アヴァロンズゲート

八雲 全一

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二節 鉱山の町カルベコ

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俺達は幽谷の森を後にしたのち、三日間ほど西に向かって移動した。そこは俺が知る限りでは中立の鉱山の町カルベコだった。ここは人間だけの町だ。これからも人間だけの町が続くので俺はエリーと自分に変身魔術を掛けておいた。これで端から見ても人間の兄妹の様にしか見えまい。特段の揉め事でも無ければ見た目は旅の邪魔にはならないだろうと思う。
カルベコの町では表では朝から飲んだくれが管を巻いている。ハッパ狂いが全裸で疾走もしている。いたって標準的な怪しい中立の街だ。鉱山での労働者が大半のはずなのだが、
どれほどの労働者がいるのか分からないくらい昼間から人が溢れかえっている。全員働き口はないのだろうか。ほとほと疑問に感じる。
…それはいま置いておこう。俺はクライゼ商会という怪しげな商会の前に立っている。当座の旅の資金を得るために、エルフの住処から拝借してきたものを換金しようと思ったのだ。エリーは意外な事にそれを咎める事はしなかった。
エリー…私が一族の皆の宝物を取る事を咎めなかったのは生きていくためにしょうがないからよ。本当はそんな事したくは無かったのだけれどごめんなさい。皆。プリマスに到着するまでは泥をすすってでも生き延びるわ。
扉を開く。鈍く鳴り物の音が鳴り店主に客の到来を伝えた。
「はぁい。何でしょう?お客様。うちはね奴隷商では無いって先に言っておきますよ。」
「親父、こいつは奴隷じゃないんだ。これを換金してくれ。」
少し俺はムッとして答えた。いきなり失礼な奴だ。
そしてエメラルドやダイヤ、ルビー、サファイア等の宝石類を店のカウンターの上に出した。
「それならこちらの値段になりますね。」
異常に買い叩かれた値段が出る。エリーは相場が分からないらしくきょとんとしている。
俺は騎兵銃を抜き親父の眉間に突き付けた。
「親父さん。舐めた真似してもらっちゃあ困ります。これだけの宝石がそんな安価な訳ないでしょう。」
「えっ?このおっさん。私達の一族の宝石を買い叩こうとしていたの?びっくりしたわ。」
「だから実力行使に出ざるを得ないのさ。エリー。親父!さあまともな価格で査定をしてもらおうか。」
「仕方ないですねえ。えーっとえーっとこれならどうでしょうか。」
親父は真っ青な顔で査定を出した。元の倍近い査定額だがまだ足りない気がする。どうしようか?仕方がない。ちょっと本気を出そう。
…俺は少しおっさんの尻を魔術で焦がしてみた。ファイア!
