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信仰と祈りの町…セルセタを出てから二週間が立っていた。ひたすら街道を西に向かう旅路だ。道中では何もまだ起きていない。
呑気な旅だと思う。ここ最近闘いずくめだったので丁度良い休息になっているのかもしれない。
ただ…徒歩は疲れるものだ。せめて馬車なりなんなりがあれば良いのだが…遠い昔に滅びたと思われる近未来文明の残り香を感じながら旅は続く。
あちらこちらにビルだったと思われる建物の廃墟や工場?の廃墟がある。
現在は銃以外は中世レベルの文明なのだが…どうして文明が滅びてしまったのだろう。そしてそれは何千年前の事になるのだろうか?
疑問は山積みだ。
まあ謎はいつか明らかになるだろう…
思考に耽っているとエクスが話し掛けてきた。
「ねえ…紫音。余りにも何もないわね。何か面白い事を見つけて頂戴。何なら貴方の隠し芸でも良いわよ。」
「おいおい!何言っているんだ…エクス!長い旅路で気が違ったか?今は歩く事に専念しようぜ。旅路は残り半分の所まで来ているんだから…それに俺に隠し芸なんかないさ。面白い事といえば先史文明がいつ頃滅びたか気になるんだが…そういう事は気にならないのか?」
「ちっ…つまらないわね。先史文明?そんなもの興味はないわ。弱いから滅び去っただけの文明よ。最後は自分すら壊しかねないアーティファクトを乱用した戦争でも起こしたんでしょう。だから痕跡が残っていても誰も追求しないんだわ。所詮弱者の歴史よ。」
アンジェリカだ。
「面白そうな話をしているじゃないか。紫音、エクス。先史文明のデータはゲーニアで少し覗いた事があるよ。何でも彼らは空すら征服した文明だったとか。最終的にはイスワルドを飛び出て宇宙に旅立って行ったとかね。そして地上に残った先史文明人はお互いを滅ぼせるレベルの兵器をバンバン使う戦争を引き起こしたんだ。その結果滅びたと…歴史のデータで学べた事はこんな所だったね。何時かは宇宙に旅立った先史文明人がイスワルドに戻ってくるかもしれないな。」
「なるほど…アンジェリカ。ありがとう。興味深い話だ。空飛ぶ先史文明人か…本当に何時か宇宙から帰ってくるかもしれないな。その時に今の人類と戦争が起きなければ良いんだかな。」
エクスが応える。
「起こるでしょうね。戦争。ただでさえ今は女神教と邪教徒のにらみ合いが続いているんですもの。そこに正真正銘の人類から見たら化物みたいな文明が地上に降りたって来て、土地を要求したりでもしたらあっという間に戦争よ。間違いなくね。」
「まあ俺の旅路には関係ないか…いつ起こるか分からない先史文明との邂逅よりも目の前の暗黒教団を追わなくちゃな。復讐を果たす方が俺の目的としては先だ。」
「へへ…やっぱり紫音はそう来なくちゃね。一途に復讐に燃える勇者か…君は良い絵になるよ。ボクも格好いい旅の目標が欲しくなっちゃうね。…うーん。やっぱり暗黒教団を滅ぼす正義の味方…いや勇者と言うべきだろうか…ンフフ。良い!実に良いよ!さあ女神様、貴女の勇者に極大の加護を与えたまえ!ドラームだって勇者認定されているんだからボクだって良いだろう!どうなのさ!」
アンジェリカの問いかけはむなしく虚空に木霊した。
「アンジェリカ…別に俺は格好よさを追求している訳では無いぞ。やらなくちゃならないから暗黒教団を追いかけているだけだ。それにしたって何時か終わって…ただの来栖紫音に戻る…予定だ。勇者になんかならなくて良い。ただ一太刀黒仮面の男に浴びせて倒せればそれで良いのさ。」
「そうよ。そうよ。アンジェリカ…不謹慎よ。紫音はアイリス様に与えられた崇高な使命の為に闘いを続ける戦士なのよ。格好いいかどうか何て二の次。必ず…そう必ず勝利しなくてはならないの。どんなに無様に地べたを這いつくばってもね。だから勇者なんて格好いいものじゃないわ。その証拠に加護なんて与えられていないわ。誰も強制はしないわ。合わなければこのパーティーを抜けなさい。アンジェリカ。」
「あーん!そこまで言わなくても良いじゃないか!エクス。酷いよ。まだボクの事を欠かせない仲間だと思っていないの?もしかしてこの旅のお荷物扱いかい?そんなことって…酷すぎるよ。本当にボクに抜けてほしいと思う…?いや…抜けても大丈夫だと思うのかい?」
