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少女覚醒…盗賊団殲滅戦
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この間の野生の神…野神との闘いから三日経つ。野宿をしながら殺風景な瓦礫の山を迂回して先に進む。むぅ…暇だな。俺だけではなく…エクスとリィナも暇をもて余しているようだ。
エクスが唐突に呟く。
「シオンの駄目なところしりとり~!あ…アホ!」
リィナが応える。
「ほ…ほほ…ほとんど自力で闘っていない!」
「って!なにやっとるんじゃい!お前らな~!」
エクスは悪びれず応える。
「いや~ごめんなさいね?余りにも何も起きずに暇だったものだからついつい変な事を考えてしまったのよ。許して頂戴。」
「すみません。シオン。あたしは貴方の事ダメダメなんて思っていませんから!むしろあたしにとってはシオンはヒーローなんです!そこのところよろしくお願いします!」
「エクスはひどい態度が続くようならそこら辺の瓦礫の山に捨てるとして…リィナはやっぱり優しいな。こんな俺の事をヒーローだって言ってくれるんだから。殆どエクスカリバーの能力のおかげなんだが…」
「それでも闘ったのは貴方の意思の筈です。その誇り高い決意にあたしは救われました。だからシオンはヒーローなんです。」
エクスが口を挟む。
「まぁ私を使えば誰だってヒーローになれるわよ。もっと私に感謝しなさい。エクス様が居なかったら今の俺はありません…ほら言ってみなさい。」
はぁ…立場が分かっていないようだ。
「エクスの様な駄聖剣のおかげで帝国と聖道教会に追われる毎日を送っています。うんざりなので瓦礫の山に捨ててきます。」
「ちょっと!ストップ!ストップ!プリーズ!悪かったわよ!悪うございました。ふざけた態度は取らないように気を付けるわよ。これからもよろしくね!」
リィナが呆れたように口を開く。
「ふぇぇ…エクスカリバーさん凄くカッコ悪いです。やっぱりマスターのシオンが一番偉いんですね。」
「そういう訳じゃないがこいつの態度は目に余るんでな。主従関係をはっきりさせただけだ。」
「あたしは関係ありませんけど、エクスカリバーさんはシオンに捨てられたら大変ですよね。もうちょっと態度を改めましょうね。」
「分かったわよ。でも本当に私の伝説の聖剣としての性能は遜色ないのに…敬意が足りないわ…敬意が。」
「エクスさん…何か言った?」
エクスは押し黙るがゆっくりと口を開いた。
「もうちょっと多目に見て欲しいわね。私は伝説の聖剣エクスカリバーなんだからそれなりの扱いがあるでしょう。」
「それは分かってるさ。余りに尊大な態度を取らなければどうこうしないよ。俺達はエクスあっての冒険だということは俺が一番分かってるからさ。さあこんなところで喧嘩してないで先に進もうぜ。」
「ありがとう。シオン。私も反省したわ。さあ旅を続けましょう…と言いたい所だけど…前方距離500メートルに敵性反応三十。機械無し。これは…いわゆる盗賊ね。」
リィナが応える。
「盗賊ですか?初めてみます。どのくらい強いのかなぁ?気になりませんか?」
「まぁな。盗賊に骨がある奴は居ないと思うが…正規の帝国軍を何度も打ち破っている俺達だ。敵じゃないさ。」
「…限定結界…アヴァロン!」
エクスが呪文を詠唱する。
次の瞬間…巨大な砲弾がアヴァロンに衝突した。無傷だが…衝撃でよろめく。
「こいつは一体なんだ?」
「対城ライフルと結界の情報に出たわ。国崩しでもやるつもりかしら?アヴァロンで無効化出きるとは言え…この攻勢の中じゃ反撃は難しいわね。」
「わ…わわ!あたしにもライフルの砲弾が雨霰のように飛んできます!幸い命中していませんけど…」
「リィナはシオンの後ろに回りなさい。生憎アヴァロンは一人しか守れないの…死にたくなかったら隠れなさい。」
リィナは応える。
「分かりました。でもその前に一発かまします!やられっぱなしというのは性にあいませんから!幻想顕現!帝釈天骨!射出!展開!」
遥か西の大地…インドサークルの神話の兵器だ。高僧の骨を加工した神の遺物…アーティファクト。雷をその身に宿し敵対者に放出する。雷撃に焼かれて敵は絶命する超兵器だ。
帝釈天骨は盗賊達の頭上に移動すると雷を放出した。バリバリバキバキバキャバキィ!
雷で肉が砕ける音がはっきりと聞こえた。これはリィナの手柄だな。盗賊達は壊滅状態。生き延びた者も凄い勢いで散っていく。
「やりました!見ていてくださいましたか?シオン!エクスカリバーさん!」
「ああ…いい武器の選択だった。助かったよ。リィナ。」
「本当にね。もう一人でも充分に闘えるわね。凄い成長速度だわ。さあ旅を続けましょう。」
俺達は盗賊達を退け新たなる町への旅路を急いだ。
エクスが唐突に呟く。
「シオンの駄目なところしりとり~!あ…アホ!」
リィナが応える。
「ほ…ほほ…ほとんど自力で闘っていない!」
「って!なにやっとるんじゃい!お前らな~!」
エクスは悪びれず応える。
「いや~ごめんなさいね?余りにも何も起きずに暇だったものだからついつい変な事を考えてしまったのよ。許して頂戴。」
「すみません。シオン。あたしは貴方の事ダメダメなんて思っていませんから!むしろあたしにとってはシオンはヒーローなんです!そこのところよろしくお願いします!」
「エクスはひどい態度が続くようならそこら辺の瓦礫の山に捨てるとして…リィナはやっぱり優しいな。こんな俺の事をヒーローだって言ってくれるんだから。殆どエクスカリバーの能力のおかげなんだが…」
「それでも闘ったのは貴方の意思の筈です。その誇り高い決意にあたしは救われました。だからシオンはヒーローなんです。」
エクスが口を挟む。
「まぁ私を使えば誰だってヒーローになれるわよ。もっと私に感謝しなさい。エクス様が居なかったら今の俺はありません…ほら言ってみなさい。」
はぁ…立場が分かっていないようだ。
「エクスの様な駄聖剣のおかげで帝国と聖道教会に追われる毎日を送っています。うんざりなので瓦礫の山に捨ててきます。」
「ちょっと!ストップ!ストップ!プリーズ!悪かったわよ!悪うございました。ふざけた態度は取らないように気を付けるわよ。これからもよろしくね!」
リィナが呆れたように口を開く。
「ふぇぇ…エクスカリバーさん凄くカッコ悪いです。やっぱりマスターのシオンが一番偉いんですね。」
「そういう訳じゃないがこいつの態度は目に余るんでな。主従関係をはっきりさせただけだ。」
「あたしは関係ありませんけど、エクスカリバーさんはシオンに捨てられたら大変ですよね。もうちょっと態度を改めましょうね。」
「分かったわよ。でも本当に私の伝説の聖剣としての性能は遜色ないのに…敬意が足りないわ…敬意が。」
「エクスさん…何か言った?」
エクスは押し黙るがゆっくりと口を開いた。
「もうちょっと多目に見て欲しいわね。私は伝説の聖剣エクスカリバーなんだからそれなりの扱いがあるでしょう。」
「それは分かってるさ。余りに尊大な態度を取らなければどうこうしないよ。俺達はエクスあっての冒険だということは俺が一番分かってるからさ。さあこんなところで喧嘩してないで先に進もうぜ。」
「ありがとう。シオン。私も反省したわ。さあ旅を続けましょう…と言いたい所だけど…前方距離500メートルに敵性反応三十。機械無し。これは…いわゆる盗賊ね。」
リィナが応える。
「盗賊ですか?初めてみます。どのくらい強いのかなぁ?気になりませんか?」
「まぁな。盗賊に骨がある奴は居ないと思うが…正規の帝国軍を何度も打ち破っている俺達だ。敵じゃないさ。」
「…限定結界…アヴァロン!」
エクスが呪文を詠唱する。
次の瞬間…巨大な砲弾がアヴァロンに衝突した。無傷だが…衝撃でよろめく。
「こいつは一体なんだ?」
「対城ライフルと結界の情報に出たわ。国崩しでもやるつもりかしら?アヴァロンで無効化出きるとは言え…この攻勢の中じゃ反撃は難しいわね。」
「わ…わわ!あたしにもライフルの砲弾が雨霰のように飛んできます!幸い命中していませんけど…」
「リィナはシオンの後ろに回りなさい。生憎アヴァロンは一人しか守れないの…死にたくなかったら隠れなさい。」
リィナは応える。
「分かりました。でもその前に一発かまします!やられっぱなしというのは性にあいませんから!幻想顕現!帝釈天骨!射出!展開!」
遥か西の大地…インドサークルの神話の兵器だ。高僧の骨を加工した神の遺物…アーティファクト。雷をその身に宿し敵対者に放出する。雷撃に焼かれて敵は絶命する超兵器だ。
帝釈天骨は盗賊達の頭上に移動すると雷を放出した。バリバリバキバキバキャバキィ!
雷で肉が砕ける音がはっきりと聞こえた。これはリィナの手柄だな。盗賊達は壊滅状態。生き延びた者も凄い勢いで散っていく。
「やりました!見ていてくださいましたか?シオン!エクスカリバーさん!」
「ああ…いい武器の選択だった。助かったよ。リィナ。」
「本当にね。もう一人でも充分に闘えるわね。凄い成長速度だわ。さあ旅を続けましょう。」
俺達は盗賊達を退け新たなる町への旅路を急いだ。
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