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第二章
第5話
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森の中の塔でヒースと暮らし始めて、いくらか過ぎた。
最初に聞きそびれちゃったヒース自身の話は、おいおい聞いた。
ヒースは魔法使いなんだって。
今住んでるこの塔は、魔法使いの塔なんだって。
前にいっしょに住んでいた人は魔女のおばあちゃんで、一年前に亡くなって、今は弟子だったヒース一人で住んでるんだそう。
今着てる服は、そのおばあちゃんの遺したもの。
わたしより体格がよかったみたいで、ちょっとゆるいけど、大は小を兼ねるだ。
ウエストを紐で縛っちゃえば、問題ない。
魔女って言われたら、童話の中の魔女がお鍋で怪しい薬をぐつぐつ……って感じだけど、魔法使いだと、ゲームの中の魔法使いみたいに魔法を使って戦ったりするのかなぁって思って聞いてみた。
「両方ですよ」
今、わたしは夕飯にする野菜の皮を剥きながら、ヒースは何か薬草をごりごりすり潰しながら、台所にいる。
この世界に慣れないわたしにできることって言ったら、料理の下ごしらえくらい。
まだかまどを使って本番の料理はできない。
しかもこのかまど、魔法で火を点けるもんだから、いつまで経っても料理はヒースの仕事かもしれない。
それでヒースは文句言ったりしないけど。
「今は薬を作っています」
「やっぱりそれ、薬なんだ」
「そう。たまに街や村に売りに行ったり、人が森の外から薬を買いに来たりもします。人が来たら塔の上の階に隠れてくださいねって、言ったでしょう?」
「うん」
「ここを訪ねてくる人の大体は、薬を買いにきた人です」
「ヒースは薬屋さんなのね」
「そうですね」
「でも、両方ってことは、魔法を使って戦う、なんてこともするの?」
思い浮かべているのはゲームの魔法使い。
「そういうこともできます。でもここにいたら、そんな必要はありませんね。そうやって魔法を使うのは騎士団や兵団にいる魔法使いです」
王都にはそういう魔法使いたちもいるらしい。
「ここで必要な魔法は、小さな魔法です。どちらにせよ多くの魔法使いは魔法の研究をするのが目的で、薬を作るのも戦うのも、生活の糧を得るためのものです。裕福な家に生まれついた次男三男でもなければ、研究だけでは生活できないので」
「あー……本当に仕事なのね」
趣味と実益ってわけにはいかないのか。
「ヒースはどんな研究をしてるの?」
「…………」
何気なくそう訊いたら、ヒースが黙り込んだ。
「言いたくなかったらいいけど」
「いえ」
小さく首を振る。
知られたくないなら無理に言わなくてもって思ったけど、言われたらヒースが言い淀んだ理由はわかった。
「十五の歳からは、ずっと異界へ渡る魔法の研究をしています」
異界へ渡る……
それってつまり、そのものずばり、わたしが元の世界に帰るための魔法じゃないかな。
でも、研究中なんだ。
十五の時からって。
「ヒースって、今いくつ?」
外国人の年齢ってよくわかんないわ。
ヒースは天使様だから、なおさら。
十八か、十九くらい?
「今年で二十三になります」
年上……?
いや、同い年?
今年で二十三ってことは、今、二十二歳。
研究は、七年間。
「け、研究は進んでるの?」
「……難しい魔法なんです」
そっか……
でも魔法ができたら、いつか帰れるかもしれないんだ。
「えっと、その」
ヒースがその研究を始めたのは、わたしのためじゃないってことはわかってるんだけど。
「ありがとう」
そう言いたくなった。
「いえ……」
ヒースは照れたように頬を染めて、少しだけ俯いた。
そしたらもうヒースが十代の少年みたいに見えて、もしかして年齢の数え方がわたしの世界とは違ってたりしないだろうかって、そんな気にもなった。
ちなみに後から知ったけど、年齢の数え方も一年の日数もほとんど変わりなかったわ。
単にヒースがちょっと童顔で、雰囲気若作りなだけだった。
「そういえば、サリナの歳を聞いてませんでしたね」
「わたしも二十二よ」
「…………」
ヒースが変な顔してる。
「サリナの世界には歳をとらなくなる魔法があるんですか?」
「ないわよ、そんなの」
「…………」
なによ。
「……サリナは、童顔ですね。てっきり十四、五かと……」
ヒースには言われたくないって言ってもいいかな。
それに日本では年相応だったよ……
自分のことを棚に上げてと怒ったら、ヒースは笑った。
「さあ、そろそろ夕飯を作りましょうか」
その間に野菜の皮剥きは終ってて、まないたっぽい台の上で適当に乱切りまでしたところで、ヒースと交代。
わたしが切った野菜と干し肉をいっしょに煮たスープと、小麦粉を練って簡単に焼いたパンが今日の夕飯。
野菜が豆だったり芋だったりに変わるくらいで、スープの作り方はいつも同じ。
でもいろんな香草のおかげで味はちょっとずつ違ってて、おいしい。
野菜と香草は、塔の裏に畑があって、そこで育ててるの。
「ちょっと畑に行ってきてもいい?」
「いいですけど……気を付けてくださいね」
「大丈夫、ちょっとだけ。裏口から出て、表には回らないから」
道っぽいものは表の方にしかないし、裏からいきなり人は来ないんじゃないかなって思う。
そうして、裏口から外に出た。
実はトイレ以外のために一人で外に出たのは、ここに来てから初めてだった。
トイレは裏口から出てすぐのところにあるから、そこには行くんだけど。
その先の畑まで行くのはヒースがずっといっしょだった。
そしてその何度めかの畑へ行ったときに、祝福っていうのをやってみた。
わたしがヒースの言う女神様なら、できるはずでしょ?
でもどうやっていいかはわからなかったから、ただ撫でて、大きくなあれ、おいしくなあれって願ってみたのよ。
そうしたら、野菜が大きくなって、おいしくなった。
ヒースもいきなりの畑の野菜の生長にびっくりしてたわ。
わたしも、これはすごいと思う。
肥料要らずって言うか、わたしが肥料って言うか!
「明日の分も、おいしくなあれ!」
うふふ。
ご飯がおいしいっていいことだと思う。
それでちょっと畑を見て回って、もう戻ろうかなって思った時だった。
がさって、どっかで音がした気がした。
ドキッとする。
獣かな……獣いるって言ってたし。
なんだか怖くなって、わたしは慌てて塔の裏口に駆け込んだ。
台所のヒースのところまで駆け戻って、そこにヒースがいるのを見てやっとほっとする。
「どうしました? サリナ」
「ううん……なんでもない」
……今のは、ただの獣だよね。
最初に聞きそびれちゃったヒース自身の話は、おいおい聞いた。
ヒースは魔法使いなんだって。
今住んでるこの塔は、魔法使いの塔なんだって。
前にいっしょに住んでいた人は魔女のおばあちゃんで、一年前に亡くなって、今は弟子だったヒース一人で住んでるんだそう。
今着てる服は、そのおばあちゃんの遺したもの。
わたしより体格がよかったみたいで、ちょっとゆるいけど、大は小を兼ねるだ。
ウエストを紐で縛っちゃえば、問題ない。
魔女って言われたら、童話の中の魔女がお鍋で怪しい薬をぐつぐつ……って感じだけど、魔法使いだと、ゲームの中の魔法使いみたいに魔法を使って戦ったりするのかなぁって思って聞いてみた。
「両方ですよ」
今、わたしは夕飯にする野菜の皮を剥きながら、ヒースは何か薬草をごりごりすり潰しながら、台所にいる。
この世界に慣れないわたしにできることって言ったら、料理の下ごしらえくらい。
まだかまどを使って本番の料理はできない。
しかもこのかまど、魔法で火を点けるもんだから、いつまで経っても料理はヒースの仕事かもしれない。
それでヒースは文句言ったりしないけど。
「今は薬を作っています」
「やっぱりそれ、薬なんだ」
「そう。たまに街や村に売りに行ったり、人が森の外から薬を買いに来たりもします。人が来たら塔の上の階に隠れてくださいねって、言ったでしょう?」
「うん」
「ここを訪ねてくる人の大体は、薬を買いにきた人です」
「ヒースは薬屋さんなのね」
「そうですね」
「でも、両方ってことは、魔法を使って戦う、なんてこともするの?」
思い浮かべているのはゲームの魔法使い。
「そういうこともできます。でもここにいたら、そんな必要はありませんね。そうやって魔法を使うのは騎士団や兵団にいる魔法使いです」
王都にはそういう魔法使いたちもいるらしい。
「ここで必要な魔法は、小さな魔法です。どちらにせよ多くの魔法使いは魔法の研究をするのが目的で、薬を作るのも戦うのも、生活の糧を得るためのものです。裕福な家に生まれついた次男三男でもなければ、研究だけでは生活できないので」
「あー……本当に仕事なのね」
趣味と実益ってわけにはいかないのか。
「ヒースはどんな研究をしてるの?」
「…………」
何気なくそう訊いたら、ヒースが黙り込んだ。
「言いたくなかったらいいけど」
「いえ」
小さく首を振る。
知られたくないなら無理に言わなくてもって思ったけど、言われたらヒースが言い淀んだ理由はわかった。
「十五の歳からは、ずっと異界へ渡る魔法の研究をしています」
異界へ渡る……
それってつまり、そのものずばり、わたしが元の世界に帰るための魔法じゃないかな。
でも、研究中なんだ。
十五の時からって。
「ヒースって、今いくつ?」
外国人の年齢ってよくわかんないわ。
ヒースは天使様だから、なおさら。
十八か、十九くらい?
