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第三章
第22話
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ベッドを選択した次の瞬間には、本当にベッドの前だった。
早いよ……
そして現れたそのまま流れるようにベッドの上に押し倒されて、またヒースの歌が始まった。
ヒースのそういう経験値について疑惑が再浮上したけれど、今はそれは横においとく。
今もっと気になるのは、ヒースが歌ってるこれだ。
この歌みたいなのが魔法の詠唱なんだとしたら、他の時には欠片も口にしていない。
というか、どんな魔法を使う時でも呪文なんか詠唱したことないじゃん、ヒース。
わたしになんの魔法をかけてるの?
でもって、なんで裸にしなくちゃいけないのー!?
という疑問については、事後に明らかになりました。
事後ってナニ? って、事後は事後です……
イロイロあった後、やっと何をしていたかをヒースは教えてくれた。
「私の妻として連れていくにしても、一日中ついていられるわけではありませんので、君を守る魔法を君に刻んでおかなくてはならないと思って……できるだけ離さないつもりですが、不測の事態もないとは言えません。人のいる場所は、そうであるだけで女神に安全な場所ではないのです」
わたしが思っていたことは、やっぱり正解だったんだろう。
「だから、できる限りの手を打ちたかった。一つ刻むのにも時間がかかるので、すみません、説明を後回しにしてしまいまして。あれは体に未完了詠唱を刻んでおく術式なんです」
わたしの体に。
……なにしろ魔法の知識が少なすぎて、どこから訊き返していいかわからない。
「技術的にはさして難しくはないのですが肌に直接刻むので、相手が人であれば伴侶以外には用いないという不文律があります」
そうだね、恋人か夫婦でなければ、あんなことはできないよね。
「詠唱を循環させている魔導具と違って、未完了詠唱は使い捨てです。だから刻んだ数しか発動しませんので、複数刻む必要もあったのです」
三つ刻んだのなら、三回発動したらおしまいってこと。
「三つ四つでは、正直心許ない。一人の肌に刻める数には限りがあるけれど、七つ刻みました。多分、これ以上は紗理奈の体に呪文は乗りません」
ちゅっと頬に唇が触れる。これは魔法のためじゃない……と思う。
「未完了、詠唱……だっけ、どうやって使うの?」
未完了って言うくらいだから完了してないって意味なんだろうけど、詠唱が完了してない魔法って意味なくない?
「未完了詠唱は、詠唱完了し発動するために一言欠けた状態で維持されている魔法です。発動条件も付けてあるけれど、基本的には最後の一言を埋めると発動します」
「わたしが言うの?」
「そうです」
「なんて言えばいいの?」
「教えません」
「…………」
それじゃ使えないじゃない。
「今言っても発動してしまいますので。知らなくても、必要になった時には、きっと発動します」
なんか釈然としないけど……
ヒースは微笑んで、それからわたしから腕を離して起き上がった。
放ってあった上着だけ羽織って、机から紙とペンを取る。
「そうだ。サリナに訊きたいことがあったのですが」
「何?」
私も、ベッドの上で体を起こす。
「名前を教えてくれませんか。……サリナの国の言葉で書いてほしいのです」
「書くの?」
ペンと紙を受け取っても、ベッドの上じゃ書けないから、シーツを体に巻き付けてずるずると机に向かう。
そして、インクをつけたペンで紙に名前を書いた。
樋口紗理奈。
「これで、サリナ?」
「樋口が氏、で紗理奈が名前」
「ヒグチが家名? 家名が先に来るんですね」
「うん」
「ヒグチ・サリナ」
答えながら、名前をどうするんだろうと考えていた。
やっぱりお城に行くからかな……?
