることになる。
他の投稿サイトでも掲載しています。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる