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四節 盗賊
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俺達は現在、西に徒歩で十日ほどかかるサルミサの町への旅の途中だ。ここの辺りでカルベコの町並みに栄えているという中立地帯だ。付近の集落で食料品を集めながら旅を進めている。
エリーは結構食べるので荷物も大掛かりになってしまった。こんなにパンを大量に担いで旅をする事になるとは思わなかった。整った道は無いので、山道のようなところを毎日歩いている。
こういう所につきものなのが盗賊団だ。それを警戒しながら歩いているので自然に歩を進めるスピードも落ちてしまう。
魔術を使う魔術師や回復法術を使う僧侶に共通しているのが宝石を持っている事だ。一人旅の魔法戦士はすぐに簀巻きにされてしまうから必ずパーティーを組まなくてはならない。
唯一例外なのは聖恩協会…唯一神グロリアスを崇める宗教団体…のエクソシストだけだ。彼らは練りに練られた体術とハンドキャノンという大型拳銃で武装している。
反グロリアスの化物を倒す狂信者であり、単独の武力ではイースで一番高いのかもしれない。
彼らを狙った馬鹿な傭兵崩れの一団が壊滅させられる話は小隊でも噂になっていた。
そんな事を考えながら歩いているとエリーが疲れた表情で話しかけてきた。
「中々歩き続けるのも大変ね。」
「そうだな。後五日も歩けばサルミサの町が見えるところまで行けるさ。」
「五日か。長いわね。長生きしているけど永遠の時間が経過するように感じるわ。」
「もう少しの辛抱さ。町に着けばまた新しい依頼が待っているぞ。」
「カルベコの町だと、もう君たちに頼む仕事は無いって狼と子羊亭の親父さんに言われてしまったものね。」
「魔物退治の依頼なんか無い方がいいさ。只ですら人間とエルフで戦争をしている最中なんだしな。」
「そうね。でもやっぱり退屈ね。のんびり旅歩きっていうのも悪くは感じないのだけどね。」
「体が闘いを求めているのか?エルフの女の子なのに?」
「そうは言わないけど誰かの家の掃除を手伝うとか、そんな依頼もあったじゃない。ああいうのでいいから何か無いかなと思ってね。」
信じられないあれほどの悪臭に塗れた依頼をやりながらもう一度やりたいというなんて…俺は驚愕してエリーに問いかけた。
「あのゴミ屋敷掃除依頼を君はまたしたいのか?俺は絶対にごめんだ。あんな汚くて臭い場所を掃除するなんて勘弁してほしいな。」
「でも掃除が終わった時は依頼人さんと抱き合って泣いて喜んでいたじゃない。」
「それは過ぎた話だろう。鼻が曲がりそうで最悪だったぞ?君は何で平然としていられたんだ?」
「えっ嗅覚遮断スキルがあるのよ。エルフ族はみんなそうよ。ごめんなさい。魔術ではそこまでできないよね。」
「はぁ?信じられないな…俺は一切そういう事が出来ないから、ゴミ屋敷は無しだ!」
「仕方ないわね。そこまで言われたら強制はできないわね。」
「ああ、あれだけは絶対に受けてはならない依頼だよ。人を超えている。あいつらは腐れ神か何かになりたいのか?信じられない愚か者たちだよ。」
「何時になく真剣ね。ここまで取り乱す貴方も珍しいかもね。」
そんなくだらない話をしていると、道の両脇から何かが出てきた。
亜人種のオーク族だ。嫌な予感しかしない。数は三十人まで増えた。
そして統領と思われるオークが口を開く。
「おい!人間ども。偉大なるアレッシーに会えた事を感謝して、貢物として荷物を全ておいていけ。金もだ。命だけは助けてやる。」
エリーは怒りに身を震わせながら返答した。
「そんな事するわけないでしょ!この穢くて下品ないかれた生命体め!」
「おいエリー!そんなに相手を刺激する事を言うな!数だけは多いんだから!」
「貴様ら、アレッシーを侮辱したな!生きては返さない。この場で殺して捌いて供物にしてやる。ハデスへの供物にな!お前達戦闘準備だ!」
無銘は飽きれたような表情でエリーに語り掛ける。
「だから言っただろう!刺激し過ぎていると!エリー何とかするぞ!小隊長達をやった広範囲のミストルティンバーストはできるか?」
「ごめんなさい。あまりにも汚い生命体過ぎて口が滑ったわ。あれは駄目ね。もっと生命の危機に陥らないと出来ないと思う。」
そうこう言っている間にもオークの一団がなだれ込むように突っ込んできた。真言詠唱で対応する!