「あち!うわっち!分かりました!分かりました!これ以上は無理です!」
親父は尻を叩きながら急いで査定を出す。…ようやくまともな査定価格だ。これで良しとしよう。
「商談成立だな。親父。また利用させてもらうかもしれない。その時はよろしく頼むよ。」
「もうけちけちしちゃダメよ!おっさん」
エリーは儲かった事に満足げな表情で元気に外に出た。俺も踏んだり蹴ったりなおっさんを後にクライゼ商会を出た。
ふーこれで当座の金は何とかなるだろう。小隊にいた時から金勘定は四六時中やらされていたので感覚が鈍っていなくて良かった。もしそんな事をしていなければ何もわからずにエリーとそろって乞食になっていただろう。
街をぶらぶらしてみる。ぼーっとしてみる。…今後の事を考えると働きながらプリマスを目指す事になる。まずは街で依頼の情報を収集しないとな。
エリー…無銘はぼうっとしている。というかこの人はぼうっとしていることが存外多い気がする。若くて美しい私、エリーが常にそばにいるのに放置するのは頂けないわね。ちゃんと相手にしてほしいものだわ。そう思って私から無銘に話しかけてみた。
「どうしたの無銘?ぼーっとしちゃってさ。」
「なに、これからの事を考えていただけさ。仕事をこなしながらプリマスを目指す事になるがいいかな?」
何も映していないような眼差しを無銘はこちらに向けた。少し怖い。
「私は特に問題はないわ。無銘は大丈夫なの?今まで奴隷兵士みたいなものだったのに。」
「荒事を中心にこなすなら兵隊上りがいないと逆に困るさ。そういう訳で俺はむしろ仕事を探すうえで適任だね。」
「それにしてもお腹がすいてきたわね。どこかで食事にしない?」
「分かった。近所に酒場があったはずだ。そこに入ろう。」
俺達が向かった先は「狼と子羊亭」という名前の酒場兼宿屋だった。今後の宿もここで取る事にしよう。中への扉を開けてみる。まだ昼間だというのに酔っ払いが喧嘩をしていた。少し落ち着くまで待ってみよう。耳をそばだてて入り口で俺達は静止した。
酔っ払い達の声が聞こえてくる。
「俺のパンチを受けろ!鳳凰拳!」
「先祖代々伝わる翡翠剣の舞を見ろ!」
「やれやれ!いいぞいいぞ!俺も混ぜろ!」
「ワーフレウィムアタァック!」
ウワーヒューヒューウワー!あっ両方とも相打ちで倒れてピクリともしなくなった。
司会を務める酔っ払いが前に出てきた。
「両者ともダブルノックダウン!ダブルノックダウンです!掛け金の払い戻しはございませんのでご容赦ください!」
「なんじゃそりゃあ聞いてねえぞぉ!」
「ずるいぞ!せめてはらいもどせええ!」
酔っ払いたちはくんずほぐれつの大乱闘を改めて始めた。付き合いきれないので普通に食事を頼んで離れたカウンター席で俺達は食べる事にした。
エリーはパクパクと凄い勢いで食事を取っている。余程腹が減っていたのだろう。
そこそこうまい食事だったな。ただ主菜が肉しかないのが気になった。食事を終え一服したのでエリーに話しかける。
「エリーはエルフだけど肉料理は大丈夫だったのか?木の実とか薬草しか食べないイメージがあるんだが。」
「そんなのは偏見よ。ユニコーンとかペガサスのお肉を食べたりするわ。」
無銘は驚いて目を丸くした。エリーはきょとんとしている。きっと彼女の中ではペガサスやユニコーンを食べるのが当たり前なのだろう。
「それってどんな味なんだ?真剣に気になるな。ユニコーンの刺身とか怖すぎて食べられないぞ。羽が生えてきそうだ。」
「良く叔父様に取って食べさせてもらっていたわね。鶏肉みたいな味よ。」
「そうか、すまないな。こんな事を話させてしまって。親族の事を思い出すと辛いだろう。」
無銘はバツが悪そうな顔をして頭を下げた。エリーは気丈に語り掛けた。
「別に…一回殺したからチャラにしてあげる。あんまり気にしないで。」
「…ありがとう。プリマスまで君を送り届ける事で償いとしよう。」
エリー…一々話すと重くなる話題に突き当たるのは難題ね。この人一人だけの責任じゃないけれど背負い込んでしまうから困ったものだわ。私は努めて笑顔を保とうと思った。そうしないと無銘が潰れてしまうような気がしちゃって…そんなに弱い人じゃないとは思っているのだけれど、何があるか分からないもの。私が明るく振舞わなくちゃ。
それにしても酔っ払いたちはどこに行っても変わらないな。俺も小隊では結構酒を飲んで楽しんでいたものだ。奴隷兵士と言えど酒の席では無礼講だった。うちの部隊のいい風習である。まったく楽しくなかった軍隊生活だが少し離れただけで懐かしく思ってしまうなんてな。俺はこれから同胞の人類開放騎士団にあった時に彼らをちゃんと殺せるだろうか?そこが疑問点である、そして深刻な弱点になりかねない。
俺達は旅の疲れを癒すために早めに寝る事にした。お楽しみは明日以降に取っておこう。
翌日…俺達は「狼と子羊亭」で目覚めると一階の酒場のマスター兼宿屋の店長である親父に聞き込みを行った。主に町で受けられる仕事についてだ。
親父は少し考えこむと深刻な面持ちで口を開いた。結構重い案件の様だ。
「今街で受けられる仕事と言ったらコボルト退治だろうね。町の鉱山に住み着いてしまったようで困っているんだ。コボルト退治以外にも仕事はあるけれど、これが最優先課題だね。鉱山の前の掘立小屋の中にお爺さんがいるから彼に詳細を聞くといいよ。」
親父は仕事の情報を教えてくれた。
コボルト退治か…あまり危険ではないが、何しろエリーという足枷が俺にはついている。そういう意味で難しい依頼かもしれない。まあ少人数で敵を蹴散らす事については対エルフとの戦闘で慣れた物だった。そこに問題は感じない。ただエリーの事だけが気になる。ポツンと鉱山の外に置き去りにして攫われでもしたら困る。やはり一緒に連れて行くのが吉だろう。
そんな事を考えながら親父の情報を元に俺達は宿を出ると街のはずれにある鉱山までやってきた。鉱山の周りだけ人気が妙に少ない。仕事にならないからだろう。
確かに掘立小屋の中に爺さんがいた。戸が開いていたので話しかける。
「あのオオカミヤローどもには俺も困っているんだ!兄さん退治してくれないか?金はきちんと出すさ!ほら早く退治してきてくれ!」
爺さんは早口でまくし立ててくる。その様子にエリーはうんざりしているようで肩を降ろした。
「分かったよ!爺さん。坑道の中の狼を全て退治すればいいんだな。確かに受けた!」
「御爺さん。落ち着いて言ってくれれば、私達も分かりますから落ち着いてね。」
こうして俺達は坑道の中のコボルトを退治する事になった。旅には金が必要だが、エリーも俺も危険な目にあう事はしたくないものだ。慎重に取り掛かるとしよう。
エリー…私達の初めての仕事ね。鉱山に入るのも怖かったし、正直コボルトを倒す事も怖かったわ。これからどんなことが起きるか考えるだけで気落ちして、私の思考は暗黒に閉ざされていった。顔も真っ青だったと思うわ。それでも前を向かないとと思って私は松明の魔術…自分に出来る事から始めたの。
…坑道に入る前にエリーが松明の魔術を使ってくれた。これで明かりに困る事はない。
坑道をまっすぐ進むと二匹のコボルト。騎兵銃を構えて左右にバースト射撃をした。肉の弾ける音が響き渡った。十発程の消費でコボルト二匹は死亡。坑道中に今の発砲音が伝わってしまったかもしれないが仕方がない。慎重に進んでいく。
坑道は三又に分かれている…三叉路になっているな。俺は真っ青な顔でおっかなびっくり付いて来ているエリーに話しかけた。
「エリーはどちらに進みたい?」
「どうせ自分で答えを決めているくせに。私なら真ん中かな?大物にすぐに会えそうね。」
「それだと左右から襲われてしまうだろう?こういう場合は左か右から始めるのが俺の中での決まりだ。覚えておいてくれ。」
「分かったわよ。無銘。狩りはさぼっていたからこういうのは断然駄目ね。」
そう気丈そうに答えるがエリーが恐怖に慄いているのは一目瞭然だった。足取りも重い。
しかしエリーは狩りをサボっていた割にはとんでもない魔術行使をする娘だと思った。狩りを極めていたらもっとえげつない呪詛を産み出していたかもしれないな。
そんな事を考えながら左の通路に進んでいく。一見何もない坑道の様だが暗闇からコボルト三匹が飛び出してきた!女神楯!アイギス!…透明な楯を体の周りに張り巡らせる防御呪文だ。
これで直撃はつぶせる!コボルトは爪を俺に立てようとしたが透明な魔術の楯に阻まれて届かないようだ。
一方エリーは混乱をきたしていた。
「…どうしようどうしよう!私も無銘の役に立たないと!私も魔術を使うわ!詠唱は一瞬では終わらないけど!やるのよ!」
エリー詠唱!祈り!捧げ!あざ笑い!燃え果てよ!至天の魔矢!ロキフレア!
コボルトに命中!全身を駆け巡る業火にコボルトは焼けつくされた。一匹は焼死。
「やった!私でも狩れたわ!」
「いいぞ!エリー!残りは任せろ!」
…目の前で爪が届かずに狼狽えているコボルトに騎兵銃の連射を浴びせた。また肉が弾け飛ぶ音が木霊した。腹部や胸部に命中したようで二匹とも死亡だ。
まだ奥から反応があるな…これは…人間をむさぼり喰らっている大型のコボルトだった。俺はすかさず、神代詠唱を連射した。オドが焦げ付くように痛む。
メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!火球の嵐が完全に大型コボルトを焼き尽くした。
エリーの方を振り返ってみると地面に突っ伏して体を震えさせていた。
「おえっおえっごめんなさい。死体は見慣れていなくて。気分が悪いわ。」
「それが当たり前の反応だ。死体を見ても平気なエルフにはなって欲しくも無いね。」
エリー…正直な話、自分の手で直接獲物を狩る経験は殆どなかった。この間の機械の鎧に包まれた人間とは違って生の生命体を殺した事で例えようのない嫌悪感が全身を隈なく巡っていた。そのせいで私はしばらくうずくまり、動けなくなってしまったのだ。
…これで左側の通路は全部だな…
今度は右側の通路に足を進めていく。何もない。気配は奥にある…多いな。十匹は固まっているだろう。
「エリー。ここで待っていてくれないか。中を一斉大掃除してくるよ。」
「分かったわ。無銘。ここで待っているから。」
そう答えるとエリーは壁に寄りかかって目を瞑った。疲れが出てきているのだろう。
気配の直前まで来た。暗闇の中で俺を待ち伏せする気だろう…
そういうつもりなら真言詠唱でお相手する。真言詠唱は簡易詠唱よりも格が高い本当の神話時代の魔術行使だ。
第四の魔を捧ぐ!今こそ地上に御身の威光を示す時が来た!焼払い供物とせん!アグニ!
巨大な火球が坑道の中を進み、奥で待ち伏せしていたコボルトを全て焼払ってしまった。これで右の通路の安全を得る事が出来ただろう。
オドが焼け付く。俺はよろめいた。体がスパークし砕け散りそうな幻影が頭の中で木霊する…ハァハァ態勢を立て直さなくては…エリーに不審に思われてしまう。本当にナンバーズは厄介だ。無理やりな魔術行使ですぐに倒れそうになってしまうなんて…欠陥兵器じゃあないか。
エリーが坑道を進んで来て話しかけてきた。両腕を腰につけてふんぞり返っている。怖くないというアピールなのだろうか?さっきまでは消耗が目立っていたのに…
「すごい魔術行使ね!無銘。流石だわ。でも貴方つらそう…」
「少し体に負担がかかっただけさ。心配するなエリー。先に進むぞ!」
「了解!先に進みましょう。」
最後に中央の通路を進む。正面三匹のコボルト!騎兵銃掃射及びエリーの呪詛!
エリー詠唱!祈り!捧げ!あざ笑い!燃え果てよ!至天の魔矢!ロキフレア!
