11 / 33
少女覚醒…盗賊団殲滅戦
しおりを挟む
この間の野生の神…野神との闘いから三日経つ。野宿をしながら殺風景な瓦礫の山を迂回して先に進む。むぅ…暇だな。俺だけではなく…エクスとリィナも暇をもて余しているようだ。
エクスが唐突に呟く。
「シオンの駄目なところしりとり~!あ…アホ!」
リィナが応える。
「ほ…ほほ…ほとんど自力で闘っていない!」
「って!なにやっとるんじゃい!お前らな~!」
エクスは悪びれず応える。
「いや~ごめんなさいね?余りにも何も起きずに暇だったものだからついつい変な事を考えてしまったのよ。許して頂戴。」
「すみません。シオン。あたしは貴方の事ダメダメなんて思っていませんから!むしろあたしにとってはシオンはヒーローなんです!そこのところよろしくお願いします!」
「エクスはひどい態度が続くようならそこら辺の瓦礫の山に捨てるとして…リィナはやっぱり優しいな。こんな俺の事をヒーローだって言ってくれるんだから。殆どエクスカリバーの能力のおかげなんだが…」
「それでも闘ったのは貴方の意思の筈です。その誇り高い決意にあたしは救われました。だからシオンはヒーローなんです。」
エクスが口を挟む。
「まぁ私を使えば誰だってヒーローになれるわよ。もっと私に感謝しなさい。エクス様が居なかったら今の俺はありません…ほら言ってみなさい。」
はぁ…立場が分かっていないようだ。
「エクスの様な駄聖剣のおかげで帝国と聖道教会に追われる毎日を送っています。うんざりなので瓦礫の山に捨ててきます。」
「ちょっと!ストップ!ストップ!プリーズ!悪かったわよ!悪うございました。ふざけた態度は取らないように気を付けるわよ。これからもよろしくね!」
リィナが呆れたように口を開く。
「ふぇぇ…エクスカリバーさん凄くカッコ悪いです。やっぱりマスターのシオンが一番偉いんですね。」
「そういう訳じゃないがこいつの態度は目に余るんでな。主従関係をはっきりさせただけだ。」
「あたしは関係ありませんけど、エクスカリバーさんはシオンに捨てられたら大変ですよね。もうちょっと態度を改めましょうね。」
「分かったわよ。でも本当に私の伝説の聖剣としての性能は遜色ないのに…敬意が足りないわ…敬意が。」
「エクスさん…何か言った?」
エクスは押し黙るがゆっくりと口を開いた。
「もうちょっと多目に見て欲しいわね。私は伝説の聖剣エクスカリバーなんだからそれなりの扱いがあるでしょう。」
「それは分かってるさ。余りに尊大な態度を取らなければどうこうしないよ。俺達はエクスあっての冒険だということは俺が一番分かってるからさ。さあこんなところで喧嘩してないで先に進もうぜ。」
「ありがとう。シオン。私も反省したわ。さあ旅を続けましょう…と言いたい所だけど…前方距離500メートルに敵性反応三十。機械無し。これは…いわゆる盗賊ね。」
リィナが応える。
「盗賊ですか?初めてみます。どのくらい強いのかなぁ?気になりませんか?」
「まぁな。盗賊に骨がある奴は居ないと思うが…正規の帝国軍を何度も打ち破っている俺達だ。敵じゃないさ。」
「…限定結界…アヴァロン!」
エクスが呪文を詠唱する。
次の瞬間…巨大な砲弾がアヴァロンに衝突した。無傷だが…衝撃でよろめく。
「こいつは一体なんだ?」
「対城ライフルと結界の情報に出たわ。国崩しでもやるつもりかしら?アヴァロンで無効化出きるとは言え…この攻勢の中じゃ反撃は難しいわね。」
「わ…わわ!あたしにもライフルの砲弾が雨霰のように飛んできます!幸い命中していませんけど…」
「リィナはシオンの後ろに回りなさい。生憎アヴァロンは一人しか守れないの…死にたくなかったら隠れなさい。」
リィナは応える。
「分かりました。でもその前に一発かまします!やられっぱなしというのは性にあいませんから!幻想顕現!帝釈天骨!射出!展開!」
遥か西の大地…インドサークルの神話の兵器だ。高僧の骨を加工した神の遺物…アーティファクト。雷をその身に宿し敵対者に放出する。雷撃に焼かれて敵は絶命する超兵器だ。
帝釈天骨は盗賊達の頭上に移動すると雷を放出した。バリバリバキバキバキャバキィ!