「今年で二十三になります」
年上……?
いや、同い年?
今年で二十三ってことは、今、二十二歳。
研究は、七年間。
「け、研究は進んでるの?」
「……難しい魔法なんです」
そっか……
でも魔法ができたら、いつか帰れるかもしれないんだ。
「えっと、その」
ヒースがその研究を始めたのは、わたしのためじゃないってことはわかってるんだけど。
「ありがとう」
そう言いたくなった。
「いえ……」
ヒースは照れたように頬を染めて、少しだけ俯いた。
そしたらもうヒースが十代の少年みたいに見えて、もしかして年齢の数え方がわたしの世界とは違ってたりしないだろうかって、そんな気にもなった。
ちなみに後から知ったけど、年齢の数え方も一年の日数もほとんど変わりなかったわ。
単にヒースがちょっと童顔で、雰囲気若作りなだけだった。
「そういえば、サリナの歳を聞いてませんでしたね」
「わたしも二十二よ」
「…………」
ヒースが変な顔してる。
「サリナの世界には歳をとらなくなる魔法があるんですか?」
「ないわよ、そんなの」
「…………」
なによ。
「……サリナは、童顔ですね。てっきり十四、五かと……」
ヒースには言われたくないって言ってもいいかな。
それに日本では年相応だったよ……
自分のことを棚に上げてと怒ったら、ヒースは笑った。
「さあ、そろそろ夕飯を作りましょうか」
その間に野菜の皮剥きは終ってて、まないたっぽい台の上で適当に乱切りまでしたところで、ヒースと交代。
わたしが切った野菜と干し肉をいっしょに煮たスープと、小麦粉を練って簡単に焼いたパンが今日の夕飯。
野菜が豆だったり芋だったりに変わるくらいで、スープの作り方はいつも同じ。
でもいろんな香草のおかげで味はちょっとずつ違ってて、おいしい。
野菜と香草は、塔の裏に畑があって、そこで育ててるの。
「ちょっと畑に行ってきてもいい?」
「いいですけど……気を付けてくださいね」
「大丈夫、ちょっとだけ。裏口から出て、表には回らないから」
道っぽいものは表の方にしかないし、裏からいきなり人は来ないんじゃないかなって思う。
そうして、裏口から外に出た。
実はトイレ以外のために一人で外に出たのは、ここに来てから初めてだった。
トイレは裏口から出てすぐのところにあるから、そこには行くんだけど。
その先の畑まで行くのはヒースがずっといっしょだった。
そしてその何度めかの畑へ行ったときに、祝福っていうのをやってみた。
わたしがヒースの言う女神様なら、できるはずでしょ?
でもどうやっていいかはわからなかったから、ただ撫でて、大きくなあれ、おいしくなあれって願ってみたのよ。
そうしたら、野菜が大きくなって、おいしくなった。
ヒースもいきなりの畑の野菜の生長にびっくりしてたわ。
わたしも、これはすごいと思う。
肥料要らずって言うか、わたしが肥料って言うか!
「明日の分も、おいしくなあれ!」
うふふ。
ご飯がおいしいっていいことだと思う。
それでちょっと畑を見て回って、もう戻ろうかなって思った時だった。
がさって、どっかで音がした気がした。
ドキッとする。
獣かな……獣いるって言ってたし。
なんだか怖くなって、わたしは慌てて塔の裏口に駆け込んだ。
台所のヒースのところまで駆け戻って、そこにヒースがいるのを見てやっとほっとする。
「どうしました? サリナ」
「ううん……なんでもない」
……今のは、ただの獣だよね。
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