異世界への転生そして僕はある意味強くなった

くぅー

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第一章 ワイスのワイス製スペシャルトラップ

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「あ、安心するのじゃ、ユウヒ!」


 しんみりとした空気に耐えかねたように、元気のないユウヒの肩を、ワイスがぺちぺちと叩いた。


「ワシらは直接人間に干渉することはできないのじゃが、その代わり、人に可能性を与えることができる」

「可能、性?」

「そうじゃ。具体的に言うと転生特典・・・・じゃな!今転生すればお客様だけ特別に、期間限定のすごい能力がついてきます、とかそーいうのじゃ!」


 ずいぶん俗っぽい話になってきた。というか、転生特典は可能なのだろうか。
ユウヒはいくらか腑に落ちないものを感じなくもなかったが、ワイスの言葉にハッと顔を上げた。


「それに、おぬしに行ってもらうのは魔法や怪物が平然と徘徊する、いわゆる『剣と魔法の世界ファンタジー世界』じゃ!そこならもしかすると、この世界に戻ってくる手段もみつけられる……かもしれない……こともない……ような……可能性はなきにしにもあらず、なのじゃよ!」


 いかにも気休めのような言葉。だが、その言葉の中身よりも必死でユウヒを励まそうとするワイスの姿に、ユウヒは自分の心が少しだけ落ち着いていくのを感じた。
 元の世界への未練はあるし、自分の不運を嘆きたくもある。だが、猫をかばった時に自分が死んでしまったのは確かで、そんな自分に次のチャンスを与えてくれようとしているこの小さな神様を困らせるのは
なんとなく違う気がしたのだ。


「そ、それにあれじゃ!おぬしはワシの命を救ってくれたんじゃからな!たっぷりサービスするのじゃ!あと、肩をもみもみマッサージしてあげるのじゃ!」

「いや、それは全然いらないけど」


 そこはしっかりと断りながらも、ユウヒは少しだけ、前向きに転生のことを考え始めていた。
 それを感じ取ったのか、ワイスは輝かんばかりの得意げな笑顔を浮かべ、大仰な仕草で後ろを示す。


「では、かちゅもく……刮目するのじゃ!これがおぬしを異世界へと送り出す、転生マシーンじゃぁぁぁぁぁぁ!」

「てんせ……はぁああ!?」


ハイテンションなワイスが示した先、そこにあったのはユウヒの想像を絶するものだった。





☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆





読んでいただきありがとうございます!

やっと、転生の方へ話が進みました!
進むの少しずつですいませんm(_ _)m

さあ、ついにあらすじにもある転生マシーンが出てきますよ!

あとこれからは、少し1話を長くしようと思います!少しだけなんでそんなに変わらないとおもうのですが……


まだ先の話ですが、登場人物がふえたら、人物紹介の回を作ろうと思います!


それではこれからもよろしくです!


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