騎兵銃の掃射で残りの二匹を撃ち抜いた。三匹とも同時撃破確認。奥に進んでいく事にする。血腥い匂いが辺りを満たしている。奴らの王がこの中にいるという事なのだろう。
「エリー準備はいいか?俺に隠れて無理をするなよ。」
「無銘こそ無茶な魔術とかは避けてね。」
「それは約束できないが…行くぞ!」
俺は全身に武者震いをした。大物狩りが俺の中の戦の合図に火をつけたのだ。
進んだ先には巨大コボルトと何体もの人間の死体が渦高く積まれている。
コボルトキング…とでも言えばいいのだろうか。コボルトキングは俺に向かって黒曜石の槍を投擲してきた。避けるすべがなく腹で受けてしまう。アイギスは貫通した。痛みが全身を駆け巡り、膝をついてしまう。コボルトキングはそのまま飛びかかり俺にかぶりつこうとする。
エリー…無銘がやられた!それなのに私は身動き一つとれなかった。完全に場の雰囲気にのまれていたのだと思う。無銘、ごめんね…私がしっかりしていれば貴方は苦しまないで済んだのに。私は暗い気分のまま無銘の後ろで呆然と立ち尽くしていた。無銘はコボルトキングに飛びかかられている。このままじゃ食べられてしまうのかしら。嫌だよ。無銘!死なないで。
…コボルトキングがかぶりつく寸での所で俺は奴の口を押えてこじ開けると中にたんまりと魔術を流し込んだ。
メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!メギドレイジ!…
「うぎゃうぎゃうぎゃおおおおおおおおおお!」
断末魔の雄たけび。コボルトキングの躰は火の槍に何重にも貫かれ絶命した。
ハァハァ回復法術を使わなくてはならない。腹に刺さった槍を引き抜く。
回復祈祷!プライ!
痛みが徐々に引いてくる。これで依頼は達成だ。安堵のため息をついてしまう。
青い顔をしてブルブル震えたエリーが話しかけてくる。
「無銘。ごめんなさい。私何もできなかったわね。」
「そんな事ないさ。立派に二匹倒せたじゃないか。それに適材適所だよ。闘い以外で君の力を貸してくれればいい。」
「私からも回復祈祷をさせて欲しいの。」
「分かった。助かるよ。エリー。」
エリーは思い直したように顔を強張らせると胸の前で卍を切り呪文を詠唱した。
エリーの詠唱!偉大なる癒しの加護を与え給え!主神イグドラシルよ!ヒーリング!
彼女から受けた別の系統の癒しの力で腹の傷は更に癒えていく。
何も闘うだけが能ではない。癒しを与える事もまた戦場では必要な事だ。そうエリーに伝える事にしよう。それに無理して二匹も倒したんだ。十分に立派な戦士だと思えるな。ともかく相棒を持つことは悪くない事の様に俺は思う。
その後鉱山入口まで引き返した。帰りの道中には化物は居なかった。外に出るとさっきの爺さんがいた。
爺さんは興奮した模様でまくし立てる。鉱山の中の音で戦いが終わった事を察知したらしい。
「あんたら本当にオオカミヤローどもを倒しちまったんだな!やるじゃねえか!この町でも新しい仕事がもらえるかもしれないぜ!よかったな。」
「ああ。手間だったよ。爺さん。さあ約束の金を寄越してくれないか?」
「分かったよ。これで丁度な!御嬢ちゃんも一緒に倒したのか?偉いねえ。」
「いえ、私はあまり手伝う事は出来なかったわ。」
「そんな事はないさ。さあ宿に帰ろう。エリー。」
少しうつむく彼女の手を引き俺は宿に戻った。初仕事にしては上出来な滑り出しだ。しばらくはここで様々な仕事を受けながら生活をしていく事になるだろう。
エリー…初仕事は無事に終わったけれど、私はもっと強くならなくてはと思う。癒しを与えられれば十分だとは思いたくないわ。敵を穿ち倒す技を身につけなくては…ミストルティンバーストも十分に使えるように鍛錬が必要ね。
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