下の名前だけじゃなくて、家の名前も必要なんだろうか。
その答は、ミルラが戻ってきた後にわかった。
「殿下ー」
ミルラの帰ってきた時間は、予定よりもずっと早かった。
わたしが起き出してヒースに飛ばされちゃった服を回収してきて、水のある沐浴部屋で体を拭いてた時だった。
予想以上の早い帰還に、沐浴部屋から顔を出して玄関を窺ってしまった。
ヒースが玄関を挟んでミルラと話をしてる。
「持ってきました。言いつけ通り未使用品です」
「ご苦労様でした。ずいぶん早かったですが、どうやって帰ってきたんです?」
「アドリアンが兵団の詰所に戻ってきてて、森に戻るって言ったら、森の入口まで飛ばしてくれたんです」
沐浴部屋から顔を出しても、玄関の中にまでは入ってきてないミルラの顔は見えなかった。
相対するヒースの横顔は見える。
ヒースはなんだか微妙な顔をしていた。
「アドリアンがどうというわけではないですが、兵団の術士だからと言って誰につくかはわからないでしょう。ゼーネンの森に行くと言ったら私のところに行くと思うだろうし、今からそんなにおおっぴらにしていいんですか?」
ギルバートは困らないのかと、顎を撫でながらヒースを首を傾げている。
「大丈夫だと思います。どうせ殿下がお嫁さん貰ったってだけの話なら、王都中の人が知ってますから。みんな殿下が戻ってくると思ってるし」
明らかにヒースが困惑の表情を浮かべた。
「どうしてそんなことになってるんですか」
「コルネリアの公爵閣下が失脚の置き土産に暴露していきました。多分失脚しなかったら、公爵閣下が殿下のお迎えを出すつもりだったんだと思いますよ。でもそれは王太子殿下も困るんで、急いだんじゃないですか。あ、公爵閣下は死罪ではなく流刑だったんですよ。生きてるだけすごいって、みんな言ってました」
盗み聞きしても、話がよくわからない。
「それで、最後にヒース殿下が王太子に戻れるってぶち上げて、王都を出てったんです」
「……残って責任を取ってくれるならばともかく、言い捨てていくとは迷惑な話ですね」
ヒースはあきれたような顔で首を振った。
「まあ、いいでしょう。準備ができたら行くので、もう少し待つようにギルバートに言っておいてください」
ヒースの視線がミルラの頭を飛び越えて向こうを見た。
その視線の先にギルバートがいるんだろう。
そして玄関が閉まった。
「サリナ」
わたしが覗き見てたのなんか、気が付かないわけないよね。
「こちらへ来てください」
手招きされて、わたしは沐浴部屋から出てヒースに近付いた。
「ミルラが持ってきてくれました」
ヒースの手に乗っているのは、同じ大きさの幅広の輪っかが二つ。
腕輪みたいだった。
「何? それ」
ヒースはすぐには答えてくれなくて、ただ微笑んだ。
魔法の道具なのかな。
ヒースは片手に環を持ち、もう片方の手でわたしの手首を掴んだ。
わたしの手を掴んだ方は、指で器用に手首を撫でる。
「本当は、禁止の陣が得意なミルラにやらせた方がきっと効果が高いのですが」
わたしが見ている前で、ヒースは環に唇を寄せた。
「すみません、サリナ」
うっかり、綺麗な笑顔に見惚れてしまう。
「枷をつけさせてください」
……かせ?
え、と思っている間に、詠唱は始まった。
『我ヒースクリフ・アールト・グランディアは、樋口紗理奈に我以外との姦淫を禁ずる』
それを聞き終わると、わたしの手には一つめの枷がはまった。
――しまった、これはヤンデレの素質どころじゃないんじゃ。
早いよ……
そして現れたそのまま流れるようにベッドの上に押し倒されて、またヒースの歌が始まった。
ヒースのそういう経験値について疑惑が再浮上したけれど、今はそれは横においとく。
今もっと気になるのは、ヒースが歌ってるこれだ。
この歌みたいなのが魔法の詠唱なんだとしたら、他の時には欠片も口にしていない。
というか、どんな魔法を使う時でも呪文なんか詠唱したことないじゃん、ヒース。
わたしになんの魔法をかけてるの?
でもって、なんで裸にしなくちゃいけないのー!?
という疑問については、事後に明らかになりました。
事後ってナニ? って、事後は事後です……
イロイロあった後、やっと何をしていたかをヒースは教えてくれた。
「私の妻として連れていくにしても、一日中ついていられるわけではありませんので、君を守る魔法を君に刻んでおかなくてはならないと思って……できるだけ離さないつもりですが、不測の事態もないとは言えません。人のいる場所は、そうであるだけで女神に安全な場所ではないのです」
わたしが思っていたことは、やっぱり正解だったんだろう。
「だから、できる限りの手を打ちたかった。一つ刻むのにも時間がかかるので、すみません、説明を後回しにしてしまいまして。あれは体に未完了詠唱を刻んでおく術式なんです」
わたしの体に。
……なにしろ魔法の知識が少なすぎて、どこから訊き返していいかわからない。
「技術的にはさして難しくはないのですが肌に直接刻むので、相手が人であれば伴侶以外には用いないという不文律があります」
そうだね、恋人か夫婦でなければ、あんなことはできないよね。
「詠唱を循環させている魔導具と違って、未完了詠唱は使い捨てです。だから刻んだ数しか発動しませんので、複数刻む必要もあったのです」
三つ刻んだのなら、三回発動したらおしまいってこと。
「三つ四つでは、正直心許ない。一人の肌に刻める数には限りがあるけれど、七つ刻みました。多分、これ以上は紗理奈の体に呪文は乗りません」
ちゅっと頬に唇が触れる。これは魔法のためじゃない……と思う。
「未完了、詠唱……だっけ、どうやって使うの?」
未完了って言うくらいだから完了してないって意味なんだろうけど、詠唱が完了してない魔法って意味なくない?