雷で肉が砕ける音がはっきりと聞こえた。これはリィナの手柄だな。盗賊達は壊滅状態。生き延びた者も凄い勢いで散っていく。
「やりました!見ていてくださいましたか?シオン!エクスカリバーさん!」
「ああ…いい武器の選択だった。助かったよ。リィナ。」
「本当にね。もう一人でも充分に闘えるわね。凄い成長速度だわ。さあ旅を続けましょう。」
俺達は盗賊達を退け新たなる町への旅路を急いだ。
エクスが唐突に呟く。
「シオンの駄目なところしりとり~!あ…アホ!」
リィナが応える。
「ほ…ほほ…ほとんど自力で闘っていない!」
「って!なにやっとるんじゃい!お前らな~!」
エクスは悪びれず応える。
「いや~ごめんなさいね?余りにも何も起きずに暇だったものだからついつい変な事を考えてしまったのよ。許して頂戴。」
「すみません。シオン。あたしは貴方の事ダメダメなんて思っていませんから!むしろあたしにとってはシオンはヒーローなんです!そこのところよろしくお願いします!」
「エクスはひどい態度が続くようならそこら辺の瓦礫の山に捨てるとして…リィナはやっぱり優しいな。こんな俺の事をヒーローだって言ってくれるんだから。殆どエクスカリバーの能力のおかげなんだが…」
「それでも闘ったのは貴方の意思の筈です。その誇り高い決意にあたしは救われました。だからシオンはヒーローなんです。」
エクスが口を挟む。
「まぁ私を使えば誰だってヒーローになれるわよ。もっと私に感謝しなさい。エクス様が居なかったら今の俺はありません…ほら言ってみなさい。」
はぁ…立場が分かっていないようだ。
「エクスの様な駄聖剣のおかげで帝国と聖道教会に追われる毎日を送っています。うんざりなので瓦礫の山に捨ててきます。」
「ちょっと!ストップ!ストップ!プリーズ!悪かったわよ!悪うございました。ふざけた態度は取らないように気を付けるわよ。これからもよろしくね!」
リィナが呆れたように口を開く。
「ふぇぇ…エクスカリバーさん凄くカッコ悪いです。やっぱりマスターのシオンが一番偉いんですね。」
「そういう訳じゃないがこいつの態度は目に余るんでな。主従関係をはっきりさせただけだ。」
「あたしは関係ありませんけど、エクスカリバーさんはシオンに捨てられたら大変ですよね。もうちょっと態度を改めましょうね。」
「分かったわよ。でも本当に私の伝説の聖剣としての性能は遜色ないのに…敬意が足りないわ…敬意が。」
「エクスさん…何か言った?」
エクスは押し黙るがゆっくりと口を開いた。
「もうちょっと多目に見て欲しいわね。私は伝説の聖剣エクスカリバーなんだからそれなりの扱いがあるでしょう。」
「それは分かってるさ。余りに尊大な態度を取らなければどうこうしないよ。俺達はエクスあっての冒険だということは俺が一番分かってるからさ。さあこんなところで喧嘩してないで先に進もうぜ。」
「ありがとう。シオン。私も反省したわ。さあ旅を続けましょう…と言いたい所だけど…前方距離500メートルに敵性反応三十。機械無し。これは…いわゆる盗賊ね。」
リィナが応える。
「盗賊ですか?初めてみます。どのくらい強いのかなぁ?気になりませんか?」
「まぁな。盗賊に骨がある奴は居ないと思うが…正規の帝国軍を何度も打ち破っている俺達だ。敵じゃないさ。」
「…限定結界…アヴァロン!」
エクスが呪文を詠唱する。
次の瞬間…巨大な砲弾がアヴァロンに衝突した。無傷だが…衝撃でよろめく。
「こいつは一体なんだ?」
「対城ライフルと結界の情報に出たわ。国崩しでもやるつもりかしら?アヴァロンで無効化出きるとは言え…この攻勢の中じゃ反撃は難しいわね。」
「わ…わわ!あたしにもライフルの砲弾が雨霰のように飛んできます!幸い命中していませんけど…」
「リィナはシオンの後ろに回りなさい。生憎アヴァロンは一人しか守れないの…死にたくなかったら隠れなさい。」
リィナは応える。
「分かりました。でもその前に一発かまします!やられっぱなしというのは性にあいませんから!幻想顕現!帝釈天骨!射出!展開!」
遥か西の大地…インドサークルの神話の兵器だ。高僧の骨を加工した神の遺物…アーティファクト。雷をその身に宿し敵対者に放出する。雷撃に焼かれて敵は絶命する超兵器だ。
帝釈天骨は盗賊達の頭上に移動すると雷を放出した。バリバリバキバキバキャバキィ!
雷で肉が砕ける音がはっきりと聞こえた。これはリィナの手柄だな。盗賊達は壊滅状態。生き延びた者も凄い勢いで散っていく。
「やりました!見ていてくださいましたか?シオン!エクスカリバーさん!」
「ああ…いい武器の選択だった。助かったよ。リィナ。」
「本当にね。もう一人でも充分に闘えるわね。凄い成長速度だわ。さあ旅を続けましょう。」
俺達は盗賊達を退け新たなる町への旅路を急いだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる