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少女悪夢…伝説の魔法使い
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ここは…何処だ。
次にお前はこう言う。俺は誰だ?
俺は誰だ?ッハッ!
俺は一瞬で睡眠から覚醒した。エクスカリバーが臨界まで出力を上げている。戦闘中でも無いってのに…何が起きているんだ。
自分のテントを抜けリィナのテントに向かう。彼女も真夜中だっていうのに目を覚ましていた。
「シオン…貴方もですか?」
「ああ…らしいな。謎の女が出てきて問いかける夢を見た。名前は…何だっけ?」
エクス…
「あんたの名前はセンチネルコーネリア。」
おめでとう。私の正体を見破るとはね。いや目出度い。これで君は私の夢の国の住人だ。未来永劫…
「何でよ。何で見破れず策に嵌まった方が解放される訳?」
単純な連中を閉じ込めても仕方がない。もっと長く遊べるオモチャが欲しかったのさ。大丈夫。未来永劫なんて一瞬さ。そうも思えるし夢幻にも感じられる。まっ君の感じ方次第かな。
「シオン、リィナ居ないの?出力を上げて…危険を知らせるしかないか。厄介な事になったわ。私だけが策に嵌まるなんて。センチネルコーネリア…夢魔。それも神代クラス。ブリテンにもうようよ居たけどまさか聖剣に手を出す馬鹿が居るなんてね。そっちの脳味噌が焼き付いてクラッシュするのがオチよ。さっさと私を解放しなさい。」
無駄無駄…私の楽しい夢の国では君の能力は極端に制限される。外界への干渉能力は封印出来ないから異常を知らせる事は出来るけど…それが何になるってぇの。さあ微睡んで一瞬で百年は経つから。アハハハ。
虹色の泡に包まれた楽園のような地獄…くっここで果てると言うの?
「やあやあお困りかなお嬢さん。皆の頼れるお姉さん…」
「マーリン!あんたくたばった筈じゃあないの?」
「岩の下敷きからは抜け出したさ。ニニーヴめ酷いことしてくれる。私は健全にムフムフを迫っただけなのになぁ。」
「あんたが来たってことは異常が天界まで伝わったわけ?どうせあんたの事だから勝手にアヴァロンを間借りでもしていたんでしょう。」
「ああ…そうとも。あの楽園も良いけど…アーサーの尻を密かに追いかけるのも飽きていた事だしね。最近は君の事を監視していたのだけれど、夢の国なんてファンタジーな物に捕まったと聞いてね。大爆笑したよ。そのお礼に助けに来てやったのさ。」
「相変わらずムカつく性格してるわね。このアーサームフムフ狂いめ!アーサーにセクハラし続けて円卓を叩き出されたのに、ニニーヴにもちょっかいだして、一生岩の下敷きにされたのにまだ分かってないみたいね。さっさとここから解放しなさい。」
「了解。その代わり君のムフムフな映像を魔法で作って保存していい?勿論私はばらまいたりしないとも。私一人がムフムフして楽しむ事を誓おう。どうだい?」
「ああ!もう!勝手にしなさい!早くこの夢魔を退治しなさい!」
「ウヒャア!許可頂きました。自動ムフムフ画像作成機運転開始!そして…私のエクスカリバーに何ちょっかいだしてるのかなぁ!しかも夢の国なんて物に勝手に捕らえるなんて…死んでくれるかい。」
センチネルコーネリアはマーリンとエクスが会話している間完全に硬直していた。マーリンの先制魔術で死んでいたのである。そして強引に蘇生される。
目だけが動く。マーリンの麗しい姿に見惚れる。青くしなやかな髪。金色の魔眼。美しい唇。ああ…私の夢の国に加えたい。どんなに楽しい事だろう。今日は上物が二人も手にはいったああああらばあああ!
マーリンがセンチネルコーネリアの眼前に瞬間移動し…胸に指を突き刺した。マーリン流暗殺術…極永天。心臓に莫大な霊力を叩き込む。センチネルコーネリアは即死した。
ウハァっハァハァ!
私は目を覚ます。私だけが最強の夢の国で殺されて目が覚めるなんて…信じられない。しくじった事がバレたら帝国軍に粛清される。
奴らのテントの近くに居ることがバレても消される!
どうする…どうするの?エレノア?