「未完了詠唱は、詠唱完了し発動するために一言欠けた状態で維持されている魔法です。発動条件も付けてあるけれど、基本的には最後の一言を埋めると発動します」
「わたしが言うの?」
「そうです」
「なんて言えばいいの?」
「教えません」
「…………」
それじゃ使えないじゃない。
「今言っても発動してしまいますので。知らなくても、必要になった時には、きっと発動します」
なんか釈然としないけど……
ヒースは微笑んで、それからわたしから腕を離して起き上がった。
放ってあった上着だけ羽織って、机から紙とペンを取る。
「そうだ。サリナに訊きたいことがあったのですが」
「何?」
私も、ベッドの上で体を起こす。
「名前を教えてくれませんか。……サリナの国の言葉で書いてほしいのです」
「書くの?」
ペンと紙を受け取っても、ベッドの上じゃ書けないから、シーツを体に巻き付けてずるずると机に向かう。
そして、インクをつけたペンで紙に名前を書いた。
樋口紗理奈。
「これで、サリナ?」
「樋口が氏、で紗理奈が名前」
「ヒグチが家名? 家名が先に来るんですね」
「うん」
「ヒグチ・サリナ」
答えながら、名前をどうするんだろうと考えていた。
やっぱりお城に行くからかな……?
下の名前だけじゃなくて、家の名前も必要なんだろうか。
その答は、ミルラが戻ってきた後にわかった。
「殿下ー」
ミルラの帰ってきた時間は、予定よりもずっと早かった。
わたしが起き出してヒースに飛ばされちゃった服を回収してきて、水のある沐浴部屋で体を拭いてた時だった。
予想以上の早い帰還に、沐浴部屋から顔を出して玄関を窺ってしまった。
ヒースが玄関を挟んでミルラと話をしてる。
「持ってきました。言いつけ通り未使用品です」
「ご苦労様でした。ずいぶん早かったですが、どうやって帰ってきたんです?」
「アドリアンが兵団の詰所に戻ってきてて、森に戻るって言ったら、森の入口まで飛ばしてくれたんです」
沐浴部屋から顔を出しても、玄関の中にまでは入ってきてないミルラの顔は見えなかった。
相対するヒースの横顔は見える。
ヒースはなんだか微妙な顔をしていた。
「アドリアンがどうというわけではないですが、兵団の術士だからと言って誰につくかはわからないでしょう。ゼーネンの森に行くと言ったら私のところに行くと思うだろうし、今からそんなにおおっぴらにしていいんですか?」
ギルバートは困らないのかと、顎を撫でながらヒースを首を傾げている。
「大丈夫だと思います。どうせ殿下がお嫁さん貰ったってだけの話なら、王都中の人が知ってますから。みんな殿下が戻ってくると思ってるし」
明らかにヒースが困惑の表情を浮かべた。
「どうしてそんなことになってるんですか」
「コルネリアの公爵閣下が失脚の置き土産に暴露していきました。多分失脚しなかったら、公爵閣下が殿下のお迎えを出すつもりだったんだと思いますよ。でもそれは王太子殿下も困るんで、急いだんじゃないですか。あ、公爵閣下は死罪ではなく流刑だったんですよ。生きてるだけすごいって、みんな言ってました」
盗み聞きしても、話がよくわからない。
「それで、最後にヒース殿下が王太子に戻れるってぶち上げて、王都を出てったんです」
「……残って責任を取ってくれるならばともかく、言い捨てていくとは迷惑な話ですね」
ヒースはあきれたような顔で首を振った。
「まあ、いいでしょう。準備ができたら行くので、もう少し待つようにギルバートに言っておいてください」
ヒースの視線がミルラの頭を飛び越えて向こうを見た。
その視線の先にギルバートがいるんだろう。
そして玄関が閉まった。
「サリナ」
わたしが覗き見てたのなんか、気が付かないわけないよね。
「こちらへ来てください」
手招きされて、わたしは沐浴部屋から出てヒースに近付いた。
「ミルラが持ってきてくれました」
ヒースの手に乗っているのは、同じ大きさの幅広の輪っかが二つ。
腕輪みたいだった。
「何? それ」
ヒースはすぐには答えてくれなくて、ただ微笑んだ。
魔法の道具なのかな。
ヒースは片手に環を持ち、もう片方の手でわたしの手首を掴んだ。
わたしの手を掴んだ方は、指で器用に手首を撫でる。
「本当は、禁止の陣が得意なミルラにやらせた方がきっと効果が高いのですが」
わたしが見ている前で、ヒースは環に唇を寄せた。
「すみません、サリナ」
うっかり、綺麗な笑顔に見惚れてしまう。
「枷をつけさせてください」
……かせ?
え、と思っている間に、詠唱は始まった。
『我ヒースクリフ・アールト・グランディアは、樋口紗理奈に我以外との姦淫を禁ずる』
それを聞き終わると、わたしの手には一つめの枷がはまった。
――しまった、これはヤンデレの素質どころじゃないんじゃ。
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