無銘真言詠唱!第一の神!オーディンよ。そなたの力の証を借り受ける。誅滅せよ!神罰グングニル!
光で出来た槍がオークの一団を貫いた。十体以上のオークが跡形もなく吹き飛んだ。
「すごいわ!無銘!私も手伝うわね!」
大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
二、三体のオークがヤドリギに貫かれて死亡した。
半数近くの仲間を失いオーク達はおびえ戸惑っているようだ。一匹のオークがアレッシーに懇願した。
「アレッシー様!あいつら強すぎる!引き上げた方がよい。軍師のゴレイスもそう言っている。」
「アレッシー様あの者たちは戦を何度も繰り広げております。ここで私達が討てる敵ではございません。退却をした方がよいかと思います!」
そう諫言をうけてアレッシーは…
「俺の軍隊に臆病者入らない。消えろ!雑魚とゴレイスよ!」
手に持った山刀でオークとゴレイスの首を跳ね飛ばし殺してしまった。
これで敵の数は半分になったわけだが、死に物狂いでオーク達は突っ込んでくる。俺にも連続で真言詠唱は無理がある。
女神楯!アイギス!俺とエリー両方に女神の加護を掛けた。
エリーの詠唱!大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
突っ込んでくるオーク三体が死亡残り一二体。
俺も詠唱破棄で仕掛ける!
無銘の詠唱破棄!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!
一二体分の詠唱破棄を放った。倒れかけるオークに連続して命中してしまい全部は間引ききれていない。七体死亡。残り五体。
オークが眼前に迫る。無銘は左右に霊刃展開!袈裟斬り!霊刃二連閃!卍斬!三体は殺した。
「無銘!これが最後の詠唱になるわ!頭を下げていて!」
「分かった。」
急いで身を伏せる。エリーの周りに星のマナが宿るのが見えた。
エリーの詠唱!大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
俺の目の前にまで迫っていたオークは顔面をヤドリギで破砕され絶命した。残るはあのアレッシーとかいうオークの統領だけだ。
「よくも俺の軍勢を蹴散らしてくれたな!人間とエルフ!行くぞ!」
そう言うと山刀を振りかざして真っすぐこっちに向かってくる。タフそうだな。
騎兵銃を構えてマガジン分全弾発射した。
その場で血しぶきを上げて立ち止まるものの、再び駆けだした。
俺はアレッシーの傷口に向かって炎の呪詛を乱発した。
メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!
「ぐああ熱い熱い俺の体が焼ける!助けて助けて!」
走り寄る途中でそのまま崩れ去ってしまったアレッシー。そこにゆったりと俺は近づいて話しかける。
「お前の部下も助けてくれって言ったのに殺したよな。」
「そんな事言わないで早く火を消せ!俺の体が燃えて苦しいんだ!助けてくれ!」
「ほらよ!止めだ。」
俺は霊刃でアレッシーの首を撥ねた。これで完全に絶命しただろう。
「ちょっと今の殺し方はかわいそうだったかもね」とエリー。
「部下の気持ちも分からない奴には当然の報いだ。俺達がやらなくても何れ誰かにやられていたよ。」
「そうね。…」
「エリーは優しいんだな。あんなオークにすら情をかけるのか?」
「まあ一応亜人種仲間みたいなもんだしね。大人しいオークも知っているわ。」
「これからは対立するものは人間でもエルフでもオークでも敵になるんだ。それが自然で当たり前な世界だけど、君は大丈夫か?」
「プリマスを目指すにはそれしか道がないのだもの。仕方ないわね。」
「殺した後は心の中で弔って前を目指そう。そうじゃないといつまでも前に進めないぞ。」
「ありがとう。無銘。そうさせてもらうわ。オークの皆にイグドラシルの加護があらんことを…」
俺達の旅は続く。この後も俺達は歩き続けた。その際に目立った障害や魔物は出ずに済んだ。
エリーの腕はメキメキ上がっているが、兵士としての精神面が出来上がっていないので心配になる。でも色々な事を経験するうちにそういう所が出来上がっていくだろう。
今は旅路を急ごう。そうすれば忘れて考えずに済む。