俺が口を開く。
「エクス…言い過ぎだぞ。アンジェリカ…大丈夫だ。君が嫌でなければずっとこのパーティーに居ると良い。君のような腕の立つ剣士は滅多に居ないだろう。まあ中にはドラームの様な奴も居るけどな。さあこの話はここまでにしよう。」
「やったぁ。ありがとう!紫音。これからも末長く宜しくね。何たってボクは暇なんだから…ゲーニアを出国するまでは良かったけど旅の目標なんて何も無かったから暇で暇で仕方なかった!」
「…?そもそも何でアンジェリカはゲーニアの国を出たんだ。生まれ故郷なんだろう?町が数える程しかなくて野盗やモンスターがわんさか居るノースメリカン大陸を放浪するのは大変じゃないか?」
「話すか…それも良いだろう。じゃあ旅の余興に始めようか…」
ボクは十五歳になるまでゲーニアで男として育てられた。化粧の一つも知らずに闘い…闘いの毎日だったんだ。
生傷は絶えず、中には死にかける事もあった。
ボクの戦の練習相手は父親だった。ゲーニアの中でもトップクラスの剣豪だったよ。とにかく強かった。
全ての技をいなす事が叶わずにいつも直撃だった。
そしてこちらの技はかする事もない。いつも無傷な父にボコボコにされたもんだよ。お陰で他の戦士との闘いに敗北する事は一度も無かったんだ。
物心ついた時から過酷な境遇で育てられてそれが一生続くものだと思った。
でも違った。ある日父は国を裏切った売国奴として突如逮捕されたんだ。
本当に売国奴だったのか違うのかは今でも分からない。
父が逮捕されると連帯責任で母とボクも逮捕されそうになった。ボクはこんな所で死にたくないと思って父の秘蔵の魔剣…朧村正を自宅の武器庫から盗んだんだ。
そして追っ手をひたすら切り伏せた。ボクの父に鍛えられた剣の腕に敵う衛兵は居なかった。それに加えて朧村正の切れ味と神話時代の必殺奥義…極光魔神閃がボクの身を助けたんだ。
そして命からがらゲーニアの国を出るとボクは風来坊になった。酷い話だよね。置き去りにした母と父がどうなったかはボクは知らない。
恐らく極刑は避けられないだろう。ボクが逃げ出してから三年は経つ。もう二人とも死んでしまったかもしれない。
と言うのがボクがゲーニアを出た理由さ。余り良い思い出の無い祖国だけど二度と戻れず、父と母にも顔を合わせる事も出来ないのは堪えるね。
「そんな過去が在ったのね。並大抵の腕では無いと思っていたけれどゲーニアで父上に鍛えられた腕なのね。少し合点が行ったわ。さっきはごめんなさい。アンジェリカ。貴女は少しおどけすぎだけれどもキチンと大事な物を背負って生きている人間なのね。これからも紫音の復讐の旅に付き合って頂戴。」
「そう言って貰えると嬉しいよ。エクス。ボクが過去の話をするのは君達が初めてだよ。暇なだけではなく…どこか…そう何か紫音には惹かれる物が有るからね。これからも君達の旅に着いていくとするよ。」
俺が口を開く。
「復讐の旅が終わったらゲーニアに帰ろう。アンジェリカ。君の両親を助けられるかもしれない。まだ生きているさ。きっとな。」
「フフフ…嘘でも嬉しいよ。紫音。そうだね。ゲーニアに帰って衛兵をぶったぎって、軍隊を敵に回して全員切り伏せて、父と母を助けるのも悪くない。まあ死ぬかもね。そんなことをしちゃあね。」
「それでもやろう。君がこの旅に着いてきてくれる報酬だ。必ず君の両親をゲーニアから救い出す。それでアンジェリカ…君の旅は終わるんだ。」
「ボクの旅の終わりか…考えた事もなかったよ。ずっと放浪してお金が無くなって戦えなくもなって野垂れ死にするものだと思ってた。でも…今なら違うと思える…君のお陰さ。紫音。本当にありがとう。」
俺達の旅はまだまだ終わらない。
ラドラテックスの町を目標にゆっくりとしかし着実に歩みを進めている。
呑気な旅だと思う。ここ最近闘いずくめだったので丁度良い休息になっているのかもしれない。
ただ…徒歩は疲れるものだ。せめて馬車なりなんなりがあれば良いのだが…遠い昔に滅びたと思われる近未来文明の残り香を感じながら旅は続く。
あちらこちらにビルだったと思われる建物の廃墟や工場?の廃墟がある。
現在は銃以外は中世レベルの文明なのだが…どうして文明が滅びてしまったのだろう。そしてそれは何千年前の事になるのだろうか?
