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少女鍛練…敗北の果て
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俺達は誰も居ないヒトヨシシティの中で防御結界を張り、中を妖精郷アヴァロンと化していた。それは不可侵の領域であり、エクスの領土そのものだ。町の外におり町の人を拐った帝国軍を待つと共にその中では地獄の鍛練が行われていた。
エクスカリバーだけでは勝てない。この屈辱を許すエクスでは無かった。今までの慢心を捨て本気になったエクスを初めて見る。
鍛練を始めたころ…
「シオン…貴方は無銘に比べて全てが劣っているわ。心技体…その全てが…今までは私の性能でカバーしてきたけれど…これからは貴方が強くならなくてはならないわ。アーサー来なさい。」
「うわぁ…いきなり呼ばないで貰えるかな。ボクはブリテンで闘い抜いたからアヴァロンでのんびりしてるって言うのに…何のようだい?エクスカリバー。」
アーサーと呼ばれた少年…いや女の子…?はエクスに不満を溢す。金髪の美しい中性的な少女だ。
「アーサー。貴方は私に大量の借りがあるでしょう。それを返す時よ。この人間を鍛えなさい。取り敢えず全盛期の貴女並で良いわよ。アヴァロンは時の流れが違うわ。1ヶ月で1年の時間が稼げるでしょう。シオン…その間にどこまで強くなれるか…見させて貰うわ。リィナはひたすら幻想顕現をし続けなさい。起きてる時は常時負荷の高いアーティファクトを錬成して維持すること。それじゃ特訓開始。」
「んふっ。そういうことか…なるほどねぇ。ボクはアーサー。かつてブリテンを支配した王。シオンって言ったっけ。ボクを目指すと言うなら地獄をみるけど良いよね。よっし久しぶりの仕事だ。気合い入れて行ってみよう。」
リィナが心配そうにこちらを覗き込む。
「シオン。大丈夫ですか?顔が真っ青です。何処か痛いんですか。無理して戦う事なんてありません。あたしがあたしがもっと強ければ…シオンは平和に生きられるのに…」
エクスが反論する。
「リィナ…貴女は何も分かっていないわ。シオンが今何を恐れているのか…それは目の前の苦痛や闘う事への恐怖心なんかじゃない。これから先は自分で考えなさい。シオンの事が心配なら貴女が強くなりなさい。誰にも負けない位に…幻想顕現は無限のポテンシャルを秘めている奥義だわ。それを生かして生かして生かし抜きなさい。」
「あたしは…あたしだって強くなります。もう帝国軍に聖道教会に何も傷つけられないように…皆の笑顔を守れるように…これも闘いなんですね。あたしは後ろを向かない。前を向き続ける。絶対に負けない為に…」
俺か?俺は…
「なんだってやってやる。俺は這い上がる。そして勝ち抜いてやる。この理不尽な世界を…帝国を…もう誰にも負けない。俺はエクスに相応しい男になる!こい!アーサー。何をやるんだ!」
アーサーはにやりと笑う。
「くーっ!くーっ!若い若いねぇ。いや若すぎるなぁ。ボクにもあんなころがあったのかなぁ。昔過ぎて思い出せないや。うふふ…結構面白そうなオモチャかも…鍛えがいがありそうだ。良いだろう。シオン。ボクが直々に鍛えてやる。参ったは聞かないぞ。」
そして鍛練は始まった………
大木に木刀で一万回袈裟斬りをするんだ!
アヴァロンの海を五千回往復しろ!
木人に連続で技を千回叩き込め!
究極奥義を死んでも良いから千回連続で発射しろ!
ボクと試合を五千合こなせ!
各種筋トレ毎日一万回!