エリー…オークを殺したのは初めてだったわ。同じ亜人種を殺すのは少し心理的な抵抗があったけれどこれからも生きてプリマスに向かうには同じような場面が何回もあるのよね。そうだから仕方がない事なのよ。でも…偉大なる主神イグドラシルよ。彼らの彷徨える哀れな御霊をお導き下さい。
エリーは結構食べるので荷物も大掛かりになってしまった。こんなにパンを大量に担いで旅をする事になるとは思わなかった。整った道は無いので、山道のようなところを毎日歩いている。
こういう所につきものなのが盗賊団だ。それを警戒しながら歩いているので自然に歩を進めるスピードも落ちてしまう。
魔術を使う魔術師や回復法術を使う僧侶に共通しているのが宝石を持っている事だ。一人旅の魔法戦士はすぐに簀巻きにされてしまうから必ずパーティーを組まなくてはならない。
唯一例外なのは聖恩協会…唯一神グロリアスを崇める宗教団体…のエクソシストだけだ。彼らは練りに練られた体術とハンドキャノンという大型拳銃で武装している。
反グロリアスの化物を倒す狂信者であり、単独の武力ではイースで一番高いのかもしれない。
彼らを狙った馬鹿な傭兵崩れの一団が壊滅させられる話は小隊でも噂になっていた。
そんな事を考えながら歩いているとエリーが疲れた表情で話しかけてきた。
「中々歩き続けるのも大変ね。」
「そうだな。後五日も歩けばサルミサの町が見えるところまで行けるさ。」
「五日か。長いわね。長生きしているけど永遠の時間が経過するように感じるわ。」
「もう少しの辛抱さ。町に着けばまた新しい依頼が待っているぞ。」
「カルベコの町だと、もう君たちに頼む仕事は無いって狼と子羊亭の親父さんに言われてしまったものね。」
「魔物退治の依頼なんか無い方がいいさ。只ですら人間とエルフで戦争をしている最中なんだしな。」
「そうね。でもやっぱり退屈ね。のんびり旅歩きっていうのも悪くは感じないのだけどね。」
「体が闘いを求めているのか?エルフの女の子なのに?」
「そうは言わないけど誰かの家の掃除を手伝うとか、そんな依頼もあったじゃない。ああいうのでいいから何か無いかなと思ってね。」
信じられないあれほどの悪臭に塗れた依頼をやりながらもう一度やりたいというなんて…俺は驚愕してエリーに問いかけた。
「あのゴミ屋敷掃除依頼を君はまたしたいのか?俺は絶対にごめんだ。あんな汚くて臭い場所を掃除するなんて勘弁してほしいな。」
「でも掃除が終わった時は依頼人さんと抱き合って泣いて喜んでいたじゃない。」
「それは過ぎた話だろう。鼻が曲がりそうで最悪だったぞ?君は何で平然としていられたんだ?」
「えっ嗅覚遮断スキルがあるのよ。エルフ族はみんなそうよ。ごめんなさい。魔術ではそこまでできないよね。」
「はぁ?信じられないな…俺は一切そういう事が出来ないから、ゴミ屋敷は無しだ!」
「仕方ないわね。そこまで言われたら強制はできないわね。」
「ああ、あれだけは絶対に受けてはならない依頼だよ。人を超えている。あいつらは腐れ神か何かになりたいのか?信じられない愚か者たちだよ。」
「何時になく真剣ね。ここまで取り乱す貴方も珍しいかもね。」
そんなくだらない話をしていると、道の両脇から何かが出てきた。
亜人種のオーク族だ。嫌な予感しかしない。数は三十人まで増えた。
そして統領と思われるオークが口を開く。
「おい!人間ども。偉大なるアレッシーに会えた事を感謝して、貢物として荷物を全ておいていけ。金もだ。命だけは助けてやる。」
エリーは怒りに身を震わせながら返答した。
「そんな事するわけないでしょ!この穢くて下品ないかれた生命体め!」
「おいエリー!そんなに相手を刺激する事を言うな!数だけは多いんだから!」
「貴様ら、アレッシーを侮辱したな!生きては返さない。この場で殺して捌いて供物にしてやる。ハデスへの供物にな!お前達戦闘準備だ!」
無銘は飽きれたような表情でエリーに語り掛ける。
「だから言っただろう!刺激し過ぎていると!エリー何とかするぞ!小隊長達をやった広範囲のミストルティンバーストはできるか?」
「ごめんなさい。あまりにも汚い生命体過ぎて口が滑ったわ。あれは駄目ね。もっと生命の危機に陥らないと出来ないと思う。」
そうこう言っている間にもオークの一団がなだれ込むように突っ込んできた。真言詠唱で対応する!
無銘真言詠唱!第一の神!オーディンよ。そなたの力の証を借り受ける。誅滅せよ!神罰グングニル!