疑問は山積みだ。
まあ謎はいつか明らかになるだろう…
思考に耽っているとエクスが話し掛けてきた。
「ねえ…紫音。余りにも何もないわね。何か面白い事を見つけて頂戴。何なら貴方の隠し芸でも良いわよ。」
「おいおい!何言っているんだ…エクス!長い旅路で気が違ったか?今は歩く事に専念しようぜ。旅路は残り半分の所まで来ているんだから…それに俺に隠し芸なんかないさ。面白い事といえば先史文明がいつ頃滅びたか気になるんだが…そういう事は気にならないのか?」
「ちっ…つまらないわね。先史文明?そんなもの興味はないわ。弱いから滅び去っただけの文明よ。最後は自分すら壊しかねないアーティファクトを乱用した戦争でも起こしたんでしょう。だから痕跡が残っていても誰も追求しないんだわ。所詮弱者の歴史よ。」
アンジェリカだ。
「面白そうな話をしているじゃないか。紫音、エクス。先史文明のデータはゲーニアで少し覗いた事があるよ。何でも彼らは空すら征服した文明だったとか。最終的にはイスワルドを飛び出て宇宙に旅立って行ったとかね。そして地上に残った先史文明人はお互いを滅ぼせるレベルの兵器をバンバン使う戦争を引き起こしたんだ。その結果滅びたと…歴史のデータで学べた事はこんな所だったね。何時かは宇宙に旅立った先史文明人がイスワルドに戻ってくるかもしれないな。」
「なるほど…アンジェリカ。ありがとう。興味深い話だ。空飛ぶ先史文明人か…本当に何時か宇宙から帰ってくるかもしれないな。その時に今の人類と戦争が起きなければ良いんだかな。」
エクスが応える。
「起こるでしょうね。戦争。ただでさえ今は女神教と邪教徒のにらみ合いが続いているんですもの。そこに正真正銘の人類から見たら化物みたいな文明が地上に降りたって来て、土地を要求したりでもしたらあっという間に戦争よ。間違いなくね。」
「まあ俺の旅路には関係ないか…いつ起こるか分からない先史文明との邂逅よりも目の前の暗黒教団を追わなくちゃな。復讐を果たす方が俺の目的としては先だ。」
「へへ…やっぱり紫音はそう来なくちゃね。一途に復讐に燃える勇者か…君は良い絵になるよ。ボクも格好いい旅の目標が欲しくなっちゃうね。…うーん。やっぱり暗黒教団を滅ぼす正義の味方…いや勇者と言うべきだろうか…ンフフ。良い!実に良いよ!さあ女神様、貴女の勇者に極大の加護を与えたまえ!ドラームだって勇者認定されているんだからボクだって良いだろう!どうなのさ!」
アンジェリカの問いかけはむなしく虚空に木霊した。
「アンジェリカ…別に俺は格好よさを追求している訳では無いぞ。やらなくちゃならないから暗黒教団を追いかけているだけだ。それにしたって何時か終わって…ただの来栖紫音に戻る…予定だ。勇者になんかならなくて良い。ただ一太刀黒仮面の男に浴びせて倒せればそれで良いのさ。」
「そうよ。そうよ。アンジェリカ…不謹慎よ。紫音はアイリス様に与えられた崇高な使命の為に闘いを続ける戦士なのよ。格好いいかどうか何て二の次。必ず…そう必ず勝利しなくてはならないの。どんなに無様に地べたを這いつくばってもね。だから勇者なんて格好いいものじゃないわ。その証拠に加護なんて与えられていないわ。誰も強制はしないわ。合わなければこのパーティーを抜けなさい。アンジェリカ。」
「あーん!そこまで言わなくても良いじゃないか!エクス。酷いよ。まだボクの事を欠かせない仲間だと思っていないの?もしかしてこの旅のお荷物扱いかい?そんなことって…酷すぎるよ。本当にボクに抜けてほしいと思う…?いや…抜けても大丈夫だと思うのかい?」
俺が口を開く。