「へーっ。君の本名はエレノアって言うのか。」
私は全力で振り返った。剣を抜こうとするが手が動かない。そこにはマーリンが夢の中の美しい姿の女が居た。その右手の人差し指が私の脳天を穿っていた。
「運が無かったね。私が見張っている丁度その時にエクスカリバーにちょっかいを出すなんて。あの娘はアーサー並みにムフムフしたい女の子なんだ。それを夢の国で未来永劫飼い慣らそうと言うのは頂けないね。まあ君はもう死んでいる。じゃあねエレノア。」
「まってまってまって!もうしないもうしないからぁ。エヘヘ後ろががら空きよ。」
エレノアは剣を握り斬りかかろうとした。が…剣を握った右手が弾けとんだ。
「なんでなんでなんでだぁ!腕が腕が。」
「腕だけじゃないよ。ほら頭も。」
「えっ。嘘嘘嘘!頭が真っ二つにわれわれワロタァァァ!」
断末魔を上げて帝国軍特務部隊エレノアは爆死した。攻撃失敗の報告は即座に帝国軍の本部に伝わる。そのログを見て「伝説の預言者」サリバンは席から立ち上がった。
「面白いじゃない。まさか伝説の魔法使い…マーリンが実体化して行動しているとはね。天界でエクスカリバー一行を倒すために動いている連中と守る連中に分かれているみたいね。帝国軍は相変わらず全戦力を投入するとして…天界との戦争を思い出すわ。あれから2000年経つけれど…。フフフウフフフ!」
クス…エクス!エクス!エクスカリバー!起きろ!大丈夫か!?
あれ…私長い夢を見ていたような…
「おはよう。シオン。」
「馬鹿野郎!心配掛けやがって!大丈夫だったか!」
リィナがパッと顔を輝かせる。
「エクスカリバーさん!ようやく目を覚ましましたね!何があったか教えてください!」
「そうね。ごめんなさい。話すと長くなるわ。あそこでは…」
やあやあ!皆の頼れるお姉さん…マーリンだよ。好きな物は可愛い女の子とムフムフする事。これから先もまた運命が交差するかもしれないね。縁は結ばれたさ。さあさあこれからも冒険の旅路が続くよ。
エクスカリバーとその一行をヨロシクね!
次にお前はこう言う。俺は誰だ?
俺は誰だ?ッハッ!
俺は一瞬で睡眠から覚醒した。エクスカリバーが臨界まで出力を上げている。戦闘中でも無いってのに…何が起きているんだ。
自分のテントを抜けリィナのテントに向かう。彼女も真夜中だっていうのに目を覚ましていた。
「シオン…貴方もですか?」
「ああ…らしいな。謎の女が出てきて問いかける夢を見た。名前は…何だっけ?」
エクス…
「あんたの名前はセンチネルコーネリア。」
おめでとう。私の正体を見破るとはね。いや目出度い。これで君は私の夢の国の住人だ。未来永劫…
「何でよ。何で見破れず策に嵌まった方が解放される訳?」
単純な連中を閉じ込めても仕方がない。もっと長く遊べるオモチャが欲しかったのさ。大丈夫。未来永劫なんて一瞬さ。そうも思えるし夢幻にも感じられる。まっ君の感じ方次第かな。
「シオン、リィナ居ないの?出力を上げて…危険を知らせるしかないか。厄介な事になったわ。私だけが策に嵌まるなんて。センチネルコーネリア…夢魔。それも神代クラス。ブリテンにもうようよ居たけどまさか聖剣に手を出す馬鹿が居るなんてね。そっちの脳味噌が焼き付いてクラッシュするのがオチよ。さっさと私を解放しなさい。」
無駄無駄…私の楽しい夢の国では君の能力は極端に制限される。外界への干渉能力は封印出来ないから異常を知らせる事は出来るけど…それが何になるってぇの。さあ微睡んで一瞬で百年は経つから。アハハハ。
虹色の泡に包まれた楽園のような地獄…くっここで果てると言うの?