光で出来た槍がオークの一団を貫いた。十体以上のオークが跡形もなく吹き飛んだ。
「すごいわ!無銘!私も手伝うわね!」
大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
二、三体のオークがヤドリギに貫かれて死亡した。
半数近くの仲間を失いオーク達はおびえ戸惑っているようだ。一匹のオークがアレッシーに懇願した。
「アレッシー様!あいつら強すぎる!引き上げた方がよい。軍師のゴレイスもそう言っている。」
「アレッシー様あの者たちは戦を何度も繰り広げております。ここで私達が討てる敵ではございません。退却をした方がよいかと思います!」
そう諫言をうけてアレッシーは…
「俺の軍隊に臆病者入らない。消えろ!雑魚とゴレイスよ!」
手に持った山刀でオークとゴレイスの首を跳ね飛ばし殺してしまった。
これで敵の数は半分になったわけだが、死に物狂いでオーク達は突っ込んでくる。俺にも連続で真言詠唱は無理がある。
女神楯!アイギス!俺とエリー両方に女神の加護を掛けた。
エリーの詠唱!大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
突っ込んでくるオーク三体が死亡残り一二体。
俺も詠唱破棄で仕掛ける!
無銘の詠唱破棄!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!ライトニングパルス!
一二体分の詠唱破棄を放った。倒れかけるオークに連続して命中してしまい全部は間引ききれていない。七体死亡。残り五体。
オークが眼前に迫る。無銘は左右に霊刃展開!袈裟斬り!霊刃二連閃!卍斬!三体は殺した。
「無銘!これが最後の詠唱になるわ!頭を下げていて!」
「分かった。」
急いで身を伏せる。エリーの周りに星のマナが宿るのが見えた。
エリーの詠唱!大いなる主神イグドラシルの巫女を穢すものよ!滅びるがいい!ミストルティンバースト!
俺の目の前にまで迫っていたオークは顔面をヤドリギで破砕され絶命した。残るはあのアレッシーとかいうオークの統領だけだ。
「よくも俺の軍勢を蹴散らしてくれたな!人間とエルフ!行くぞ!」
そう言うと山刀を振りかざして真っすぐこっちに向かってくる。タフそうだな。
騎兵銃を構えてマガジン分全弾発射した。
その場で血しぶきを上げて立ち止まるものの、再び駆けだした。
俺はアレッシーの傷口に向かって炎の呪詛を乱発した。
メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!
「ぐああ熱い熱い俺の体が焼ける!助けて助けて!」
走り寄る途中でそのまま崩れ去ってしまったアレッシー。そこにゆったりと俺は近づいて話しかける。
「お前の部下も助けてくれって言ったのに殺したよな。」
「そんな事言わないで早く火を消せ!俺の体が燃えて苦しいんだ!助けてくれ!」
「ほらよ!止めだ。」
俺は霊刃でアレッシーの首を撥ねた。これで完全に絶命しただろう。
「ちょっと今の殺し方はかわいそうだったかもね」とエリー。
「部下の気持ちも分からない奴には当然の報いだ。俺達がやらなくても何れ誰かにやられていたよ。」
「そうね。…」
「エリーは優しいんだな。あんなオークにすら情をかけるのか?」
「まあ一応亜人種仲間みたいなもんだしね。大人しいオークも知っているわ。」
「これからは対立するものは人間でもエルフでもオークでも敵になるんだ。それが自然で当たり前な世界だけど、君は大丈夫か?」
「プリマスを目指すにはそれしか道がないのだもの。仕方ないわね。」
「殺した後は心の中で弔って前を目指そう。そうじゃないといつまでも前に進めないぞ。」
「ありがとう。無銘。そうさせてもらうわ。オークの皆にイグドラシルの加護があらんことを…」
俺達の旅は続く。この後も俺達は歩き続けた。その際に目立った障害や魔物は出ずに済んだ。
エリーの腕はメキメキ上がっているが、兵士としての精神面が出来上がっていないので心配になる。でも色々な事を経験するうちにそういう所が出来上がっていくだろう。
今は旅路を急ごう。そうすれば忘れて考えずに済む。
エリー…オークを殺したのは初めてだったわ。同じ亜人種を殺すのは少し心理的な抵抗があったけれどこれからも生きてプリマスに向かうには同じような場面が何回もあるのよね。そうだから仕方がない事なのよ。でも…偉大なる主神イグドラシルよ。彼らの彷徨える哀れな御霊をお導き下さい。
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