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朝ごはん。
しおりを挟む疲れているからだろう、自分の置かれた不思議な状況に不安と恐怖はあったが静かに眠る事ができた。
味噌汁の香りがして目が覚める。
一人分しか炊いてなくて少ないけど食べて。と彼は言いながらご飯をよそう。
お互いに自分の家だからなのか、自然と二人で朝ごはんを食べた。彼は何も聞かず味噌汁を飲む。
私は仕事はどうしようか考える。会社に電話をかけようと改めて携帯を探し、携帯を開く。
圏外だった。
彼は何も言わない。私は昨日と同じスーツのまま、髪の毛を整えて会社へ向かった。
でも会社は無かった。
通勤ラッシュを終え、少し余裕のある電車でまた家に戻る。
鍵は開いていた。
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