…
…
…
毎日が激痛に襲われる日々だった。何回死んだか分からない。生きている内は痛いが死ぬと感覚がシャットダウンされるので楽になる。不思議な感覚だ。
何がきついか?アーサーとの立ち会いだ。一合も撃ち合えずに即死させられる。しかも限界ギリギリまで痛覚を刺激される殺され方だ。
そんな状態が10ヶ月続いた。
……………………………
「シオン。君と撃ち合うのは4985回目だな。ようやくこの領域に至ったか…」
激烈な撃ち合いの末、アーサーの胸に木刀をめり込ませた。真剣なら心臓が破壊され死に至るだろう。こちらは左腕と腹を撃たれている。実戦なら相討ち…だが伝説の王と撃ち合ってこの結果なら…無銘に今なら届くか…
それから先はあまり覚えていない。リィナも幻想顕現を極めぬいたようだ。今ならエクスカリバーの本物を使役できるかもしれないとか。相変わらず生まれ持った霊脈の素質には苦しめられているようだが…それもいつか超えられるだろう。
そして俺は…
「これが最後の撃ち合いだ。シオン。どこまで成長したのかボクに見せてくれ。」
「ここまで永かったわね。まるで永劫の時の狭間を渡って来たような顔をしているわよ。」
「御託はいい。行くぞ。」
アーサーとの間合いは五メートル。俺は後ろに跳躍し、天を舞った。
「擬似霊脈解放!エクスカリバーオーバロード!龍脈大剣!」
天空から神速の袈裟斬りを叩き込む。木刀とは言え当たれば無傷ではすまない。しかし…
「甘いねぇ。蜂蜜のように甘い。集え円卓の騎士よ!ラウンドオブキャメロット!六次元の干渉回避!筋力に極大補正。円卓の騎士を…」
「エクスカリバーオーバーロード…アルティメットセイバー!霊脈、龍脈を完全解放!次元干渉…ラウンドオブキャメロット無効。」
虹の剣閃がアーサーを穿つ。そして起こる究極の爆発。爆心地には裸で倒れるアーサー。
「甘かったのはボクか…まさかそこまでエクスカリバーを使いこなすとはね。擬似エクスカリバーじゃなかったら死んでいただろう。合格だ。シオン。君はアーサー王の領域に至った。ほんのわずかにだがね。これからも激戦が続くだろう。それでもこの一年を思い出してほしい。いつでもボクはアヴァロンで待ってる。完全に死んだらまた会おう。さらばだ我が友、我が血潮…。」
もう一つの闘いの決着もつこうとしていた。
「エクスカリバーさんが受肉して闘うなんて…あたしに勝ち目は…ある。一年間の地獄の鍛練の成果を見せる。何合も撃ち合えない。勝負は一瞬で決まります。ハァァァァ!幻想顕現!リミットブレイク!究極幻想!星の聖剣、地上の星!エクス…カリバァァァ!」
リィナの手から電撃が迸る。限界まで負荷を与えた幻想顕現…そのアーティファクトは本霊に迫るとも劣らない性能で…
エクスが吠える。
「はっ!私相手にエクスカリバーで挑むとはね。本霊の恐ろしさ思い知らせてあげる。霊脈限界突破!龍脈最大使役!エクスカリバーアルテマカリバーン!」
金色の極光がエクスカリバーから放たれ、リィナを捉えた。着弾する瞬間。
「幻想顕現!もう一振の聖剣いや魔剣よ!ここに現れよ!オルタナカリバー!エクスカリバー!ツインエッジ!マスターストライクカリバーン!」
アルテマカリバーンの極光に、白と黒の光の渦がぶつかる。それは金色の極光を跳ね返し、エクスを飲み込んでいった。
「馬鹿な…私でしか聖杯の能力を限界まで使用しないと呼べない…もう一つの聖剣をここまで使いこなすなんて…やるじゃない。う…キャアアアア!」
勝負は着いた。
「勝てた!勝てました!本気のエクスカリバーさんにあたしの幻想顕現が届きました!あたしも強くなれたんだ。もうシオンを泣かせる奴らを許しておけません。あたしの全力で打ち払います。シオンが…あたしの陽だまりが笑っていられるように…。」
俺達二人はそれぞれ新しい境地に到達した。今だけは…今だけは無敵の万能感に浸っている。
この先に何が待っていようともここで得た新しい自分を忘れなければ立って歩いて行けるさ。
さあもうアヴァロンに籠っているのはやめだ。町の人を救い出す為に帝国軍を叩く。それは本来の旅路からは離れるけれど、困っている人達を無視していく事は出来ない。
次の冒険で会おう。
あたし達の…
俺達の…
旅路に祝福を…せめて最後まで笑っていられるように…
エクスカリバーだけでは勝てない。この屈辱を許すエクスでは無かった。今までの慢心を捨て本気になったエクスを初めて見る。
鍛練を始めたころ…
「シオン…貴方は無銘に比べて全てが劣っているわ。心技体…その全てが…今までは私の性能でカバーしてきたけれど…これからは貴方が強くならなくてはならないわ。アーサー来なさい。」
「うわぁ…いきなり呼ばないで貰えるかな。ボクはブリテンで闘い抜いたからアヴァロンでのんびりしてるって言うのに…何のようだい?エクスカリバー。」
アーサーと呼ばれた少年…いや女の子…?はエクスに不満を溢す。金髪の美しい中性的な少女だ。
「アーサー。貴方は私に大量の借りがあるでしょう。それを返す時よ。この人間を鍛えなさい。取り敢えず全盛期の貴女並で良いわよ。アヴァロンは時の流れが違うわ。1ヶ月で1年の時間が稼げるでしょう。シオン…その間にどこまで強くなれるか…見させて貰うわ。リィナはひたすら幻想顕現をし続けなさい。起きてる時は常時負荷の高いアーティファクトを錬成して維持すること。それじゃ特訓開始。」
「んふっ。そういうことか…なるほどねぇ。ボクはアーサー。かつてブリテンを支配した王。シオンって言ったっけ。ボクを目指すと言うなら地獄をみるけど良いよね。よっし久しぶりの仕事だ。気合い入れて行ってみよう。」
リィナが心配そうにこちらを覗き込む。
「シオン。大丈夫ですか?顔が真っ青です。何処か痛いんですか。無理して戦う事なんてありません。あたしがあたしがもっと強ければ…シオンは平和に生きられるのに…」
エクスが反論する。
「リィナ…貴女は何も分かっていないわ。シオンが今何を恐れているのか…それは目の前の苦痛や闘う事への恐怖心なんかじゃない。これから先は自分で考えなさい。シオンの事が心配なら貴女が強くなりなさい。誰にも負けない位に…幻想顕現は無限のポテンシャルを秘めている奥義だわ。それを生かして生かして生かし抜きなさい。」
「あたしは…あたしだって強くなります。もう帝国軍に聖道教会に何も傷つけられないように…皆の笑顔を守れるように…これも闘いなんですね。あたしは後ろを向かない。前を向き続ける。絶対に負けない為に…」
俺か?俺は…
「なんだってやってやる。俺は這い上がる。そして勝ち抜いてやる。この理不尽な世界を…帝国を…もう誰にも負けない。俺はエクスに相応しい男になる!こい!アーサー。何をやるんだ!」
アーサーはにやりと笑う。
「くーっ!くーっ!若い若いねぇ。いや若すぎるなぁ。ボクにもあんなころがあったのかなぁ。昔過ぎて思い出せないや。うふふ…結構面白そうなオモチャかも…鍛えがいがありそうだ。良いだろう。シオン。ボクが直々に鍛えてやる。参ったは聞かないぞ。」
そして鍛練は始まった………
大木に木刀で一万回袈裟斬りをするんだ!
アヴァロンの海を五千回往復しろ!
木人に連続で技を千回叩き込め!
究極奥義を死んでも良いから千回連続で発射しろ!
ボクと試合を五千合こなせ!
各種筋トレ毎日一万回!