「エクス…言い過ぎだぞ。アンジェリカ…大丈夫だ。君が嫌でなければずっとこのパーティーに居ると良い。君のような腕の立つ剣士は滅多に居ないだろう。まあ中にはドラームの様な奴も居るけどな。さあこの話はここまでにしよう。」
「やったぁ。ありがとう!紫音。これからも末長く宜しくね。何たってボクは暇なんだから…ゲーニアを出国するまでは良かったけど旅の目標なんて何も無かったから暇で暇で仕方なかった!」
「…?そもそも何でアンジェリカはゲーニアの国を出たんだ。生まれ故郷なんだろう?町が数える程しかなくて野盗やモンスターがわんさか居るノースメリカン大陸を放浪するのは大変じゃないか?」
「話すか…それも良いだろう。じゃあ旅の余興に始めようか…」
ボクは十五歳になるまでゲーニアで男として育てられた。化粧の一つも知らずに闘い…闘いの毎日だったんだ。
生傷は絶えず、中には死にかける事もあった。
ボクの戦の練習相手は父親だった。ゲーニアの中でもトップクラスの剣豪だったよ。とにかく強かった。
全ての技をいなす事が叶わずにいつも直撃だった。
そしてこちらの技はかする事もない。いつも無傷な父にボコボコにされたもんだよ。お陰で他の戦士との闘いに敗北する事は一度も無かったんだ。
物心ついた時から過酷な境遇で育てられてそれが一生続くものだと思った。
でも違った。ある日父は国を裏切った売国奴として突如逮捕されたんだ。
本当に売国奴だったのか違うのかは今でも分からない。
父が逮捕されると連帯責任で母とボクも逮捕されそうになった。ボクはこんな所で死にたくないと思って父の秘蔵の魔剣…朧村正を自宅の武器庫から盗んだんだ。
そして追っ手をひたすら切り伏せた。ボクの父に鍛えられた剣の腕に敵う衛兵は居なかった。それに加えて朧村正の切れ味と神話時代の必殺奥義…極光魔神閃がボクの身を助けたんだ。
そして命からがらゲーニアの国を出るとボクは風来坊になった。酷い話だよね。置き去りにした母と父がどうなったかはボクは知らない。
恐らく極刑は避けられないだろう。ボクが逃げ出してから三年は経つ。もう二人とも死んでしまったかもしれない。
と言うのがボクがゲーニアを出た理由さ。余り良い思い出の無い祖国だけど二度と戻れず、父と母にも顔を合わせる事も出来ないのは堪えるね。
「そんな過去が在ったのね。並大抵の腕では無いと思っていたけれどゲーニアで父上に鍛えられた腕なのね。少し合点が行ったわ。さっきはごめんなさい。アンジェリカ。貴女は少しおどけすぎだけれどもキチンと大事な物を背負って生きている人間なのね。これからも紫音の復讐の旅に付き合って頂戴。」
「そう言って貰えると嬉しいよ。エクス。ボクが過去の話をするのは君達が初めてだよ。暇なだけではなく…どこか…そう何か紫音には惹かれる物が有るからね。これからも君達の旅に着いていくとするよ。」
俺が口を開く。
「復讐の旅が終わったらゲーニアに帰ろう。アンジェリカ。君の両親を助けられるかもしれない。まだ生きているさ。きっとな。」
「フフフ…嘘でも嬉しいよ。紫音。そうだね。ゲーニアに帰って衛兵をぶったぎって、軍隊を敵に回して全員切り伏せて、父と母を助けるのも悪くない。まあ死ぬかもね。そんなことをしちゃあね。」
「それでもやろう。君がこの旅に着いてきてくれる報酬だ。必ず君の両親をゲーニアから救い出す。それでアンジェリカ…君の旅は終わるんだ。」
「ボクの旅の終わりか…考えた事もなかったよ。ずっと放浪してお金が無くなって戦えなくもなって野垂れ死にするものだと思ってた。でも…今なら違うと思える…君のお陰さ。紫音。本当にありがとう。」
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