「やあやあお困りかなお嬢さん。皆の頼れるお姉さん…」
「マーリン!あんたくたばった筈じゃあないの?」
「岩の下敷きからは抜け出したさ。ニニーヴめ酷いことしてくれる。私は健全にムフムフを迫っただけなのになぁ。」
「あんたが来たってことは異常が天界まで伝わったわけ?どうせあんたの事だから勝手にアヴァロンを間借りでもしていたんでしょう。」
「ああ…そうとも。あの楽園も良いけど…アーサーの尻を密かに追いかけるのも飽きていた事だしね。最近は君の事を監視していたのだけれど、夢の国なんてファンタジーな物に捕まったと聞いてね。大爆笑したよ。そのお礼に助けに来てやったのさ。」
「相変わらずムカつく性格してるわね。このアーサームフムフ狂いめ!アーサーにセクハラし続けて円卓を叩き出されたのに、ニニーヴにもちょっかいだして、一生岩の下敷きにされたのにまだ分かってないみたいね。さっさとここから解放しなさい。」
「了解。その代わり君のムフムフな映像を魔法で作って保存していい?勿論私はばらまいたりしないとも。私一人がムフムフして楽しむ事を誓おう。どうだい?」
「ああ!もう!勝手にしなさい!早くこの夢魔を退治しなさい!」
「ウヒャア!許可頂きました。自動ムフムフ画像作成機運転開始!そして…私のエクスカリバーに何ちょっかいだしてるのかなぁ!しかも夢の国なんて物に勝手に捕らえるなんて…死んでくれるかい。」
センチネルコーネリアはマーリンとエクスが会話している間完全に硬直していた。マーリンの先制魔術で死んでいたのである。そして強引に蘇生される。
目だけが動く。マーリンの麗しい姿に見惚れる。青くしなやかな髪。金色の魔眼。美しい唇。ああ…私の夢の国に加えたい。どんなに楽しい事だろう。今日は上物が二人も手にはいったああああらばあああ!
マーリンがセンチネルコーネリアの眼前に瞬間移動し…胸に指を突き刺した。マーリン流暗殺術…極永天。心臓に莫大な霊力を叩き込む。センチネルコーネリアは即死した。
ウハァっハァハァ!
私は目を覚ます。私だけが最強の夢の国で殺されて目が覚めるなんて…信じられない。しくじった事がバレたら帝国軍に粛清される。
奴らのテントの近くに居ることがバレても消される!
どうする…どうするの?エレノア?
「へーっ。君の本名はエレノアって言うのか。」
私は全力で振り返った。剣を抜こうとするが手が動かない。そこにはマーリンが夢の中の美しい姿の女が居た。その右手の人差し指が私の脳天を穿っていた。
「運が無かったね。私が見張っている丁度その時にエクスカリバーにちょっかいを出すなんて。あの娘はアーサー並みにムフムフしたい女の子なんだ。それを夢の国で未来永劫飼い慣らそうと言うのは頂けないね。まあ君はもう死んでいる。じゃあねエレノア。」
「まってまってまって!もうしないもうしないからぁ。エヘヘ後ろががら空きよ。」
エレノアは剣を握り斬りかかろうとした。が…剣を握った右手が弾けとんだ。
「なんでなんでなんでだぁ!腕が腕が。」
「腕だけじゃないよ。ほら頭も。」
「えっ。嘘嘘嘘!頭が真っ二つにわれわれワロタァァァ!」
断末魔を上げて帝国軍特務部隊エレノアは爆死した。攻撃失敗の報告は即座に帝国軍の本部に伝わる。そのログを見て「伝説の預言者」サリバンは席から立ち上がった。
「面白いじゃない。まさか伝説の魔法使い…マーリンが実体化して行動しているとはね。天界でエクスカリバー一行を倒すために動いている連中と守る連中に分かれているみたいね。帝国軍は相変わらず全戦力を投入するとして…天界との戦争を思い出すわ。あれから2000年経つけれど…。フフフウフフフ!」
クス…エクス!エクス!エクスカリバー!起きろ!大丈夫か!?
あれ…私長い夢を見ていたような…
「おはよう。シオン。」
「馬鹿野郎!心配掛けやがって!大丈夫だったか!」
リィナがパッと顔を輝かせる。
「エクスカリバーさん!ようやく目を覚ましましたね!何があったか教えてください!」
「そうね。ごめんなさい。話すと長くなるわ。あそこでは…」
やあやあ!皆の頼れるお姉さん…マーリンだよ。好きな物は可愛い女の子とムフムフする事。これから先もまた運命が交差するかもしれないね。縁は結ばれたさ。さあさあこれからも冒険の旅路が続くよ。
エクスカリバーとその一行をヨロシクね!
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