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毎日が激痛に襲われる日々だった。何回死んだか分からない。生きている内は痛いが死ぬと感覚がシャットダウンされるので楽になる。不思議な感覚だ。
何がきついか?アーサーとの立ち会いだ。一合も撃ち合えずに即死させられる。しかも限界ギリギリまで痛覚を刺激される殺され方だ。
そんな状態が10ヶ月続いた。
……………………………
「シオン。君と撃ち合うのは4985回目だな。ようやくこの領域に至ったか…」
激烈な撃ち合いの末、アーサーの胸に木刀をめり込ませた。真剣なら心臓が破壊され死に至るだろう。こちらは左腕と腹を撃たれている。実戦なら相討ち…だが伝説の王と撃ち合ってこの結果なら…無銘に今なら届くか…
それから先はあまり覚えていない。リィナも幻想顕現を極めぬいたようだ。今ならエクスカリバーの本物を使役できるかもしれないとか。相変わらず生まれ持った霊脈の素質には苦しめられているようだが…それもいつか超えられるだろう。
そして俺は…
「これが最後の撃ち合いだ。シオン。どこまで成長したのかボクに見せてくれ。」
「ここまで永かったわね。まるで永劫の時の狭間を渡って来たような顔をしているわよ。」
「御託はいい。行くぞ。」
アーサーとの間合いは五メートル。俺は後ろに跳躍し、天を舞った。
「擬似霊脈解放!エクスカリバーオーバロード!龍脈大剣!」
天空から神速の袈裟斬りを叩き込む。木刀とは言え当たれば無傷ではすまない。しかし…
「甘いねぇ。蜂蜜のように甘い。集え円卓の騎士よ!ラウンドオブキャメロット!六次元の干渉回避!筋力に極大補正。円卓の騎士を…」
「エクスカリバーオーバーロード…アルティメットセイバー!霊脈、龍脈を完全解放!次元干渉…ラウンドオブキャメロット無効。」
虹の剣閃がアーサーを穿つ。そして起こる究極の爆発。爆心地には裸で倒れるアーサー。
「甘かったのはボクか…まさかそこまでエクスカリバーを使いこなすとはね。擬似エクスカリバーじゃなかったら死んでいただろう。合格だ。シオン。君はアーサー王の領域に至った。ほんのわずかにだがね。これからも激戦が続くだろう。それでもこの一年を思い出してほしい。いつでもボクはアヴァロンで待ってる。完全に死んだらまた会おう。さらばだ我が友、我が血潮…。」
もう一つの闘いの決着もつこうとしていた。
「エクスカリバーさんが受肉して闘うなんて…あたしに勝ち目は…ある。一年間の地獄の鍛練の成果を見せる。何合も撃ち合えない。勝負は一瞬で決まります。ハァァァァ!幻想顕現!リミットブレイク!究極幻想!星の聖剣、地上の星!エクス…カリバァァァ!」
リィナの手から電撃が迸る。限界まで負荷を与えた幻想顕現…そのアーティファクトは本霊に迫るとも劣らない性能で…
エクスが吠える。
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金色の極光がエクスカリバーから放たれ、リィナを捉えた。着弾する瞬間。
「幻想顕現!もう一振の聖剣いや魔剣よ!ここに現れよ!オルタナカリバー!エクスカリバー!ツインエッジ!マスターストライクカリバーン!」
アルテマカリバーンの極光に、白と黒の光の渦がぶつかる。それは金色の極光を跳ね返し、エクスを飲み込んでいった。
「馬鹿な…私でしか聖杯の能力を限界まで使用しないと呼べない…もう一つの聖剣をここまで使いこなすなんて…やるじゃない。う…キャアアアア!」
勝負は着いた。
「勝てた!勝てました!本気のエクスカリバーさんにあたしの幻想顕現が届きました!あたしも強くなれたんだ。もうシオンを泣かせる奴らを許しておけません。あたしの全力で打ち払います。シオンが…あたしの陽だまりが笑っていられるように…。」
俺達二人はそれぞれ新しい境地に到達した。今だけは…今だけは無敵の万能感に浸っている。
この先に何が待っていようともここで得た新しい自分を忘れなければ立って歩いて行けるさ。
さあもうアヴァロンに籠っているのはやめだ。町の人を救い出す為に帝国軍を叩く。それは本来の旅路からは離れるけれど、困っている人達を無視していく事は出来ない。
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