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奴隷達との幸せな日常
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「……セシル……さん?……セシルさんってば」
「ーーあ、ああ。ごめん。ダリル、どうかした?」
長男のダリルが声をかけてきた。
「ぼっーとしてるから気になって、何か考え事?」
「考え事っていうか、昔のことを思い出してたんだ。一緒に暮らし始めるようになった日のことをね」
台所にいるクリフが、僕の言葉に答える。
「ーーご主人様には感謝してもしきれません。俺は子供逹の成長する姿を見れるなんて思わなかった」
「……お母さん……」
ーーもう5年か。僕はソファーに座り一緒に暮らすようになった奴隷たちを眺めていた。
あれから彼らのことを少しずつ知っていく楽しい毎日だったな。
4人は血の繋がった親子の奴隷だった。
母親のクリフは、名前で呼んで欲しいと言った最初の僕の言葉をなかなか守ろうしてくれない。だけど、最初言ったようになんでもしようとしてくれる働き者だ。ガッチリした体つきをしている美丈夫で、なかなか頼りになる。
母親といっても見た目は男性だ。この世界には女性はいない。子供を孕むことが出来る雌型の男性、男性と子種を作ることが出来る雄型の男性だけが存在する。これは人でも獣人でも一緒だ。
長男のダリルは、あの時はもうポーションを自力で飲むことすら出来なくなっていたが今は元気だ。ダリルは父親似らしく、綺麗な顔立ちをしている。しなやかな体つきで筋肉も綺麗についていてかなりの美青年だ。ダリルを売って欲しいと言われることも度々あるが、売るつもりは全くない。
「ーーセシルってほんといい買い物したよね。働き者の母さん、連れて歩くと羨ましがられる美形な兄さんにこの俺!あとは小さなおまけのアール。安い買い物だったね~」
「そうだね。あの日出会えてほんとに良かったよ」
次男のドルフに言葉を返す。三男のアールが僕の足元に座りながら、
「僕も!僕も!セシルに会えて幸せ~。セシル、大好き!……でもさ~、ドルフ兄さんは、お母さん似じゃんか。連れて歩いてもなんとも思われないよ」
「ダリルとアールは父親似だけど、ドルフは俺に似ちゃったからな。……すまんなあ」
母親と弟の言葉に不機嫌な顔をするドルフ。僕はクリフに似たガッチリした体つきも好きだけどな。でも、そんなことは言わない。
僕は4人を奴隷として買ったが、性奴隷として扱ったことは一度もない。
でも正直な話、4人とも物凄く好みだ。
クリフはガッチリした体つきで、顔も雌型の男性なのにカッコいい顔立ちなのだけど、クリフさんはそれがコンプレックスらしい。
あと僕の言うことに忠実すぎるのがたまに困る。
ダリルは父親似らしく体付きも顔立ちもいい美青年に成長した。性格はおっとりとしていて一緒にいて和む。家族と僕の前ではおっとりとしているが、外では基本的に無表情になる。僕にはわからない嫌なことも外ではあったのだろう。
ドルフはクリフに似たガッチリした体型に成長した。顔立ちもクリフ似かな。性格は誰に似たのかわからないが若干軽い感じだ。ボディータッチが多くて内心どぎまぎしている。
最後にアールは父親似らしくて美少年だ。声変わりはまだのようだ。家族に可愛がれて真っ直ぐに育った。家族以外には人見知りな所もあるようだ。
全員魅力的すぎて毎日過ごすだけで大変だ。
ほんとは性奴隷として扱い皆を抱きたい。
クリフの大きな胸板に顔を埋めたい。
ダリルのしなやかな体をなで回したい。
ドルフのハスキーな声を喘ぎ声に変えてやりたい。
アールのプルプルの唇にキスをしたい。
でも性奴隷として扱ったら今の幸せは壊れるだろう。諦めた顔をして僕の命令を聞く彼らは見たくない。
だから、僕は秘密の日記の中で彼らを犯している空想の日記を毎日書いている。
日記のお陰で僕は理性を保っていられるのだ。
このまま、4人と過ごす僕にとっての幸せな日々を送りたい。
……この世界の獣人の奴隷に解放はない。死ぬまでずっと奴隷だ。他の人の奴隷であるよりは僕の奴隷でいた方がまだいいだろう。
そんなことをぼんやりしている僕のとなりにクリフが来る。他の3人はわいわいと話している。
「ーーご主人様……。これからもずっとご主人様の奴隷でいさせて下さい。……俺はあの時はこんな幸せな日々がやって来るなんて思わなかった。……なのにこの幸せを失う日のことを考えてしまうんです。……どうか、許されるならずっと……」
「クリフ、僕はクリフもダリルもドルフもアールも大好きだよ。たとえ、何があったとしてもそれは変わらない。これからもずっと一緒に変わらずに暮らしていこう」
「はいっ」
クリフは涙目を擦りながら、微笑えましそうに子供逹を見ている。
そう、このままのほのぼのとした幸せな生活が続くとこの時の僕は思ってた。
ーークリフとダリルが僕の部屋に勝手に入り、彼らを犯す妄想を書き記した日記を読んでいる姿を見るまでは……
「ーーあ、ああ。ごめん。ダリル、どうかした?」
長男のダリルが声をかけてきた。
「ぼっーとしてるから気になって、何か考え事?」
「考え事っていうか、昔のことを思い出してたんだ。一緒に暮らし始めるようになった日のことをね」
台所にいるクリフが、僕の言葉に答える。
「ーーご主人様には感謝してもしきれません。俺は子供逹の成長する姿を見れるなんて思わなかった」
「……お母さん……」
ーーもう5年か。僕はソファーに座り一緒に暮らすようになった奴隷たちを眺めていた。
あれから彼らのことを少しずつ知っていく楽しい毎日だったな。
4人は血の繋がった親子の奴隷だった。
母親のクリフは、名前で呼んで欲しいと言った最初の僕の言葉をなかなか守ろうしてくれない。だけど、最初言ったようになんでもしようとしてくれる働き者だ。ガッチリした体つきをしている美丈夫で、なかなか頼りになる。
母親といっても見た目は男性だ。この世界には女性はいない。子供を孕むことが出来る雌型の男性、男性と子種を作ることが出来る雄型の男性だけが存在する。これは人でも獣人でも一緒だ。
長男のダリルは、あの時はもうポーションを自力で飲むことすら出来なくなっていたが今は元気だ。ダリルは父親似らしく、綺麗な顔立ちをしている。しなやかな体つきで筋肉も綺麗についていてかなりの美青年だ。ダリルを売って欲しいと言われることも度々あるが、売るつもりは全くない。
「ーーセシルってほんといい買い物したよね。働き者の母さん、連れて歩くと羨ましがられる美形な兄さんにこの俺!あとは小さなおまけのアール。安い買い物だったね~」
「そうだね。あの日出会えてほんとに良かったよ」
次男のドルフに言葉を返す。三男のアールが僕の足元に座りながら、
「僕も!僕も!セシルに会えて幸せ~。セシル、大好き!……でもさ~、ドルフ兄さんは、お母さん似じゃんか。連れて歩いてもなんとも思われないよ」
「ダリルとアールは父親似だけど、ドルフは俺に似ちゃったからな。……すまんなあ」
母親と弟の言葉に不機嫌な顔をするドルフ。僕はクリフに似たガッチリした体つきも好きだけどな。でも、そんなことは言わない。
僕は4人を奴隷として買ったが、性奴隷として扱ったことは一度もない。
でも正直な話、4人とも物凄く好みだ。
クリフはガッチリした体つきで、顔も雌型の男性なのにカッコいい顔立ちなのだけど、クリフさんはそれがコンプレックスらしい。
あと僕の言うことに忠実すぎるのがたまに困る。
ダリルは父親似らしく体付きも顔立ちもいい美青年に成長した。性格はおっとりとしていて一緒にいて和む。家族と僕の前ではおっとりとしているが、外では基本的に無表情になる。僕にはわからない嫌なことも外ではあったのだろう。
ドルフはクリフに似たガッチリした体型に成長した。顔立ちもクリフ似かな。性格は誰に似たのかわからないが若干軽い感じだ。ボディータッチが多くて内心どぎまぎしている。
最後にアールは父親似らしくて美少年だ。声変わりはまだのようだ。家族に可愛がれて真っ直ぐに育った。家族以外には人見知りな所もあるようだ。
全員魅力的すぎて毎日過ごすだけで大変だ。
ほんとは性奴隷として扱い皆を抱きたい。
クリフの大きな胸板に顔を埋めたい。
ダリルのしなやかな体をなで回したい。
ドルフのハスキーな声を喘ぎ声に変えてやりたい。
アールのプルプルの唇にキスをしたい。
でも性奴隷として扱ったら今の幸せは壊れるだろう。諦めた顔をして僕の命令を聞く彼らは見たくない。
だから、僕は秘密の日記の中で彼らを犯している空想の日記を毎日書いている。
日記のお陰で僕は理性を保っていられるのだ。
このまま、4人と過ごす僕にとっての幸せな日々を送りたい。
……この世界の獣人の奴隷に解放はない。死ぬまでずっと奴隷だ。他の人の奴隷であるよりは僕の奴隷でいた方がまだいいだろう。
そんなことをぼんやりしている僕のとなりにクリフが来る。他の3人はわいわいと話している。
「ーーご主人様……。これからもずっとご主人様の奴隷でいさせて下さい。……俺はあの時はこんな幸せな日々がやって来るなんて思わなかった。……なのにこの幸せを失う日のことを考えてしまうんです。……どうか、許されるならずっと……」
「クリフ、僕はクリフもダリルもドルフもアールも大好きだよ。たとえ、何があったとしてもそれは変わらない。これからもずっと一緒に変わらずに暮らしていこう」
「はいっ」
クリフは涙目を擦りながら、微笑えましそうに子供逹を見ている。
そう、このままのほのぼのとした幸せな生活が続くとこの時の僕は思ってた。
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